オリュンポス山に咲く華「と言うわけで、ライダーを打倒しようと思う!」
好きな犬はラブラドールレトリバー「そんな簡単に行くかしら・・・?冷静に考えて、アレは結構強敵よね。手こずって、誰かが重傷覚悟ぐらいじゃないといけないと思うわ」
衛宮さんちのご飯アンチ「そうだ、良く分かっているな。アレは、不利と知ったならば即座に逃げ出すだろう。我らのように、窮地にて足掻くような真似はしない。生存を旨とする。生き汚いのがかのライダーなのだ。・・・狼に乗っ取られているのか、騎士は全く反応しないがな」
温泉ののぞきには全霊で挑む教授「そう。彼に止めを刺すには、一瞬で決めるしかない。戦っては逃げられる。一瞬で・・・そう、出会った瞬間に最大火力をぶつけるくらいのネ」
「あの速さじゃ無理よ。さっさと逃げられるわ」
「そうだ。だが、幸いなのは狙いがはっきりしていることだ。ヤツはリッカしか狙わん。人間であるリッカしか、眼中にない」
「その通り。我々はただの障害物。本命は何処までもリッカ君なのだ。ははははははは!ゾッとしないなぁ」
「私が狙い・・・」
(あっ・・・また、無茶な事を考える!考えるわ!解るもの!私には!)
「――皆。良いこと考えた!これなら多分行ける!」
(やっぱり・・・!!)
「ほう、聞かせてもらっていいかナ?」
「それはね――」
~ビル
「~~~~~・・・・・・・・・」
「ハハハハ、大丈夫だよじゃんぬ君!君の最高のバディを信じようじゃないか!」
「解ってるわ、解ってるわよ!そうしなきゃいけないなら躊躇わないわ、・・・こうなったら完ぺきにやってやるだけよ!」
「そう!完遂が近道!大分肝が据わりすぎてて私リッカ君にときめいちゃいそう!」
「ぁ?」
「あ、はい・・・静かにします・・・」
「頼むわよ、リッカ、死体女・・・!」
――人を、噛み殺すことに。生存的な理由は必要ない
「ぎゃあっ――ぎゃあぁあぁあぁ!!」
ただ、そうしたいから殺すのだ。それを行うべきと信じているから殺すのだ
「ひっ、ひっひぃいぃいぃいぃ!?」
腕を食いちぎる、足を噛み千切る。腹を踏み潰し、口から血とハラワタが飛び散るのを目の当たりにする
「来るな、来ないでくれぇ!俺達は、俺達はあんたに逆らうつもりなんてない!無いんだよぉ!!」
そうする度に、自らはきっと終われると信じている。ここよりきっと、望むべき場所へと帰れると信じているのだ
「くわないで!たべないで!!いやだぁ!いだいぃいぃい――!!」
あの穏やかな風が吹く大地に、柔らかな大地に、満天の星空に。いつか帰れるのだと信じ。人間どもを殺すのだ。殺すのだ、殺さなくてはならない、殺していいのだ
首を千切る、胴体を引き裂く、ハラワタを引きずり出し、真っ二つに裂く。逃げるものも、逃げないものも、泣くものも、怒るものも、笑うものも皆関係ない
「おねがいします、助けてください、たすけっ、たすけて・・・」
何かを言ってはいるが、頭を踏み潰した。何も期待していないからだ
皆死んでいった。愛する仲間たちも、皆このように死んでいった。無意味に無惨に死んでいった
そう、俺がやっていることは『お前たちが俺達にやってきたことだ』
「ひぃ、ひぎぃいぃああぁあぁあぁ!!ああっ、あぁあぁあぁあ!!」
爪で生きたまま引き裂き、入念に二つに分けてやる。こいつらは頑丈だ。中々死なずに喚く余裕は必ず残している
ならばやり返す。お前達がやってきたように、俺も同じようにやり返す。それが取り決めだ、それが報い、応報というものだ
俺もお前達を滅ぼす。お前達が俺たちを滅ぼしたように。全てを・・・分け隔てなく全てを
「ぎゃあぁあぁあぁ!!あぁあぁあぁあ!!いやだ、いやだあぁあぁあぁ!しにたくねぇ!しにたくねぇよぉおぉおぉ!!」
牙を突き立て、肉が千切れ、骨が砕けていく感覚に知らず笑みが溢れる
無意味に死ぬがいい、俺達のように、無惨に死ぬがいい。俺達のように
【⬛⬛⬛⬛⬛】
畏れるがいい、お前達のように。戦くがいい、お前達のように
俺は、貴様らを赦さない。未来永劫赦しはしない。ただ増え、ただ満ち、俺達を害し殺した人間どもよ
【⬛⬛⬛⬛――】
忘れるな、これは応報である。忘れるな、これは復讐である
俺とお前達の間に――あるのはそれだけだ。ただ、単純な本能だ。人と獣は、殺し合う運命なのだ
――未来永劫、俺は
【⬛⬛⬛⬛⬛・・・!】
だが――なんだか。大切なものを。落としてきているような。喪失感がある
仲間の顔は、何人いたか、星はどんな輝きだったか、大地はどんな柔らかさだったか、風は熱かったか涼しかったか
・・・あぁ、何故だろう。酷く、酷く遠いような気がする。忘れはすまいと、思っていたのに
そんな感傷を打ち消すように、強烈な臭いが鼻を裂く。この、人間どもの死体と腐った肉を混ぜ合わせて何日も放置しウジとカビを湧かせ、それらをまた閉じ込めて熟成させたような不愉快極まる臭い。・・・カルデアのマスターとやらだ。やつは人類史の澱みだという。人間の産み出した癌細胞だという
・・・殺す。殺す。必ず殺す。不愉快だ。単純に・・・不愉快だ。殺さなければならない。殺してしまえば終わる。この不快感も消えてなくなるはずだ
・・・だが、何故だ?その激烈極まる腐臭の中に、僅ながらも確かに・・・不思議な匂いがある
人間ではない。人間で、こんな匂いを出せるはずがない。人間は不快で、醜いものだからだ。このような匂いは、出せる理由がない。・・・ならばこれは、あの汚濁まみれの人間が触れあった、何者かの匂いなのだろうか
それは――それを知るだけで、心が安らぐような。軋む心が癒されるような。安らかなかつての平穏が、形を為すような・・・かつての記憶の形が、はっきりと。捨てたはずの記憶に、近付けるような。そんな、柔らかで暖かい匂いが。アレから感じられる。そんな感覚がある。そして・・・それは、知らぬものでは無い事を思い出す
この匂いと似たようなものを、自分は知っていた気がする。知っている気がする。これは・・・愛しき匂い。愛するものが傍らでくれた匂いだ
・・・泥塗れの汚濁の中に、けして染まらぬ輝きを感じる。だが、自分はそれを隅に追いやった。それを嗅ぐと、今の自分が砕けてしまうような錯覚を覚える
躊躇うな、考えるな。殺せ、殺せ、殺せ、殺せ
魂が、本能が叫ぶまま吼える。ただ、そうするのみとただ叫ぶ
【⬛⬛⬛⬛⬛⬛――――!!!】
・・・だが、この匂いは。この・・・心が安らぐような暖かな匂いだけは。憎悪に満ちた遠吠えを何度も行おうと。心に染み渡るかのように。消えることは無かった――
ゆるしなく わすれもしない けものかな
【ッッ――!】
リッカとセイバーオルタが、フリージアと名乗る者の指示に従い、新宿の御苑に至った際に飛び込んできたもの・・・それは、正しき憎悪の具現であった。都合30人程はいたであろう、新種のキメラの即売会らしき決起を、全て無に返された事実を痛感させられる
皆殺しであった。戦闘員、非戦闘員、チンピラ、ヤクザ、セレブ、その総てが、認識すら出来ないほどに五体四散し、かつてそうであったものとしか形容できない残骸として成り果てている。辺りは一面血の海、血だまりと変化しており、虐殺の凄惨さを思い起こさせる。そしてどれもが・・・『ただの一欠片も、捕食されていないのだ』。ただひたすらに、噛み砕いただけである
【⬛⬛⬛⬛⬛――】
ゆっくりと、その巨体をただ一人の人間、リッカに定める。顔が醜悪に歪む。リッカの臭い、人類悪の臭いが堪えられない為だ。おぞましいためだ。その臭いを断ち切らん、無に還さんと地響きと地獄より響かんとする唸り声を上げ、二人と相対する
「――マスター。もはや、其処はライダーの間合いだ。いいな、手違えば死ぬぞ」
【うん】
互いに、踏み込めば必殺の間合い。其処に踏み込んだ。この獣、ライダー、首無し騎士は既に此方を殺せる力を発揮できるのだ。・・・下には血だまり。動けば隙を晒す
「勝負は一瞬だ。瞬間に決めるぞ。・・・用意と、覚悟はいいな」
【解ってる】
ライダーとの勝負はつまるところ生存本能のぶつかり合いだ。長引かせる必要はない。勝利か敗北か生か死か生存か撤退か。それのみだ。一瞬で勝負は――
【⬛⬛⬛⬛⬛⬛!!!!!】
飛びかかる。襲い来る。大型の狼たるアマテラスと比べてなお巨大なライダーが、その全てを懸けてリッカを絶殺せんと走り行く
「『
放たれる、魔力放出の鉄槌。その莫大な魔力を打ち放ち、蹴散らし、大瀑布がごとき魔力の奔流を以てライダーを・・・否、首無し騎士を防衛に専念させる。視界を覆い尽くし、害さんとする狼を飲み込む
【⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛!!!】
【ッッ――!!!】
ライダーは、かわさなかった。避けなかったのだ。彼は回避する体力、魔力すら殺戮に回した。その牙を、渾身の力でリッカに振り下ろした
単純な問題、迷うまでもない取捨選択。『自らが死ぬ前に』『この人間を殺せる』という恐怖と生存の欠落した選択。この鼻が曲がるような臭いの根幹を殺してやりたい。そう考えたゆえの全霊であった。サーヴァントなど障害物、かかずらう必要などないのだから
【ぐぅうぁっ――!!!】
左腕、左腕を捉えた。リッカの、左腕に確かに牙が食い込んでいた。武器や他者に使う分の泥を総て硬化に使っているため噛みちぎれこそしなかったが、確かに牙は腕の部分に突き刺さっており、鎧の下にある腕に、貫通している
【⬛⬛⬛⬛――⬛⬛!?】
だが――違和感を感じた。この歯応えは『肉ではない』。もっと硬く、もっと鈍い・・・『何か』の感触だ。自分は、何に噛み付いた――?その答えを得ることなく、急転直下な出来事がライダーを襲う
【あなたは、私に関心を向けすぎた――!!じゃんぬ!!!】
「勿論!――これは我が運命によって磨かれた我が魂の咆哮・・・!」
瞬間察する、自らの不利。――此処にいてはまずい、此処にいては不利となる。撤退を・・・その本能が、ライダーを動かす前に
「『
退路は断たれ、莫大な炎上にて辺りを覆い尽くされる。ビルより高く、燃えたぎる天に届かんばかりの火焔の壁。『問答無用で中身を閉じ込める』無差別の炎が全員を取り囲む
撤退しなくてはとライダーは思う、行動に移すべきなのだ。だが動けない。動こうとしても牙が離れない。食い込んだまま、離れないのだ
【⬛⬛⬛――】
【あなたは、ここで止める――!!】
リッカの左腕・・・【龍吼】と泥の合わせ技だ。噛まれた泥を硬くし、牙を抜けぬよう固定し、村正にて肌を護る。左腕は差し出したのではない、餌として撒いたのだ。獣としての生存本能を封殺するために
【――アーチャー!!】
そして、完全に動きが止まった的に追撃とチェックを懸ける存在が、摩天楼より飛び立ち、炎の中に鮮烈に飛び込み棺桶をフルバーストにて展開し、その全てを――
「――お仕置きの時間だネ」
ライダーに向けて叩き込む。ミサイル、弾丸、それらを全て叩き込む総攻撃が、絶え間なくライダーに襲い掛かる。一発一発が必中の魔弾、リッカに噛みついてしまったライダーに逃れる道理は無い・・・!
「風よ――!!」
「燃えろッ!!」
同時に徹底的に二人もライダーを打ちのめす。攻略の手筈通り、一斉に攻撃しライダーの生命力を奪い抜く。――これこそは、リッカのヘイトを活用し、リッカの感心を元に作り上げたライダー討伐の為の一計・・・名付けて、【リッカ虎鋏作戦】である・・・!!
【――⬛⬛、⬛⬛・・・】
みるみるうちに生命力が弱まっていくライダー。・・・誰もが討伐を確認し、確信した・・・筈であり、その時であった
【なっ!?】
力の限り、顎を動かし、リッカに食い込んだ牙を『砕きへし折り』。全ての攻撃を受けながらそれでも力を振り絞り。全身全霊を以て跳躍を果たす。その瀕死でありながら、瀕死と思えぬ驚愕の底力と驚異的な生存本能に・・・一同は隙を衝かれ、一瞬の間に逃亡を許してしまった。焔は止まり、じゃんぬが慌ててリッカの無事を確認し助け起こす
「・・・自らが生きるため、牙すらも捨てるか。どうやら、アレにとってはいい意味で、こちらにとっては最悪なことに・・・『誇りがない』ようだな」
セイバーオルタが構えを解き、忌々しげに空を眺める。確かに致命傷は与えた自負はあり、結局のところあれは敗走なのだろう。だが・・・手負いの獣を逃してしまったまずさに、歯噛みを抑えられなかった
「リッカ君の陽動、君の勢いの減衰、じゃんぬ君の焔。・・・おおよそ完璧だった。しくじったのは私だ。私は、彼の憎悪を甘く見積もっていた」
棺桶を収納し、冷静にアラフィフが告げる。彼の憎悪は、海より深いものである。それ故に、殺されるよりは逃亡を選んだと
「彼は憎んで、憎んで、憎みきっている。それは神話に伝えられた伝承や、そうある概念では到達できる領域にない。もっと直接的な――『妻を殺された』レベルの憎悪だ。そして・・・主は首無し騎士ではなく、狼の方なのだ」
「・・・何よそれ。そんな化け物みたいな狼、実在したって言うの?」
「そんな化け物みたいな狼、私は一匹しか知らんネ」
『――ロボ・・・!狼王ロボ!シートン動物記に現れ、悪魔の化身と呼ばれた程の狼!白狼ブランカを奪われ憎悪の中で息絶えたとされる・・・!』
マシュは思い至る。その豊富な知識より、その真名を紐解く。確かに在った、その怪物の名を思い至る
それは人間の発展の犠牲。縄張りの中に農場を作り、不要と証し駆除、駆逐していったもの。駆逐されていったもの。生存競争における、当たり前の敗北者
あらゆる罠を、あらゆる知恵を嘲笑い、羊を食い殺し続けた恐怖の化身。カランポーの広野を駆け抜け、人の施しを受けずに果てた気高く雄々しき狼王、ロボ。・・・ここに真名の開帳を為し、確かにその個体を認識と為す
「・・・妻を殺された、ね。最も大事なものを奪われた。その憎しみ・・・解りたくもないわね。ゾッとするわ」
ますます、既知感と共感に感じたものをじゃんぬは胸に懐き、打ち消す。・・・確かに、胸の支えを理不尽に奪われては。この世の全てを焼き払おうと、燃やし尽くそうと。けして奪ったものを赦しはしないだろう。それが大きいなら尚更だ
「だが、致命傷は与えた。生きていようと、暫く戦線復帰は不可能だろう。新宿のライダーがいない今、行動を起こすのは今だぞマスター」
セイバーオルタは既に次を見据え、マスターを糺す。感傷は後でいいのだ。生き延び、未来を望むために。次なる指示を起こせと伝えている
「ちょ、まずはリッカの休憩を挟むくらいいいでしょう?連戦なんて言わないわよね?」
「本来なら拙速を尊ぶべきだが・・・獣を前にした緊張は解さねばなるまい。早々にアジトに戻るぞ」
「そう、そうよ。・・・大丈夫?万が一にも怪我はしてないわよね・・・リッカ?」
「勿論、問題ないよ。この調子で助け合って行こう!」
じゃんぬと頷き合い、無事を確かめ合って。次なる行動を考案する。・・・この惨劇を、終わらせるために。憎悪の疾駆を、止めるために
・・・鎧を解除し、狼王の牙の欠片を握り締めながらリッカは思う。次は仕留め、次は葬ると。それこそが、彼の安らぎになるのなら
「渾身の手札を晒し、全霊をもっても取り逃す。だがまぁ、気落ちすることはないよリッカ君。こちらの犠牲が出なかった事こそが、最大の成果なのだからネ」
「・・・ん」
アラフィフの諭しに、再び前を向くリッカ。無言で背中をさすってくれるじゃんぬの暖かさに感謝し、気持ちを確かに切り替える
「よーし!な、気持ちを切り替えていこう!目指せ新宿制覇!えい!えい!おー!」
「おー!!」
「お、おー!」
「ははははははは!じゃんぬ君はリッカ君がやるならやってくれると信じていたとも!」
「次はアンタを前線にしましょう。犠牲はアンタが最適ね」
「待って!?アーチャーを前線に出すの良くない!」
「は?」
「えっ!?何かおかしいこと言った!?」
「・・・死体にまみれた空間で元気だな貴様ら」
「何、生命は自己責任だとも。彼等は分かっているさ。・・・供養の一つもしていくかい?」
「・・・ん」
散っていった生命に黙祷を捧げ。リッカ達は、次なる標的に挑む――
アジト
悪巧みの白髭「・・・電話だネ」
リッカの永久カイロ「見計らったように・・・」
女子とは力「もしもし?」
まともなオルタ「だから軽いぞマスター・・・!」
『帰還を果たしたわね。アレくらいの危機、あなたたちには些末でしょう』
「言ってくれるぅ。私の相棒たちは最高だからね!」
『そうね。否定する理由がないわ。これで遊撃と不確定要素は潰した。これであなたたちは確かに新宿攻略の土俵に立てたわ』
「うん、次はバーサーカーをやるつもり」
『打倒な判断ね。アサシンは神出鬼没。遊撃のアーチャーは防衛選手。倒すならディストピアという分かりやすい脅威のバーサーカーなのはいい判断よ。・・・いいかしら、リッカ』
「?」
『コロラトゥーラは一網打尽になさい。貴女の力・・・人類悪の力なら充分正面からの制圧が可能となる。バーサーカーに策はいらないわ。真正面から叩き潰すが最適解よ。――吼えなさい、リッカ。新宿に告げるのよ。悪が潰える終焉の咆哮を』
「フリージアさん・・・」
『あくまで、一つの忠告として。・・・そして、ひとつの御褒美として教えてあげる。あの塔。新宿の変な塔があるでしょう?あれはね、『
「・・・バレル?」
『地球を破壊するために建設された銃身・・・かの新宿のアーチャーはね、この星を消し飛ばすつもりなのよ。御笑い草でしょう?』
「地球を・・・」
『いいわね。必ず彼処にたどり着きなさい。彼処にたどり着き、企みを潰すこと。それがあなたの――勝利の条件よ』
「待って、フリージアさ・・・」
『頑張りなさい。幸運を』
「――・・・」
「長電だったネ、知り合い?」
「・・・似てるけど・・・どうなんだろ・・・でも」
――頑張りなさい。幸運を
「・・・この人は。信じてもいい。そんな気がする」
「お前は人類悪の癖にすぐ人を信じる、信じすぎる。心配だぞ、サーヴァントとしてな(もきゅもきゅ)」
「そんなリッカだからこそ人類悪に堕ちないでやってこれたのよ。心も誇りも魂も悪に染まってるなんて言った覚えはないけど?(もぐもぐ)」
「ハハハ、その顔からして次の指針は決まったようだネ?」
「うん。――次は、真っ正面から潰す!!みんな~!作戦会議ねー!」
~
『・・・さて、これで彼女はバーサーカーを倒すでしょう。負けるはずはないわ。彼女はね』
(大体は筋書き通り。・・・それを覆すか当てはまるかは、貴女次第よ、リッカ。どう動こうと、全ての鍵は彼処にある。だからこそ――)
『・・・さて、あの探偵はどう動くかしら・・・解き明かすもの、それを相手取るなんて・・・シャーロキアンに殺されてしまうわね・・・』
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ロジェロ
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