人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
騎士王「あ〜〜〜〜〜………」
フォウ(癒されよ…癒されよ…)
───彼女と、その仲間たちあってこそのグランドマスターズ。ならばこそ、彼女もきっと皆の成長と躍進は本望なはずです!
「うむ。確か奴等の肉体から引き剥がしたオルガマリーの父の唾…大令呪とやらがあったか」
───はい。生命と引き換えに奇跡を起こす、マリスビリーさんの用途が知れぬ令呪ですね。
「─────…………ふ」
────?
「ふ、ふはは!ふははははははははは!!我に天啓が走ったわ!まぁ我が認める神などマルドゥークのみだが、恐らくヤツも太鼓判ものの発想だ!」
───なんと!?では早速グランドマスターズの皆様を!?
「ロマニにも声をかけよ!全能なにするものぞ!人を超え、道を拓くは我等の領分と見せつけてくれるわ───!!」
フォウ(なにする気だ、あいつ?)
騎士王「プリンセスがいるなら大丈夫だと思います〜〜〜〜………」
「という訳で皆には集まってもらった訳だ!グランドマスターズの諸君、こうしてみると壮観だね!おはよう!」
朝九時。管制室においてグランドマスターズは招集される。カドック、オフェリア、ヒナコ、ペペロンチーノ、キリシュタリア、ベリル、デイビット、マスターアルトリア、チルノ、アイリスフィール、並びにはくのんのメンバーだ。
「なんだよロマニ。まさかとは思うが不甲斐なさのダメだしかい?」
「私に比べて不甲斐ないこいつらはともかく、何故私まで呼ばれるのかしら。項羽様との会合があるから手短にお願いできる?」
「マジかヒナコ…マジで言ってるのか…」
「どういう疑問よカドックそれは」
「ダメ出しだなんてとんでもない。今回は皆に耳寄りのパワーアップ案を持ってきたのさ!だろう?ギル?」
ロマニが声をかけた瞬間、管制室の中心に輝ける粒子と共にギルガメッシュが単独顕現を果たす。
「フハハハハハ!おはよう我の財共よ!あいも変わらず精悍かつしみったれた面持ちで大変結構なことよ!」
「褒めてるのか貶しているのかどっちなんだそれは…」
「褒めているに決まっているさ!雑種呼ばわりされていないのだから!」
「うむ、そこなヴォーダイムの言う通り褒めている。我が雑種呼ばわりせぬならば、それは最早優良種よ!フォウのスタンプ付きの血統書をくれてやるほどのな!」
上機嫌…もはやいつも通りによく笑うギルガメッシュの二の句を、ヒナコとはくのん、チルノ以外は頭を垂れて聞き及ぶ。彼女らはそれぞれ尊大、自然体、⑨故だ。
「金ピカ!本題を言え!あたい難しい話は寝るんだぞ!」
「せっかちな妖精よな!だがまぁよい、話とは無論、貴様らグランドマスターズの底上げのプランだ!」
「「「「!」」」」
「貴様らも預かり知るところであろう?我がマスターたる藤丸龍華の窮極の大躍進を。正義の味方気取りの贋作者と異なり、奴は正しく正義を掲げる魔法使いとなった。魔術師として最早到達できぬ高みに、ただ1代で到達された気分はどうだ?」
ギルガメッシュの言葉に、キリシュタリアが声を上げる。
「無論祝福を送るさ。我等魔術師全ての悲願、根源到達!それを正しき倫理、正しき心を持った彼女が手にした事!それは人間、隣人として万の祝福を贈るべきものだ!」
「隣人としてはそうであろう。では魔術師としてはどうなのだヴォーダイム?」
「めっちゃ悔しい!!」
ずっこける一同。デイビットが補足する。
「だが、我等には危惧するべき難題だ。リッカと我等に生まれた根源という溝と離れは、あまりに深く果てしない」
「まあ、彼女に追い付き、いつか越える目標は微塵も変えるつもりはないが…」
カドックは、令呪を見やる。
「……とんでもない目標を、立ててしまったものだよ」
「フッ、気落ちする必要はないぞゼムルプス。我はエゴの、エゴによる、エゴの下による独断の平等を貴様にくれてやるのだからな!」
ギルガメッシュは高らかに告げる。
「これより我等が楽園は!貴様らのサーヴァントに『冠位』を戴冠する試練を設ける!!楽園が誇るグランドサーヴァントに挑み、証を打ち立て認められてみせよ!!」
「グランド…ですって…!!」
「グラウンド?走り込みか?オフェリア」
「違うわチルノ。冠位サーヴァント。それぞれのクラスの頂点に与えられし頂点。世界を救う為に選抜される、最強の証明の事よ…!」
グランドサーヴァント。
冠位英霊とも呼ばれるそれは、御三家が再現した劣化品ではない世界の決戦術式にて呼ばれる七基。全てのクラスの、頂点たるもの。
「試練のサーヴァントにおいてはこちらで見繕い、冠位を賜わす。貴様らはサーヴァントと共に試練に立ち向かい、認められるために足掻いてみせよ。勝敗、認可は全て試練担当のグランドめに一任する」
「勝ってもいい…ってことかい?」
「一向に構わんぞ?我等が楽園の精鋭に敵うのならばな」
試練を行う為の、各クラスのグランド。それに対応するマスターとサーヴァントが挑み資格を得る。
「さすれば貴様らの望むサーヴァントに冠位の資格を与え、研鑽する権利をくれてやる。パートナー、はたまた懇意のサーヴァントか。好きに選べ。我は我の裁定の下、等しく評価をくれてやる」
「ちょっと待ってくれ王様、オレはまだサーヴァントらしいサーヴァントがいないんだが…」
「ケイオス・カルデアにも話は通してやる。邪神ファミリーから選ぶがよかろう」
「英雄王。ゴッホはフォーリナーであり、冠位には当てはまらないが」
「気にするな。グランドフォーリナーにはアテがある。………………想像を絶する劇物だが、天使の落胤たる貴様にはちょうど良かろう」
「ギル、それって界聖杯の皆はカウントするの?」
「鋭いな白野よ。今回奴等は参加せぬ。そもグランドなどは獣の駆除班。英霊を大元以上に再現した奴等には無用の長物よ。故に、事前の対策などは期待せぬ事だな。ロマニ!」
ロマニが頷き、ソロモンの姿へと変貌する。
「マリスビリーが君達に課した大令呪。アレを使って君達に冠位を賜わす準備は出来ているよ。あ、ついでに安全に加工もやってるから安心してね!」
「ホント、魔術ならお手の物じゃないロマニー!ステキだわー!」
「えっと…試練には一人で挑むのかしら?」
「同じクラス同士ならば協力も許そう。チルノめのブリュンヒルデ、マストリアのガレス、キリシュタリアのカイニスといった様にな」
「私の蘭はセイバーだから…岸波と、かしら」
「ウデガナルゼー」
「貴様らが冠位に挑む間、我等は改築や召喚といった本業に取り組む故サポートは期待するな。最強の証、自らの手で勝ち取ってみせよ!」
一同に託された冠位の戦い。その意味を理解する。
「冠位…か。そうだな。個人はまだ当分無理でも、マスターとしては並んでおかないとな」
「あぁ。スーパー戦隊でも一人だけパワーアップはあるが…せっかくなら皆で強くなりたいね!」
「オレはアバレマックスも好きだが、スーパーシンケンレッドも好きだ」
「デイビット?」
「グドーシと見ていた」
「蘭と項羽様、どちらもグランドに相応しいわ。ならどっちにも挑んで然るべきよね!」
「ブリがサイキョーになるのか!シグルドも喜ぶな、オフェリア!」
「えぇ。これならきっと、リッカとも肩を並べられる…」
「えー、コホン。では此処でギルが認めたグランドクラスから御挨拶があるよー」
ロマニがのんびりと告げ、いつの間にやら出来ていた台座を動かす。
「はい。グランドシールダー、マシュ・キリエライトでーす」
あんまり熱の籠もっていない台詞と共に、上からゆっくりとマシュがポーズをキメて降りてくる。
「────グランドに挑む皆さん、こんにちは。グランドシールダー、マシュ・キリエライトです」
キリリと表情を決め、現れしマシュ。伊達や酔狂ではない。ソロモン第三宝具、並びに天地乖離す開闢の星を防いだ盾を有するマシュはこんなでもカルデア最強クラスの英霊だ。
「デミでありグランド。デミグランドという美味しそうな名前の私。私と先輩が辿り着いた領域に至らんとする皆様へ───」
(マシュが無垢だった時代はいつだったかな?)
(さぁ……別次元の話じゃないか?)
(オレが先に無垢なマシュを見出したのに!)
マシュは一呼吸置き、そして告げる。
「──────
「「「「「「「「…………………」」」」」」」」
「はい、ありがとうねマシュー。じゃあ皆、サーヴァントと話し合っておいてねー」
言ってやりました…!満足気に笑い、粒子になって消えていくマシュ。
「……が、頑張るか」
「「「「おー……」」」」
なんとも言えない空気のまま、会談は終了するのであった。
楽園が誇る、頂点達に挑め───。
田村麻呂『グランドタムーラ、此処に参上!!さぁ、黄金の国たる剣の頂点、魅せてやるぜ?』
グランドセイバー
坂上田村麻呂&????
アルテミス『リッカの身体借りちゃった♪さぁさ、始めましょうか!』
グランドアーチャー
アルテミス&????
エルキドゥ『動力と装飾は別のものだ。さぁ、試運転を始めようか』
グランドランサー
エルキドゥ
オジマンディアス『フン。冠位などさしたる興味は無いが…。今生無二たる王は黄金のめだけではないことを教えてやろう!』
グランドライダー
オジマンディアス&????
ソロモン『やぁ。僕だよ!お手柔らかにね!』
グランドキャスター
ソロモン
山の翁【一度捨てた最強の証、再び拾う無様も受け入れよう。────あの鐘の音が聞こえるか】
グランドアサシン
山の翁
温羅『どっちかってーと、グランドに倒される側だが…お呼びとあっちゃあ断れねぇな。世界まるっと使って生まれた大名鬼神。喜んでお前さんらの相手になるぜ?』
グランドバーサーカー
温羅&????
冠位戴冠戦・楽園版。
不定期開催。