人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
オベロン「…………………」
ティターニア『オベロン?』
オベロン「……あ、ごめん。ボーっとしていたよ。空を見ててさ」
ティターニア『蒼い空。私達が掴んだ空。だものね』
オベロン「そうそう。…。全く、イライラするくらいに綺麗だね」
ブランカ『チチ!』
アルビオン『お〜〜〜〜〜い!キャメロットで振り返り!始まりますよ〜!』
オベロン「おっと。………あれだけ騒いだあの妖精獄も、今は過去の一幕、か」
ティターニア『でも、それは誰かに愛されているわ』
オベロン「あぁ、そうさ。じゃあ僕らも祝辞くらいは贈ってやろう!お人好しのやつらにね!」
ティターニア『ふふっ、えぇ』
ブランカ『チチ〜〜!』
CCA「もうさァッ!無理ですよ主役の演劇なんてさァッ!!」
モルガン「甘ったれた事を言うものではありません。私の妹なら覚悟を決めるのですアルトリア」
CCA「トネリコ演じろとか無理ですぅ〜〜!辛気臭くてやりづらいったら無くてホント無理ですぅ〜〜〜〜!」
トネリコ(デバイス)『なんだとぉ…』
CCA「姉さんがやってくださいよ姉さんが!姉さんの昔の姿じゃないですか!今更若作りが嫌とかワガママやめてくださ〜い!」
モルガン「無理です。なぜなら…」
ギラファ『へいか、主役!』
ヘラクレス『ぼくらもがんばる!』
バイオレットパピヨン『すてきな劇にしましょう!』
モルガン「……………申し訳ありませんが、トネリコ程覚悟は決められません…」
トネリコ『え〜!可愛いんですよ皆〜!』
モルガン「やめてください!?無理なものは無理なのです!」
CCA「じゃあ見栄張ってキャメロット読み聞かせ演劇とかやらなきゃ良かったじゃないですかー!!誰も幸せになってませんー!!」
ワームズ『『『『『『モルガンさま〜!』』』』』』
モルガン「カヒュッ──────」
CCA「死んだーー!?」
トトロット「はぁ……冬の女王だなんてホントだった?愉快な救世主まんまなんだわ」
バーヴァン・シー「しょうがねぇって。苦手なものくらい誰にでもあんだろ。むしろチャームポイントだわ、お母様♪」
ホープ「いいなぁ…美人で可愛いなんて流石女王様だよー…」
ビリィ「羨ましがる必要はないさ。可愛らしさならホープやバーヴァン・シーの方が勝っていると僕は思っているからね」
チルノ「競うな!!持ち味を活かせッ!!」
ホープ「〜!ありがとう、ビリィ!親分!」
アルマ「……………ふふっ」
ルイノス「あ!アルマ今笑いました!?」
アルマ「早口言葉か?」
ルイノス「アルマ今笑いました!…確かにそれっぽいかも?じゃなくて!今ふふって笑いましたよね!?」
ウィンダ『あら、本当?』
ファング『もう一回笑え!無愛想から卒業だな!』
レイン『くすぐっちゃうぞ〜!笑え笑え〜!』
ミラ『いっぱい笑え〜!』
アルマ「やめてくれ…や、やめろー!」
プルム『見ましたか!これが始まりの六人の力です!』
ソイル『威張るようなところか…?』
ルイノス「ふふっ!仲良しが一番!ですよ!」
ケルヌンノス『ヌーン!ヌーン!』
マーリン「いやぁ素晴らしいね!あれほどの地獄からこんな光景が生まれるとは!」
プーリン「最高最高!じゃ、私達は客席に〜」
ニミュエ「逃さないわ、マーリン?」
「「ヒェッ……」」
ライネック「そ、その!オーロラ殿!良ければ一緒に拝見を!」
オーロラ「えぇ、喜んで。ライネック」
ライネック「うおおおおおおおおーーーーーーーー!!!」
オーディン(キョロキョロ)
ルシファー『何してるのさ』
オーディン『一発芸を閃くための軽い首吊りを…』
ルシファー『アスモデウス、こいつを止めといてほしいな』
アスモデウス『早まりなさらないで主神!首吊りおじ様!』
オーディン『離してくれー!知識を、知識をキメねばならぬー!』
CCA「完全無欠のやべーやつすぎるでしょ…」
騎士王「……ですが、この華やかさに至るまでの道筋は並大抵のものではありませんでした。奈落の虫、星の蝗アバドン、六匹の邪悪なる妖精たち、呪いの厄災ケルヌンノス、炎の厄災ペンドラゴン…個人的には、バビロニアや禍肚にも並ぶ難題でした」
CCA「それは本当にそうでしたよね〜。気づいてました?テンション下がらないようにわざと陽キャムーブしてたんですよ私!いやー!バーベキューしたり楽しかったな〜!」
キャストリア「素でしょ?賢いとか計算とかそういうイメージCCAには無かったし。今も無いし!」
CCA「なんだとコノヤロー!!使命の荷を下ろしたら言うようになりやがって!後で魔術勝負するかー!?」
キャストリア「あ、絶対やだー!火力勝負なんてしたくなーい!」
CCA「搦手だって出来ますぅ〜!!」
?「すまない、ここがモルガン陛下のおわす場所でよろしいか」
CCA「むむ?」
バーゲスト「藤丸立香のサーヴァント、バーゲスト。祝辞をお伝えにやって参りました。どうぞ、花束をお受け取りください」
モルガン「バーゲスト…!」
バーゲスト「陛下。この度は大変おめでとうございます。祝辞が遅れた事、お許しください」
モルガン「……構わぬ。大儀だ、バーゲスト」
バーゲスト「はっ!……すみません、メリュジーヌは起きれなくて…」
モルガン「ふふ、彼女らしいですね。次は私から赴いてやりましょう」
バーゲスト「それは…!はい、飛び起きる事でしょう」
カービィ「ポヨイ!」
モルガン「ふふ、我が騎士もそのように言っています」
バーゲスト「…………我が……騎士………???」
ギルガメッシュ「まさに虫の喧騒よ。劇はこれからだというのに、コメディの一幕を前座に振る舞うとはな」
──アルビオンはオベロンさんを見つけてこちらに来るようです!ますます賑やかになりますね!
フォウ(あっははははは!マーリンがニミュエに連れて行かれてるぞ!キャメロットのダニが二匹減ったざまーみろー!)
──フォウの殺意がすごい!
トトロット「あ、いたいた!おーい、金ピカさまー!」
ギルガメッシュ「む?」
トトロット「改めまして、トトロットだ!王様、トネリコの国を救ってくれて、ありがとう!」
──トトロットさん…!
ギルガメッシュ「誰が人助け等という暇な事をするものか。我はただ、純金を求めゴミ漁りに来たついでに貴様らの破滅を取り払ったに過ぎん」
トトロット「本当かい?言っちゃ悪いけど、純金なんてあったかなぁ?呪いと罪しか無かったような…?」
ギルガメッシュ「たわけ。目の前に広がる騒々しさを見よ。これこそ、あの汚濁にまみれた罪の監獄が有していたものに他ならぬわ」
トトロット「!……なぁるほど〜〜!!」
ギルガメッシュ「貴様は何度もカルデアの肝を冷やした。中々の敵手であったぞ?温和な輩ほど激すれば修羅となる。その究極、しかと見届けたわ」
トトロット「あ、あはは…もう二度と起きないから安心してほしいンだわ!ともかく、本当の本当にありがとう!またね、皆の愉快な王様たち!」
───…トネリコさんの為に怒り続けたトトロットさん。本当に良かったです。元に戻って…
《それは良いが、まともな振り返りにもなっておらぬではないか。妖精らしいと言えばそれまでなのだが…》
トネリコ『いいえ、私達の振り返りは、きっとこれでよいのです』
──トネリコさん!の、杖人格さん!
トネリコ『私達が訪れた春。皆で紡ぐ、春の記憶。辛いことや哀しいことは語り明かしました。後はもう、突き抜けるような明るいお話でいいんです。少なくとも…私は、そんな記憶がいいですね』
ギルガメッシュ「…貴様が良いならそれでよい。ならばけして、自らを切り売る愚行は犯さぬ事だ。配慮と手間をかけさせたくないのならばな」
トネリコ『はい!これからはモルガンや皆と、素敵な国を作っていきます!本当に…』
────?
トネリコ『本当にありがとうございました!黄金の旅団の皆様の活躍は、未来永劫このオークニーにて語られていく事でしょう───!』
フォウ(………行っちゃったよ)
騎士王「並々ならぬ異聞帯…しかし得るものは、とても沢山の宝石が如く。物語は、ハッピーエンドで締め括られる」
ギルガメッシュ「誰もが夢想するハッピーエンド、か……よい。楽園の書庫を飾るに相応しい題目よ。何故ならば…」
───カルデアは!
(完全無欠のハッピーエンド!だろ?)
ギルガメッシュ「そういうことよ!貴様らの二番煎じ、寿いでやる故ありがたく思え!ふははははははは─────!!」
キャストリア「よーし!素敵な国を作るぞ〜!」
オベロン「結局キャストリアにCCA、モルガンの三人キャストかぁ。ま、大根役者ではないんじゃない?」
ギルガメッシュ「悪くはない。…貴様はよいのか?ヴォーティガーンは不可欠の悪役であろう?」
オベロン「別にいいさ。滅ぼすべきはとっくに滅んだ。わざわざ掘り返すほどの事じゃない」
アルビオン『おお〜!』
ブライド『まぁ…』
オベロン「…色々あったけど楽しかった。妖精獄の振り返りは、それでいいのさ」
ギルガメッシュ「──フッ。随分と殊勝になったことよ」
モルガン「こうして…」
「───私が待ち望んだ、私の理想郷。キャメロット・オークニーは、始まりを迎えたのです───」