人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

2889 / 3000
王都ローデイル、玉座

ゴッドウィン「ではこれより、我等が世界を救い、この豊穣の時代をもたらさせしカルデア…その首魁たる王、ギルガメッシュへの!エルデンリングの授与式を開始する!」

ギルガメッシュ「フ…」

ゴッドウィン「我等の時代、我等の諍い。それらを纏め、導き、この時代を齎してくれた事に狭間の地の全てを代表して感謝を込め!このエルデンリングを、永遠の友好の証として譲り渡そう!」

ギルガメッシュ「事此処に至り、その意志を尊重し提言はよそう。この世界の至宝、確かに受け取ってやろうではないか!」

ゴッドウィン「この儀をもって、我等とカルデアの友誼を永遠のものと願い、共に世界を滅ぼす大いなる敵と戦い、立ち向かう事を願わん!!」

マルドゥーク『<⁠(⁠ ̄⁠︶⁠ ̄⁠)⁠>』

ゴッドウィン「見よ!エルデンリングは大いなる英雄の神と一つと成った!黄金樹と黄金の神!これこそが永劫なる繁栄、その象徴!!」

「我等の世界に、未来と豊穣あれ!───乾杯!!」 

狭間の民達『『『『『『『『乾杯ーーーーーーー!!!』』』』』』』』

マリカ「あの子ったら………」

ゴッドフレイ「間違いなく、オレを越える盛り上げ上手だな!」


エンディング〜豊穣の律の下で〜

「永遠の豊穣の時代、か。本当に長い長い取り組みに成った特異点だったな」

 

ローデイルで開かれし、豊穣の黄金祭。エルデンリングとマルドゥークを称え、一つとせし祭に参加せしカドックの呟きが、グランドマスターズの所感を取りまとめる。

 

「リッカ君らに私達の冒険の成果を魅せたら大層喜んでいたよ!色々、それはもう色々集めたからね!」

 

「墓荒らし&墓荒らしがメインだった気がするけどな。二度とインプやらチャリオットはゴメンだぜ」

 

「犬も嫌よ!」

 

「大きいカラスもお断りね…」

 

「ルーンベアは比類なき強敵だった」

 

「ザリガニってあんなんだったか!?アタイ知らないぞあんな水鉄砲!」

 

それぞれ、世界を回って集めた武具やタリスマン、そして宝物はカルデアが回収した。きっと、冒険の役に立つものがあるだろう。

 

「確かに尋常ではない世界の殺意を感じた冒険ばかりだったが、それでも私は楽しかった!リッカ君や皆との冒険、何度でもやってみたいものだね!」

 

「それは………まあ、僕も同じだな」

 

「困難は一人では苦痛、皆では苦楽に変わる。不思議なものだな」

 

「……ラスティさん、本当に凄かったんだな…」

 

その皆の旅路を思いながら、独りでそれを踏破したラスティに瞠目と敬意を表するカドックであった。

 

そして、件のリッカチーム。リッカやラスティ、皆もそれぞれ思い思いの時間を宴として過ごしている。

 

「君が、ラスティだったな」

 

「!」

 

ラスティとラニの下に現れたのは、平行世界のアスラ・ルー。ラスティの父たる存在、その平行存在。

 

『数奇な巡りだな、私の王』

「あ、オレはラニと…」

 

『構わんよ。たまにはお前も、物珍しい体験というものをしてみるといい』

 

ラニはそっと離れ、ラスティはアスラと向き合う。

 

「君は…平行世界における私の息子、なのだな」

 

「はい。聖女神セフィアラとアスラ・ルー。その二人の愛を受けて生を受けし者。ラニより名前を賜る前は、ファルトリウス・エングウィンと名乗っていました」

 

「そうか。………思えば」

 

アスラがその目を見つめる。

 

「その揺るがぬ決意を宿した目。心当たりしかないというものだな」

 

「そうでしょう。あなたから授かったものなのですから」

 

「フフ…。酒を酌み交わし、語ってみないか」

 

「えぇ、喜んで」

 

言葉少なく、ラスティとアスラは確かに通じ合いながら乾杯する。

 

『親子水入らず…というのは、やや違うものか?』

『ほう、驚きだ。そんな細かい気遣いを私が行えるとは』

 

蒼き人形のラニは、深紅の髪を湛えし肉体を取り戻した『こちら』のラニに相対する。

 

『私が選んだ王、その勇姿と顔を見てやろうと思ったのだがな』『私の王だ。貴様にはやらん。……いいや、誰であろうと私は私の王を譲る気はない』

 

『ほう…』

『たとえそれが、私自身であろうともな』

 

二人のラニは見つめ合った後、赤髪のラニが先に笑いを零す。

 

『首ったけ、というやつか。自覚はしていたが、私は大概面倒な女だな』

『な、何?』

 

『精々愛し抜いてやるがよい。私達のような面倒で重い女をああまで愛す男など、二人とはいないだろうからな』

『……そんな事、言われずとも分かっているよ』

 

『ならばよい。乾杯するか』

『あぁ。そうだな』

 

『『ラダゴンに呪いあれ。乾杯』』

 

でもやはりラダゴンを赦すつもりはない二人は、物騒なるものに乾杯を捧げる。

 

「骨の髄まで母を捨てた父君を許せぬのだな、ラニ」

「仕方のないことです。ラニ様はとても愛深き御方なのですから」

 

「どこの世界においても……か。フフ」

 

……狼のブライヴ、軍師トロルのイジーはその様子を、微笑ましく見つめながら酒宴の席にて酒を酌み交わすのであった。

 

そして、リッカ達メインメンバーもまた酒宴にてその功績を讃えながら旅路の先を讃え合う。

 

「我等デミゴッドは復興が落ち着き次第カルデアへと参加し、大いなる意志の根幹を討つ部隊に編入する!そうなれば本格的に同じ軍属だな、ヘラクレス殿!」

 

「そうだな、ラダーン殿。貴公や神々ならば、長き宇宙の旅にも何ら問題なく、あらゆる問題をも退け道を切り拓いてくれるだろう」

 

「おうとも!世界を滅ぼし、弄ぶ輩を許してはおけん!赤獅子は狭間を飛び出し、大いなる世界の果てへと漕ぎ出すのだ!!わっはっはっはっ!!」

 

ヘラクレス、ラダーン。旅路の大いなる武を担った二人は、戦士として通じ合う。

 

「となればヘラクレス殿!力を示す為にも、ここは一つ余興にて腕相撲というのはどうだろう!」

 

「面白い。ミケラが求めてやまぬ赤獅子の力、今度は肩を並べるではなく相対して感じさせてもらおう」

 

「無論無論!カルデアのライダーとして、恥ずかしくない姿を見せつけてやろうともだ!!」

 

「ふぅ、この場においても貴公らは……」

「血の気盛んなのは変わらんのう、ラダーン」

 

『いいと思う。誰も傷つかない戦いなら。ね、トリーナ』

『勝手に……戦え………』

 

「では、僭越ながら審判はレダら同士たちが。では二方、組み合って!」

 

『フヒヒン』

 

「見ていろ我が愛馬!!オレは大英雄に挑むぞ!!」

「獅子との相撲…ネメア以来の本気を出すか…!」

 

「よーい、始め!!」

 

「「ふぅんっ!!!!!」」

 

ゴッドフレイもニッコリな力と力のぶつかり合いが、宴の席を熱く彩る。

 

「男って好きだね、ああいう力自慢」

「血が滾るんだよ!男の子だから!!」

 

「そう言えばリッカも熱い男の子だったね、魂が」

 

フリーレンとリッカも、肩を並べてジュースを飲んでいた。フリーレンは、リッカにいくつか告げる事がある。

 

「私は旅を続けるけれど、籍はカルデアとレアルカリアに置くよ。何かあったらいつでも呼んで。サーヴァントとマスターとして、いつでも力を貸すからね」

 

「配布枠にフリーレンだなんてとっても豪華!ありがとう、これからも宜しくね!」

 

「こちらこそ。そしてものは相談なんだけど。リッカ、私の弟子に改めてならないかな?」

 

「いいの!?」

 

「勿論。そっちの世界の魔術、聞いたらなんかろくでもないものみたいだし。主に修めた人間が」

 

「あ、オルガマリーが言ってたやつ……」

 

「だからって訳じゃないけどね。リッカの明るい人徳は私には無いもの。第二第三の弟子に、きっといい影響を与えてくれるだろうから」

 

「フリーレン………」

 

「だから、まだまだ。私が導いてあげるよ。…こちとら、一万年死ぬ気で生きるつもりだからね」

 

フリーレンは手を伸ばす。

 

「どうかな?」

 

「勿論!!」

 

リッカはフリーレンの手を握り返す。

 

「これからも宜しくね!フリーレンお師匠様!」

「うん。私達の縁は、これからも続くんだ」

 

こうして、また魔法の師匠が増えたリッカ。

 

「なのは師匠にも報告しよー!エルフの師匠が増えましたって!」

「講義料は1カ月1000QPでいいよ」

 

「金取るってかぁ!?(ワッカ並感)」

「ふふ、ウソウソ。たまーにカルデアのぬくぬくベッドで寝かせてもらうくらいだよ」

 

祝福によって導かれし、リッカとフリーレン。

 

その縁は、旅が終わった後もずっと続いていくのであった。

 

「では皆!これより一堂に会し『写真』とやらを撮るぞ!!」

 

ゴッドウィンの集合にて、一同は写真を撮る。

 

『でかいぞ兄上、どけ』

『邪魔だぞ兄上、でかい』

 

「ラニが二人して冷たいぞ!わははは!」

「挫けぬな、兄上…」

 

「ミケラ、マレニア。学校はどうだ?」

「善き先生に巡り会えました。えぇ、白刃取り…アダム絶技…」

『柴犬らーめんは最高でした。是非兄さまも』

「ははっ、そうかそうか!」

 

「ルゥちゃん様!おーい、ルゥちゃん様ー!?」

「いないね、どこ行っちゃったのかな」

 

「ルゥちゃん様がいなかったらこれがホントの画竜点睛を欠くだよー!ルゥちゃん様やーい!」

 

「ん…!?あれ…!」

 

その時、遥か青空にワームホールが現れる。

 

『みんなー!お待たせー!』

 

「ルゥちゃん様ー!?」

 

そこから現れしは、白き龍ミラルーツ。ルゥの本来の姿。

 

『ファルムアズラで、皆を連れてきたよー!』

 

そこに現れしは───

 

「おぉ!!プラキドサクスではないか!!」

 

ゴッドフレイと戦いし、ファルムアズラのプラキドサクス。そして無数の、眷属たる竜達。

 

そして───ゴッドウィンが待ち望んだ再会も、今。

 

『グオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』

 

一際輝く、大いなる岩の名を持つ竜。

 

「─────フォルサクス!!フォルサクスなのか!?」

 

古竜フォルサクス。彼もまた、蘇り復活を果たしていたのであった。

 

『皆で撮ろう!ね、マルドゥーク!』

マルドゥーク『(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)』

 

そして、黄金樹を背に一同はその縁を永遠のものとする。

 

「それでは!はい、チーズ!!」

 

『『『『『『『『はい、チーズ────!!』』』』』』』』

 

 

…………その時代は、呼ばれるだろう。

 

 

森羅万象、永遠に約束された豊穣。

 

 

 

──────至尊の時代と。

 

 




そして、復興が終わった巫子の村。

エア「さぁさぁ!マリカ!」

マリカ「え、エア…?」

エア「こちらへ!ほら!」

マリカ「……!」

ラトリア『おーい!マリカ〜!』
グィネヴィア『ふふっ…』
シフ『うん』
巫子達『『『『『おーい!』』』』』

ゴッドフレイ「うむ!」
マリケス【………】
アスラ「(頷く)」

メスメル「さぁ、ほら」
レラーナ「胸を張って、ね?」

メリナ「ぅ……」

マリカ「メリナ……」

メリナ「……、その…」

エア「さぁ、マリカ」
トレント「プルル」

マリカ「……………」
メリナ「……………」

メリナ「……………なさい」

マリカ「!」

メリナ「お帰りなさい。……お母さん」

マリカ「……………!!」

メリナ「………──ぁ」

マリカ「ただいま……」

「ただいま、メリナ……」

メリナ「………うん」



────ただいま。

私の……

大切な、人達。






エルデンリングコラボイベント プレシャス・オーダー・エルデントラベラー



────────────END──────────
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。