人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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お待たせしました!召喚編です!のんびりまったり、お楽しみください!

休むとは言ったが、更新を止めるとは言っていない

ついでに、メンバーも改めて確認を

セイバー:沖田、ジーク、鈴鹿、デオン、ネロ、カエサル、アルテラ、プーサー、モード、フェルディア、ラーマ夫妻、フェルグス

アーチャー:ヘラクレス、エミヤ、ロビン、アタランテ、アーラシュ、ダビデ、アルテミスオリオン、ケイローン、エウリュアレ、コンラ、テスラ、モリアーティ

ランサー:レオニダス、クーフーリン、カルナ、エリザ、槍トリア、書文、スカサハ

ライダー:メドゥーサ、マルタ、マリー、イスカンダル、ドレイク、アンメア、ティーチ、アキレウス、ロイグ、オジマン、メイヴ

キャスター:ダヴィンチ、モーツァルト、メディア、ナーサリー、孔明、ジル、パラケルスス、ニトクリス、タマモ、シバ、アンデルセン、エレナ、エジソン、バベッジ、ネフェルタリ

アサシン:ジャック、呪碗、切嗣、エックス、カーミラ、ステンノ、式、セミラミス

バーサーカー:タマモキャット、清姫、金時、土方、ヴラド、アステリオス、フラン、頼光、ナイチン、ベオウルフ

エクストラ:ギル、マシュ、ジャンヌ、邪ンヌ、天草、ダンテス、アンリ

剣:12(13)名、弓:12(13)名、槍:7名、騎:11(12)名、魔:15名、暗:8名、狂:10名、番外:7名
鯖:82~5名

立香
フォウ
オルガマリー
ロマニ
職員20名
(エア)
(式)
(エレシュキガル)
(シドゥリ)
部員面子不定数

合計:106~113名+α

二人セットの英霊や魂のみの人、途中からクラス変更したヘラクレスや、二重クラスのコンラやセミラミス、クラスが明確化されてない組もいますが、こんな感じかなと。
クラスとしては槍と番外が一番少なく、魔が一番多い結果に。
最初は鯖はギル(エア)とマシュとダヴィンチだけの、職員込みで30名に届くかどうかだったのが、カルデアも大所帯になりもうした


因みに出身地で分けますとこうなります。

日本:沖田、鈴鹿、土方、タマモキャット、タマモ、頼光、金時、天草、式、エミヤ、切嗣、清姫

中国:書文、孔明

インド:カルナ、アルジュナ、ラーマ夫妻

イラク:呪碗、セミラミス、ギル

イラン:アーラシュ

ペルシャ:アンリ

イスラエル:ダビデ、マルタ

エチオピア:シバ

エジプト:ニトクリス、オジマン、ネフェルタリ

トルコ他中央アジア:アルテラ

ウクライナ:エレナ

ハンガリー:エリザ、カーミラ

ルーマニア:ヴラド

マケドニア:イスカンダル

ギリシャ:ヘラクレス、アキレウス、ケイローン、メドゥーサ、エウリュアレ、ステンノ、アステリオス、メディア、アタランテ、アルテミスオリオン、レオニダス

オーストリア:モーツァルト、テスラ

オランダ:ジーク

ドイツ:フラン

デンマーク:アンデルセン、ベオウルフ

スイス:パラケルスス

フランス:マリー、モーツァルト、デオン、ジャンヌ、邪ンヌ、ジル、ダンテス

イタリア:カエサル、ネロ、ダヴィンチ

イギリス:ドレイク、アンメア、ティーチ、槍トリア、マシュ、モード、プーサー、モリアーティ、ロビン、エックス、ジャック、ナーサリー、バベッジ、ナイチン

アイルランド:クーフーリン、コンラ、ロイグ、フェルディア、スカサハ、メイヴ、フェルグス

アメリカ:エジソン


ここに第六召喚組を加えた面子が総員となります!纏めてくださったガンバスターさん、本当にありがとうございました!


日常 なんやかんやあるけどカルデアは元気です
召喚編――ウルクのえにし――


人理を巡る旅は、一先ずの終結を迎え

 

 

 

「いいですかリッカ。ここはこう・・・」

 

「ふむふむ・・・」

 

「先輩、ファイトです!」

 

 

あらゆるしがらみから開放され、のんびりと過ごすカルデア一行

 

 

『次のニュースです。昨今、動機や状況が掴めない謎の不審死が多発しております。亡くなった方々の共通点は『同じ中学校の出身』ということが辛うじて解っておりますが、それを関連付けるものは無く捜査は難航を極めております。一様に、恐ろしいものを見たかのような精神の変調が見られたとの痕跡が残っています。その調査を続けていたところ、出身の中学校はガス爆発と火災により全焼。避難が遅れた校長と教頭が焼死した模様です。各位では、恨みを持つものの犯行ではないかとの見解が・・・』

 

【怖いねぇ~。ま、死んでも先はあるぜ?積み上げたツケは、きっちり払いなよ?ヒヒヒッ】

 

 

「老アラフィフは酷いんじゃないかなオルガマリー君・・・老アラフィフは・・・」

 

「Mr.ダンディ。傀儡にするならこのゴルドルフという人をお勧めいたします(素敵な笑み)」

 

「ほう・・・その心は?(邪悪な笑み)」

 

「昔の私とまったく同じ匂いがします(素敵な笑み)」

 

思い思いの時間を過ごす平穏なる時間を

 

 

「ロマン様、ラクダを飼いましょう!ラクダ!やっぱり素敵なマイラクダは鉄板ですよ!マイラクダ!」

 

「うん、数百億単位で投資してもらえなきゃ無理だよ!地理が地理だからね!」

 

「宛がない訳じゃないけどね?流石にギルくんどうかなぁ・・・?」

 

 

今、王が切り裂く――

 

(一尾入魂――それ!)

 

『と う と みと書かれた虹色の掛け軸』

 

(我ながら達筆だ!)

 

 

全ては

 

 

「――カルデアの皆様、大変お疲れ様です。英雄姫ギルガシャナ=ギルガメシアが、王の言葉をお伝えいたします。これより召喚の儀を開始いたしますので、カルデアのメインメンバーの皆様は、管制室へとお集まりください。どうか、よろしくお願いいたします――」

 

来るべき戦いと、リッカの女子力アップの為に――!

 

 

「おはよー!ギルー!」

 

エアの放送一分で、メインメンバーの全員が管制室へと集結する

 

 

「いやぁ、君の雄々しい号令もいいけど、姫様の蕩ける声はいいなぁ・・・うん。すごくいいよ!」

 

ほにゃほにゃと声をあげるロマンに応えるように声を上げる英雄王

 

「であろう、であろう。我が至宝ながら天職をあてがったものと鼻が高いわ。このままアナウンサーをやらせるかと思ったが・・・数日に控えさせておく」

 

「えっ!?どうしてだい!?できれば毎日やってほしいよ!?」

 

無言で職員達に顎で視線を促す

 

そこには、モニター前で悶え、突っ伏し、骨抜きになりながら祈りを捧げていたり、涙を流し感激している皆があり、まともな仕事を望めぬ状態となっている

 

「これが、俺達を見守り続けた姫様のお声・・・英雄王の至宝・・・」

 

「尊い・・・なんて尊いんだ・・・声だけで・・・俺達の全てが浄化されていく・・・」

 

「生きてて良かった・・・カルデアに来れて良かった・・・」

 

「俺、これだけで生きていける・・・ありがとう、姫様・・・」

 

「「「「尊い――」」」」

 

「皆――!?」

 

(カリスマと魅惑の美声スキルで全力で優しさと労りがフルブーストされてこの有り様。プレシャスヒーリングボイスとして知性あるもの全てとうとみで吹っ飛ばすエアボイスで皆が浄化される)

 

《流石は我が至宝よ。最早凡俗には言霊だけで充分と言うことか。恐ろしくも美しいことよな》

 

――皆様、しっかりしてください!あれ!?皆フォウみたいになってる――!?

 

「ムニエル!?しっかりしなさいムニエル!」

 

「姫 降 臨。お顔はまだ見てないけど――尊い・・・」

 

まともな仕事にならないため、全員に休暇届が与えられたという・・・

 

――と、とりあえず・・・もうちょっとアナウンス的な声音を練習したほうがよろしいでしょうか・・・?

 

皆を問答無用で骨抜きにしてしまい。なんとなく、申し訳無さげなエアであった

 

――職員の皆様、申し訳ありません・・・もっともっと、精進いたします・・・!

 

(その内死人が出そうだ。ボクみたいに)

 

――えっ!?そんなに!?

 

 

「また姫様に会わせてね、ギル!あ、召喚だっけ?」

 

リッカの満悦な言葉に、肯定を示す王

 

「戦いは一段落したが、備えを怠るには未だ早い。此より先、何が待ち受けるかは未だ見えぬ。あらゆる手は打っておき、あらゆる事態に対処するのがゴージャスの備えよ」

 

「その心は?」

 

「セイバーを求め始めた戦いだ。セイバーが出るまで止められぬ。まったく、出番の影も形もない癖に何故あれほどセンターが似合うのだ。鞘と剣を握ったキービジュアルの美しさはどうだ。辺りを取り巻く負け犬どもを照らす輝き。まさに星よ。――グラビアアイドルも顔負けというヤツよな」

 

(客寄せパンダとも言う)

 

《無駄に辛辣な物言いは止めよ!普段冷静なセイバーがうきうきしながらカメラ視線しているとすればこう、グッと来るではないか!》

 

笑い合う、王と至尊の獣。そんな様子を見ながら、エアは神殿にて想いを馳せる

 

 

――騎士王の号令、カッコ良かったなぁ・・・

 

《であろう、であろう。手に入らぬからこそとは言ったがあれはあれだ。カルデアに招いてやらねば始まらぬわ!》

 

(アポコラボも始まるからってアキレウスが駆け回ってたなぁ・・・)

 

 

そんな王達のゆるいトークの傍らで、リッカもまた笑う

 

「よーし!女子力アップの息抜きに召喚やろー!」

 

「頑張ってるみたいね、リッカ」

 

見るとリッカはサイドテールをポニーテールにし、エプロンをつけ、料理の特訓から帰ってきたてのようだ。『女子力』と書かれたデザインのエプロンをひらひらさせ、ガッツポーズする

 

「女子の力、必ずこの手に!」

 

「そういうジャンプ漫画的なアレじゃないと思うよ!?」

 

「まぁリッカだし。時間はたくさんあるわ。ゆっくりのんびり行きましょう。では始めるわ。ギル。ギルガメシア姫によろしくお伝えください」

 

「うむ。ヤツも喜ぶであろうよ」

 

皆が慮ってくれるくすぐったさと照れ臭さと嬉しさに顔を赤めながら、空中にてふよふよ浮かぶエアは美しき御辞儀を披露したのだった

 

 

「よし、ではサークルを回せ。まずはウルクの縁を精算する。捨て置くには惜しき、あの難題を乗り越えた者達だからな」

 

『私は来るのかしら・・・楽しみなのだわ!』

 

『はい。皆がいたから、私は止まれましたから』

 

女神二人が穏やかにサークルを眺める

 

『王、イシュタル様の件ですが』

 

「さぁ、現れよ!この期に及びマスターを想う輩は何者か!」

 

『王!?』

 

サークルが回り、回転し、光が放たれる

 

 

「私の手料理、リッカチカラめしを振る舞われる第一号はだーれだ」

 

「リッカチカラめし・・・?」

 

「スタミナ料理です所長!」

 

やがて波が収まり、現れたのは・・・

 

【山の翁、召喚に応じ姿を晒した。我に名はない。好きな名で呼ぶがよい】

 

信仰の染み付いた大剣、恐ろしき面。全てに安寧を告げる死の具現

 

――グランドアサシン!キングハサン様・・・!!

 

山の翁が・・・召喚に応えたのであった。リッカが躊躇いなくキングハサンに抱きつく

 

「じぃじだ――!!!いらっしゃいじぃじ――!」

 

【契約者よ。長き旅路、天命は高く評価している。――若き身空にはまだ身に覚えがないやも知れぬが、休息は有意義にして不可欠である。我は汝の安息を見守りし者として現れたのだ】

 

そういって、キングハサンはリッカにとあるものを手渡す

 

『ハサン面アイマスク』

 

それは、手作りの安眠を助けるアイマスク・・・

 

【賛辞には不足だが、愛用せよ。時おり、境界が垣間見えるであろう】

 

「じぃじ・・・!」

 

【長き旅路、御苦労であった。今は安寧を重んじ、休め。契約者よ】

 

「はい!ありがとう!じぃじ!」

 

(お爺ちゃんだ・・・)

 

(お爺ちゃんね・・・)

 

(お爺ちゃんですねぇ・・・)

 

その振る舞いは、まさに厳格な祖父を思い起こさせる優しきものであり、一同はほっこりするのであった・・・

 

――嬉しいです。キングハサン様が来てくれて!

 

エアもフォウを抱きしめ、空中を跳ね回る

 

実のところ、冠位を捧げる一撃はキングハサンを見習い思い付いたのだ。冠位を手向けとすれば、ただの一撃だけ、獣を打倒する手段となりうると

 

それが出来たから――全てを救うことが叶った。だから――あの方は、ワタシの師のようなものだ

 

――ありがとう、キングハサン。あなたがいてくれたから、ロマンも皆も、喪わずに済みました――

 

【――・・・】

 

そんなエアを、最も短き冠位の魂を労るように目を細めて眺めていたのに気付いたのは、王だけであったとさ

 

 

「案内は必要か?暗殺者よ」

 

【構わぬ。自らの足で把握せねばならん】

 

「健康的じぃじ」

 

【契約者よ。首が要り用ならば呼ぶがよい】

 

「馘狩りじぃじ」

 

それだけを告げ、蒼炎に掻き消えるじぃじ。リッカはほわほわしながらそれを見送る

 

「見て、マシュ。私、鳥肌立ちっぱなしよ。死ぬかと思ったわ」

 

「所長は怖がりですね!」

 

「誰だって怖いわよ!怖いわよ、ね・・・?」

 

【首をだせぃ!】

 

「ひゃあぁあぁあぁあ!?」

 

【――・・・】

 

今度こそ、消え去るじぃじであった

 

「お茶目だなあの人!」

 

「カルデアスに引き寄せられるより怖いじゃない・・・」

 

「そんなにかいマリー!?」

 

「ふはは、暗殺者はもはやアレだけで構わぬほどの上玉だ、でかしたぞマスター!さぁ、次だ!」

 

パチン、と指を鳴らし召喚が開始される。光輝くサークル

 

 

「次はー誰かな誰だろなー♪」

 

おたまを鳴らしながらワクテカするリッカ。いつなんどきでも、出逢いとは嬉しいものである

 

(嫌な予感がする・・・)

 

――フォウ?

 

苦々しくサークルを眺めるフォウ。その様子は、何か天敵を見つめるかのような・・・

 

その心配を他所に、現れたのは――

 

「人理修復、大変おめでとうございます!巴御前、この身を以て祝辞とさせていただきます!」

 

凛とした雰囲気で賛辞を送るは日本の猛き女武者、巴御前である。ウルクの前線を支えし猛将だ

 

「賢しき我が招いた武者か。よいぞ、参列を許す」

 

「光栄です、英雄王。楽園、足を運びとうございました。れくりえーしょんるーむ、げーむせんたー。とても、楽しみに!しておりました!えぇ!」

 

――遊ぶ気満々だこの人――!

 

「古今東西のげぇむ、遊戯、堪能させていただきます!(気を緩めてはいけません。節度、節度です!勝って兜の緒を締めよ、といった言葉もございますから!)」

 

 

――逆では無いでしょうか!?

 

「中々残念風味な匂いがするのは僕の気のせいかな?違う?」

 

「義仲様の事をお聞きになりたいのですか?勿論構いませんよ!家庭を、誰かを愛することの大切さを説くためにも召喚されたのですから!マスター、ささ、こちらに!ささ、ささ!」

 

「うわぁあぁ押される~!皆、後はよろしく~!」

 

背中を押されながら、巴とリッカは退出していった・・・

 

「うん。使命から解放されたから皆ゆるゆるだな!僕が言えた義理じゃないけど!」

 

「そうね、あなたはいつもゆるゆるだものね」

 

「酷すぎる追い討ち!マリー怖い!」

 

「誉めているのよ」

 

静かに笑うシバにゃんとマリー。腹を抱えて悶えるはダ・ヴィンチちゃん

 

「ハマるゲームにも注意させねばな。ソーシャルゲームは沼の具現化だ。課金の味を覚えさせてはならん」

 

――ソーシャルゲーム?

 

(エア!君は知らなくていい!知らなくていいんだ!)

 

――??わ、わかったよ、フォウ

 

二人の言葉に詮索は止めておく。そんなに病み付きになるゲームなんだろうか・・・こわい

 

「さて、それはそれだ。次なる縁を手繰り寄せるとしよう。サークルを回せ、楽しもうではないか」

 

笑いと共に酒を飲む英雄王。回るサークル。現れしは――

 

「・・・風魔、小太郎です。よろしくお願いいたします」

 

赤毛、そして鍛えられた小柄な身体。風魔の頭領、風魔小太郎が現れたのだった

 

「英雄王、こちらを」

 

そうして渡されたのは、謝辞を告げる礼状であった。風魔スタンプつきの頭領サイン入りで

 

「大変お疲れ様でした。これからは、外様の問題に当たらせていただきたく存じます」

 

「ほう・・・?東洋には精鋭ばかりと解ってはいたが貴様も漏れぬか。風魔、伊賀、甲賀であったか?」

 

「――はいっ!あぁ、来て良かった!一生懸命頑張ります!」

 

風魔を先に置かれ、気分高揚(テンションマックス)となる小太郎

 

――可愛いです、この方!

 

(優しいショタ・・・少年?独特のセンスがあるよね、いい)

 

「ふぃー、大将、顔見せで席を立っちゃよかねぇぜ?キチッと面合わせはしとかなきゃ、ファーストコンタクトに失敗しちまうだろ?」

 

「えぇ、金時の言う通りです。優しく、皆に慕われるのは素晴らしきこと。ですが時には心を鬼にして自らを貫き通すことも、棟梁には重要なのです、母の言葉をわかってくださいますね?」

 

「はい。兄ぃに母上。気を付けます!」

 

「まぁ――!金時、やはりご飯にいたしましょう!えぇ!このように素直なよいこにはとびきりの母の手料理を!えぇ!」

 

「落ち着け頼光サン言ってることまるきりリバースしてッから!マスター下ろしてくれ!な!?」

 

「ママァ」

 

「オギャるな大将――!」

 

管制室に賑やかに現れる親子。風魔は愕然とする

 

「ら、頼光殿に金時殿・・・!?か、紙!色紙!サイン!サイン・プリーズ・ブリゲイド!!」

 

――サイン・プリーズ・ブリゲイド!?ブリゲイドとは!?ニンジャ、コワイ!

 

呪文めいたフマー=ニンジャのコトダマにプレシャス=ソウルを覚醒したばかりのエアのニューロンは対応をしきれず、そのとうとみ的な在り方のなんかがリアリティ=ショックを起こす。姫は困惑した。ニンジャの在り方は深遠にて哲学である。おぉ、ゴウランガ。プレシャスに包まれてあれ

 

(日本ってこんなのばっかか。やはりヘンタイの魔境だったかぁ・・・)

 

――アイエェ・・・

 

どたばたしながら、日本鯖の交流は続くのだった

 

 

「正直お腹一杯なんだけどな僕。まだやるかい?」

 

「うむ、次で一区切りとするか・・・というよりもだな、ウルクと言うのに何故日本の連中ばかりが来るのだ」

 

王の困惑に、ふるふると正気を取り戻したエアが告げる

 

――英雄時代の日本は、ウルククラスの神秘と頑丈を持っていた、とかでしょうか

 

「成る程、魔境ではなく秘境であったか・・・何故現代人はこれほどまでに弱体化したのやら」

 

「多様性!多様性重視だから!」

 

ロマンのフォローと共にサークルが回される

 

「さて、誰が来るのやら。誰でも構わぬがな」

 

(ボクにも拘りはある。エアと友達になってくれる優しいサーヴァントがいいな)

 

――フォウ・・・

 

フォウを優しく抱きしめる。サークルが収まり、現れたのは――

 

「やぁ、みんなのたよ「マーリンヤツザキニナルベシフォーウ!!」

 

「ぐっはぁあぁあ!?」

 

マーリンが現れた瞬間、きりもみスクリューでマーリンを吹き飛ばすフォウ

 

「フォウ!シネ、フォーウ!クタバレ、フォーウ!」

 

「当たりが強すぎないかキャスパリーグ!あざとさアピールは何処に行ったんだい!?」

 

(エアの友達とは言ったけどお前なんかお呼びじゃない!死ね!)

 

「あだだだだだだだ!!」

 

噛みちぎらんばかりに噛みつくフォウ。ロマンが笑顔で退去を始めさせる

 

「酷いな君達!いやいや待ってほしい!役に立つよ私は!」

 

――マーリンさん!お疲れ様です!徒歩ですか?

 

「あぁ、そんな暖かい挨拶が嬉しい!徒歩で来たとも。お祝いにね!冠位戴冠、そして退役おめでとう!」

 

「貴様に祝われるようなものなどない・・・が、とりあえず受け取ってやろう」

 

「物凄い辛辣だな此処は!くそぅ、なら僕なりにサポートしてあげなくちゃね」

 

そうやってニヤリと笑い、ロマンに向き直る

 

 

「君達は私をクズ呼ばわりした・・・そして君はかけがえのない幸せを手に入れた・・・その祝福を忘れないようにするためだ。君の偶像崇拝(アイドルしゅみ)を・・・断つ!」

 

「え、何を「ロマニ・アーキマンゥ!マギ☆マリの裏話をするとしよゥ!」

 

何処からか軽快なテーマが流れだし、それをバックにマーリンがロマンを指差す

 

――え、何ですか!?何が始まるのですか!?

 

「・・・さらばだロマン。ある意味で貴様の門出よな・・・」

 

全てを察した英雄王が目を閉じる

 

 

「何故マギ☆マリが人理焼却後にも健在だったのか・・・何故更新が続いていたのか(アロワナノー)。何故君とコミュニケーションを取れていたのか!」

 

邪悪に爽やかに笑いながら言葉を紡ぐ

 

「(あっヤバイ元ネタ的にろくなものじゃない)それ以上言わないで――!」

 

駆け寄るリッカ

 

「(ワイワイワーイ)その答えはただ一つ・・・」

 

(止めろ――!!)

 

走るフォウ。とりあえずロマンの精神がやばそうなので走るシバにゃん

 

「フフッ・・・ロマニ・アーキマン・・・!それはマギ☆マリを更新していたのが・・・この『僕』だからさァ!!(ッターニオン)いや本当にすまない!やってみたら楽しくてつい!だが大丈夫!マギ☆マリはみんなの中で正しく生きてるよ!」

 

エキサーイエキサーイな音楽の中で告げられる衝撃の真実

 

 

「え?・・・え?いや、そんな、まさか・・・いやいやいやいや。だって・・・嘘だ・・・僕を、僕を騙そうと・・・そんな、嘘だぁあ――――――っ!!」

 

テロで家族を吹き飛ばされたシュワちゃんのごとく絶叫するロマン。現実の無情さに打ちのめされる

 

――人理修復の果てに明かされる衝撃の真実――!?マギ☆マリはマーリンさんのバーチャル体だったのですね!

 

《絶妙に合っているようでずれているぞ。・・・だから言ったのだ。偶像崇拝はほどほどにしておけ、とな》

 

酒が止まらぬ英雄王。ロマンの背中をさするマリーとシバにゃん

 

 

マーリンは王の話要員にされ・・・激動の召喚は、ロマンの憔悴によって中断となった・・・




後書きNG 天

【悪魔将軍。・・・お前が我が技を振るいし者か】


「は、はいっ!しょ、将軍様――!?」

【・・・超人ですら無いものが私の技を修めるとはな。たかが人間と侮ってはならんようだ】

「――・・・!」

【藤丸リッカ】

「はいっ!!」

【奥義とは、習得そのものがゴールではない。むしろそこから更なる精進が始まると思え。・・・悪魔将軍の名を汚すことなく励め。さもなくば私がお前を殺すぞ】

「頑張ります!!」

【束の間の平穏に胡座をかくな。平和など闘争の小休止に過ぎぬ。――戦いの日まで、力を蓄えておく事だ。――では、さらばだ】

「はい!ありがとうございました!」


【悪魔将軍、自主退去】


「・・・私の心臓がもたないわ・・・」

「将軍様・・・ありがとうございました!!お言葉、忘れません!」

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