身体はアマゾネス心はイケメン「ありがと、アーチャー。相手は一日中歌を聞いて拍手して周回・・・クリスティーヌとかいう人の歌を流して聞いてるわけかぁ」
「数はざっと300。四方八方から襲い掛かってきたり増援呼ばれたりするのは面倒だと思うが・・・何か正面突破の秘策ありかネ?」
「うん。サーヴアントが一体ならなんとかなると思う。後は細工と速攻勝負かな。じゃんぬ、アルトリア。敵に会ったらすぐに大技で沈めて」
ジルにも殴られた事ないのに「解ったわ。任せておいて。サクッとウェルダンよ」
プリンは風呂で作って食べる「随分と自信に満ちた話運びだな。勝算があるのだな?マスター」
「勿論。ダ・ヴィンチちゃん。大丈夫?」
存在自体が嫌味か貴様ッ『あぁ。最大二十分はカルデアでコントロールが奪えるよん。しかし、何をする気だいリッカ君?』
「ふふん、伊達に下総で死線は乗り越えてないって話!じゃあ――アマデウス!いるー?」
クズ『僕かい?――いや、なんとなく解ったぞ。君はあれだな?音楽や芸術関連で僕にピントを合わせた!そうだろう?』
「うん!――実はね――」
(・・・本当に)
(何をする気だ・・・?)
「ハハハハハ!楽しみにしようじゃあないか!マスターが頑丈だと、プランニングが楽しいモノだナー!」
「おめでたい頭ね」
「痴呆が始まりかけているのか・・・」
「・・・リッカ君以外の女性が極めて辛辣でアラフィフとっても辛いナー・・・」
堅いマシュマロ『そ、その。私はそれほど辛辣というわけでは・・・』
「マシュ君!」
『ははは、懐くな懐くな』
『ほうほう、ほう?それは面白い・・・!痛くないし僕は疲れないからね!良しわかった!やろうじゃないか!任せてくれ!』
「頼むねアマデウス!よーし!準備万端!レッツ、ゴー!」
歌舞伎町。其処に在りし、在った筈の喧騒や華やかさはいまや影も形もなく、ソプラノボイスで歌いながら回り続ける人形が犇めくおぞましくも気味が悪い狂気の都市と成り果てている。肉を持った存在は何処にも存在せず、肉を持った生命は何処にも在らず、無機質にて単調的なマネキンめいた機構、コロラトゥーラが決められた、定められたルートを徘徊し、無感動に侵入者や敵対者を殺戮していく
彼等に意志や自律精神はなく。ただ定められたルートを、定められた指令を、定められた行動を取り続けるのみの演劇の舞台における役者である。定められた事しか出来ず、叶わず、ただ虚ろに、ただ単調にひたすらこなし続ける機械めいた役割を与えられし存在。それ以上でもそれ以下でも無い。それら以外の役割は、無用なのだ
『『『『『・・・!』』』』』
その役割とは・・・歌舞伎町のあらゆる場所に設置されたスピーカーより響き渡る絶世の歌。新宿のバーサーカーの片割れ足る彼女・・・クリスティーヌ・ダーエから発せられる極上の歌劇の観客。聴かせられるその歌声の礼賛。ただそれのみ
『『『『『――!』』』』』
響き渡る歌声に摺りきれた感嘆を示し、乾ききった拍手を贈り、代わり映えのない歓声を浴びせる。それをただ、永劫に繰り返す。一日ずっと、一月であろうと、一年であろうと
この都市は虚構であり、虚構であるが故に人の欲望を受け止める。それは不文律であり、強きものが己の欲望を流れ出し、染め上げることは可笑しいことではない
「歌え、歌え、歌うのだクリスティーヌ。それが君の役目、君の希望、君の意義、君の意味!」
「殺して、剥いで、押し込めて!被せて、与えて、作り出して!」
「あぁそうか!もっと、もっとほしいのだねクリスティーヌ!ならば集めよう、もっと、もっと君の歌劇の歓声を、観客を増やし奉ろう!そう!永劫続く演目を称える観衆を、観客を!さぁ!さぁ!クリスティーヌ、クリスティーヌ、クリスティーヌ!」
その狂気が歌舞伎町より垂れ流され、無機質な礼賛が響き渡り、狂気は回り、都市を満たす。その繰り返しの歌劇、演劇、代わり映えのしない演目・・・それらが満たす、虚構の街。・・・だが
「・・・?」
新宿のバーサーカー・・・ファントムが違和感を感ずる。歌姫の歌声を告げる歌舞伎町のスピーカーに、有り得ぬノイズが走り、その歌声を届けるための機器に変調をきたす
「異常?異常?正常なの?エリック?」
「いや、異常などという事は有り得な――」
・・・そう、告げようとした瞬間であった。その変質は、その恐ろしき終演は、厳かに訪れた
「ぬっ――!?」
歌舞伎町のスピーカー以外の総ての電力が落ち、華やかなる虚構が翳り、その真なる静寂が満たされる。全く予想していなかった、考えてすらいなかったその弊害に、コロラトゥーラの指揮系統と活動が麻痺せざるを得なくなる
「これは・・・!?歌姫の、演劇の舞台が・・・!!」
『あー、テス、テス。聞こえる?大丈夫ー?よし、大丈夫そうだな!うん!』
総てが堕ちた中、響き渡るは軽薄なる男の声。その男の声音は軽く、気取らぬものなれど。確かに――揺るぎない天才性を感じさせるものがある
『急にすまない、驚いたかな?僕は謎のアムドゥシアスとでも覚えておいてくれ』
「アムドゥシアス・・・!?」
『そうそう。僕個人はどうでもいいが、僕のこれからには注目してもらうよ。至高の歌劇、演劇と言うなら・・・演奏の一つも手向けたくなるというものさ』
それがどのような意味か、どのようなものかを把握できるものはいなかった。その者は、何処から語りかけてきており、そして意味を解する存在は最早理性と人間性を落とされているからだ
『甘美な歌ばかりと言うのも味気無い。たまには激しく、胸に迫るものも聴いてごらんよ。丁度いい、今から僕が弾いてあげるからさ。あ、了承はいらないよ、カルデアから勝手に弾くからね』
「カルデア・・・!」
『え?さっさとやれ?仕方ないなぁ・・・じゃあ前置きは抜きにして。始めるとしよう。ソプラノによる美声の余韻、そして君達虚構の都市を破壊する審判者の到来、裁きの日をイメージした曲・・・』
そして、叩きつけられる。至高の音楽、至高の楽曲。聴くものの魂を、心を沸き立たせ波立たせ、揺るがし震わす真なる天才、神に愛されしものの究極の演奏――
『さぁ、涙を流して讃えなよ。――僕の一押し、『怒りの日』――リッカ君アレンジさ!』
聴くだけで奈落に堕ちていくような、破滅に身を投げてしまうような絶望の曲調。終末と破滅、破壊と崩壊をコーラスに激しく重い演奏したアレンジ。――地獄の底より、這いずるものを讃えるようなおぞましき曲が歌舞伎町を包みあげる。その曲は、モーツァルトが片手間でアレンジした即興だ。心胆は震えるが、それだけで特に効果は持たない
だが――コロラトゥーラの混乱と、次なる終末の光景を抉り出し、演出するには至高と断じてよいものであった。コロラトゥーラは見る。クリスティーヌは見る、ファントムは見る
「おぉ・・・おぉお・・・!!」
歌舞伎町の空に、天空を支配する数多の龍が飛び交う光景を。大地に、死者の河のごとき泥が満ち足りるのを
それらが告げる――おぞましき終末と終焉。歌舞伎町を覆い尽くす、真なる悪の放ちし混沌の流出を――!
なみだして ながれだするは けものかな
混沌と静寂に包まれた歌舞伎町。ビルの屋上にてそれを確認し、セイバーオルタ、じゃんぬ、アラフィフを共に侍らせたリッカが、厳かに作戦を開始する
【怒りの日、終末の刻。虚構の舞台は灰塵と化し
ダビデとシビラの預言の如くに砕け散る】
カルデアのハッキングが成功し、歌舞伎町の総てが掌握され、そのままスピーカーよりカルデアのモーツァルトが奏でてくれる曲・・・怒りの日のアレンジに合わせ、それに呼応するように鎧を身に纏ったリッカが槍を浮かび上がらせ、先程から練りに練り上げ考えていたアレンジ詠唱をノリノリで歌い上げていく
【例えどれ程の戦慄が待ち受けようとも 人類悪が来たり。厳しく糺され 一つ余さず燃え去り消える】
その詠唱に意味はない。ただの創作であり、雰囲気作り以上の意味はない。ただ単に、御気に入りのゲームのキャラクターの詠唱を改変し口にしているだけである。本来の担い手になど遠く及ばない。だが・・・かっこよさは大事なのである
【悪なる都市に響き渡れ
リッカの槍より、産み出されていく随伴龍。ファブニール、エキドナ、ケツァル・コアトル、ヤマタノオロチ、ニーズヘグ。人類悪の泥にて象られた、10メートルを越えるそのおぞましき龍達が混沌武槍【アンリマユ】にて生成され、荘厳の曲が流れる歌舞伎町に放たれる。余さずリッカの泥であり、無機質にコロラトゥーラを蹴散らし、歌舞伎町を混乱と殲滅に陥れていく。爪を振るい、巨体を振るい、尻尾を振るい、容赦なく蹂躙を開始する
【彼の日、決意と龍の裁きを 皆 人形より解き放たん されば天主よ その時彼等を赦したまえ】
リッカの泥は龍だけではなく、足元からも流れ出し・・・バーサーカーとクリスティーヌがいる場所以外の全てを覆い尽くしていく。取り込み、破壊し昇華は封印した、簡易なるスタン。なればこそ、広範囲にて覆い尽くコロラトゥーラの動きを封じることを可能とする
コロラトゥーラを害し、歌舞伎町を蹂躙していく様を見詰め、やがてリッカはだめ押しに走る。アンリマユを高々と掲げ、力を振るい、そして高々に叫ぶ
【慈悲深きものよ、今永遠の死を与える!! ・・・ッッッエイィイィメンンン――!】
その槍が象を成し、巨大な翼、六本の角、邪悪なる体色となる。巨大な体躯を誇る龍と化し、そのおぞましき姿を羽ばたかせ。厳かに邪悪に、新宿を揺るがす咆哮を上げる――!
【
歌舞伎町を包みたるは泥と龍によりもたらされる怒りの日。真正面より圧倒する人類悪の力の本懐を発揮した歌舞伎町正面突破である――!
「これが人類悪パワーかー。真正面から都市攻略作戦が可能な個人ってなんなんだろうネ・・・」
「今更?こんなので一々驚いてたら身が持たないわよ。まぁリッカだしで納得なさい」
「順応凄くない!?君達感覚が麻痺してるよ!?目の前でドラゴンがドンパチやる神話的光景を新宿で過ごす皆様が知ったらなんと思うか!?」
「・・・特異点の際は薄気味の悪い笑顔を張り付けた少女と感じていたが・・・大したものだ。人類悪を味方につけるとはこう言うことか・・・」
呆れるやら驚くやらの中、リッカは先んじて、首魁へと向かう。混乱を引き起こしコロラトゥーラを蹴散らしていく今が好機。バーサーカーを討ち取るのだ
【行くよ私の
『鎧の強度が落ちていますから無理はしないでくださいね!後、あそこはみょう、ではなくたえなる、では!?』
【いいの!彼処はノリノリでみょうが正解なの!】
『スピーカーを掌握してほしいと言うからやって、曲を流してほしいから何をやるかと思えば!こんな豪快なマスター、君ぐらいだな本当!』
『あと色気と威厳がまるで足りません先輩!もっと獣殿の輝きに添えるように頑張りましょう!』
【発声のコツ聞いておけば良かった・・・!!】
「ほら、行くわよあんた達!ケリをつけないと、此処更地になるわよ!」
「都市を更地にできる人間を人間と定義してよいものか!いやはや未知に満ち足りているなぁ!」
「――・・・死ぬか?下らぬギャグを飛ばした罪は重いぞ?」
「え!?や、ちがくてね!?つい出ちゃったんだヨ!いや、本当!」
「リッカ、受け止めるわ!」
【よろしく、じゃんぬ!】
混迷と咆哮を極めた歌舞伎町を、新宿を取り戻す三人の仲間達と一人のアラフィフが駆け抜ける――!
~
「消えていく・・・!消えていく・・・!舞台が、演目が、可愛いコロラトゥーラが消えていく・・・!」
混迷と咆哮、破壊音と火焔に包まれた歌舞伎町。その只中に放り込まれたファントム、クリスティーヌは欲望の、虚構の終焉を感じ取る。空中を羽ばたき光線を放つ翼の生えた龍、コロラトゥーラを呑み込み、踏み潰す地を這う龍、無差別に食らい付き破壊し尽くす大蛇に、泥のブレスを吐き散らす禍々しき邪龍に・・・クリスティーヌに用意された舞台、虚構のステージ。・・・その総てが。灰塵へと消えていく
スピーカーを掌握され指揮すら取ることもできない。クリスティーヌの歌声は、アムドゥシアスと名乗る何者かの演奏に掌握され乗っ取られ、絶え間無く響く演奏にかき消され消滅していく
「消えてしまう、消えてしまう、愛しい方々が消えてしまう・・・!」
クリスティーヌも混乱の最中にあり狂乱を隠せない、破壊される舞台、食い殺されるコロラトゥーラ、砕け散る建造物。栄華を誇りし都市、砂上の楼閣の如く。混沌と終焉の泥に呑み込まれ何もかもが潰え、滅んでいく
【――見つけた!バーサーカー!クリスティーヌ!】
その只中に現れし藤丸リッカとその仲間達。アラフィフの眼による補足により、位置を把握したが故の迅速な進軍の成果であった。この歌舞伎町の支配者の前に相対し、そして告げる
【・・・どっちがバーサーカー?】
「おぉ、幻想、虚構、それら総てが消えていく・・・!クリスティーヌ、君のように!姿なき幻、それが君だクリスティーヌ!象を与え、そして人形に押し込めた!」
「歌いましょう!歌いましょう!終わる世界で歌いましょう!もう、世界は終わっているのだから!」
どちらも支離滅裂な言動にて会話の意思疏通を見出だせない。そのハチャメチャな言動に、一同は顔を見合わせる
「テンパっているのはどちらも同じなようだ。――そして、どうやらクリスティーヌ君は・・・幻霊として召喚され、あの人形に押し込まれたようだネ」
『霊基数値が足りぬまま召喚され、そのままコロラトゥーラに・・・?それでは・・・』
「・・・美声と美貌。そのどちらかを奪われれば、壊れることもある、か」
二人は、破綻している。召喚した想い人に仮初めの体を与え、ただひたすらに歌わせることを良しとした。狂い果てたその身でも、ただひたすらに歌うことを良しとした。その在り方は、互いを破滅に導く無理心中のように思えてならない破滅ぶりだと感じさせる
「・・・どうせ狂っていて自分では止められないのでしょう?なら慈悲よ。此処で止めを刺して上げるわ」
じゃんぬが鼻を鳴らし、静かに剣を抜き放ち突き付ける。終わりを知らぬ哀れなものらに、火の終幕を引くために。切っ先を突き付ける
「貴様の小火では手緩い。私も助力してやろう。この手の輩は禍根を残す」
隣に並び立ち、聖剣を放り逆手に持ち代え睨みつける。歌い、歌い、破滅に身を焦がす哀れな二人を終わらせるために
「では、王手と行こう。――マスター君」
最早勝敗は決している。望まれるのは速やかな幕引き。アラフィフに促されるまま、決着の指示を告げる
【じゃんぬ、アルトリア。お願い】
その指示と同時に――
「『吼え立てよ、我が憤怒』」
「『卑王鉄槌』」
莫大な火焔の凄惨なる浄化。魔力の奔流による怒濤の圧壊。全てを破壊されたファントムとクリスティーヌを、激しく、凄絶に包み込む
「――あぁ、歌が、途切れてしまった」
「――もう、歌えない、歌えない。歌わなくて済む。・・・あら?私は歌いたかったのかしら。歌いたくなかったかのかしら。ねぇ、エリック。どちらなのかしら?」
「いいのだ、いいんだよクリスティーヌ。君は歌いきった。彼等を存分に湧かせた。・・・君の役割は、終わったんだよ」
「そう。――嘘つきね、エリック」
身を焼き尽くす業火、奔流の焔の中で語り合う二人。徹頭徹尾、己と隣人しか目の当たりにしなかったバーサーカーは、この場で終幕を厳かに宿命付けられる
焔、魔力の奔流が弱まり、収まり、静かに収束する際には・・・その場には、何かがいた痕跡など何も残っておらず
「恋人、というよりは心中者だったネ。壊れ果てた恋人と共に狂い果てる事を選んだ者。・・・その為に他者を巻き込みまくるのはどうかと思うけれどサ」
混沌の泥も、龍も、総てが収まり消失し。リッカも鎧を解く。演奏も最早、聴くものは四人だけとなった歌舞伎町。その審判が下りし静寂に――
『ん?終わりかい?なら・・・次なる講演を、お楽しみに、だ』
邪悪なる龍の到来と滅亡をカルデアにて奏でていたアムドゥシアス・・・アマデウスの厳かな演奏の終焉の〆の音色が・・・静かに、響き渡った――
アジト
遺伝子学的には女子「ただいまー!」
誇り高き猟犬(設定)「わんわん!」
不機嫌王「留守番御苦労、カヴァス二世」
「これで新宿のバーサーカーをクリアした・・・あとは、三体ほどか」
『ぬ』の魔女「アーチャー、ライダー・・・後は見てないわね。まぁどうでもいいでしょう。どうせぶっ潰す相手なのですから」
何時も起床時間は午前三時「ハハハハハ!順調だネ!これからもこの調子で行きたいものだ・・・老人のジョギングの如く!!」
「自虐ね解る解る。このパッサパサしたパン、なんとかならないの?」
「ならん。慣れろ。貴様がこれを楽しむのではなく貴様がこれに慣れるのだ。ジャンクフードとはそう言うものだ」
「何その暴君思考!嗜好品の癖に生意気よ!なまいき!」
「ふっ、ハンバーガーはジャンクフードの王。王とはそう言うものだ、そらリッカも――」
瞬間、再び慣れ親しんだ電話が鳴り響き、当たり前のようにリッカがそれを手に取る
「もしもし?」
『おめでとう。いい暴れぷりだったわ。これでエリアの一つは確保ね』
「フリージアさん!・・・信頼してもいいよね?もうたくさん助けてもらったし」
『助けてもらったから信頼できる。その思考は危険よ。打算と思惑が絡まれば恩義と助力は毒になる。忘れないようにね。顔すら出さないでアレコレ指示する輩なんて怪しいと思うのが普通よ』
「でも・・・」
『私の事はいいわ。それより・・・次は少し、変わり種の行動をあなたは取らなくてはならない』
「変わり種の?」
『これから一階に行きなさい、そちらに客が訪ねてくる。あなたは其処で、この新宿を牛耳るものがどんな人間かを知るチャンスを得る。生かすか殺すかは、お任せするわ』
「チャンス・・・?」
『無視するもしないも貴女次第よ。・・・じゃあ、またね。頑張りなさい。応援しているわ』
「・・・切れちゃった」
「協力者と言うには灰色だが・・・薄気味悪いことに変わりはないな。私達の行動を見計らったかのように電話をかけ、私達を支援する理由とはなんだ?」
「さぁ?ま、役に立つならいいでしょう。利用してやればいいのよ、存分にね」
「ん・・・そだね。敵じゃないならいいな・・・あ、ちょっと上に行ってくるね!」
「・・・またリッカへの新たな指示か?フリージア・・・何を企んでいる?」
一階
「すみませーん、配達でーす」
(客人てあれかな・・・?)
「藤丸リッカ、さんですね?では、こちらを」
「――!」
『バレルタワー 御一人様招待状』
「これは・・・!」
「えぇ、はい。そう言うことなので・・・」
「・・・!!」
マシュ・キリエライト「ちゃーんと、来てくださいね。先輩?」
「マシュ――・・・!?」
歌舞伎町
恋に関して妥協知らず「あの、プリキュア女め・・・あやうく死ぬところだったぞ・・・いや、死んだら締め切りに惑わされる可能性も・・・」
ファリア聖拳伝承者「ふむ・・・此処で我等の情報を話さず全霊を出させたか。巻き込まれる事、我等が潰える可能性・・・さながら、どちらに転ぶかを確かめたか」
「おい、何の話をしている?全く、これだからあの初代プリキュアは・・・」
「――さて。終わりの始まりが告げられた。この新宿にて、最後に笑うは誰になるやら――」
どのキャラのイラストを見たい?
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ロジェロ
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