人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
執筆のカンを取り戻しつつ、返信は明日以降行います。
女王マリカ 大樹と大母の像
マリカ『ありがとう。これは私の故郷の村にあったもの…。寸分たがわず、再現してくれたことに感謝します』
───マリカは、向かって右側の前髪が切れたように短いよね?それはもしかして…。
『えぇ。私は旅立つ時、自らの髪を大母…つまり、お婆ちゃんに捧げたの。もう二度と戻らないという誓いと共に、罪を告解しながら』
───罪…?
『…たくさん傷つける。たくさん奪う。そしてきっとたくさん殺す。でもそれを、私で最後にする』
──!
『その果てに、全ての皆を心から幸せにしてみせる。……そう誓って、私は故郷を出たのよ、エア』
───そう、だったんだ……。
『そしてあの人と出会い、狭間を一つにし、黄金樹を擁立し、世界に黄金の恵みと時代を齎さんとした。…結果は、知っての通り』
〘─────〙
『真なる黄金の時代は、私だけでは不可能な領域だった。神ではなく、沢山の命が迎えるために頑張らなくてならなかった。…私は結局、夢見る少女だったあの頃と変わっていなかったの』
───それでも。それでも、あなたは沢山の人を幸せに出来たとワタシは信じます。あなたが神となり、挑んだ事で。
マリカ『ありがとう、エア。……この場所は、私が一番安らぐ場所。それをあなたたちに作ってもらったのですもの』
『いつでも、休みたいとき。疲れた時においでなさい。膝枕でも、添い寝でも。いろんなやり方で癒やしてあげるから』
〘────〙
『真なる黄金、白金の時代はやってきた。ならばもう、女王も王も必要ない』
『一人のマリカとして……愛するものと、緩やかな人生を送らせてもらうわ。偽りの神の座に乗り込む日まで、ね』
───うん!本当に…
本当に、お疲れさまでした!女王マリカ!
〘─────〙
ゴッドフレイ 闘技場
ゴッドフレイ『捧闘の義、というものがあった。私の治世、その時代にな』
ギルガメッシュ「古代ローマにもあった闘技場…それをやはり貴様も推進していたか」
ゴッドフレイ『うむ。自らの存在を懸け、戦い力を示す。大いなる力こそ力強く生きるために必要な故であると私は示した。それは、黄金樹の時代において広めたもの』
『しかし、ラダゴンに代替わりした際、奴は学問を重んじたが故…この文化を廃れさせてしまってな。二代目の王配の治世に口を出す気は無いが、やはりどうしても名残惜しくはあったのだ。感謝するぞ、英雄王』
───ち、ちなみに…ご自身が参加なされたりはしたのでしょうか…?
ゴッドフレイ『わはは、勿論だ!……と、言いたいのだが。マリカもセローシュも口を揃えて、『王らしくあれ』と言ってくるもので、玉座で観戦するほかなくてな。あんまりに悔しいもんだが玉座で貧乏揺すりが収まらなかったぞ』
ギルガメッシュ「セローシュ。貴様が背負っていた宰相の獅子か」
ゴッドフレイ『そうそう。あまりにも欲求不満だったもんだからアスラに声をかけて、エキシビションマッチとして一回だけヤツと戦ったんだが……。国民ごと闘技場が余波で吹っ飛んじまってな。マリカに顔を真っ赤にしてキレ散らかされたものよ。嗚呼、懐かしい!』
──そこもまた、マリカの楽しかった時期だったんでしょうね…!
ゴッドフレイ『王座を退いた身だ。いっちょカルデアの英傑どもと力比べを試すのもよいだろう。どうだギルガメッシュ?俺とやッていかないか?』
ギルガメッシュ「やらん。そも我等は職務中だ。声はかけておく故、相手は選ぶとよかろう」
ゴッドフレイ『むぅ、それは残念だ。だがいつで持っているぞ。そして二人の娘よ』
〘────〙
──は、はい!
ゴッドフレイ『力こそ───王の故よ!力強く生きろ!わははははは!』
───こういう、全てを乗り越え笑う強さに…マリカは惚れ込んだんだろうなぁ。
〘─────〙
ゴッドウィン 草原と青空
ゴッドウィン『感謝する、王よ!どうもローデイルでは落ち着かなくてな。こういう突き抜けるひろき場所が欲しかった!』
───民主主義たる治世、いかがなものでございましょうか?
ゴッドウィン『そうだな。皆で話し合って答えを導く、というのは狭間でも初めてだ。故にまずはそれぞれの一族を重役に取り立てるとこから始めている』
〘───〙
『だが如何せん、親が積み重ねた功罪は多彩だ。差別意識、選民思想、無限であるが故に分配を繊細に運ぶ為のあれこれ。やることやるべき事は山積みだとも』
ギルガメッシュ「親の威光に縋る気は無いのであろう?」
ゴッドウィン『まぁな!まずは民を幸せにし、そして刻まれた傷を癒やし、より良い世界を目指すためにひたすらに頑張ってみせるさ。黄金を越えた金、白金の時代を繋いでいけるように!』
───素晴らしい心構えだと思います!
ゴッドウィン『ありがとう!だが俺も所詮は人の心ありしもの。ストレスとかはどうしても溜まっちまうもんだ。だからこそこの場所だ!』
フォルサクス『─────…………』
ゴッドウィン『我が友フォルサクスと、存分に空を舞う!プライベートフライトで、存分に気分転換させてもらうぜ!』
ギルガメッシュ「フッ、好きにせよ。若き王の躍進、とくと拝ませてもらおうではないか」
───あっ、ゴッドウィン様。一つお尋ねしたいことがあるのですが!
ゴッドウィン『なんだいエア嬢?我が母への大恩ある貴女、求婚の誘いであれなんでも受け止めよう!』
ギルガメッシュ「ふはは、殺すぞ?」
フォルサクス『(笑)』
──そ、それは嬉しいのですが違う案件です!その、フォルサクス様とゴッドウィン様は、王都古竜信仰をなんとローデイルで広めた実績が御座いますよね。
『そうだな!フォルサクス、ランサクスといった竜を崇める、もう一つの道だ!』
──それはその、信仰や宗教にて争いや諍いを生んだのでは…?
ゴッドウィン『あぁ、それは問題ないぞ。俺の言い訳でゴリ押したからな』
───ゴリ押し…?
ゴッドウィン『さざれ石も、俺が振るう雷も金色!故に黄金樹の裏切りではない!だって金色だからな!金色ってことは黄金ってことだ!セーフセーフ!…ってな!』
────な、なるほど……?
ゴッドウィン『ま、我ながら苦しかったが!何とか受け入れてもらえて良かったさ。何故なら──』
フォルサクス『…………』
ゴッドウィン『世界には色んな奴等がいるんだ。教えが導くのが一つだけなんてつまらない!だろ?』
───はい!
ゴッドウィン『よーし!じゃあ飛ぶか!息抜きがてらフォルサクスに乗っていけ!楽しいぞ!』
ギルガメッシュ「フン。奔放なことよ。だがよい。古竜の威容、採点してやろう!」
〘────〙
フォルサクス『──宿題の後回しは、程々にな』
〘(こくり)〙
ラトリア グィネヴィア シフ
ブティック
ラトリア『作ってもらったはいいんだけど…』
グィネヴィア『はい……』
シフ『………カルデアや人々は、我々より皆小さいようだ』
ラトリア『目立つってレベルじゃなーい!』
彼女らは一律2メートル以上であった。