人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
皆様は福袋引きましたか?
自分はギルガメッシュが宝具レベル7になりました(困惑)
弾『……ありがとうございました。いいバトルでした』
西暦2650年。馬神弾は、世界を救うために光の中に消えた。
まゐ『弾っ!ダメぇっ!』
バトルフィールドから弾き出される、彼のライバルにして対戦相手であった男。少女は手を伸ばすが、何ができようはずもなく。
まゐ『……弾…!いやあああああああああああああああああっ!!』
愛する男が消えゆく光景を前に、ただ泣き叫ぶことしかできなかった。
まゐ(…なんで今更見たんだろ。あの時の夢…)
───そんな少女は大人になり、紆余曲折の果てに楽園カルデアに至り、愛する人との再会を果たした。
いつまで生きられるかは分からない。自分の戦いも、恐らく死ぬまで終わらないだろう。ただ、そんな人生の間……いつでも、愛する人と共に在ることができる。
まゐ「……これからも傍にいさせてね、弾」
弾「…ああ。もちろんだ」
彼女にとっては、それだけでこの上なく幸せだった。
…しかし、彼女が愛した男には、彼女すら知らない苦悩があった。
…これは、楽園カルデアで起こった、そんな彼女達の運命を変える出来事である。
ただし、それは人知れず起こった出来事でもある。特異点や異聞帯の攻略が行われていない、平和な楽園カルデアの一角で起こった出来事。楽園カルデアのグランドマスター筆頭である藤丸
ギルガメッシュ王やその至宝たる姫エアの眼にぐらいは、映っていたかもしれないが…。
ルシファー『…ん?あの二人は確か……』
『…なるほどね。邪魔しちゃ悪いし、こっそり見るだけにしておこうか。……とはいえ、ベルフェゴールが彼らのことを知ったら、喜ぶかもなぁ』
…楽園カルデアの同盟者、七大魔王の長にして明けの明星たる彼が気まぐれに観測して、たまたま目についただけであるぐらいには…観客のほぼいない、ささやかな
ヴィシュヌ『馬神弾君、いきなりで申し訳ありません。……私の依代になってくれませんか?』
────それは、ヴィシュヌのこんな一言から始まった出来事だった。
元・赤の光主、ブレイヴ使い……そして「激突王」・馬神弾。数え切れないほどの苦難を乗り越え、世界からつまはじきにされようとも…仲間達と力を合わせ、世界を少なくとも三度救った彼の素質や経験、何よりその人柄を見込んだ、「トリムルティ」の一角であるインド神話の維持神・ヴィシュヌは、弾に声をかけた。
彼もまた、楽園カルデアに力を貸したいと望む者。そのための依代を必要としていたのだ。
弾「──それが、俺があの子達のためにできることなら」
リッカ達のためにと、二つ返事で承諾する弾。命を懸けた実戦の場に出ることになるというだけでは、彼の覚悟は揺らがなかった。
人の為、世界の為、仲間の為…馬神弾の仕事は「勝つこと」。それは、どこにいようと同じなのである。
しかし、彼には1つだけ、抱えている心の迷いがあった。それは、仲間であり恋人、元・紫の光主でもある紫乃宮まゐと楽園カルデアで再会してから、ずっと続くもの。
弾「……俺は神で、まゐは人だ。いつか必ず、まゐは俺より先に死ぬ」
叶わないはずの再会、それが叶ったからこその苦悩。いつか必ず、訪れる別れ。避けられないさだめだと覚悟しつつも、その別れを恐れる思いも弾の中には芽生え始めていた。
楽園カルデアで、まゐやリッカ達と過ごした日々が、弾の精神性を少なからず人間時代のそれに引き戻しつつあったこともまた、かえってその苦悩に強く影響していた。
それを知ったまゐは、ひとつの決断を下す。
まゐ「───ヴィシュヌ様。私を、人としての生涯の先に、弾と同じ存在に…神へと至れるようにしてください」
ヴィシュヌ『…なるほど。愛する人のため…素晴らしい覚悟です。とはいえ、あなたにも今の人生の中でやるべき事がある…それが終わってから、ということですね?』
まゐ「はい、もちろんです。人としての私の戦いも、まだ終わっていませんから。…でも、その生涯が終わった先は、何があろうとも弾と共に在りたい。彼を…支えたいんです」
ヴィシュヌ『わかりました。では…ラクシュミー、あなたの力も貸してください』
ラクシュミー『はーい、あなた♪…紫乃宮まゐちゃん、だったわね?よろしくお願いしますわ♪』
まゐ「ラクシュミー様…はい!よろしくお願いします!」
まゐの言葉に感銘を受け、ヴィシュヌは妻・ラクシュミーを呼ぶ。
ラクシュミー『ヴィシュヌが弾君と一体化して擬似サーヴァントになるように、私がまゐちゃんと一体化して擬似サーヴァントになります。
それから、私とヴィシュヌの力を使って、まゐちゃんの魂に儀式をかけましょう。それらの過程を経ることによって、まゐちゃんの魂は、人としての生涯を終えた後に、神の座へと押し上げられる…弾君と同じような状態になるの』
言うまでもなく、まゐ自身は即座にこの計画に賛同する。
だが、そこに待ったをかけた者がいた。
……ほかならぬ、馬神弾。彼は自分の、人間の歪みと向き合い続ける「終わらぬ戦い」に、まゐを永遠に巻き込むことになるその決意を、固めきれずにいた。
そんな彼を前に、まゐはバトルスピリッツのカードデッキを突き出す。
まゐ「私とバトルして、弾。……私の覚悟、見せてあげる」
弾「…ああ、わかった」
そうして、バトルフィールドで向き合う馬神弾と紫乃宮まゐ。それは奇しくも…。
弾「…懐かしいな。こうやってバトルフィールドで向き合うのも」
まゐ「うん。…10年振り、“あの時”以来かな」
10年前…まゐが弾に想いを告げたバトル以来のもの。最後のバトルに向かう弾を止められずとも、その想いは確かに届けることができた一戦。
机の上でではなく、バトルフィールドに飛び込んでのバトルスピリッツを、弾とまゐは久々に行う。
弾「…始めようか」
まゐ「ええ。今回は『あなたには勝たせない』なんて後ろ向きなことは言わない…私が勝つわ」
~
弾「龍の原点、創世伝説!超神星龍ジークヴルム・ノヴァ!」
まゐ「光の王!超神星龍ジークヴルム・ノヴァ
「「
二人は赤き星の龍に互いの想いを乗せ、10年ぶりにバトルフィールドでぶつかり合う…!
…そこには、特異点もなければ聖杯もない。マスターが出撃するような案件でもなければ、世界に仇なす存在もいない。人が死ぬことも傷つくこともなく、「戦争」どころか「事件」ですらない。言ってしまえば、若き二人の「対話」でしかない。
……たった二人だけの、ささやかな、しかし…ともすれば、彼ら自身にとってのみならず、その後の歴史にとっても、小さくともひとつのターニングポイントとなるかもしれないバトルが、始まろうとしていた。
まゐ「例え永い時を生き続けるとしても…あなたがいれば、怖くない!」
人理を照らす、開闢の星 ミニイベント
光主対話決戦ジークヴルム・ノヴァ・ヴェーダ
まゐ「…私、やっぱりあなたのことが好きよ。愛してる」
弾「……やっぱり、俺にはお前が必要だ」
────二人を繋ぐ不変の愛と、「永遠のキズナ」。それはインドより来たりし神々の
メイン登場人物
紫乃宮まゐ
馬神弾
ヴィシュヌ
ラクシュミー
ゲスト(?)
藤丸
ルシファー
ベルフェゴール
御機嫌王ギルガメッシュ
英雄姫エア
キーカード
超神星龍ジークヴルム・ノヴァX
超神星龍ジークヴルム・ノヴァ(Revival)
アナザーガタックさん、ありがとうございました!
お楽しみに!