人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
「カルデア、ひいてはギルガメッシュには我が国の建国において多大なる貢献をしていただけました。今回の夏のイベントにおいて我が土地を貸し出すのは、返礼の意味合いもあります」
「…そして、これは女王ではなく、私個人のお願いなのですが…」
「あなたにはこの夏において、とある魔術を扱う『魔術師』となっていただきたいのです」
「これは…そう。あなたの夏の思い出にも必ずや役立つことでしょう───」
{折角の夏というのだ。用意されたものを享受するというのも味気がない。高貴な身ながら、あえて一からの手作りというのはどうだ?}
真祖たるアルクェイドの提案、それは夏のリゾートとなる全てを『自身らで』作り上げるというものであった!
両儀式『では、監督や方針はエアに決めてもらいましょう。あなたもすっかり成長した事だしね?』
───わ、ワタシですか…!大役ですが、頑張ります!
マリー「お利口よ、エア!」
ネフェルタリ「気負わず、楽しみましょうね」
ロイヤルズの夏のクラフト監督となったエア、意外にもギルの資材提供を辞退する予想外の展開に!
───ギルには日頃、たくさんの御恩と恩寵を賜っています。
今回は、ワタシ自身の力で!友やギルに御奉仕させてください!
ギル《ふははははは!!良くぞ言った!その成長と克己心、我に見せてみよ!!》
エアはギルと同じくらい頼れる騎士王に相談し、キャメロット・オークニー女王モルガンと謁見する!
モルガン「いいでしょう。我が領地で見つかった未開の天空島。ここをカルデアに提供致します」
「ありがとうございます、陛下!」
騎士王「貴女にしてはすんなりと行き過ぎる交渉だ。狙いがあるのでしょう?」
モルガン「ふん、悪し様に言うなアルトリア。ただ、少しばかりそちらの姫に修めてもらう術があるだけだ」
修めてもらう術。それは即ち───。
モルガン「ギルガシャナ。あなたは人類史上二人目の『聖剣魔術』の担い手になりなさい。エクスカリバー・トネリコをあなたの魔術礼装の杖として賜わしましょう」
──聖剣魔術と、聖剣を!?ワタシに!?そしてワタシが…!
騎士王「聖剣魔術…CCAについで二人目となるという事ですか。なんという…」
そして爆誕したギルガメシア(キャスター)!新人聖剣魔術師が、仲間と共に友の願いを叶える為、最愛のパートナーの背に跨り疾走する!
フォウ『さぁ行こうエア!ロイヤルな皆の願いを叶えに!』
ギルガメシア「よろしくね、フォウ!」
CCA「まさか、聖剣魔術で弟子を取れることになるとは思いませんでした…!感激です…!!」
騎士王「私にも、聖剣魔術は使えるのでしょうか…?」
材料運搬や飛行に騎空士ジータの力も借り、新米魔術師ギルガメシアは奮闘する!
アルクェイド{やはり城だな。居住においてこれ以上ないほどのものであろう?}
両儀式『日本風の屋敷もいいものよ。風情や風流、日本は世界に誇っているもの』
マリー「私、凄く遊園地に興味があるわ!夏のレジャーにぴったりだと思わない?」
ネフェルタリ「川を下るクルーズもどうかしら?穏やかな流れは、心も癒やしてくれるのよ」
ギルガメシア「皆の願いを叶える魔術…!そう、この為に陛下は託してくれたんだね…!」
騎士王、CCA、ジータと共に、誰も見たことのないロイヤルサマー・バケーションをクラフトしていくエア。
CCA「実はこの魔術、担い手が私だけしかいなかったんですよね。聖剣に選ばれなかったら話にならないし、そもそも聖剣って杖じゃなくて剣だし!」
フォウ(いま さら)
CCA「だから嬉しいんです!あなたが私と同じ聖剣魔術を振るってくれるそのものが!本当に、ありがとうございます!」
ギルガメシア「CCAさん……」
騎士王「…彼女がプリンセスに聖剣魔術を賜わしたのは、案外これが原因だったかもしれませんね」
そして開拓と改築の進んだ天空島にて、エア達は不思議な種族と出会う。
うりぼう「「「ぷぎー!」」」
マリー「まぁ!可愛らしいわ!」
フォウ(なにィ!?ま、マリーに初手可愛いだなどとはやるじゃないか…!)
天空島に住み着いていた種族の一つ、うりぼう。
彼等は感じ取る。天空島に渦巻く呪い、そして厄災を。
うりぼう「私達は、【忘却】の呪いを恐れています。いえ、この天空島の全ての生き物が…」
うりぼう「初めは皆そうであったはずなのに、手にした智慧と思考を手放すことが恐ろしい。我々は最早、獣ではなく獣にも戻れぬ哀れな生き物となったのです…」
天空島を蝕む呪いを退けなくば、ロイヤルズの真なるサマーバカンスはあり得ない。
ギルガメシア「お任せください。この地に残る忘却の呪い、ワタシ達が祓って見せましょう!」
うりぼう「おぉ、本当ですか!?」
ギルガメシア「手にした進歩を、手にした知恵を手放したくないと思うのは当たり前なんです。皆様は決して間違っていないのだと、ワタシ達が証明してましょう!」
聖剣魔術師は、生き物たちを蝕む呪いに相対する。
アルクェイド{この呪いは……フン。きっちりケリをつける必要があるようだな}
全ての生物を、生きながら死に絶えさせる呪詛に挑め。
両儀式『これほどの怨念、いつかのマンション以来かしら。放ってはおけないわね』
文明と尊厳を護る、一夏のグランドバトルが幕を開ける!
騎士王『もはや彼女は戴冠し、国を得た。お前達の怨嗟が燻る余地は何処にもない』
CCA「許されなかったのも自業自得!それでも足を引っ張るつもりなら、次もアレを食らわせるだけです!」
マリー「夏は楽しく切ないもの。恨みや憎しみなんて満たしてはいけないわ」
ネフェルタリ「太陽と豊穣は、死と嵐には負けないものです」
ギルガメシア「行こう、皆!キャメロット・オークニーの、全ての生きとし生けるもの達の為に!」
高貴なバカンスの前に、築かれるは奇跡と勝利!
CCA「ギルガメシアさん!あなたなら出来ます!全ての財の蔵に在りながら、何一つ欲しようとしなかった清廉な貴女なら!」
ギルガメシア「!」
CCA「やっちゃってください!聖剣魔術の真髄が一つ!『渾身込めて極光ぶっぱ』です!!」
ギルガメシア「────やってみます!師匠!」
彼女たちだけの、特別でスペシャルな夏が始まる!
フォウ(ボクももちろん支えるよ!)
騎士王「では、私は揺らがぬように寄り添いましょう」
ギルガメシア「二人とも、ありがとう!」
ギルガメッシュ(フッ……地上の星の輝きを、我が至宝は放ち眩く煌めくまでに至ったか)
ギルガメシア「シールサーティーン・ディシジョンスタート!」
ギルガメッシュ(見事だ、エア。後で溢れんばかりの飴をやろう────)
第二弾夏イベント『サマー・フロンティア〜ギルガメシアと天空の島〜』
CCA『輝くは星の光!命を照らす理想の極光!』
騎士王「さぁ、思い切り振り下ろすのです。プリンセス!」
ギルガメシア「エクス─────!!」
引っ越し先で、執筆予定!
「カリバーーーーーーーーーーッッッッッッッッッ!!」
〜
うりぼう「ねぇ、おじいちゃん。このすっごく綺麗な像たちはなんなのさ?」
うりぼう「あぁ、これはな。天空島を救ってくださった女神達じゃよ」
うりぼう「女神様…たち?」
うりぼう「あぁ。我等は知恵ある限り、女神様への感謝と信仰を捧げ生きていく」
「自分以外の誰かを、自分以上に大切にできる。それがきっと、知恵持つ者の大いなる力なのじゃ…」
〜
CCA「どうですどうです!?私もいよいよ聖剣魔術の弟子ができたんですよ!いやー姉さんもうかうかしてられないかもなー!私の弟子最高だもんなー!」
モルガン「ふふ……」
CCA「ちょっと、なんですかその意味ありげな含み笑いは!なんか隠してません?気になるんですけど!」
モルガン「いいえ、何でもありません。よくやりましたねCCA。これからもギルガメシアと、和睦と友好を築いていくように」
CCA「?そんなの当たり前じゃないですか!それより聞いてくださいよ!実はカリバーンには男性特効が───」
これは、女神と呼ばれし者達の奮闘の記録
フォウ(あ!エアが作った銭湯だ!混浴に入ろ!)
フォウ『誰がいるかな〜♪』
ギルガメッシュ「む?なんだ貴様。さては貴様、我がいるだに混浴に飛び込んだか?ふはは、好き者めが!」
フォウ『んなワケねぇだろ!!ヴォエッ!!』
ギルガメッシュ「吐くな貴様!!不敬であろう!!」
───むにゃむにゃ…。
王が頬を緩める、姫の頑張りますが始まる。