人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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其処には何もない、其処に幸福はない。
何もかも、全てを奪われてしまう。
人々が積み上げた文明が、人々が慈しむ笑顔が消えていく。
その手が大地に振り下ろされる。
それと共に生み出されるは八つの首を持つ竜。
その巨大さは富士の山脈が如く。
紅き眼光に睨まれれば忽ち足は竦み上がり、
八つ首の竜に喰われるのみ。

【■■■■■■■■■■――――!!!!!!】

竜が咆哮を上げる。
動物達は逃げることすら許されない。
その咆哮は呪詛だ。
草木が枯れ落ちる。

そして、竜は進行する。
下総の町を目指す。
人間など、己が守らねば何一つこなせぬ脆弱なる生き物でしかないのだから。
あの男神がいなければ、己は己の役割をこなせていたのだ。故に食らう

竜は進行する。百鬼夜行の群れを連れて。


『吾がそれを赦すと思ったか』


瞬間―――無空の斬撃が百鬼夜行を弾いた。
いや、弾くなどと生易しいものではない。
斬ったのだ。
その竜から声なき悲鳴が聞こえてくる。
何だ、何が起こった。


すると、この暗黒に、光など通さぬ絶対の絶望に――――極光が放たれた。

蒼き光。狼藉を、未来を阻むモノを許さぬとする絶対なる光。それであるがゆえ、悪を阻む強大なる蒼き光


『全く、新皇も無茶をするものだ。だが--慈母や貴様だけに重荷を背負わせる訳にはいくまい。国ノ興廃、此一戦ニアリ・・・というものだ』

その極光は太陽にあらず。しかして確かに未来を、民草を。確かに救う光

『よもやこの吾を全盛期として召喚するとはな。--しかし、その気概は余さず感じ入る物。故に吾もこうして姿を曝すことに異論はなし』

しかして太陽の如き光を放つモノ。国を背負いし立ち上がりし英雄、旧き歴史を保持するもの

『無論、役割など理解している。志は同じく。共に轡を並べしことに異論や理屈など不要である』


その光は信仰の証。けして潰えぬ心の煌めき


『随分と無礼を働いてくれたな、闇の欠片、伊吹の形落ちなりし奴輩よ』


人々が信じて祈る心の具現。将門公が招集にて応えし、日ノ本の開拓者


『だが、無為にして愚かに過ぎる。我等が国土を荒らすは此処までにしてもらおう』

魔達はその光に怯える。
竜は思い出す。
神剣の担い手たる英雄を


『此処には吾がいる。--いや、『志を共にせし民が、英雄達が在る』』


彼は日ノ本が誇りしモノ。彼方にて伝承刻み付けし、確かなる日ノ本の守護者が一柱。その血族、今尚代わらず日ノ本の象徴なる者なりし存在

日ノ本の象徴たる血を流せし日本武尊である――――。


『貴様等狼藉者、一つ余さず生かしてはおかぬ。吾は慈母のように慈悲深くはなく。新皇のように貴様らに威厳など示さぬ』

そう言って彼は紅き剣にて極大の斬撃を放つ。
龍は対抗して咆哮を上げる。
その余波で下総に進行していた妖魔が滅せられる


『・・・さあ、始めようか。赦しを乞おうとも構わぬ。何者が赦そうとも、吾は貴様らを赦さぬのだから。さぁ・・・堪え難きを堪え、忍び難きを忍ぶがいい--』

その武威を示し、絶望に彼は立ち塞がる--



逆鱗

最大最高の決戦の幕が上がりし、下総における仕合舞台。怨念の怨嗟と英雄達の怒号が響き渡る下総を下界に望み、一同はしらぬい・・・アマテラスが導き出した山吹色の道筋に導かれ、庵から士気城、その中枢にて懐へと深く深く潜り込む。その道筋を阻むものは何もなく。その身柄を、皆を導き、誘導する一直線の光は。かつて清姫と薙刀にて手合わせを行いし中庭へと導いてくれたのだ。

 

「ありがとう。しらぬい・・・将門公。絶対に勝って帰るから!」

 

決意を強く抱き、決して振り返らず。再会の折には勝利の報告を告げんとリッカは強く願い。その魔境と変化せし城--厭離穢土城へと脚を踏み入れる・・・!

 

乗り込んで しろくろつけし けものかな

 

 

「・・・此処が、姫様と笑い合って稽古したお城・・・なのよね。ちょっと信じられないというか、見る影も無いわね」

 

苦々しく呟く武蔵ちゃんの言葉に、リッカも同意せざるを得ないほどにその城は変わり果てていた。外観も・・・内装さえも。空は暗雲と血染めの雨が振り、辺りには黒きいばらが敷き詰められ、人の気配はまるでない。避難を果たしてくれていたならば良いのだが、もし巻き込まれていたならば、けして無事では済まないだろう。同時に、その不気味たる最たるものは・・・城全体が『鼓動』している事である。地響きか地震のように、しかして一定の感覚で脈動を繰り返すかのようなその動きは、リッカ達に生物の体内に迷い込んだような錯覚を及ぼさせる。肌に感じる邪気を痛感しながらも、気合いを入れ直す。ここで気後れするわけにはいかない。全てを打ち倒し、勝利を手にするまで。その歩みを止めるわけには行かないのだ

 

「まだこの穢土城は未起動にござりまする。迅速に、天守にいるであろう妖術師を討ち果たせば・・・起動の阻止は叶いまする。段蔵が案内いたしまする故、皆様は戦いの準備をお整えくださいませ」

 

素早く案内役を買ってでる段蔵。もう、迷いや立場、自らに対する悩みは無いようだ。その立ち振舞いは、磐石の信頼に応えんとする凛々しさに満ちている

 

「皆様を支援せよ、という主命に最期まで従いまする。何があろうとも、此処が何であろうとも。それが段蔵の、私自身の意思でありますがゆえに」

 

はっきりと口にする。それは、自身の意思にて振る舞うのだ、と。その操り人形ではない、しっかりとした物言いに一同は強く頷き、そして自らの生命を託さんと段蔵に水先案内を任せんと視線を交わしあう。

 

「信じるよ、段蔵。最期まで一緒に戦おう!」

 

「はい、リッカ様。私は・・・最期まで皆様の仲間、皆様の忍でありたいと願っておりまする」

 

「但馬のおじいさまも素敵な仲間を預けてくれたものです!これならいい報せを持っていけるでしょうし、壊すとは何事だ切腹!なんて言われなくて済みそうね!」

 

「どうしてこう、おめェは茶化すことに余念がねぇんだ」

 

何処であろうとなんであろうと、その泰然とした在り方は崩れない。笑顔を浮かべる一同に釣られ、段蔵もまた釣られて笑みを溢さんとしたその時・・・

 

【ンン、ンン・・・その人形を気に入ってくださったようで何より何より。私も大変嬉しく思います。藤丸リッカ殿】

 

一同が即座に戦闘態勢に入る。その全てを嘲り、嘲弄せし声音、リッカと武蔵はこの声を知っている。村正、小太郎はこんな場所に現れる者は味方ではないとわかりきっているが故に、静かに構える

 

【少し見ない内に、随分と情緒豊かになりましたね段蔵。英雄王に直してもらいましたか?それは結構。『半端に壊していた甲斐があったというもの』です】 

 

姿を露せしは、薄緑の着物に身を包んだ美しき美形の男性。左は整然と着物を着こなし、右は歌舞伎のように崩した左右非対称の道化のようなたたずまい。しかして殺気は濃厚にて肉食獣が如く。そのおぞましく禍々しき姿、正しく英霊剣豪の一角と見て相違ない。リッカは忘れはしない。かつてこの手で徹底的に蹂躙したその男性――

 

「キャスター・リンボ・・・」

 

【えぇ、まさしく。再会を果たせし我等の縁に祝福を。・・・あなたと私の縁に添えるものとして、この名をお受取りください】

 

静かに歩み、芝居のかかった仕草で頭を下げ、彼はその名を告げる。自らの躯、その名前を陶酔と共に静かに告げた

 

【芦屋道満・・・それが、あなたに蹂躙されあなたに仕留められし躯の正体ですよ。どうか、お見知り置きいただければ――】

 

芦屋道満・・・時の政府を転覆せんと、平安の時期に悪逆を尽くした悪辣なる陰陽師!今、彼は確かに・・・そう言ったのだ。自ら躯の名前を告げるとは何を考えているのか・・・その混乱よりも早く、駆け抜ける影がリンボ目掛けて躍り出る

 

「はぁあぁあぁあ!!」

 

飛び掛かりし段蔵、同時に振るわれる忍刀、仕込み刀。小太郎もまた同じくそれに続く。リンボの首に目掛けて振るわれる刀は・・・敢えなく弾かれてしまう。その二人の一閃は、多重の結界を重ね合わせた防壁にて阻まれ、届かず赤と黒の輝きを撒き散らす――!

 

【なんです無粋な。人の睦み言葉を邪魔するなど無粋にすぎる。情緒は壊れたままか?いかんな、空気を読ませる術を身に付けさせてやれば良かったか?ンン、ンン・・・】

 

「答えろ!壊した、とはどういう事ですか!」

 

【言葉通りの意味ですが?かつての折、魔力切れで打ち捨てられていた貴様はなんの事はない、五体満足なものでしたよ。それを私が手を加え一度壊したのです。頭の『記憶』をかき回し、五体四肢をまず破壊して、ね。面白かったので】

 

「――そんな理由で、私の・・・私の記録を・・・記憶を・・・?」

 

【直ったのでしょう。ならばよいではありませんか。・・・ふむ、まだ頭脳に手を付けてはいませんか惜しい惜しい。直っていたならばまた壊して差し上げたものを】

 

・・・英雄王は、其処に寄り添う姫君は仰っていた。壊す必要の無い箇所が壊れていたと。入念に壊されたようだ、と。それはつまるところ、この男に全て・・・

 

【今となれば、貴様に用はない。どうなろうと構わぬ、失せていただこうか人形】

 

瞬間、魔力が昂り攻勢の合図を取る。その驚愕と愕然故に、段蔵は対処が一瞬遅れた。――致命傷。それを漠然かつ明確に意識したその時――

 

「母上――――!!!」

 

赤毛の忍・・・風魔小太郎がその間に躍り出る。茫然自失となりし段蔵を襲い来る攻撃を、自らの肉体で庇い立てもろともに吹き飛ばされ叩きつけられる

 

「小太郎君!!!」

 

【おっと、新免武蔵あなたは少し観戦していただきたく存じ上げる。えぇ、用件はこちらにて御座いますので】

 

真っ当にて正しき輝き喰らう五芒星にて、瞬く間に武蔵の、リッカ以外の者達の動きを封じ込める。悪辣に改良が加えられているものの。それはまさしく高名な魔術であることが伺い知れる腕前だ

 

「ちっ、あの安倍晴明と並んだってェ腕前は伊達じゃねぇか・・・!」

 

「動けない・・・!リッカさん!気を付けて!」

 

素早く頷き、槍を構える。それを見据え、ニッコリと微笑むリンボ。その離れた場所にて、段蔵の必死な声が聞こえてくる

 

「小太郎殿!何故、何故私などを・・・!」

 

「・・・仲間を助けるのが、正しき道筋を行くものの戦い・・・それに従ったまでです」

 

小太郎の背中は焼けただれ、見るも無惨な様相を垣間見せる。とっさに霊核は護ったので現界に支障は起こらぬが・・・段蔵には、重症であることに変わりはない有り様だ

 

「・・・すみません。母上などと。・・・貴女を呼んでしまい」

 

「・・・小太郎殿は、私に会ったことがあるのですか?」

 

「遠い、昔の話です。物忘れが酷くて、あなたの事も忘れてしまうと切なげに笑った貴女に、僕はとても良く育ててもらいました」

 

それは、生前の出来事。もう有り得ざる、確かにあった記録だ

 

「・・・思い、思い出せませぬ。記録が、記憶が・・・まだ・・・」

 

「えぇ、そうでしょう。ですが心配はいりません。・・・あなたは必ず、全てを思い出します。そして・・・『心』のままに生きることができます」

 

小太郎は立ち上がり、段蔵の手を握り微笑む。かつて、自分がそうしてもらったように。そうしてくれた人に返すように

 

「心をもたない忍びは、ただの刃に過ぎない。あなたは、あなたを決めるたった一つの部品を持っている。――王の受け売り、ですが」

 

「たった一つの、部品・・・心・・・」

 

「・・・生き延びましょう、段蔵殿・・・其処から先は、あなただけの生を生きるために・・・!」

 

 

「・・・小太郎殿・・・!」

 

【ふむ、あちらの事は放っておきましょう】

 

その言葉を吐き捨て、陶酔に満ちた目線をリッカに向けるリンボ。その視線の意味が解らず困惑しつつも、リッカは戦闘体勢を崩さない

 

【お逢いできて嬉しいですよ、藤丸リッカ殿。そして単刀直入にこの胸の内を御伝えいたしましょう】

 

「・・・?」

 

今更何を言おうというのか。もしや呪詛にて呪縛を!?そう考えたリッカの思惑の斜め上を突き抜け、リンボは驚きの言葉を口にする

 

【――貴女に惹かれました、藤丸リッカ。私は貴女の全てが欲しい】

 

「――ふぁっ?」

 

一瞬、何を言われたのか本気で理解できなかった。これって、要するに告白?男が女に伝えたりするロマンスなアレ?なぜゆえ?今?私に?

 

「ちょっ!!今あなたカルデア完全に敵に回したわよ今!!抜け駆け禁止!!禁止ですから!!」

 

【そう、私は貴女にかつて完膚なきまでに蹂躙された。股間を潰され滅多斬りにされ、首を跳ねられ肉体は果てた・・・!そして気付きました。あなたの激情、けして折れぬ魂、心!まこと――素晴らしき・・・人の情を垣間見た】

 

その昂り、怒りと憎悪を置き去りにする決意。その気高き悪に堕ちぬ魂。その目を潰さんばかりの輝きに・・・リンボは震えるような昂りと高鳴りを覚えたのだ。この魂を手に入れたい、この昂りを味わいたい

 

この者を――自らのモノにしたいと。復活する刹那にてずっと、思い続けていたのである。それであるが故に。段蔵を手放し、リッカに剣豪を差し向け、その活躍を眺め・・・陶酔を深めていたのだ。その輝きに、頬をこするかのように緩めながら。あらゆる障害を突破されながらも。その輝きを眺めていた

 

【貴女は素晴らしい。誰も貰わぬならば私が貰って差し上げる。女子力だなどと求める必要はありません。あなたはあなたでいいのです。私です、私が愛でて差し上げる。故に、私の手を取りなさい藤丸リッカ。私と貴女を、ルチフェロなりしサタンは祝福してくださるでしょう・・・さぁ、共に福音を聴きましょう。いつまでも、いつまでも幸福なる妙なる調べを、共に・・・】

 

「欲しければ力尽くでどうぞ」

 

甘言に微塵も揺らがぬ決意と覇気を顕し、リッカは『母を狂わせた怨敵を睨む』

 

「何を勘違いしているのかは知らないけど、私は此処にあなたと恋愛をしに来たんじゃない。下総を、日ノ本を狂わせる元凶を倒しに来たの。そして、・・・本当はカルデアのマスターとして、世界を救う一員として恥ずべき事なんだけど。貴方に対してはある意味特別な感情がある」

 

【ンフッ――】

 

そう、彼にしか懐かぬ、彼にしかもたらさぬ感情は確かにある。多分これはきっと、妖術師に懐く『怒り』とは違う感情だ。これは――

 

「――私は【母の無念と私自身の怨みを晴らすため】に!!リンボ!貴方を今から殺すんだッ!!」

 

世界を救う使命ではない、高尚な目的ではない。それはただ、あの母の顔を忘れられないから。御前試合にて、血の涙を流し、泣きながら剣を重ね合った母・・・【黒縄地獄】の無念を晴らし、狂わせたこの存在を『怨み』『憎む』。それを晴らすために戦う。そういった意味では、なるほど私はあの人に相応しい同じ穴の狢なのだろう。だが――

 

大切な人を侮辱され、汚され狂わされた事を頭に

来ない者はいない・・・!それを忘れる生き方なんて真っ平御免だし、この騒動を、沢山の人を傷つけられた事と同じくらいに母上を貶された事が赦せない!【黒縄地獄】に狂わされ落とされた母の霊基の魂の尊厳と哀しみは、宿業を埋め込んだリンボ、元凶たる妖術師の死を以てしか訪れない!・・・理屈やご託はいい!

 

「私の大切な者を辱しめたツケは纏めて払ってもらう!!構えろ芦屋道満!それが貴方の告白に対する私の答えだ!その果てに私を組伏せたならば!この心、この身体!貴方の好きにするがいい――!!」

 

『此処でこいつを殺さなきゃ、私の気が済まない』・・・!それのみだ。理屈や理想が挟まる余地のない、獣の怒り。さながらそれは、逆鱗に触れられし龍が如く。その決意に応えるように、龍の鎧がリッカを包む――!

 

(ごめんなさい、姫様・・・私は、貴女のように尊く清らかには生きられないみたいです・・・!でも、悪であるなら悪らしく・・・!ギルや姫様が愉悦する世界を害する悪の全てを、私が喰らい尽くしてやる!)

 

リッカの吼え猛る決意に満面の笑みを浮かべ、札と結界の術式を振るい、極限の境地を作り上げる――!

 

【ンンンンンン素晴らしいッ!!昂る、昂りますぞリッカ殿!されば、なれば!私達だけの時間、私達だけの空間にて存分に、存分に語り合うといたしましょう!】

 

【望むところ!!必ず――貴方を殺す!!】

 

母の尊厳の為に、悪逆非道をなし続ける元凶に止めを刺すために・・・リッカは吼え、怒り狂う雄叫びを上げ決意を示し振るう――!




【出でよ、血華咲き誇る我らが極地!敗北せし者の魂取り込み喰らう屍山血河の死合舞台!】

キャスター・リンボが舞台の召喚を行う。--此度ばかりは、将門公の力を借りるわけにはいかないと思った。殺意と怨みを以て戦うのならば、そんな血腥い場所が相応しいと思ったからだ。今此処に、将門公に捧げ奉れる高尚な戦と戦いは、何処にも無い--そう思っていた。

【--!】

ふと、左手に暖かいものが握られていた。心が安らぎ、落ち着くような、勇気が湧いてくるようなそんな輝きを放つ何かが、確かに其処にあった

手を開いてみると、其処には・・・

【--もう。とてもじゃないけど・・・見せられるようなモノじゃないのに・・・】

『勾玉』が握られていたのだ。将門公の力を、暖かい存在を感じられる、その心を感じる。柔らかな光を放つ勾玉が

それがその手にある意味。それを手にする真意。それを・・・兜の下で涙を流し。痛感しながら高々と告げる


【ならばこちらも--いざ!平将門の名の下に!!--出でよ、神気立ち上る彼の守護者の極致。旭照らす日ノ本を見守りし神田明神の仕合舞台!!】

突き抜ける蒼い空、光輝にして美しき神田明神。リンボの踏みしめる屍の山、リッカの立つ神聖なる境内。それらが互いの信奉せし神の加護となりて、互いの存在を確立させる--!

【我が刃の忌名、キャスター・リンボ!我が魂の名、芦屋道満!!】

【我が刃の名、アジ=ダハーカ!我が魂の名、藤丸龍華!!】

ルチフェロなりしサタンに取り憑かれしリンボ、平将門公の暖かな肯定を受けしリッカ。欲のため、怒りのためにその刃を振るう--!

【いざ、いざ、いざ!我が腕に抱かれよ藤丸龍華!いざ、尋常に--!】

【----勝負!!】

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