人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
ラージャ ハンター訓練場&アイテムボックス
ラージャ「わざわざ作ってもらってありがとうよ。こいつでオレの強さを求める戦いが出来るぜ」
フォウ(意外にも……インテリ?強者巡りとかやるのかと思ってたけど…)
ラージャ「なんだ?牙獣種のオレがこんな小細工を弄くり回すようなもんを求めたのが意外かよ?」
───す、鋭いです…!
ラージャ「オレはラージャンっていう生き物だ。気性の荒さには自信があってな。まぁ無理もないが……オレはあのポンコツドラゴンと同じく、人間の強さに興味があるのよ」
ギル「ほう…?」
ラージャ「人間…。武器を持ちながら、オレ達より小さくか弱いひ弱な存在。そのくせ、身の丈以上のデカさのオレ達を退けてみせる。力も強さも、オレ達よりも小さくありながら…時には、古き龍すらもな」
ギル「確かに、貴様らの世界のハンターは人間としては中々の精強さを誇ってはいるな」
ラージャ「その強さは、単純な力や暴力じゃねぇとオレは睨んだ。無軌道に、無制限に暴れ回るだけじゃねぇ力がそこにはある。オレはそれを知る為に人の姿を得た。人の力を知るには、人になるのが一番だからな」
ギル「思い切ったものよ。敬意と決断なくばできない選択よな」
ラージャ「だろ?まずオレにはない人の力…『アイテム』と『道具』を扱うその器用さをまずは極めてみたいわけだ。罠を仕掛け、何かを作り上げ、そして多種多様に産み出す成果を自分の強さにする。ここはその強さを究める為の実験場だぜ」
ギル「そうか。強さを知る為に弱きすらも受け入れる…真の強者の道を歩むのだな」
ラージャ「色々作ってみたら、提供するからよ。よろしく頼むぜ。まずは…調合だな」
『調合書1から5』
ギル「待て、なんだそれは」
ラージャ「何って調合書だよ。あのポンコツが言うには『調合をする時はいつも調合書を持ち歩くのが普通なんだよぉ』だとさ」
フォウ(古のモンハン知識すぎる……)
ラージャ「しかし、黒き災厄にすら立ち向かう勇気を持ちながら、ドスランポスに後ろを取られビビるときもあるとは…強いのか弱いのか、よくわからんな人間は」
ギル「うむ…。肉体的には、ウルクの民になんら劣らぬ者どもなのだがな…」
──と、とにかく!人間の強靭さだけではない素晴らしい強さを、どうかお掴みになってくださいね!
ラージャ「おう!これからもよろしく頼むぜ!」
ルナ・クレイドル(メル・ゼナ) 大統制監視カメラ空間
ルナ「感謝致します。英雄王よ。私は此処で、領土たるカルデア全域の騒動沈静や警備に当たりたく存じます」
ギル「警備もますます充実の色を見せていくものよ。貴様は古龍、あの白き龍の近衛であろう?」
ルナ「はっ!アンセス様が愛し、寄り添わんとする皆様は我が守護するべき者たち。及ばずながら、全身全霊を以て!」
──誇り高き、騎士の中の騎士です!
ルナ「夏イベントなるものの警備スタッフの抜擢にも選ばれ、身が引き締まる思いです。どうかご期待くだされば幸いです!」
ギル「騎士というものは肩が凝るものよ…もう少し気を緩めても罰は当たらぬのではないか?」
ルナ「ありがとうございます。しかし騎士や守護者たるものは、護るべき者達の安寧のために生きるものだと自負しています。ですので私は、皆が穏やかなる時にこそ気を張るのです」
フォウ(確かに、守護してもらえるって思うと安心だね!)
ルナ「カルデア各自の警備スタッフにも連携と提携を行う予定です。マニュアルも制作していますので、後にご精査くださいませ。避難経路、非常口、離脱車両やワープポイントといった各々を把握するための一助になればと」
ギル「フッ、そこまで極めたのならば何も言うことはない。自らの使命、存分に果たしてみせよ!」
ルナ「はっ!お任せくださいませ!」
フォウ(て、徹頭徹尾真面目だ…)
──騎士王もにっこり、ですね!
シャガ 禁足地 天空山霊峰
シャガ「おー!この景色景色!なつかしー!あんがと、金ピカ様!アタシの故郷そっくりまんまじゃん!」
ギル「……」
シャガ「ん?どしたー?」
ギル「いや、貴様はシャガル・マガラとやらなのであろう?楽園に至った貴様は、狂竜ウィルスなるものをどう折り合いを付けたのだと気にかかってな」
シャガ「あー!やっぱ気になる?アタシはアレよ。廻り戻らなかった個体なわけ」
───廻り、戻らなかった?
シャガ「アタシらシャガル・マガラはね、シャガルになれるのは百匹のうち一人分なわけ。で、シャガル・マガラになった奴がやる事は同族殺し。シャガル・マガラはウィルス散布して、脱皮寸前のゴアマガラを成長不全にして殺すわけよ」
フォウ(えっぐ)
───ごくり……
シャガ「まー生命サイクルだからなんとも思ってなかったんだけど…アタシは思ったわけよ」
ギル「思った?」
シャガ「山じゃなくて、天の向こう。その先の先には何があるんだろう。本当はシャガルは縄張りを定めるんだけどね。アタシはその縄張りをしないで旅に出た変わり者なわけ」
───天の向こう…。
シャガル「もっと高く。もっと遠く。あの天の遙か先へ。そう考えて飛んでたら偶然アンちゃんと会ってさー!眷属友だち、ケントモになったわけよ!」
ギル「一般遭遇していい格ではないのだがな奴は」
シャガル「世界に満足できないなら、一緒に行こうって言われてさ!こうして世界を旅する個体になったのがアタシ!いやーアンちゃんカルデアなんていい場所見つけてマジグッジョブだわー!」
ギル「気に入ったのならばそれで良い。己の宿痾を越えた個体、大いに意外性を発してみせよ」
シャガル「オッケー!これからよろしくなんだわー!アタシ、リア充なんで!」
───朗らかな性格は絶対的強者ならでは、なのですね…!
シャガル「なんならゴアにしてあげよっか?シャガルになれたら気持ちいいよ〜!」
ギル「謹んで遠慮しておくとしよう。頂点を争う対決は一度でよい」
シャガル「あはは、たしかにー!アンちゃんと戦うとかマジ無理だし!色んな意味で!」
フォウ(え、あのポンコツそんなにヤバいの?)
シャガル「マジヤバいよ。噂じゃあ星の外からやってきた侵略者ミッチリの隕石をチリにしたり、バカやらかした人間の滅びを助けてあげたとか色々やってたっぽい!イメージ湧かないかもだけど、アタシらとは次元違うから。怒らせちゃダメだからマジで」
フォウ(あのモロコシ嫌いヤバいな…)
──味方で、人間を好きになってくださり本当に嬉しいですね!
シャガル「アタシ達古龍がアンちゃんに従うのは、アタシらの中で一番強いから!あんまイジメちゃだめだよ?戦争だから!」
ギル「うむ。日頃の態度からは想像できぬ強さ…能あるタカはなんとやら、だな」
シャガル「あははっ、それな!じゃ、改めてよろ〜♪記念にチェキ撮ろチェキ!」
『チェキを撮った』
シャガル「ぎゃあぁぁ心霊写真ー!!?」
──す、すみません!それはワタシです!
『エアにとてもビビっていた』
ルゥ「むふふー(モシャモシャモシャ)」
フォウ(モロコシは普通に食べるんだ…)
───こ、これが…怪異克服したミラアンセス様!
フォウ(そうかなぁ…!?)
ルゥ「美味しい!(テーレッテレー)」
ルゥは御満悦であった。