人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜 作:札切 龍哦
「はっ、此処に」
【アーチャー・インフェルノを差し向け、全てを記録なさい。よろしいですね】
「承知」
(・・・カルデア・・・英霊剣豪。・・・)
「はて?あの娘、心音がしなかったが・・・」
【気にすることはありませんよ、小次郎殿】
「あいわかった。では、素振りでもするか・・・」
庵
「こっちがおぬいの小判、こっちが田助の小判、と・・・」
「ほほう、貯蓄かな?村正殿」
「・・・あいつらが、泰平の世で食いっぱぐれないようにな」
謎の(一応)黄金御大尽Gと謎の(一応)白金姫Gの導きにより、一同は都、第二の江戸とすら呼ばれている土気城へと脚を運んだ。脚を運ぶと言ってもぬいと田助はしらぬいが背負い、リッカと武蔵ちゃんは歩きにてえっちらほっちらと歩み、行く手を阻む妖怪を切った張ったで蹴散らしていきながらの穏やかじゃない道中ではあったが
「二人ともすごーい!つよいねぇ!」
「きゃっきゃっ!あいー!」
血なまぐさい怪異にもすっかり慣れたのか、いつも傍にいるしらぬいに安心しているのか。大抵の怪異には動じる様子を見せなくなった田助とぬいにちょっとばかしリッカの気配を感じ顔を見合わせる二人であったが其処はそれ、村正じいちゃまとご両親の育成を信じるとして。一同は足取り軽く刀閃槍穿澱みなく歩みに歩みそしてたどり着く。松平のお膝元、天高く聳え活気賑わう素敵な町並み
「此処が・・・城下町!人がいっぱいだねぇ!」
「あぅー!きゃいきゃい!」
「ワフ!」
子供二人、わんこ一人が喜びと感嘆の声をあげる。道行く人々は世にも珍しい白い狼に驚きと好奇の目を寄せている。大丈夫、視線には慣れてますからと言わんばかりの動じなさだ。ぽわぽわしてるのは案外、大物だからなのかもしれない。その天下の往来に違和感を感じながらも武蔵は感嘆する。自らの記憶に食い違う、その発展の町並みに。確か本来の歴史と世界では、土気城は上総の廃棄された城であった筈だったような・・・?
「平行世界だから、そういうこともあるでしょう。──よーし、じゃあ今から自由行動ね!」
リッカの瞳が波のように揺らめいたそのすぐの事、元気よく言葉をあげる。しらぬいにぬいと田助を任せ遊ばせて、こちらは情報収集する算段だ。好きなところに行っておいでとしらぬいに勾玉を預け、モフモフと毛並みに身体を埋める
「行ってらっしゃい、しらぬい。二人をよろしくね!」
「・・・ワフ、クーン」
その朗らかな態度にある、リッカの秘めし想いを知ってか知らずか。一度だけ、リッカの顔をペロリと舐め、しらぬいは背を向け走り出す
「またねー!りゅうじんさま!おさむらいさまー!」
「だいー!」
気を付けてね、と手を振り、駆け抜けるしらぬいを見送り武蔵の背中を叩いて笑うリッカ。その様に、悲しい雰囲気はない。ただ笑顔にて朗らかにはしゃいでいる
「さぁさぁ!情報収集して、団子屋でおやつでも食べよう!御気に入りの店があるんだ!とっておきだよ!」
「本当!?行きましょう行きましょう!さぁ!実利を伴った都、ぶらり旅へ!!」
肩を組み、ノリノリで歌を歌いながら。二人は御大尽Gと白金姫Gを探す活気喧騒溢れ出す都へと乗り出すのであったとさ──
「黒い怪物?二ヶ月前の大騒動からとんと見てないよ。将門公の首塚参拝に行ってて見たことはとんとないねぇ」
「あやかし?二ヶ月前の大騒ぎで皆将門公がやっつけてくれたんじゃないのかい?あたしゃ心を入れ換えて、毎日お参りにいってるんだよ」
「大丈夫さ、此処は天下のお膝元!松平様や、何よりかの守護神さまがおいでなさったならば安心安泰だよ!何か食べていくかい?」
都を渡り歩き、様々な人に話を聞いていく。怪異や英霊剣豪の話はまったく耳にせず、どうやら新たな異変は空模様がおかしくなるということくらいなようだ。情報の伝達は早い、とは言いがたい平穏ぷりである。二人は一通り話を聞いたあと、リッカがおすすめするという茶屋にて腰を下ろし茶と団子を啜り、情報と近況を整理し合う
「んー。やっぱり泰平のようなものではこんなものなのかしら。やっぱり都だから皆の危機感がゆるゆる?戦乱なら情報の一つが死活問題なのだけどねぇ。リッカさんはどう思います?」
団子をむぐむぐしながらリッカの顔を見やると、リッカはぼんやりと、手を繋いで歩く親子を見ている。その笑顔、幸せそうな雰囲気をじっと見つめている
(・・・頼さん)
あのとき、手を優しく握ってくれた彼女。着物にて共に歩んでくれた彼女。宿業にて狂わされど、自らを愛してくれた、優しいあの人。その彼女と共に歩いた二ヶ月前を思いだし、リッカは穏やかに笑い・・・そして笑みをこぼす。ここが、あのままで良かったと。あの人と歩んで・・・想い出を重ねた場所のままであることに、感謝を告げる
「・・・護ってみせるからね。母と子の愛に満ちた、平穏な世を」
団子を食らい、あらためて決意を固めるリッカ。熱々のお茶を強靭な喉で飲み干し、ついでに武蔵ちゃんの団子もぱくりと食べる
「あぁっ!?リッカさん!それは、それは戦争では無いですか!?」
「常在戦場、ベトコンはお前の十全を待ってはくれんのだ。アイサツ前のアンブッシュは有効、イイネ?」
「アッハイ・・・じゃなぁい!もう一本!もう一本食べないと空腹でうごけませーん!」
「しょうがないにゃぁ・・・おばちゃん!武蔵ちゃんに一本追加こっちは三本!」
「比率!比率おかしいですからリッカさん!私にも二本!二天一流なんですから──!!」
団子屋でハチャメチャに騒ぐ見目麗しい美女二人を、道すがら行く人々は笑顔で見守り通りすぎていくのであったとさ
~
「かーっ!ダメだダメだ!話にならねぇ!とんとわかねぇ!これでお日様を名乗るたぁおこがましいったらねぇや!」
のんびりと歩いていたしらぬい、ぬいと田助の耳に入ってきたのはそんな焦燥の叫びであった。二人と一匹はそんな切羽詰まった声音の必死さと迫真さに顔を見合わせる
「何がダメなんだろうね?しらぬい、行ってみる?」
「ワフ」
困っているなら何か手助けを。ぬいの心に答えるようにしらぬいはピョイんと飛び立ちすたたと屋根を飛び越え飛び越し件の声のする一件家の場所に降り立つ。そこの看板には『栄書処』といったものが立てられている。その入り口から見える部屋は・・・
「あんれまぁ!ゴミまみれだよしらぬい!」
「ワフゥ」
雑多や絵にまみれ足の踏み処もないその汚部屋にぬいは忌憚なき意見を延べしらぬいが頷く。畳が見えない歩ける場所がない。それはそれは酷い有り様であった。人が住む場所にすら思えない。片付けられないにも限度がある有り様である
「ゴミじゃないのサ研鑽の証さ!傍目からはゴミでもひとつひとつにゃきちんと意味が・・・あん?」
頭をわしわししていたその少女、家に入り込んでいた白狼と子供二人に意識を向ける。その姿は袖を捲った風流な着物と簪を着けた雅な女の子だった。ぬいもまた、感嘆に声をあげる
「すごいなぁ!綺麗な人ばかりだよしらぬい!みやこはすごいねぇ、しらぬい!」
「ワフゥ」
「嬉しいこと言ってくれるじゃないのさ、お嬢ちゃん。御礼に自画像でも・・・というか」
その珍妙な従者、白くとぼけた顔の白狼に目を見開き、ふぅむと彼女は喉を鳴らす。こんな狼は見たことがないと言うように
「──随分とおっとぼけた顔だぁ。不景気な面ぁしてるとこっちまで気がめいっちまう。ほれ、餅やるからもそっと気合いの入った表情やってみなィ」
しらぬいの覇気のなさを危惧したことにより渡されるお餅にワフワフと貪りつくしらぬい。それを見届けた後、ふぅと息を吐き、すとんとあぐらを掻き座り込む
「はぁ、根を積めても良いことないかァ。一服一服・・・で、何かようかい、嬢ちゃん方。このかつしっ・・・流離いの旅絵師、お栄様によぅ?」
「──」
一瞬目を丸くするしらぬいだったが、おくびにも出さずふるふると身体を揺する。おぬいたちは自分達の名を名乗り、何をしていたのかと問いかけると、お栄は肩をすくめて辺りを見渡す
「いやぁ、それがなぁ。最近怪異がどうだのやれ妖怪がああだのって騒がしくて、どうにも尻の座りが悪くってサ。そこまで言うなら誰もの心を晴らす、ぽかぽか暖かいお日様の絵を描こうと思ったんだが・・・」
彼女はいつの間にか此処に流れ着き、いつの間にか絵を描くことをしていたらしい。自分でもそうすることに迷いはなく、むしろそうするべきだと言った思いに駆られ作品を手掛けたが・・・どうもピンと来ないらしい
「誰もを照らすぽかぽかな絵。富士や湖は書いてはみたが、一目みただけで心を奮い起たせるって絵はどうにもまだまだ修行が足りない・・・っておい!?」
瞬間しらぬいは跳躍した。お栄が握る筆を拝借し、かけられていた白紙の絵巻に。それはそれは見事な筆さばきを披露していく。激しく、躍るように。強く切なく、雄々しく艶やかにすらりと、美しい紋様を描いていく
「なにィ・・・!?わん公、お前さん・・・!」
「ワフッ!」
結びに自らの名前を描き、奉るは華麗なり『光明』もたらす『太陽』の絵巻。誰が見ても太陽と把握し、心に訴えかけるような見事にして華麗なる筆さばき。神が宿りし一筆にて描かれた燦々と輝き示す御天道様が其処に描かれていたのだ。自慢げに鼻を鳴らし、ひょいッと筆を渡し返す
「こいつぁ──たぁまげたぁ!こりゃあすげぇ!すげぇとしか言いようがねぇ!一枚の絵に描かれた太陽だってんのに、心が日向みたいにぽかぽかしてきなさる!空に浮かぶお調子者、陽気が心情の気の抜けた太陽さんそのものだィ!」
「ワフワフッ」
「すごいねぇ、しらぬい!絵がお上手だったんだねぇ!」
どや顔にて二人を背負い、後は頑張ってとばかりに歩き出すしらぬい。手探るばかりで見えないその暗中模索。スランプに陥りかねないその悩みを助ける一助となればとしらぬいは思い自らの腕前を披露した。したの、だが・・・
「待ってくれ!白、いや白かみさま!」
「ワン?」
「──先の神宿りし筆遣い、感服いたしましたッ!どうか今回限りと言わず是非とも教授を!端的に言えばッ!弟子に取ってはくださいやせんか!この筆さばき!是非とも参考にさせていただきてぇ!」
この通りだ!と額を擦り付けるお栄。しらぬいはワッフ・・・とおぬいを見上げる
「スゴいよしらぬい!私もお絵描きしたいなぁ!」
「きゃう!」
どうやらおぬいも感心を持ったようだ。此方とあちらだけでは消え行くものだが、今を生きる彼女が学びたいなら答えは一つだ
「ワフ!ワンワン!」
その代わり、おぬいに筆を教えてあげてほしい・・・そう想いを込めて、筆をおぬいに渡しアピールする。それを受け取ったお栄は直ぐ様頷き、真意を図る
「・・・なぁお嬢さん。絵に興味はあるかい?良かったら一緒に、トンッと絵を描いてみないかい?絵は楽しいもんだ。一緒に描くにはもってこいだ、どうだい?興味はあるかい?」
筆を渡し、おぬいに言葉をかけるお栄。それを受けて喜色満面の笑みになるおぬい。余程気に入ってくれたようだ。しらぬいの背中から降り、お栄と共に筆を走らせ何かを書いていく
「そうそう!上手だなぁおぬい!こりゃあアタシを追い抜くなんてあっという間だぁ!」
「ほんとぉ?よーし!しらぬいや、皆をかくー!描くぞー!おー!」
「ワフッ」
結果オーライ。また一つ次に遺せるものが増えたと・・・しらぬいは満足げに笑うのであった。その隣に、何やら変なタコめいた生物も浮かび、したり顔で、笑顔でうなずくのであった・・・
「──ワフ!?」
【──!】
~
「もし!其処の、其処の黒曜石めいた麗しの御方!」
御大尽と白金姫はどこだーい、と探していたリッカと武蔵を、これまた美人が呼び止める。桃髪に青い着物を着た、位高そうなその姿。どこかのゲイシャさんであろうか?興奮覚めやらずにその女性は告げる
「私はたま!おたまと御呼びくださいまし!遠目からも分かるほどの妖しく強い輝き放つ魂の御方!あなた様もしや、藤丸リッカ様ではございません!?」
「あれ?御存じ?知り合い?リッカさん」
「似たようなリアクション、似たような人格、似たような存在を知ってるだけで知り合いでは・・・無いのかな?」
「ああっ、やはり!あのごぉじゃす御大尽が言っていた通りでした!なんと気高く美しい魂なのでしょう・・・!首もとにチリチリとした危険も感じはしますがそれはそれ!御待ちしておりました!長旅ご苦労様ですささ此方へ!あのなりきっ、御大尽様が待つ御殿である場所へご案内いたします!ほほほほコーンコンコン!」
またみょうちきりんなキャラ付けしたなぁとリッカは笑いながら、武蔵ちゃんの袖を引く。ごぉじゃす御大尽、隠しているつもりのないアダ名を懐く者など一人しかいまい。当たりだ!
「よーし!当たり!じゃあ早速おぬいちゃんたちを・・・」
「──もし、そこの御方」
肩を組み合声を上げた二人を呼び止める、やんごとなき美しさの白髪の姫。一目みただけで解ってしまうその美しさ──とやべーオーラを目の当たりにし、キョトンとするリッカ
「清姫?清姫がどうして此処に?ベッド下から自力で脱出を?」
「君のマイルーム共同スペース多くないかしら?天井裏、ベッドの下、アルクさん、頼光さん、じゃんぬさん・・・」
名前を呼ばれた君の姫の顔はみるみるうちに輝いていく。そのさまは恋に燃える・・・いや、獲物を燃やす蛇のようだ
「あぁ、名前を呼んでくださいましたね!今名前を呼んでくださいましたね!あぁ、なんと言うことでしょう!やはりあなたが!私の!運命の御方!(ハザードオン)」
「やべぇハザードトリガー押しちゃった」
「ずっと、ずっと待ち望んでいました!あなたこそ、あなたこそ!さぁ、連れていってください!何処へなりとも此処では無い何処かへ!(アンコントロールスイッチ)」
「や、あの違うのですよ?私達はきままにぶらつくか弱き乙女二人でございまして」
「好き!!!(オーバーフロー)」
「ヤベーイ・・・」
変なスイッチが入ってしまった事を察し静かに目を閉じるリッカ。おたまも即座に反応し割り入る
「なんですか、あなたは!こちらから先に声をかけていたというのに!横入りは無礼です!おかえりなさいませ!シッ、シッ!」
「まぁ・・・!邪魔をするのですね!私のようやく出逢えた運命を邪魔するのですね!」
「ハッ、邪魔をするからなんだってんです?そんな着物で何をしようと言うのですかね?」
「ぐぬぬぬぬ・・・!止まりません!私、止まりませんからね!」
「たまには止まってもいいからよ・・・むしろ止まるべきだからよ・・・」
「いけません!いけません姫ェ!こんな、人目が目立つこのような場所でお戯れはァ!」
「あ、やっぱり?立ち振舞いが高貴かと思ったら!」
「やっぱり姫じゃないか!(呆れ)」
「はっ、しまった!いかにもその通り!この方こそ松平公の一人娘!清姫様にあらせられるぞ!土下座などは目立つので控えていただくがぁ!」
「良かったじゃないリッカさん!玉の輿玉の輿!」
「どっちも女の子じゃん!(半ギレ)」
「私だって戦えるのです!この南蛮渡来の燃える水を使えば、多少の荒事は容易く・・・!」
「いけません姫ェー!!」
「コンコン、ならばこちらも振るいましょう、必殺の秘密兵器【たまも扇】を!!」
ますますヒートアップしていく両者。介入は必須となるや、武蔵ちゃんは刀に手をかける。だが、それをリッカはよしとしない。一歩前に出る
「大丈夫。サクッと収めてみせるから」
「リッカさん?」
手で制止し、清姫の肩を抱き耳元で囁きかける
「これが運命の出逢いだと言うならば、あなたと私はふたたび巡り会うが定め。私は今旅の途中、あなたに寄り添うに相応しくない体なのです。私の事を求むるならば、あなたに応える私になる時間をいただけませんか?大丈夫、必ずや私はあなたの下へ・・・」
「あっ──お、お名前は・・・?♥」
「藤丸リッカ・・・あなたにお目通りを為すものです。さぁ、あなたの御召し物が汚れてはいけません。在るべき場所へお戻りください。此度は、こちらから・・・出向かせていただきます」
「──お待ちしております♥いつまでも、いつまでも・・・♥」
クイッ、と従者に合図を送り姫を回収させる。感謝の礼をさらりと受け取り、引っ込んでいく清姫
「よし、じゃあご案内お願いいたします」
「お見事お見事!素晴らしい輝きでした!武器の一つも使わずに調伏なさるとはおたま、感服です!♥」
「バーサーカーの一人や二人を捌けずして世界など救えぬのだ・・・」
部屋に二人のバーサーカーを背負い、ナイチンゲールすらも説き伏せた対話スキルを生かし、遠い目となるリッカに武蔵ちゃんは肩に手を置く、
「実感籠ってますね・・・」
「ワンワン!」
見ると、しらぬいたちも帰ってきたようだ。ぬいが筆を持ち、手を振っている。どこかで買ってきたのだろうか?走りよってくる
「あら、お連れです?良いです良いです!ささ、ではこちらの『ぷれしゃす』へ」
「ワン!」
「あいたぁー!?」
特に理由のない頭突きが、おたまを襲うのだった──
ゴージャス御殿『ぷれしゃす』
「ふはははははははは!!遅かったではないか貴様ら!おいでやす我が財ども!我が手掛けたこの御殿によくぞたどり着いた!!」
二人を、皆を迎えたのはゴージャスに煌めき最上階に鎮座し、アントワネットに酒を注いでもらっているゴージャスであった
「やっぱり来てたんだね御大尽G!マリーも!」
「オイデヤス!マスター!」
--流石は王のマスター。あれほどの少ない情報で即座に真理にたどり着きましたか・・・!
(殆どアンサーパスだったけどね!白金姫G!)
「此処が此度の都の拠点となる!庵と使い分けるが良かろう!だが我等は此度はそれほど介入せんぞ。これは貴様らの研鑽、貴様らの旅路なのだからな!」
「うわぁ、キラキラした殿様だぁ!すごい、まぶしいよぅ~」
「ワンワン!」
《----将門め、過保護にも程があろう。未だ力は隠しているが・・・闇にはどうやら万全なようだな》
--わ、フォウみたい!かわいいわんこだよ!みてみて、わんこ!
(や、やるじゃないか・・・ボク程では無いけどね・・・(震え声))
「此度は此処に泊まっていくがいい。酒も食事もまさに天上至高!我がプロデュースの豪華絢爛無料体験を存分に味わうのだな!ふはははははははは--!!」
『お疲れ様、リッカ君。元気してたかな?僕もまざりたいなチクショウ!』
「ロマン!おひさー!」
「よーし!楽しみますかぁ!!」
「おー!!」
「よし、では現れよ!ゴージャス御殿を支える女傑達よ!」
--みんな~!出番だよ~!
[フン、たまには歓待の立場も悪くはないか・・・]
『頑張りましょうか。慣れないことも、まずはチャレンジ』
「お疲れ様です、皆さん」
「エジプトの私は場違いかもしれませんが・・・頑張りますね」
「わぁ!わぁあ--!」
「私も負けてねーですよ!ささ!ささ!」
「今宵は羽根を伸ばせ!また活力をたぎらせればそれでよい!飲め!歌え!ふはははははははは--!!」
--王、酌を。フォウ、かんぱーい!
(かんぱーい!)
『あ、宝蔵院さんもあとで呼んでね。霊核に防御魔術張るからさ』
「底無しの有能・・・!」
『お疲れ様。これからの戦いに備えましょう』
「オルガマリー!うん!」
『お疲れ様です、先輩!』
「マシュマロ!なぜそんなところに!チキったなさては!臆病マシュマロめ!スパンキングを覚悟なさい!」
『たまには私も見守るのです!いつでもいる後輩の有り難みを知ってください!甘えてください!』
「ほざいたなぁなすびィ!!」
・・・一同は、飲めや歌えの宴を心行くまで楽しんだ・・・