そして・・・
ハーメルン内で最も感想の数が多い小説へとなりました!!皆様、本当にありがとうございます!
思えばこの称号には、大切な大切な意味があります。皆様を『部員』として重んじ、いつもいつも支えていただきました。感想に励まされ、助けられ、モチベーションを常に最高に保たせていただきました
そんな読者の皆様に支えられ、気が付けば、何か一つでもこのハーメルンにて記録を保持させていただく事になり、本当に嬉しいです
いや、本当に嬉しいのは・・・『皆様にこの物語を愛していただけた』事に他なりません
作者が大事にするものは評価や評判ではなく、読んでくださる一人一人の存在・・・そう信じて、此処までやってこれました
皆様の存在は、本当に自分の宝物です。メッセージボックスに贈ってくださる方も、誤字報告をしてくださる方も、感想を書いてくださる方も・・・得難き、かけがえのない宝物です
自分自身は喜べど、愛されているのは作者に非ず作品である。その事実を忘れぬよう、これからも日々精進させていただきます
皆様、本当に、本当にありがとうございました。例えこの作品がいつか読めなくなる日が来ようとも、皆様と紡ぎ上げたこの物語があったことはけして忘れません
かけがえのない、人生の宝物をありがとうございました。どうかこれからも、しがない素人小説を支え、楽しみにしていただければ幸いです
本当に、本当に。ありがとうございました。自分が皆様を大切だと思った事は、この物語を紡げた事は・・・最高の一時でした
どうか・・・重ねて。皆様の人生の一幕を、少しでも愉しくできるよう頑張って参ります
作品を読んでくださった総ての方に、王の威光と姫の祝福がありますように--
召喚編――身の回りが便利になる人達
楽園なりし、南の最果ての都市、カルデア・・・此処にはおおよその全てがあり、あらゆるものが揃い、あらゆるものが約束される至高の楽園
──ギルギルマシンはもっと大型化すべきかな?フォウ、どう思う?
(旅行用や世界を回るなら、整備性やパーツの強度、オフロードやオンロードを変えるべきだと思う)
「マリーってネギま好きだよねぇ。毎日読んでるじゃん」
「私の魔術の参考書よ。・・・その、本格的バトル路線にシフトしたのには賛否両論あるかもしれないけど私は大好きよ」
「ショタ好き?」
「魔術の!参考書よ!」
そんな楽園の一幕、平穏な日々に・・・
「聖杯か・・・いつ、シバに切りだそう・・・」
久々に・・・平穏を切り裂く号令が響き渡る──!
「我が声を聞け!!全職員!──集合!」
「随分と久方ぶりな所感だが・・・そろそろ目新しい顔と新たな風を吹き込む頃合いだ。我が戦い、新たなるアルトリア顔を招く戦いを始めようではないか」
玉座にて酒をあおり、厳かかつ静かに告げる我等がゴージャス英雄王。──今回も例によって、戦力の補填ではない。新たなるサーヴァントを招くことによる楽園の充実。設備の強化である。
(また叶わぬアルトリアを追い求めるのか・・・万事上手くいく弊害がここできてるんだよなぁ・・・)
フォウは最早英雄王が勝つことに微塵も期待していない。確率は収束する・・・要するに、此処でセイバーアルトリアを引いた時が楽園崩壊のラッパの音色なのかもしれない
《王は自ら始めた戦いから降りることは出来ぬ。自明の理だが・・・中々に、先の見えぬ戦いというものは思うところがあるな》
──王・・・
セイバーのアルトリアとは、極天の地にて別れを告げた。もう二度と、召喚に招かれることはないかもしれない
・・・それは、あちらも同じことなのだ。此処の皆は預かり知らぬ話だが。アーサー・・・いや、アルトリア・ペンドラゴンの物語はもう紡ぎ終えている。運命の出逢いによって。もう既に・・・花の魔術師すらも予想だにしなかった結末へ、彼女はたどり着いた。故に--もう、此処に来る理由も、捲られる頁も無いのかも知れない
だが──だからといって。王が戦いを止める理由にはならず。『白旗をあげる』など愚にもつかぬ
届かぬ星に・・・見上げる事も、手を伸ばす事も、人間は止めることはない。ならばこそ・・・それら総ての人間の王たる我が身が手を伸ばさず、天を見上げる事を諦めなんとするのか
「──では始めるか。我が身は、届かぬ星をこそ求めるものであるのだからな」
パチリ、と指をならし、システムカルデアの召喚システムを起動させる。今回はランダム召喚。誰が来るかは狙わず、思うままの召喚だ。★五確定チケットも、聖杯も使うこともない、召喚を楽しむ召喚である
「誰が来るかな、誰が来るかな?」
ワクワクと待機する我等がマスター・リッカ。有り得た人類悪もまた、新たな出逢いを心待ちにしているのである
「誰にも予測できない召喚・・・誰も見たことない宝箱を引っくり返すような召喚だ。楽しみだねぇ!」
「何処もかしこも英雄なのは、小心者には辛いのだけど・・・」
オルガマリー、ダ・ヴィンチも見守るなか、召喚サークルが回り、輝き、そして収束し。霊基パターンが登録される
高次の座から招かれ、光の中より現れたのは・・・
「ライダー・ゲオルギウス。さぁ、共に頑張りましょう」
聖人の一角にして、誇り高き聖ジョージ。ライダーのゲオルギウスがカルデアに招かれたのであった
「貴様、馬はどうした。それでライダーを名乗るつもりか?」
「ベイヤードの事ですか?彼は置いてきました。残念ですが、室内には置いておけそうにないので」
真面目な返答であった。彼は居住に気を配り、生活維持が大変だと配慮をもって、弱体化してでも馬を置いてきたという。他者に気を配り、おもんばかる。正しく聖人と呼ぶに相応しい存在であった
「別段常に顕現させておく必要はあるまい。馬は霊体化しておけばよいのではないか?」
「────・・・そうでした」
「これだから聖人と言うやつは・・・」
頭の中に浮かぶ、かるであのみなちんの旗、聖女麻婆、暴力のアルターエゴ、黒幕褐色、ぎゃてぇ坊主、海を割るルーラー。まともな聖人が来たとあれば此である。聖人とはなんなのだろうか。聖なるものに近付く度に人間性を失っていくものなのだろうか。不思議なものである
「ゲオルギウスさん!宜しくお願い致します!」
・・・ただ一つ、言えることは・・・これ程聖人が集まる組織の特色は、語るまでもないという事だ。悪や、外道の集まりでは有り得ないのは明白である。・・・まこと、欲望の味が清涼となったものである
「えぇ。よい返事です。私はこう見えて撮影が得意なので。戦闘以外でもお役にたてるかと思います」
「──ほう、ではこのカメラを受け取るがいい」
カメラ、と言った瞬間に選別と選定を終了させ、王謹製のカメラをゲオルギウスに渡す
「契約の手付金だ。カルデア所属のカメラマン、英雄担当として力を振るうがいい」
カメラマンとはいればいるほどよいものだ。あらゆる角度から、あらゆるタイミングから、あらゆる場所からの一瞬を形にする。それは、一人一人違うものだ。・・・それはある意味、戦闘力より大切なものである
「これはありがたい・・・私の腕、存分に振るっていただきたい」
《人物画に堪能な写真家には覚えがある。ヤツは風景画を担当させるとするか》
──カメラマンさん・・・日頃の何気ない一瞬を切り取る魔術師、ですね
(惨劇の引き金でもある。フリーの死体)
《何処の集落の話だ、楽園に惨劇などないわ。次にいくぞ》
ゲオルギウスを見送り、カルデアの召喚サークルを再び回し、高次の次元に在りし座に呼び掛ける。楽園に参ずることを条件に召喚を開始する。それらが、更なるカルデアの歴史と戦力、充実と発展となる事を期待している。──腹芸をするならば、徹底的にしつけるのみなのだが
「さぁ、次なる者は誰だ?姿を見せるがいい。それなりに対応を検討してやろうではないか」
王の愉快げな笑みに応えるように光の中から現れ、新たなカルデアの一員となる者は・・・
「キャスター・アヴィケブロン。──楽園。僕が拠点とするに相応しい場所だ。早速だが、工房が欲しいのだが・・・いいかね」
歴史に名を残すゴーレムマスター。楽園を創造する原初の巨人の鋳造を夢見るキャスター、アヴィケブロンが楽園に現れるという現象が起きたのであった
(ビッグオーでも作るのかな?)
《汝ら罪なし、と言うヤツか。こやつは大層な経費がかかるが・・・──費用の投資は我等の得意とするところよ》
──工房ですか。突然の来訪でありながら即座に目的を目指す。ストイックな方ですね
彼が目指すものを王と姫は読み取る。──楽園に至る究極のゴーレム。そして、無数のゴーレム。それを絶えず作り続ける費用と施設がなければ彼は戦力としては話にならないであろう
・・・費用や施設が用意できたならば、その限りではない、が
「任せておくがいい。貴様の見果てぬ夢と理想、我が全力で後押ししてやろうではないか。楽園にて貴様の夢を成就させ・・・本懐を果たすがいい」
「感謝する・・・君がマスターかね」
リッカを目にし、体を余すことなく覆った彼が声をかける。そして、リッカは声をあげる
「──リッカです。宜しくお願いします」
「・・・あぁ、宜しく頼む。作業がある、失礼」
軽い挨拶を告げ、二人は挨拶を終え、アヴィケブロンは楽園に向かう。その様を、リッカはただ見送る
「どうしたマスター、いつもの立て板に水がごとき自己紹介はどうしたのだ?」
「・・・あの人、人間嫌いだから。距離を詰めるばかりが人付き合いじゃないよ」
リッカは静かにそう告げる。切っ掛けがない者の心に手を掛ければ、それは致命的な軋轢を生む。時には、距離を置くことも肝要であるのだ。少なくとも・・・空気と距離感は大切なコミュニケーションの要素である
「フッ、まぁその辺りは貴様の仕事よ。適当に絆を結ぶがいい。さて、写真家に兵造家を仕入れたのだ、首尾は上々と言ったところか?今宵はここまでとし・・・」
『──いや。貴様の楽園には足りないものがあるぞ、英雄王。それを用意せず楽園とは笑わせる。良き生活、良き環境、良き明日を約束する職業との契約、それを果たす栄誉をお前たちに与える』
輝き、勝手に回りだす召喚サークル。驚きを表す職員一同、聞き覚えが非常にある声。王は頭を悩ませフォウは鼻をならす
(──どうしてこう、悉くお前は外すのかなぁ・・・)
《我に聴くな。・・・来るものは拒まずだ、受け入れるしかあるまい》
呆れ果てるフォウ。静かに目を閉じる王。一人だけピンと来ていないエアが不安げに二人をみやる
──え、え?誰です?誰なのですか?
輝きが満ち、収束し、やがて現れる。・・・徹底的に無駄を廃した水着、死体のような白い肌、アイスとバルーンを手に持ち、挑発げな目線と冷徹な表情・・・がちょっと緩んだ、はしゃいでネジが飛んだ暴君
・・・英雄王ギルガメッシュが、会いたくない部類に入るタイプのアルトリアフェイス。その楽園に来たりし、愉快な王・・・
「ライダー・メイドオルタ。この楽園唯一の雇われメイドとして、貴様らの身の回りを整理整頓、規則正しい生活を保証してやろう。よろしくお願いいたします、御主人様、お嬢様」
全力にてバカンスを堪能しに来たようにしか見えない、水着メイド。冬場に似つかわしくない新たなるアルトリアが君臨したのであった──
此度の召喚にて、風景画の写真家、万能戦力のゴーレムマスター、そして身の回りの世話を担当するメイドが殴り込み訪問なさり・・・ますますカルデアは磐石となるのであった。直情的な戦力よりも、実入りの多い結果ではある
「・・・・・・」
「どうした、貴様も身の回りを世話してほしいか英雄王」
──王が、なんともいえない顔で・・・なんともいえない顔で彼女を見ています・・・
惜しい──王が告げる所感は、ただそれのみであった──
NG召喚・天
「やぁ、俺の名は第六天波旬。友達は無量大数にて数えきれず、こよなくカレーを愛する即仏神だ。俺は常に、誰かと触れ合っていたい。誰かと繋がりあっていたいんだ」
褐色肌にて三つ眼、小さな体躯の爽やかな少年がカルデアに招かれた。額に、禍々しく輝く天眼が蠢いている
「え、凄く爽やかだなこの子!好青年だ、小さいのに偉いなぁ・・・」
「あぁ。・・・不躾だが、俺の所感を告げてもいいかい?」
「--赦す。述べてみよ」
(・・・--)
「ありがとう、英雄王。では・・・俺はこの三つ眼、何を問われても反応できぬ蒙昧さから生まれたときより周りに気味悪がられ、即仏神として土に埋められたのだが・・・其処で俺は、真理に気付いた」
「--(ごくり)」
「・・・ある日、気が付いた時から愉快だった。命が俺に触れている。常に離れることなくしがみ付いていじらしい。なんということか、体が軽い。動きやすく、ありがたいことだ。俺はもっと触れ合っていたい。俺は俺以外のものでできているから、俺だけの意志ではあまりに寂しい。俺の中が命で満ちる。彼らが抱く心意気が、俺をずっと取り囲んでいてくれる。ありがとう。ありがとう! 俺はずっとこれを待ち望んでいた! 俺ではない者たちよ栄え満ちてくれ。ここは俺だけでは広すぎる。魂同士高め合って、健やかに生を謳歌してくれ!・・・と、真理に至る事ができた」
「え、ぇえ・・・?」
「生きてることに意味などいらない。生きてるだけで最高なんだ。辛いとき、悲しいとき、どうか思い出してほしい。・・・俺は一ヶ所に留まれないので、もう帰らなくてはならないが・・・最後にもう一度、カレーのレシピと共に言葉を遺そう」
--波旬さん・・・
「『生きてるだけで、最高さ』。・・・それを胸に、どう生きるか、どう過ごすかは・・・好きに、しろやぁ・・・」
『波旬、静かに退出』
「・・・ありがとう波旬さん。壮大な人生観、心に刻みます・・・」
「・・・あの作品の監督は、何故あのような溌剌とした小僧にあのような禍役を担わせたのであろうな」
--生きてるだけで、最高さ・・・ありがとうございます。魂に、刻ませていただきます・・・
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