人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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かなり短めですが今投稿せていただきます!

短いのは2日連続12時間労働のせいでありメンタルどうこうではありません!

返信は後々行います!


改築〜炎と月の居住〜

メスメル 書類仕事デスク

 

ギル「………我は要望を聞いたはずだが?」

 

メスメル【いや、気持ちは嬉しい。嬉しく、無下にはすまいと懸命に考えた。考えたうえで…】

 

【母の願いに応える他の生き方をしてこなかった故、仕事部屋しか思い浮かばなかったのだ…】

 

フォウ(ウルトラ仕事人間…!いや、この場合デミゴッドか…!)

 

──そ、そのように視野を狭める事はないと思います!メスメル様には、たくさんの慕ってくださる部下の皆様がいらっしゃったではありませんか!

 

メスメル【部下…。アンドレアスにヒューか…】

 

──その方々もまた、メスメル様のお仲間なのでしょう?

 

メスメル【私が蛇たるを知って、反旗を翻した者たちだったな……】

 

──とんでもない地雷でございました…!申し訳ございませんっ!

 

メスメル【いや、気にしないでくれ。この様に扱っていただき、感謝する。カルデア…その暗部たる仕事を喜んで引き受けよう】

 

ギル「むぅ…。願いも浮かべられぬ程に暗くてはままならぬな。どうしたものやら…」

 

メリナ『兄さん』

 

メスメル【!メリナ、か】

 

メリナ『レラーナさんや、母さんから見舞いの品があるわ。精神的に療養しなさいって』

 

メスメル【…!レラーナに、母が…】

 

フォウ(まぁどう贔屓目に見ても鬱病だしね)

 

──どうかここで、傷ついた心身をお癒やしくださいませ。メスメル様

 

メリナ『あなただけ辛気臭いと皆が気を遣うの。しゃきっとして、兄さん』

 

メスメル【……うむ。そうだな。私の苦悩で、皆を振り回すわけにはいかぬ】

 

メリナ『兄さんともども、荒事には自信があるわ。任せておいて』

 

「期待しているぞ、マリカの切り札共よ」

 

レラーナ メスメルの隣室

 

レラーナ「そうですか。メスメルは前を向いてくださったのですね。お気遣い、感謝致します」

 

──レラーナ様は、メスメル様の配偶者なのでしょうか?

 

レラーナ「いいえ、正式に籍は入れておりません。……というより、私が勝手に彼を慕っているといった方が正しいでしょう」

 

フォウ(勝手だなんてそんなこと…)

 

レラーナ「メスメルは…聖戦として、影の地を焼き払い蹂躙しました。マリカの命を受け、聖戦とは名ばかりの虐殺と粛清を」

 

ギル「……」

 

レラーナ「その時、彼は自身を恐怖の対象として誇示しました。憎しみも絶望も、ただ私だけを責めれば良いと。彼は、どこまでも献身的であったのです」

 

「母の願いに殉じ、それでもなお忌避され、傷ついていく彼を見てしまった私は…彼の支えになる道を選んだのです。月の光が、彼を決して癒すことはないと解っていても…」

 

──レラーナさん…

 

フォウ(レナラママの妹だけあってアグレッシブだなぁ。ちなみにレナラママからはどんな反応だったの?)

 

ギル「出奔からの失踪だ。絶縁状の一つも届いたか?」

 

レラーナ「それが…姉様は、自らの長い髪を手向けに送ってくださったのです」

 

──自らの髪を…。女性の生命たる髪を。その意味は…

 

レラーナ「離れていても、心は共に。私はあなたの旅路を応援しているわ。……髪に込められた意味は、そういった柔らかな励ましだったの」

 

フォウ(レナラママはどこまで聖人君子なんだ…)

 

──流石はラニ様達のお母さんだね!

 

レラーナ「メスメルに添うことを選んだけれど、月の輝きと炎を宿した剣技を捨てる気はないわ。是非、戦力が必要な際はお声だてをお願いしますね」

 

ギル「期待しているぞ。王家の頂点を取った剣技の神髄をな」

 

レラーナ「えぇ、勿論です!……時にラニは、本当に変わりましたね」

 

──ラニさんが、ですか?

 

レラーナ「アレほど真っすぐに人を愛している姿をみると…とても微笑ましく思います。せっかくなので、新しい肉体を有して孫の顔が見たいのですが…」

 

フォウ(飛躍してるなこの妹さん!)

 

ギル「まぁ待ってやれ。あの乙女はまだまだ新婚旅行中であろう?生温く、暖かく見守ってやるのが通というものよ」

 

レラーナ「そうですね。あらゆる争いが終わった今、新たなる戦いは、平和の維持と致しましょう…!」

 

フォウ(…カーリア王家の血の優良さが留まることを知らないなぁ…)

 

──ラニさん、自慢の家族だね!




マリケス 獣の教会

マリケス【カドック。お前に、我が爪と牙をくれてやる】

【獣の聖印】

カドック「……君はデミゴッドの死とすら呼ばれる存在だ。僕が力を借りてもいいのか?」

マリケス【死を集めるに、世話になった】

カドック「義理堅いんだな。なら、遠慮なく…」

マリケス【匂う。死の匂いだ】

カドック「!」

【砲身…弾丸…。撃ち放つ【死】が、あるか】

カドック(ブラックバレルのことか…?)

マリケス【それには、気を配れ。それは、魂を死に浸らせる】

カドック「…覚えておくよ」

カドック(オルガマリーにも、報告しておこう。厄ネタなのは変わらないぞ、ってな)

この後、マリケスとカドックは教会を掃除するのだった。
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