人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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「コンちゃん、もう大丈夫ですか?」

「はい!コンラは強い子ですから!いつまでも泣いたりはしないのですよ!」

「良かった・・・」

「行ってください、マシュさん!あなたをきっと、待っていますから!」

「はい!マシュ・キリエライト!行ってきます!」

「あ、いたいたマシュ!こっちこっち!」

「ドクター?」

「時間がない、今から君を『跳ばす』から、準備してくれるかい?」

「跳ばす・・・?ドクター、それはどういう・・・?」


月の女神のたくらみ

「むぐむぐ。これはうまい。いい文明、いい文明だ」

 

 

月見、団子を取り戻す戦いにて、フランスを駆け回ったゴージャス一行。あらゆる障害を越え、辿り着いた本命を目の前にして立ちはだかる壁にして試練

 

三色の軍神の剣を持ち、無機質に団子を頬張るその英雄・・・破壊の王にして最強の騎馬民族の王たるフンヌの王・・・

 

 

「物欲に堕ちるとは、尖兵も堕ちたモノよ。貴様の使命とやらはその程度の脆弱な指令であったのか?」

 

「む。英雄王か。可能性をたくさん持つ王。お前もいずれ破壊せねばなるまい」

 

セイバー、アルテラが・・・難問として団子片手に対立を果たしているのだ――!

 

「カリギュラさん・・・いい人ムーブするから・・・」

 

カリギュラの死を悼むリッカ。突然の改心、いい人の立ち振舞いは往々にして死亡フラグなのである

 

「生前の因果とは強固よな。どれ程強かろうが、定められた要素は英霊どもにとっては傷であり弱点となる、か」

 

王の嘆息が響く。英雄王には関わりの無い話だ。死への執着など、数万年も前に振り切ったが故に

 

「だが今は皇帝の暗殺などどうでもよい。如何なる理由で我等に仇なす、破壊の尖兵よ。よもや貴様の刻み込まれた紋章が疼いた、などとは言うまいな」

 

――紋章?尖兵?

 

気になる、そして聞きなれぬ単語が耳に入る。ローマの時と同じように、彼は彼女の何かを知っているようだ。だが、今はそれよりも目の前の問題である

 

「私は文明あるところ、どこにでも現れる。文明とは破壊し、破壊し、たまに優しく、ときに厳しく破壊するものだからだ」

 

「手心や寛容も見せてくださいお願いいたします!!」

 

「ちょっとちょっと、待ちなさいよ。それはいいけど、いや良くないけど!なんだって此処にあんたがいるかっていう点が気になるところなんだけど!ハッキリしなさいよそこんところ!」

 

「徒歩で来た」

 

「徒歩ぉ!?」

 

うむ、とむぐむぐ団子を頬張りながらアルテラは気持ち自慢げに続ける

 

「レイシフトとか、文明だから使わない。大陸も、団子へも同じことだ。私は、徒歩で来る、破壊する」

 

「うむ、ローマ侵攻の際もそう言えば徒歩であったな。それは拘りなのかアルテラよ・・・不便に過ぎるわ・・・」

 

気楽なノリだが、けして油断できる相手ではない。彼女は破壊の化身。目につくものを全て破壊しなければ止まらぬ、いや文明を目指して歩き続ける破壊の概念の擬人化でもあるが故に

 

街を破壊し、都市を破壊し、結果的に人の営みを破壊し、自然も連鎖的に破壊されていく。もはや彼女のあるがままに振る舞わせることこそが破壊の看過となってしまうのだ。マスターがいるならともかく、ここで打倒するより道はない

 

「アルテラさん!一応問いますがそれは私たちの物なんです!返してもらえますか!?」

 

「駄目だ。私にも分別がある。――あくまで感覚の話だが、文明にも確かに種類と観点があることに私は気付いた」

 

「ほう・・・?」

 

ピクリ、と英雄王が眉を上げる。彼女の正体を知るものとしては、『学ぶ』『気づく』事こそが有り得ざるイレギュラーだと把握したがゆえに、会話を促す

 

エアは話さない。ただ静かに、財の選別を行い非常事態に備えている

 

「もぐ、つまり・・・いい文明とわるい文明だ」

 

「いい文明」

 

「悪い文明!?ホントに主観じゃない!?」

 

「お団子はいい文明。美味しいからな。だが月見はわるい文明だ。神に祈りを捧げる儀式だ、許さん」

 

「花より団子ってそういう意味じゃないと思う!」

 

「よって、この荷物は私が預かる。もぐ、月見をするお前たちは壊す。もぐ――邪魔をするなら、容赦はしない」

 

そういって団子を下げ、高らかに三色ボールペンめいた剣を抱え上げる

 

「この、たまたま泥の中で拾った軍神の剣がお前たちを粉砕する」

 

「たまたま!?」

 

「泥の中で!?」

 

軍神の剣とはそんなに泥臭い(直喩)ものなのだろうかと愕然するリッカとじゃんぬ。つっこみが余りにも追い付かない様子で混乱しているようだ

 

 

――どうやら、対話は困難なようです。速やかに無力化し、お団子を取り戻しましょう

 

決心の籠った様子で戦いを決心するエア。互いに譲れぬならば、覇を競うより道は無いのだ、それに――

 

《アレは前座であり、企てた者を引き出す餌、と言うわけか。フッ、悪くない着眼だ》

 

二手三手先を読んだ対応に英雄王も同意する。彼女の読みが正しければ、戦いに必ずや乱入してくるだろう。その為にも、ここは戦う場面であると信じて破壊の化身を迎え撃つ――!

 

「むぐむぐ。私は今非常に機嫌がいい。何故なら時を経て、私の宝具の全容が明らかとなった。だからこそ――」

 

団子を食べ終わり、飲み込みながら

 

「私の全力を見せてやる。お団子の為、容赦はしない」

 

軍神剣の柄の部分を空に掲げる。――そして、告げる

 

 

「――火神現象(フレアエフェクト)。マルスとの接続開始」

 

硬質な声音と共に、柄より白き光線が空へ一直線に駆け抜けていく。同時に空に巨大な魔方陣が浮かび上がり、ただならぬ雰囲気と莫大な力を感じさせる段階を一同に知らしめる

 

『衛星軌道上に・・・仮想神霊が顕現!?莫大な威力の衛星兵器が、其処に向かって落ちてくるわ!!』

 

オルガマリーの推測と観測は的を射ている。アルテラの真なる宝具とは、それ即ち『軍神の剣』をポインターとした衛星殲滅兵器である

 

アルテラが遥か彼方の過去にて討ち果たした軍神マルス。その真なる軍神の剣で辺りを薙ぎ払う遥か上空から突き立てられる光の柱。神の権能、その具現を制御し放つ破格の攻撃――!

 

「フン、敗者の遠吠えと憤慨を上手く使ったモノよな。――此方に過たず飛来するか。マスター、試練だぞ」

 

「もちろん解ってる!団子のためにも負けられない!!」

 

神の怒りにも屈する事なく頭上を睨むリッカ

 

「えぇ。事護る事に関しては何の心配もいらないでしょう」

 

ゆっくりと剣を納め、様子を拝見するじゃんぬ。・・・その行動の真意は直ぐ様つまびらかとなる

 

――英雄王!選別は完了しました!今はこれを皆に!

 

「うむ。――さぁ来るがいい太古の敗北者よ。その怒りの具現、我に見せてみよ!」

 

空が、震える。夜の闇に浮かび上がりし太古の怒りが、『アルテラもろとも』抹殺すべしと降り注ぎ、地上の一切を吹き飛ばし薙ぎ払わんと牙を剥く

 

「軍神よ、我を呪え。宙穿つは星の涙――」

 

『着弾まで、二秒!不味いわ、早く退避を――!』

 

『いいや、諦めるのは早いですよ所長!』

 

『ロマニ・・・!?』

 

その真価。月にて示されしその真名こそは――!

 

 

「『涙の星、軍神の剣(ティアードロップ・フォトン・レイ)』――!」

 

 

怒りが、神の権能が放たれる。衛星軌道上から振るわれるマルスの怒りが土地を薙ぎ払い、一掃し、切り裂き、吹き飛ばす。大地は抉れ大気は引き裂け、巨大なエネルギーの奔流が絶え間なく照射され続け生命を破壊し尽くす

 

 

「・・・余りにも大人気ないだろうが、これもわるい文明を討ち滅ぼすためだ。悪く思うな」

 

その凄まじい反動と消耗を身体に受ける。具体的には、存在の魔力のみしか残っていない状態のアルテラ。だが、問題ないと割り切る。軍神の剣の前に、わるい文明は全て――

 

「うむ、まこと大人気ない。だが慢心したな破壊の化身よ。この世の万物に対処できぬ手法など無い。往々にして、事象は討ち果たされ清算されるが定めであるからな」

 

「――なに・・・!?」

 

目を見開くアルテラ。砂埃が晴れ、其処に在りし生命達の形を、健在を高らかに示すものがある――

 

【ふぅう!なんとかなったね!!】

 

邪龍の鎧を纏い、人類悪モードとなったリッカ。宝具『蒼天囲う小宇宙(アキレウス・コスモス)』を展開し、世界そのものを盾として真っ向から軍神の剣を受け止めたのだ

 

「なんだと・・・たった一人で、マルスの力を受け止めたのか・・・」

 

アルテラの指摘に首を振る。私は一人じゃない、そう、守護に関してならば――

 

「――お待たせしました!先輩!じゃんぬさん!英雄王!マシュ・キリエライト!戦線復帰です!!」

 

『今は遥か理想の城』を展開し、二大防御として食い止めた。マシュ・キリエライトの心の形を具現化させ、二つの防御で凌ぎきったのだ――!

 

「えぇ、かならず来ると思っていましたよ。護ることはあなたの十八番ですものねぇ」

 

クスクスと笑うじゃんぬ。まぁ、来るでしょうねと完璧に読んでいたのだ。マシュを信じているのではなく、マシュと絆を紡いだリッカを信じているが故に

 

『でも、マシュはデミ・サーヴァント!そんなあっさり召喚できる筈が・・・』

 

「貴様の仕業か、ロマニ」

 

――ロマンさんが!?

 

驚愕する一同に、さらりとロマンが答える

 

『緊急時だったからね。コンラくんちゃんをあやしたマシュに転移魔術をかけてそちらに送って、令呪の源流の指向性魔術をかけて即座に宝具を発動させて君達を護ってもらったって寸法さ。オペレーターは所長が兼任してくれるから、僕は後方支援頑張れるとも!』

 

【ロマンすげぇ!】

 

要するに、令呪とレイシフトを同時にこなさせた、と言うことである。ソロモンの十の指輪の効力で、人間ができる魔術は全て再現が可能になったが故のロマンの荒業であった

 

『フランスの地脈と龍脈は大抵掌握したからね。多少の無茶は通せるさ!さぁ、準備はいいかいギル!』

 

(コイツ本当にふざけた能力持ちだから困る!)

 

《全くよな。こうも強力では戦闘にならんではないか。全く空気の読めぬ壊れユニットよ、力押しにも程がある》

 

――これが、ゴージャスプレシャス棚上げ!ごめんなさいロマンさん!スキルは平凡なワタシが謝罪します!

 

そのあまりにもあんまりな批判に謝りつつも、皆の無事を確認する。こっそり魔杖を選別し皆に防御バフをかけていたのも幸いしていたのかもしれない

 

――では、決着と行きましょう。アルテラさんを討ち果たせば、この騒動の首謀者が・・・

 

即座に乖離剣を選別し、王に渡そうとしたその時――

 

 

「待った待った~!ここから先は私とダーリンと!リッカのターンよ!」

 

ほわほわっとしたユルい声音が、辺りに響き渡る

 

「なに・・・っ」

アルテラもその声を聞き、睨み付ける

 

「この声は・・・あまりにもほわほわっとしたこの声は!」

 

リッカの口にするように、それには聞き覚えがある。ありすぎる。リッカが信じ、敬い、信仰するメガトモの一柱、恋愛脳を所持する残念女神。この騒動の中核――

 

「はーい!呼ばれて飛び出てアルテミスにオリオン!わるーい文明の破壊者に挑む私のリッカの為にやって来ちゃいました~♥!はいダーリン!エフェクト!はくしゅ!はーやーく!」

 

「ごめんなさいすんませんごめんなさい止めたんですよ必死にぃ!!止めた結果がこれなんですよぉ!!」

 

やけくそ気味にクラッカーとファンファーレを掻き鳴らす哀れなるおりべぇ。英雄王以外ポカンとする一同

 

――あ、あれ?くろま、あれ?え、えぇっ・・・?

 

神のぶっ飛びまくった思考回路についていけず混乱のデバフが付与されるエア。とはいえ、敵対する意志がないのなら今は率先して排除に走るべきではないと、気持ちを切り替える

 

「決めるのはリッカよ!さぁリッカ!全ての準備は整ったわ!」

 

グッ、とサムズアップするのと同時に、この場に集められた全ての団子が輝き出す

 

「お団子が、輝き始めました・・・!そして、あぁ、なんだか凄いことに・・・!」

 

輝きが空へと立ち上ぼり、方向を変え――

 

「ちょ、リッカ!?」

 

【ファッ!?】

 

「今こそ!月の祝福と願いを受けて!あなたは月の真価と本領を!そして私は――!」

 

その全てが、人類悪たるリッカに降り注ぐ――!!

 

【ほわぁぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ~~~!!?】

 

蒼白い月の輝きが絶え間なくリッカの身体に宿っていき、黒き鎧に青と白のラインが走って行く。その下手をすれば危なすぎる絵面に眼を剥く一同

 

「何やってるのよあんた――!?」

 

「え?勿論お団子に貯まった願いと想いを取り出してリッカに注いで、月の力をうーんとあげてるんだけど?」

 

「だからなんだってそんな事をするのかって聞いているのよぉ!?もうやだ神様ってなんかずれすぎてお話にならない!!」

 

半泣きになるじゃんぬ。マシュはあんぐりと口を開けたまま硬直している

 

――こ、これが月の女神の狙い・・・!?り、リッカちゃんをパワーアップさせる、それだけに・・・!?

 

「なるほど、盛大な強化クエストであったか・・・これ以上武力を磨いてどうするのだ・・・」

 

「リッカちゃんゴメン!マジゴメン!!でも誓って悪気と悪意は無いから!それだけは信じてほしいんだマジで――!!」

 

【お、おおぅ!おぉおぉおぉお――!!!】

 

身体中に月のエネルギーが充ち溢れ、矢も盾も溜まらず溢れる力が迸る

 

「私は今こそアナタの勝利の女神になるの!世界で一番あなたを大切にした女神になっちゃうの!いけ――!私のリッカー!!もう一つの私の必殺技、あなたにあげちゃうから――!」

 

勝利の女神(同意なし)の言葉に導かれるように、身体中の溜まりに貯まったアルテミスの神威を――

 

 

【おぉおおぉおおぉおおぉお!!!『爆発しちゃう!!私の想い!(ディアナ・セレーネ・ノヴァ)』ァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァア――――――!!!!】

 

突き出した拳から、全身から一気に放出し撃ち放つ――!その勢いは疫病をもたらす死のごとく、駆け抜ける獣の群れが如く、怒濤の勢いを以て渾身の力を以て叩き込まれる!尚、リッカの意志はほとんど無い模様である

 

ディアナ・セレーネ・ノヴァ。アルテミスの神威と威光を魔力に変換し叩き付ける渾身の一撃。アルテミシオン・アルテミット・レイとは異なり、月を信じる心と信仰があれば即興で撃てる非常時の必殺技みたいな位置付けのつもりでアルテミスが作った必殺技である

 

リッカの魔力の大半を月の威光と掛け合わせ撃ち放つ渾身の指向性大爆発。貯蔵する魔力、アルテミスへの信仰、アルテミスの気分次第で威力が跳ね上がる人体ムーンキャノン。括りは対人、対軍ではあるが・・・基本、悪い意味でその括りから跳ね飛んでいく

 

「きゃ――!!必殺技名叫ぶリッカかっこい――!!!」

 

大はしゃぎするアルテミス、死んだ目のオリオン。次に降りかかる運命を知りいっそ安らかにして穏やかですらある

 

――リッカちゃんへの新たなる技を伝授するためにこの騒動を!?なんと、なんという壮大にして傍迷惑なスケール・・・!

 

《・・・カルデアで突発的に試さなかった事を幸運と考えておくか。うむ、ギリシャの神々は無秩序にして無法、頭がおかしい輩しかいないから気を付けろとヘラクレスも言っていた事だしな》

 

 

大地を砕き、質量すら感じるほどの巨大な波動がアルテラを呑み込まんと荒れ狂い、光輝き、そして――

 

「――悔いはないぞ。ようやく、私の宝具の本当の姿を御披露目する事ができた・・・」

 

無慈悲にして無寛容なその美しき奔流を前にしてなお笑顔を抱き、食らう瞬間に団子を軌道から投げ捨て――アルテラは、己の運命を受け入れた

 

「はぁ、はぁ・・・――きゅうぅ」

 

一瞬にて殆どの魔力を浪費させられ、即座にぶっ倒れるリッカ

 

「先輩!?」

 

「リッカ!!――ちょっと、いい加減になさい!何を考えているのよ!リッカにこんな・・・!」

 

噛みちぎらんばかりにアルテミスを睨むじゃんぬ。その視線にオリオンは少し漏らすが、アルテミスは動じない

 

「えぇ~?決まっているじゃない!」

 

あっけらかんと答えるアルテミス

 

「私はリッカの『勝利の女神』になる計画を立てたの!詳しい話は~!今は後!まずは、場所を整えなきゃね!」

 

いよいよ、アルテミスの企みが明らかとなる――!




「まずはリッカ、お疲れ様~!これからうーんと素敵な場所に連れてってあげるからね!」


「す、すてきなばしょ・・・?」

「む・・・よもや貴様、その為に供物を配り、我等にかき集めさせていたのか?」

「だいせいかーい!これは私と、ダーリンと、リッカをくるりと囲んだお月見イベント!困難をリッカが乗り越えて、リッカがピンチになって、私の力で逆転する筋書きの一大お祭り!皆もありがとう!頑張ってくれたお礼に、しっかり招待しちゃいまーす!」

ひょっこりと団子の前に立ち、告げる

「我が名、オリンポスの神々が一柱、アルテミス!この勇者達を、我が身許へご招待しまーす!」

言葉に呼応し、輝き出す団子。辺りの空間が書き変わるかのように変質していく

『ギリシャテクスチャ、発生!その一帯に、無理矢理ギリシャの風景が上書きされていくぞ!これは――!』

やがて完全に書き換えられ、現れしは・・・

「ようこそ!私のマイホーム!月のお膝元にして私の居城!そして――『お月見開場』!」

荘厳なる神殿。剛健な建築、流麗な趣向で作られし神を奉りし空間

そして――空に浮かび上がる、巨大な『月』――


「困難を乗り越えた者のみ至れる神々の神殿!『アルテミス神殿』に、皆様ごあんなーい!さぁ、始めましょう!素敵なお月見をね!」

アルテミスが朗らかに、開幕を宣言する・・・!

「――当然、説明責任は果たすであろうな」

「あ、はい勿論です・・・」

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