人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
短めかつこんな時間にごめんなさい!感想やメッセージは明日に行います!
ミケラ なんでも屋『みけら』
ミケラ『王よ、姫よ。この度はあなたたちや狭間の民達に多大なるご迷惑をおかげ致しました』
──そんな、ミケラ様。もう全ては在るべき姿に戻ったのですから…
ギル「我は全く気にしておらぬぞ。神というものは存在自体が迷惑な連中であることが大変ゆえな」
フォウ(おいっ!言葉を慎めよ!)
ミケラ『ありがとう。でもそれでは、私が、私という存在が納得できないのです。という訳で…』
『私はカルデアのなんでも屋として、皆に恩義を果たすための労働を以て償いとさせていただきます』
フォウ(どういう訳……?)
ミケラ『魅了に頼らず、永遠に幼き宿痾に挫けず、遥かなる王の道を歩みきった皆様の様に。誇らしく、誰かを自身の力で助けたいと願うのです。これは、その意思の表れと思っていただければ』
ギル「フッ。弱者や名もなきものこそを貴様は祝福する、であったな?なんとも健気な神もあったものよ」
初華〘─────〙
ミケラ『私の出来ることを、自らの力で。……その第一歩として、これを』
『ミケラの光冠』
『それは、私が神として有る為に頂いた冠。そして…大いなる意志との交信の為に使ったもの』
───!
ミケラ『偽りの神を打ち果たす旅。皆様の遥かなる戦いの、僅かなりともの一助となればと、思います』
「償いとしては最大級のものを寄越したものよな。その神威…此度は過つなよ?」
ミケラ『はい。ではまずは…ゴミ拾いから始めようと思います。ほら、色々捨ててしまいましたから、私…』
フォウ(肉体とか瞳とか愛とかね…)
───お、お手伝いいたしますね!
ミケラ『ありがとうございます…!実のところ、荒事はマレニア任せだったもので……』
ギル「……妹の苦労が忍ばれるな…」
マレニア 聖樹プランタールーム
マレニア「ミケラ兄様は、かつて自らの血を以て聖樹を育てようとした。弱きもの、居場所無き者たちの慰めと、拠り所となるような聖なる樹を」
ギル「これは、その名残という事か?」
マレニア「今さら黄金樹に弓引くつもりは毛頭ない。これはその…私自身の、願いの一つなのです」
───願い…。
マレニア「かつて兄様が願い、諦めてしまったもの。誰もが望み、しかし醜く歪み、捻れてしまった聖なる樹。それを今一度育て上げ…大恩有る皆様に、感謝の証として献上できたなら、と」
───マレニアさん……。
マレニア「ま、まぁ…私は腐敗に侵され剣の道しか究めなかった無骨な女であり、ミリセントのように気も利かないような女だが……それでも、やってみたいと思う」
「腐敗を越えたこの身を、血に染めるだけでは忍びない。自身に出来る何かを…やってみたいと」
ギル「それでよい。願いの質と差に人も神もさほど変わりはないものよ。この楽園にて思うまま、願うままに生きるが良い」
マレニア「ありがとう。黄金の王と姫よ」
──いえいえ!あなたにたくさんの幸せがありますように!
フォウ(ボクのプレシャス汁とかも混ぜてみない?)
マレニア「うん、やってみようか…!」
初華〘────〙
『後に、様々な林檎が成る不思議な聖樹が成った!』
モーゴット カルデアゲート前
モーゴット『マメな事だ。忌むべき鬼たる私にまで恩寵を賜わすとは』
───あなたはローデイルの祝福王なのですから当然です!ですが、その……
フォウ(カルデアの、来訪者ゲートだよね?ここ)
モーゴット『……有り難い認識のところ忍びないが、ローデイルにて私は忌み鬼として、黄金の地を荒らす不届き者の屍を積み上げてきた者だ』
──ご、ごくり…。
モーゴット『故に私が報いる為の手法と言えば、侵入者を、敵対者を、その野心の火を消し去る事。故に……このカルデアに仇成さんとするものを、悉く葬り去ってくれよう』
フォウ(まさかのSECOM立候補だった!)
ギル「勤勉よな。伊達にローデイル最後の王ではない、な」
モーゴット『盤石な治世、統治と言うものは必ず何処か内側から綻びが生まれるものだ。この剣で排せる脅威など容易いものよ』
──モーゴットさん…。
モーゴット『故に忘れるな。楽園を崩さんとする小さき何かを見逃さず、見落とさず、産み出すな。我等が女王の嘆きを見落とした二の轍を、踏んでくれるなよ』
フォウ(実体験のアドバイスは重みがあるなぁ…)
ギル「無論だ。万全盤石たる我の楽園…けして崩れること無きその完全無欠さ、とくとその目に焼き付けるが良い!」
モーゴット『フッ……期待しているぞ。その志ある限り、私は此処と、黄金の地を守護し続けよう───』
モーグ モーグウィン第二王朝
モーグ【おぉ…。楽園カルデアなる場所にまで我が王朝の地を用意してくれようとは。その志と慈愛に感謝を……】
(見た目怖いのに礼儀正しいんだなぁ)
──カッコいいとワタシは思うよ!凄く強そう!
モーグ【博愛、慈愛、様々な愛。それらを正しく伝えるには時間と勇気、忍耐がいる。それらを抱き、道を歩まんとする者たちを、私は庇護し背中を押そうぞ…】
フォウ(啓発セミナーみたいな感じ?こんな魔王城みたいな場所で?)
モーグ【うむ。愛を貫くというのは、簡単ではない。忌むべき外見、観念、風習、様々な要因にて、人は自身を愛することを時に躊躇ってしまう】
初華〘──────〙
モーグ【そうではない。自身を愛してよいのだ。誰よりも、忌むべきであろうと愚かであろうと、自身を愛してよい】
初華〘─────〙
モーグ【己の生を真っ当できるのは、己のみなのだ。自らを愛せぬものに、誰かを真の意味で愛することはできない。その事を、けして忘れてはならぬぞ。王に娘たちよ】
──はい!モーグ様の御言葉、胸に刻みます!
フォウ(凄い真っ当だ…)
モーグ【うむ、うむ。そして眠れぬ夜には是非とも私を呼ぶといい。数を数え上げ、眠りと微睡みの世界へと誘うぞ……】
ギル「……具体的にはどのようなものだ?」
モーグ【フフ…ならば早速披露しようぞ】
フォウ(えっ、まさか)
モーグ【トレース……!】
フォウ(あっやっぱりだこれ!)
モーグ【ドゥオ……!】
初華〘────(全員に浄血フィルター)〙
───あー!モーグ様いけません!あーっ!!
モーグ【ウーヌス!!ニーヒル!!ニーヒィル!!】
ギル「……マリカめにやや同情の気概が湧こうとはな…」
モーグ【ニーヒィイィイィイィイィイィイル!!!!】
【周囲一帯が血炎まみれとなった】
ゴドリック 君主の部屋
ゴッドフレイ『接ぎ木なんてものに頼って本当の強さなど宿る筈もなかろう。二度とするな。解ったか?』
ゴドリック『承知した、父祖よ……』
『ガチ説教を受けていた』