「私も手伝いますよ沖田さん!カルデア・文化の集いの輝かしい門出ですね!会員の証としてQuickTシャツをどうぞ!私はArtsTシャツを!」
「私を見捨てないでくれるんですかジャンヌさん・・・!ありがとうございます!私、やりますとも!カルデアにいられるなら、これくらい平気、へっちゃらです!」
「かくして見目麗しき便所掃除の集いが結成と相成った。豚に真珠ならぬ、厠に聖女?キャットはわからぬ」
「――ごめん、オレ―ー英雄王にどう接していいのか解らない――」
「力を合わせて敵を打ち破るジャスティスムーヴを見せられガラス細工は猫の前におかれたサカナのごとし。消滅という訳だな。キャットは丸くなるぞ」
「⬛⬛⬛⬛⬛⬛(これが子供達の英雄か――)」
「またこうしてまみえる事ができた運命に感謝を。やはり貴女と僕は深い運命で結ばれている」
シャラリ、と研ぎ澄まされた刃を引き抜く処刑人
「だって、そうだろう?同じ人間を二度に渡って処刑する。二度も、死の旅路を見送れる」
にこやかに笑う青年。冷ややかな笑み
「――そんな星の下に生まれることができたのは、僕達だけだと思うんだ。ねえ?白百合の王妃よ――」
その目には、穏やかな――使命感が灯っていた
今一度、君の首を
今一度、君の旅路を
今一度――この刃にて安らぎを
「……生前だけでは飽きたらず、今回も彼女を処刑する気満々と来たか」
苦々しく、アマデウスが呟く
「どうやら本気でいかれてたみたいだな、シャルル・アンリ・サンソン?」
――シャルル・アンリ・サンソン。処刑の残酷さを憂い、より苦しみのない処刑装置――ギロチンを発明した、代々なりし処刑一族
マリー・アントワネットの首をも――彼は手にかけたのだ
「――人間として最低品位の男に、僕と彼女の関係を語られるのは不愉快だな」
静かな怒りを燃やすサンソン。声音に力がこもる
「お前は人間を汚物と断じた。醜いものだと。僕は違う。人間は美しいものだ、尊いものだ」
ゆっくりと剣を掲げる
「だからこそ。処刑人は命に敬意を払う。敬意を以て、苦しみと共にその首を断つ」
「――人を愛せない人間のクズめ。そんなお前に、尊きその王妃に寄り添う資格はない――!」
「別にお前の許しなんかいらないね。頼まれたってマリーから離れてなんかやるもんか」
「……そうか。お前に耳以外の機能を期待しても無駄なようだね」
やれやれと首を振るうサンソン
「アマデウス、彼は――」
「悪質なストーカーに構うことはないさ、マリー。……大丈夫」
スッ、とマリーの前に立つ
「君を処刑させたりなんかしない。輝くべき君をね。――あぁ」
自嘲するように、笑うアマデウス
「――本当は。君が生きてる間に言ってあげたかったんだけどね――」
――自分が生きてさえいれば、君にあんな結末は迎えさせなかったのに
今の言葉には、狂おしい情愛が在った
「あの変態は僕に任せてくれ。変態とクズ、最低決戦といこう」
「アマデウス……今のは、貴方の……」
「大丈夫さ、マリア。後悔なんてしてない。今こうして話していられるだけでも儲けものさ」
「――不愉快だな。本当に――君がその人と話しているという事実こそが承服しがたい不愉快さだ――」
「お互い様さ。僕もお前が嫌いだしね。根暗変態イカレ首切りマニア」
「ー何だと……?」
「聞こえなかったのかい、⬛⬛⬛⬛野郎。耳にクソが詰まってるのかい?いや、すまないね。首切り野郎に審美を求めるべきじゃなかったね」
口火を切るアマデウス
「お前、相当気持ち悪いぜ。マリア以外の女性からは指を指されて言われるだろうさ『首切り童貞サンソン!股間のギロチンはいつエスポワールするの?まさかセルフギロチ』」
言い出す前に切りかかるサンソンを、指揮棒で受け止めるアマデウス
「黙れ――!!」
「黙って聞けよ童貞サンソン。知らないだろう?マリーの朝起きて放つ清水の音を。食べ物を咀嚼する音を。快活に靴を履く音を」
指揮棒を振り回し弾を放つ、音感の弾を
「昼に寝転び胸がつぶれる音を、夕陽に息を飲む音を、シャワーで口ずさむ鼻唄を、安らぎに立てる鼻息を」
切り払うサンソン。顔には明確な嫌悪感が沸く
「――僕のマリアを汚すな変態め――!!」
「これを汚れと言うからお前は童貞なんだ。これはマリーの刻む音、命の演奏だ。女に幻想を持つのは勝手だが、うんちをしない女の子はカルデアとやらの所長しかいないぜ?」
「黙れ――!!その口、首ごと断つ――!!」
振るわれる刃、振るわれる指揮棒
「貴様に僕と彼女の何がわかる!彼女は処刑の間際まで、気遣いと愛を忘れなかった――!彼女に靴を踏まれたのは僕の誇りだ――!あのうなじ、あの首筋を思いどれだけ僕が想いを馳せたことか――!!」
「これだから⬛⬛⬛野郎は――下らない勘違いでマリアを頭でひんむいてラモールエスポワール(意味深)していたんだろう?だって僕もやるからね!寝息を聞くたび頭がさえわたる!爽やか爽快になるのさ!」
「白装束を纏った彼女は白百合の具現だった――!美しい、素晴らしいとさえ思った!首を絶ち、転がった彼女と目があった!――微笑んだんだよ、彼女は、僕に!――最高の体験だった――!!」
「⬛⬛⬛の⬛⬛⬛野郎め!お前の趣味は最高に⬛⬛⬛⬛⬛な⬛⬛⬛⬛⬛だ!今すぐ座に帰ってズボンを下ろしてイマジナリマリアに⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛で⬛⬛⬛⬛⬛な事をして引きこもっていろ!!」
ぶつかり合い、つばぜりあう
「マリー、マリー、マリー、マリー!貴様はいらない、貴様はいらない!邪魔だ、目障りだ!」
「奇遇だな!僕も同感だ――この変態首切りマニアが!耳障りなんだお前の陶酔ポエムは!センスが欠片もない――!」
「アマデウス――!!!!!!!」
「僕の尻を舐めろ、サンソン――!!!!!」
――その時
「えーい!『百合の王冠に栄光あれ』――!」
フランス王権の紋章が入ったガラスの王馬が割り入り、二人をもろともに吹き飛ばした
「がはっ――!!!?」
「何故僕まで――!!」
タカラッ、タカラッと蹄を弾ませるガラスの馬
「え?うふふ、だって当然でしょう?」
華やかに、王妃は笑った
「――私、とても恥ずかしかったんですもの!顔から火が出てしまいそう!マスター達が聞いていたらどうするの?私を怒らせたいのね?そうなのね?もう一度はねられなさる?二人とも?」
華やかに、王妃は笑った
「私を、怒らせたいのね?」
「……ああ、やっぱり君は―――」
「誤解だよ……僕は真面目に……」
がくり、と二人が倒れ伏した
「まずは、サンドバッグを粉砕するところから――えいっ!」
ベシッ
「フォームが違うのでしょうか・・・脇を閉めて、肩を丸めて・・・」
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