人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
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◎鬼童丸(きどうまる)
「アサシンのサーヴァント、鬼童丸。
マスター、父様は
ここで楽しく過ごせていますか?」
真名:鬼童丸
クラス:アサシン
性別:男性
身長:155cm
体重:53㎏
出典:『古今著聞集』など
地域:日本
属性:混沌・悪・地
好きなもの:母、父
苦手なもの:父との接し方
◎ステータス
筋力:B+ 耐久:C+ 敏捷:B
魔力:B 幸運:D 宝具:C+
◎スキル
・鬼種の魔:B
鬼の異能および魔性を現すスキル。
鬼やその混血以外は取得できない。
天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出、等との混合スキル。
・牛之皮隠れ:B
うしのかわかくれ。
気配遮断の派生スキル。
父の仇である源頼光を殺すため、
牛の皮に隠れて待ち伏せしていたことから有する。
・戦闘続行:C+
戦闘を続行する為の能力。
決定的な致命傷を受けない限り生き延び、
瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。
「往生際の悪さ」あるいは「生還能力」、
「窮地における生命力の強さ」と表現される。
複数の矢に射貫かれながらも
頼光に斬りかかったことから有している。
・神性:D
神霊適性を持つかどうか。
ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。
・対果実の酒気:B+
たいかじつのしゅき。
酒吞童子の血を引く鬼童丸は酒に強く、
泥酔することは無い。
魅了、カリスマを無効化する。
・投擲(石):B
石を弾丸として放つ。
半妖、しかも鬼の血を引くその膂力から放たれる
石の威力は推して知るべし。
7、8歳の頃には石を投げてシカやイノシシなどの獣を
仕留めて食べていたという逸話から有している。
◎宝具
『雪花・鬼童之仇討(せっか・おにごのあだうち)』
ランク:C+ 対人宝具
「此度こそ我が刃 届かせてみせる
『雪花・鬼童之仇討』!!」
待ち伏せして父・酒吞童子の仇である源頼光を
斬ろうとした逸話の再現。
周囲一帯が雪野原となって鬼童丸の姿が消え、
しばらくすると突然姿を現して斬り付ける。
頼光が「事前に待ち伏せを知っていて
綱が矢で射貫いてなければ危なかった」と語るほど
その斬撃は速く、重く、鋭い。
敵単体に大ダメージを与え、クリティカルが発生しやすい。
◎能力
腰に佩いた太刀での斬撃と投石、
半妖の半妖の身体能力を駆使して戦う。
頼光が危機を感じるほどの
荒々しくも迅速かつ重い攻撃を繰り出す。
半妖なのと本人の気質ゆえか
同じアサシンで父親である酒吞童子より
気配を隠す能力は高い。
◎真名
鬼童丸は『古今著聞集』などの説話に記され、
鳥山石燕、歌川国芳などの絵師が題材に使用した
平安時代の盗賊、あるいは鬼の名。
比叡山の稚児だったがあまりに悪さをするので
追い出されて盗賊へと成り果てたとするもの。
そしてかの大江山の鬼の首魁・酒吞童子と
人間の女性の間に生まれた半妖で
父の仇である源頼光を狙い、
牛に隠れて待ち伏せるが頼光に見抜かれて
返り討ちにあったという話が伝わっている。
神秘が色濃く残る平安時代。
大江山を根城に酒吞童子、茨木童子らの鬼が
暴れまわり、京を騒がせていた頃。
酒吞童子が攫ってきた子女の中に
桜御前という娘がいた。
彼女は他の娘のように酒吞童子達をただ恐れることはせず、
相応の畏れを抱きつつも倫理観、道徳観が異なるが
鬼も感情、心を持つ存在なのだと受け入れていた。
鬼たちはそんな桜御前に興味を抱き、
ついには茨木童子すら親しくなり、
そんな桜御前を酒吞童子も気に入っていた。
あるとき酒の席で桜御前に酌をさせていた酒吞童子は
戯れに手に入れた『同性の人外とも子を作れる』という
丸薬を桜御前に飲ませ、己の血と妖力を浴びせる。
桜御前は気を失い、茨木童子は慌て、
酒吞童子は「まぁ眉唾もんやしなぁ」と面白そうに笑う。
数日後、桜御前は自分が妊娠していることに気付くが
その日に酒吞童子達討伐のために
源頼光達がやってくる。
桜御前は彼らと鬼たちの戦いを隠れて見ていた。
酒吞童子を討った頼光の中に
武士としての義務感と非道を成した鬼への義憤以外の、
酒吞童子に対してのごく私的な感情があることを見抜く。
そして酒に酔わせての騙し討ちという手段に
我知らず頼光達に失望。
気を失ったふりをして他の貴族の子女と共に助け出されるも
精神に異常を来した演技をして頼光達の手を振り払い、
雲原の地へ辿り着く。
桜御前はやがてそこで赤子を生んだ。
生まれた赤子には歯が生えそろっていて
身体能力も物覚えも人の子からは逸脱していたが
桜御前は鬼童丸と名付けて愛し、慈しんで育てた。
鬼童丸も桜御前を母として深く強く愛し、慕い、
自分を生んでから体が弱くなった桜御前に
精を付けさせるために7歳の頃には
山を風のように駆け回って石を投げて鹿や猪を仕留めて
食べさせたりしていた。
そんな質素ながらも暖かな生活をしていたある時、
鬼童丸は桜御前に自分の父について聞いた。
少しだが偶然手に入った酒を呑んで
酔っていた桜御前は
懐かしさと愛しさを滲ませながら
自分が酒吞童子に攫われたことや
大江山での酒吞童子や茨木童子ら鬼たちとの暮らしを語り、
そして悲しみと僅かな怒りを滲ませながら
酒吞童子が討たれた様を語った。
「過ぎた悪が討ち滅ぼされるのは世の理。
けれど、いくら人より強い鬼を退治するためとはいえ
あのやり方はあまりに卑怯」と言い、
桜御前は鬼童丸の髪を撫でながら
「貴方は父である酒吞様そっくり」と微笑んで
そのまま眠りについた。
鬼童丸は自分の父が大江山の鬼の首魁だった
酒吞童子であること。
酒吞童子が源頼光に騙し討ちされたことを知った。
会ったことは無い。
けれど自分が生まれ、
こうして母と幸せに暮らしていられるのは
まぎれもなく父である酒吞童子がいたから。
そんな父を非道を行ったとはいえ
卑怯なやり方で討った頼光に激しい怒りと憎しみを覚えた。
穏やかに眠る桜御前を寝床に寝かせ、
鬼童丸は優しく抱きしめた。
翌朝、桜御前が目を覚ますと
家のどこにも鬼童丸の姿は無かった。
鬼童丸は京の都にいた。
襲ってきた盗賊を返り討ちにして
自身の体に合った太刀を奪い、
源頼光の情報を集めた鬼童丸は
頼光に近づくために頼光の弟である頼信を襲って
わざと捕まった。
頼信の家を訪れた頼光は鬼童丸を一目見て
「用心のために鎖で繋ぐべき」と伝える。
鬼童丸は髪をぼさぼさに伸ばして俯き、
顔は泥や煤で汚していたので
酒吞童子そっくりの顔はバレなかった。
夜になり鎖を簡単に引きちぎった鬼童丸は
頼光の様子を伺うために身を隠しながら寝床に近づく。
気配を感じた頼光はわざと「明日は鞍馬に参拝する」と
口に出し、それを聞いた鬼童丸は即座に邸から姿を消す。
雪の降る鞍馬に先回りした鬼童丸は市原野で
放し飼いの牛を一頭殺し、
返り討ちにした盗賊から奪っていた金全てを
牛の代金として置き、
牛の体内に隠れて頼光を待ち受けた。
辺りが雪で覆われた頃、頼光達がやってくるが
待ち伏せを読んでいた頼光は
渡辺綱に鬼童丸が隠れる牛へ弓矢を放つよう命じる。
いくつもの矢に射貫かれた鬼童丸だが
それでも怯まずに牛から飛び出して
太刀で頼光に斬りかかるも刃は届かず、
頼光の童子切安綱で切り捨てられる。
「あぁ 駄目だったか」と倒れ込む鬼童丸は
最後の力を振り絞り
「我が名は鬼童丸 故あって
『横道』によって大江山の鬼を討った
源頼光殿へ一矢報いんとした次第」と
皮肉も交えて言い、笑みを浮かべてそのまま命を落とした。
やがて鬼童丸を案じる桜御前の元にも
鬼童丸という盗賊が源頼光を襲って
返り討ちに合ったという噂が届く。
桜御前は再び体調を崩し、
やがて病となって亡くなった。
◎人物
裾、袖がボロボロの水干を身に着け、
牛の皮をマントのように羽織っている。
普段は牛の頭の部分で隠れている顔は
角は無いが髪色も顔たちも酒吞童子にそっくりの
妖艶な美少年。
ただ髪はぼさぼさしている。
本人に自覚は無いが笑みもそっくり。
体つきは細身だが山を駆け回って
狩りをしていたので鍛えられている。
一人称は「俺」。
丁寧語で話し、親しくなっても変わらない。
鬼童丸曰く「身に染みついている」。
性格は礼儀正しく鷹揚。
相手のことは基本的には「~様」「~殿」と呼ぶ。
自身が半妖であることを気にもせず
負い目も感じていないが
周りから見れば奇異な存在ということは自覚している。
母である桜御前の教育と自身の性根から
人、鬼、魔、神という血筋や外見だけで
他者を判断することは決して無い。
潔さは父である酒吞童子そっくりかそれ以上で
生前に仇討に失敗して殺されたにも関わらず
そこで自分の仇討ちは終わったと
頼光への復讐の念は欠片も残っていない。
母の教育の賜物か読み書きも達者で
教養も豊富。
酒吞童子の血を引いているからか酒には強いが
酒吞童子ほど好んではいない。
家族への情が深く強く、
母である桜御前、父である酒吞童子を
とても大切に思っている。
酒吞童子を慕っているが当初は
慕いすぎて照れと恥ずかしさで父と呼べず、
真面に顔が見れずに逃亡したりしていた。
今はある程度慣れたので父と呼んだり
会話とかは普通にできている。
ただお揃いとして己と同じ衣装を酒吞童子が
着せようとしてくるのからは必死になって逃げている。
◎人間関係・サーヴァント関係
〇酒吞童子
父親である日ノ本に今なお伝わる強き鬼。
鬼童丸は「父様(とうさま)」と呼び、酒吞童子は「鬼童丸」と呼ぶ。
鬼童丸は話にしか知らない父に出会えて喜ぶも
慕う感情が強すぎて慣れるまで照れと恥ずかしさで
面と向かって会うことができなかった。
今は恥ずかしさは残りつつも慣れて
きちんと接することができるようになった。
酒吞童子は最初は自分の子と聞いて
「産んだかな?」と思ったが経緯を知って
「あの娘(桜御前)らしいわぁ」と楽し気に笑った。
最初は玩具のように思っていたが
照れと恥ずかしさに幾分か慣れた鬼童丸が
顔を赤くして俯きながら「父様」と呼んだときに
凄まじい衝撃を受けて
父性が芽生えたのか溺愛するようになった。
頭を撫でたり抱きしめたり
寝ている鬼童丸の寝床忍び込んで
添い寝したりを頻繫にしていて
鬼童丸と一緒の戦闘だと良いところを見せようと
張り切ってやり過ぎたり
自分以外が鬼童丸を可愛がっていると拗ねて引き離したり
自分の誘いを鬼童丸が故あって断ったりすると
本気で落ち込んだりするもするようになった。
◎茨木童子
酒吞童子と並んで日ノ本に伝わる強き鬼。
鬼童丸は「茨木様」と呼び、茨木童子は「鬼童丸」と呼ぶ。
酒吞童子の子が来たと聞いて押しかけたが
母親と生まれた経緯を聞いて
「あやつ(桜御前)ならやる」と呆れた。
鬼童丸は姉のように茨木童子を慕っていて
茨木童子も甥や弟分のように思って
鬼童丸を可愛がっている。
茨木童子は菓子を手に入れると
率先して鬼童丸に分けに行き、
酒宴では鬼童丸が茨木童子を
アルハラからそれとなく庇っているのを良く見かける。
なお2人揃って酒吞童子にからかわれているのも
よく見かけられる。
〇伊吹童子
酒吞童子が内包する独立した人格の別側面。
鬼童丸は「伊吹様」と呼び、
伊吹童子は「鬼童丸ちゃん」と呼ぶ。
桜御前が接していたのは酒吞童子だったのもあってか
鬼童丸は伊吹童子を強い鬼として慕い、尊敬しているが
酒吞童子と同じ気配を感じつつも父としては思っていない。
しかし伊吹童子は「私も父親!!」と言い張って
息子扱いしてくるので鬼童丸は戸惑っている。
なおスキンシップが酒吞童子よりも激しい。
互いを認識できない酒吞童子と伊吹童子が
鬼童丸を間に挟んで取り合いをしているのを
よく見かけられ、
困っている鬼童丸を見た茨木童子が
温羅を呼んできて仲裁させるのがお約束になっている。
〇温羅
グランドバーサーカーである心身共に強く優しい鬼。
鬼童丸は「温羅様」と呼び、温羅は「鬼童丸」と呼ぶ。
酒吞童子が気に入っている鬼友達ということで紹介され、
鬼童丸は温羅の強さと器の大きさと心の在りようから慕い、
温羅も鬼童丸を友人の息子として可愛がっている。
温羅があまりに鬼童丸を可愛がっていると
酒吞童子が拗ねて鬼童丸を抱え込んで
温羅から引き離したりするのを
温羅は最初は驚いてそして心から笑った。
〇源頼光
生前に自身を討った武者。
本人は知らないが鬼童丸の死ぬ間際の言葉と
酒吞童子そっくりの顔と笑顔が
頼光の心に結構なダメージを与えていた。
鬼童丸は酒吞童子譲りの潔さから
仇討を失敗したことでそこで復讐の念は消え去り、
今では怒りも恨みも抱いてはいない。
というより興味がなく、
顔を合わせてもせいぜい同じマスターの元で戦う
同僚程度にしか思っていない。
そのためむしろ頼光のほうが困惑している。
〇桜御前
鬼童丸の母親。
中流貴族の娘だが平安の女性では異常とも言える
寛容さと鷹揚さと適応力を持っていて
それによって酒吞童子は気に入り、
茨木童子や他の鬼達も親しくなった。
桜御前も鬼と人は違うことを理解しつつ
適切な距離間で友愛を感じていて
酒吞童子へも「子供を産んでも良い」ほどには
良い感情を持っていた。
頼光達への恨み、憎しみは無かったが
お門違いなのは理解していても
酒吞童子達へ騙し討ちという手段を取ったことへの
怒りはあった。
鬼童丸を産み、体が弱くなっても
心からの愛を鬼童丸に注ぎ、
鬼童丸も母親として桜御前を深く慕い、愛している。
雷電タメエモンさん、ありがとうございました!