人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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真の多様性とは、異種を愛することである。


どんな種族も、動物も愛でる。

人のような獣も愛でる。

つまり全く、それでよいのだ。


マテリアル〜きつね〜

 

名前 来つ寝

 

クラス キャスター

 

性別 女性 

 

出典 日本霊異記

 

 

ステータス

 

筋力 C 耐久 B 敏捷  A+ 魔力 A+ 幸運 B 宝具 B

 

 

クラススキル

 

 

陣地作成 EX

 

魔術師として自らに有利な陣地工房を作成可能。

彼女の場合の陣地とは夫と過ごす為の家であり、結婚生活を邪魔するものを排除する様々なギミックが搭載された呪術的要塞となる。

 

 

道具作成 B

 

魔力を帯びた器具を作成可能。

主に家事に役立つ便利グッズや自宅のセキュリティーに関する道具を作成している。

 

 

騎乗 A+

 

乗り物を乗りこなす能力。騎乗の才能。乗り物という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。

 

 

 

保有スキル

 

 

変化 A

 

文字通り「変身」する。東洋のサーヴァントの場合「借体成形」とも呼ばれている。

 

 

呪術 A

 

古来からアジア、中東、南米などに伝わっている魔道。あるいは古典的呪術の類。

 

 

高速詠唱 B

 

魔術の詠唱を高速化するスキル。一人前の魔術師でも一分は必要とする大魔術の詠唱を半分の三十秒で成せる。

 

 

コンビネーション EX

 

特定の人物と共闘する際に、どれだけ戦闘力が向上するかを表すスキル。

自身に攻撃力、スター集中度、クリティカル威力上昇を付与する。

 

 

比翼連理 EX

 

夫婦が仲むつまじく、強く結ばれていることのたとえ。 「比翼」は、比翼の鳥のこと。 左右一対ずつの翼と目を共有し、常に雌雄一体となって飛ぶという想像上の鳥。 「連理」は、連理の枝のことで、別々の根をもつ二本の木の枝がつながって、連続した木目をもっているもの。

 

楽園カルデアにおいて高位の神霊の協力の元、神前式を挙げる事でコンビネーションが強化され変化したスキル。

自身に攻撃力、スター集中度、クリティカル威力、NP獲得量、スター発生率上昇、NPチャージを付与する。

 

 

狐の嫁入り(真) EX

 

一方的に嫁入り宣言し、祝福の天気雨を降らせ、その場に居合わせた味方っぽい者達に引き出物を押し付けて祝わせる、そこまでにしておけよ天照な狐の嫁入り……とは異なり、互いに一目惚れし、共に夫婦になる事を誓い合った2人には自然と味方から祝福を受ける事となる

味方全体にバフアップブースト、アーツ性能、クイック性能大幅上昇、体力回復、スキルチャージ1段階短縮を付与する。

 

 

宝具

 

 

異類婚姻譚・狐女房縁起

 

ランク:B 種別:対人宝具

レンジ:─ 最大捕捉:5人?

 

由来:日本霊異記に語られる来つ寝自身とその家族。

 

由来の通り、来つ寝の家族を召喚する宝具。

真名解放を行うと家族を召喚し、敵に一斉攻撃を仕掛けるのだが、夫だけは常時現界している半常時発動型宝具となっている。

逆に息子はなるべく召喚しない様にしている(勝手に召喚される事はある)

 

自身に敵に対する強化解除が成功した数だけ効果が上昇するバフアップブーストを付与する状態、攻撃力、宝具威力、クリティカル威力上昇を付与し、敵全体に強化解除を付与する地属性特攻攻撃を行う。

 

 

解説

 

 

日本霊異記で語られる狐の語源とされる異類婚姻譚のヒロイン来つ寝。

 

 

日本霊異記の内容

 

昔、欽明天皇の御代に、美濃国大野郡の人が細君とするにふさわしいよい女性を捜して道を馬で流していた。すると、広野の中で美しい女性に出会った。その女性は男に親しくなまめかしい素振りで近づいてきて、男は秋波を送った。「お嬢さん、どちらへ?」女が答えるには、「いい人を探そうと歩いているんです」とのこと。男もこれに答え、「それなら私の細君にならないかね」と言った。すると女は「いいですよ」と言ったので、家に連れて帰って祝言を挙げ一緒に暮らすことになった。

 

 やがて、細君は孕んで一人の男の子を産んだ。その時、ちょうど十二月十五日にその家の犬も子を生んでいた。ところが、この犬の子がいつも細君にいきり立ってにらみつけ、牙をむき出しにして吠え立てた。細君はひどく驚き怯えて、「あなた、あの犬を打ち殺してちょうだい」と言う。だが、犬がかわいそうで殺すことが出来なかった。

 

 二月三月の頃のこと、蓄えてあった米をついていた時のことである。細君が手伝いの稲つき女たちに一息入れてもらおうと臼のある納屋に入った。すると件の犬の子が細君にかみつこうと彼女を追い立てて吠え立てた。そのためにひどく驚き恐れた細君は、狐となって垣根の上に登っていた。良人は「おまえと私とは子供まで作った仲じゃあないか。私はおまえを忘れられない。せめて毎夜寝床に来て一緒に寝てはくれまいか」と言った。その言葉に従い、細君は毎夜良人の寝床に来るようになった。これにより、「来つ寝」=「きつね」というのである。

 

 そしてある時、細君は裾を紅に染めた裳を着て、とても上品でしとやかな様子でやって来て、裾を引きながらいずこともなく去って行った。良人は去った細君の顔を思い偲んで歌を詠んだ。その歌に曰く、

 

  この世にある恋というものが、我が身にすべて落ちてきたかのような切ない気持ちだ。少しだけ逢瀬をしただけで、どこか遠くへ行ってしまったあの人のために。

 

 そこで、二人の子供の名前をも「岐都禰(きつね)」と名づけた。また、その子の姓を「狐直」とつけた。この子は大変な力持ちで、足の速さも鳥の飛ぶようであった。この子が今美濃国の狐直たちの先祖である。

 

 

以上が日本霊異記で語られる来つ寝とその家族の物語である。

 

日本の異類婚姻譚は人間に正体が発覚すると基本的には別れなければならない通称、見るなのタブーと呼ばれるルールが存在しており、本来は来つ寝も速やかに夫と別れなければならなかった。

 

 

ここからは楽園時空における彼らに起きた事の詳細を解説しよう。

 

本来別れなければならなかった夫婦は離別を拒否し、それによって差し向けられた刺客である来つ寝の一族と夜な夜な闘争する日々を送っていた。

 

呪術を用い、変化を使用可能な力を持つ来つ寝が一人で頑張って一族の刺客達を撃退した──

 

という訳ではない。

 

高位の呪術師であり、即座に屋根に乗れる身体能力を持つ来つ寝であるが

 

では何故来つ寝は子犬に怯えていたのか?

 

この子犬は子犬とはいうものの、大きさは明らかに中型犬に匹敵する大きさであり、その子犬の母親に至っては更に巨大な白い山犬である。

 

この山犬は自然と一体化する事で透明化し、爪は鋼を切り裂き、牙は妖怪を一噛みで絶命させ、口腔内で増幅した被捕食者に恐怖を植え付ける音を遠吠えで広範囲に拡散させて敵対する者をスタンや恐怖・混乱に陥れたり、増幅した音波を指向性を持たせて放つ事で防御不能の一種のブレスとして攻撃に転用してきたりする。

 

また人の言葉を明確に理解する知能を持ち、主人が連れて帰ってきた来つ寝の正体を一目で看破していた。

 

すぐに熱々な様子を見せ、相思相愛だという事が判明したが、それまでは主人を裏切ったら惨たらしく喰い殺そうと考えていたそうだ。

 

流石に子犬に関してはまだまだ未熟だった為、危険な存在に見えていた来つ寝に対して攻撃的になってしまっていたが、成長した後は和解し、母親共々異類婚姻譚・狐女房縁起で召喚可能となっている。

 

この山犬に騎乗可能な為、騎乗A+を来つ寝は獲得している。

 

そして、そんな山犬に主人として認められ、未熟とはいえ強力な子犬を容易く打ち殺せると目される夫は山で幼い頃から生活し、後に愛犬となる山犬と渡り合ってきた山育ちである。

 

縮地で半ば瞬間移動し、透化する事で気配遮断を行い、衝撃を相手の内側に徹す打撃を繰り出す事でどんなに硬い鱗や毛皮であろうと衝撃が相手の体内を貫き、致命的なダメージを与える事が可能。

 

来つ寝についてもすぐに人間ではない事に気付いたものの、それが気にならないほど惚れ込んでいたため、そのまま夫婦となった。

 

離別の原因は最後の刺客が来つ寝の親兄弟が相手になった事で夫婦が共に苦悩した末に別れる事を決断する事となった。

 

夫は名前が語られる事が無く、現界したとしても本来なら知名度補正を得られず、能力が最低限になる筈なのだが、異類婚姻譚・狐女房縁起で召喚された場合、日本霊異記の一節としての知名度を獲得し、全盛期に近い状態で召喚される。

 

しかし、同時に日本霊異記に名前が記されていない事から名前が失われるデメリットが発生する。

 

本人は来つ寝と共に在れるなら名前等なくても構わないと自ら名無権兵衛を名乗ろうとする。

 

戦闘においてはこの夫が主に攻撃を担当しており、戦闘時においては実質本体みたいな状態となる。

 

 

聖杯への願いは夫婦が共に受肉し、最後まで添い遂げる事。

 

人外女性の正体が判明した場合、最後は別れる事が多い日本の異類婚姻譚ではあるが、例外もいくつか存在する。

 

別れ様にも帰還出来ないパターン(天女系)、生まれ変わった後に結ばれるパターン(天女系のハッピーエンド型、虹の嫁)、そして神霊関係者の庇護を受ける事で男性側に理由がなければ別れる事が無いパターン(乙姫系)等である。

 

つまり、2人が受肉して添い遂げる為に必要な儀式とは……

 

ちなみに、2人が添い遂げる為に必要な条件を揃えた後に狐の嫁入り(真)と高速詠唱(という名の惚気)を使用すると玉藻の前の弱体耐性が低下する。

 

みこーんではきこーんの惚気話は耐えられなかった様だ。

 

 

余談だが、来つ寝は日本で初めて登場した獣娘ヒロインでもあったりする。




ヘビーアームズさん、ありがとうございました!
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