人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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「よーし、通るよ?はははっ、可愛い猫ちゃんだねー!」

「ニャッ、ニャんともフレンドリーなボーイですニャ。はい、通っちゃってくださいニャ!」


(なんですかー。以外とラクチンじゃないかニャ!これでゆくゆくはアタシもカルデアに)


「⬛⬛⬛⬛⬛――ッッッッッッ!!!!」

「うおわぁあぁあぁ!!?と、通ってくださいにゃー!?」

(こえぇえ!!めっちゃ怖いニャー!)


「クリスティーヌ!おぉっ!クリスティーヌ!!」

「え、クリスティーヌ?どちらさ」

「クリスティーヌ!!!」

「通ってくださいニャー!!」

(うぇえぇ・・・訳が解らないニャー・・・サーヴァントというか人類史、英霊の座?ごったににも程があるニャー)

「自分等は、存在自体がカオスだがネ?」

「ほざけカオス!!」


不確定召喚――D

《勘のいい部員どもは気付いていたであろうが、召喚編の最後のアルファベット、最後はDよ。証明完了を英訳し、そして頭文字を取ったという名目だ。謎解きにしても稚拙にすぎるがな》

 

というわけで最後の完了を示すミーニングたる最後の召喚編。今回は最後の機会となるランダム召喚である。一同の心持ちは心なしか弾んでいる。何故ならばランダムとは文字通り『誰が来るか解らない』からだ。それはやはり未知への挑戦。どんな英雄が来るのか?誰が来るのか?それらに想いを馳せること。それは未開の地に挑む心意気、そしてまた、どうなるか解らないという高揚がスパイスとなりて一同を沸き立たせるのだ。何が起こるか解らない。とりあえずパルプンテ使ってみようと思ってみたりする心境のような心地である

 

そして気負わず、皆の過ごし方も軽快だ。リッカはマシュやオルガマリーと年末年始に何処に行くかを話し合い、ダ・ヴィンチやロマン、シバにゃんは必要な物資の買い出しを議論している。共に、戦いを乗り越えた労りと歓喜を懐き、召喚室で歓談している

 

――長い一年でした・・・ワタシが無銘であった頃が、遠い昔のようです。本当に、充実と波乱に満ちた日々でしたね・・・

 

(人理修復には半年しか経ってないんだよね・・・ゲーティアの奴等はこの旅路をどんな風に受け止めているのかなぁ)

 

《さてな。だがまぁ、骨身に染みただろうよ。我に全身全霊を出させること、その愚かしさをな。・・・そして、我の財にも、また新しきものが数多増えた。至宝が一つ、絢爛なる財が無数にな》

 

――はい。皆様と戦い抜けて本当に嬉しかったです。ワタシは、此処に来れて・・・本当に良かった

 

此処に来れたから、ワタシはこんなにも素敵な姿を、思い出を。答えを、大切な総てを皆から貰った。此処に来れたから、自分は無味乾燥な自分に色彩を得ることができた。その感謝と事実は、ワタシにとって未来永劫の宝物になるだろう

 

もし、砕け散り、力及ばず倒れたとしても。ワタシにもう次の転生は必要ない。敗北も死も、ワタシは静かに受け入れるだろう。だからこそ・・・この一日一日、大切な日々がいとおしい

 

この世界の総てが答えを出し、人間の皆が星の外へ、王の庭から飛び出すその日まで。ワタシはずっと世界の全てを見守ろう。滅びも繁栄も、いつか人間が紡ぎ終わるその日まで

 

それまで、この胸に懐く愉悦の気持ちは止まらない。人間や世界の全てが在る限り、ワタシの愉悦・・・新しきを知り、未知に胸をときめかせる想いは止まらないのだ。そんなの・・・考えただけでワクワクしない筈がない!

 

――さぁ王、フォウ!日々の愉悦を始めましょう!まずは召喚にて愉悦が待っていますから!

 

ギルやフォウ、皆がいる限りワタシに退屈や倦怠なんて有り得ない。そんな確信の想いがワタシを突き動かす。世界と其処にある総て、ワタシは尊敬し、敬愛し、尊重したくてたまらない

 

――目指せ!アルトリアシリーズコンプリート!英雄王の命題、何処までも一緒に!行くよフォウ!

 

王の側にてフォウを抱き、ぴしりと指を指し示すエアに、フォウは鳴き王は白い歯を見せる爽やかな笑顔にて応える

 

(うん!行こうじゃないか、ボクも知らない未来へ!)

 

《フッ、言葉を覆すことは赦さんぞ?此処に在るもの総て、あらゆる者にも髪の毛一つくれてはやらぬのだからな!では回せ!開幕の時だ!》

 

――夢は醒めるもの。それでも人は夢を見る!だって、未来に想いを馳せるのは・・・人間の豊かな心が想い描く可能性の設計図であり、こんな未来を作りたいと願う道標なのだから!

 

希望と愉悦に満ちた心が召還を行い、サークルが回転する。一同の緊張と高揚が入り交じる視線の中召喚が果たされ光が収まる。其処より現れたのは・・・

 

「やぁ!僕はビリー・ザ・キッド!新しめな英雄だけど、役に立てると思うな。楽園に来れて嬉しいよ。頑張るから宜しくね!」

 

開拓時代、人が人らしく振る舞っていた最後の時に活躍した少年悪漢王、ビリー・ザ・キッドが楽園に脚を踏み入れた。回転草が無いのがいささか残念ではあるが・・・第五特異点以来の邂逅である

 

「ビリー・ザ・キッド!カッコいい!宜しくね!第五特異点で、別人のあなたと戦ったよ!」

 

「あははっ、元気だなぁ!そうかい?なら、僕にも同じように仲良くしてくれたら嬉しいかな?」

 

「ホントぉ?実はビリー、『騒がしいのは苦手』だったりしない?『笑ってなんとかする』のは私には通じないよ~?」

 

「・・・~へぇ、君・・・随分人を見抜くのが上手いんだね」

 

その陽気な笑顔は一瞬だけ鳴りを潜め、油断なきマスターを冷静に鋭い眼光が評価する。彼の笑顔は、面倒ごとを回避するための処世術である。ヘラヘラしていれば大抵の人間はまともに取り合わない。彼女はそれを、真っ先に見抜いた。ビリー・ザ・キッドの中で・・・マスターの評価が上がった瞬間であった。『賭け事で出し抜くのは難しそうだ』くらいのものだが

 

「まぁとにかく宜しくね!あ、オルガマリーも銃を使うんだ。自慢の速撃ちテクニック、伝授してあげてくれたりできるかな?」

 

「あー、出来る出来るバッチリさ!そちらがオルガマリーさんかい?聞いての通りさ。その太ももに付けてる拳銃が相棒かい?見せてくれる?」

 

「あ、はい・・・銃弾を抜いて突き付けるとかは・・・勘弁してくださいね?」

 

「あははははっ!しないしない!仲間や味方を撃ち殺す趣味はないよ、安心して?・・・へぇ、いい銃だね・・・値段鑑定で億は下らないかも・・・」

 

「それ作ったの私だからね!当然!銃界のモナリザを目指したとも!万能天ぇん才に不可能は有り得ないのさ!」

 

「自分で天才と言っちゃうと陳腐な感じがしないかな、レオナルド・・・」

 

「アミバみを感じまーす♥スポンサーである事を声高に叫ぶと小物臭く見える理論ですかねー?」

 

賑やかな歓談が続いたのち、ビリー・ザ・キッドは軽やかに楽園に入園していく。王に朗らかに笑い、指鉄砲を放つお茶目さを見せ付けていきながら

 

――ガンマン、といったらビリー・ザ・キッド!素敵な方が来てくれましたね、幸先がいいです!ランダム召喚はワクワクものです、やっぱり!

 

《オルガマリーめは銃撃も嗜んでおるからな。さぞやいい教師となろうよ。・・・ふむ、しかしそろそろマシュめの新しい教師も補填しておきたい頃よな。さて、とは言うものの何者を招くべきなのやら。守護や守勢においてはレオニダス、ゲオルギウスがいる。此処はやはり・・・》

 

それを告げ、想い至った英雄王は指を鳴らす。盾の在り方を問うならば、それを害するものがいなくては話にならない。故にこそ・・・思い当たる節は、ある。故にこそ――来るのは必然だったのかもしれない

 

「――――⬛⬛⬛⬛⬛⬛ーッッッ!!!」

 

現れしは、漆黒の鎧に身を包んだ、堕ちた騎士にして無双の武勇を持つ最高の騎士。吠え猛り狂う迫力に、一同は数名を除いて困惑を露とする

 

「ランスロットさん・・・!?バーサーカーでいらっしゃったのですか!?」

 

マシュの言葉に反応し、振り向くランスロット。セイバーではなく何故バーサーカーで・・・?そんな困惑の最中、ランスロットはマシュにとあるものを渡す

 

「――⬛⬛⬛・・・」

 

「あ・・・、これは、アップリケ・・・ですか?」

 

マシュに象どられた可愛いアップリケ。ニコニコと笑顔なデフォルメマシュを、サムズアップと共に渡していく。そのバーサーカーらしからぬ振るまいにもう一度度肝を抜かれる一同。マシュは喜び、頭を下げる

 

「ありがとうございます!ランスロットさん!楽園へようこそ、歓迎いたしますね!」

 

「・・・coa・・・chin・・・g」

 

「コーチング・・・!?はっ、まさか!先輩や所長に距離を離されがちな私を、コーチしてくれるために態々こんな姿に・・・!?」

 

「・・・fig・・・ht・・・⬛⬛⬛⬛⬛ーッ!!」

 

「ランスロットさん・・・!!セイバーでのダメ親父ぷりはなんだったのでしょう!私は、私はランスロットさんを誤解していました・・・!!」

 

「あれぇ!?バーサーカーとセイバーでマシュの印象が真逆だぞぅ!?おかしいな、どう言うことなんだろう!?」

 

「理性がないとしがらみを気にしないから逆に距離が縮まるとかかな!とにかく宜しくね!ランスロット!」

 

「⬛⬛⬛!・・・・・・」

 

頷き、そしてランスロットは英雄王に視線を向ける。図らずともそれは――

 

「フッ、変わらず不躾な視線よな。だが構わぬ。我は沸点の高さに定評のある御機嫌王。たかが見る程度で目くじらなど立てはせぬ。幸運であったな、狂犬」

 

「⬛⬛⬛・・・――・・・」

 

「む?・・・これは・・・」

 

ずんがずんがと歩き、ビジネスマンもかくやの御辞儀と礼で出されたのは・・・名刺だった。ブリテン所属ランスロット・・・と書かれ。それら以外は黒塗りで塗り潰されてはいるが

 

「面倒ごとを起こす気はない、と言うことか?良かろう、信用してやろうではないか。何れまた、ヴィマーナで戯れてやろう」

 

「⬛⬛⬛!」

 

「何?フレアには気を付けて、だと・・・?慇懃無礼さは変わらんな!貴様試みるつもりであろう!舐めるな、こちらには操舵手フォウがいるのだからな!」

 

「ファッ!?(何を言い出す!出来るけどさ!)」

 

――何だかんだで、戯れ合いはする仲なのですね・・・オルレアンで言っていましたものね、戦闘機はいないか、と・・・

 

何だかんだで怒り合い、笑い合いながらランスロットは鼻唄を歌い楽園を探索する。なんだか楽しそうなのは気のせいではないだろう。理性は無くとも知性はある。其処が分かれ目なのだろうか

 

「先輩!所長!もう遅れは取りませんよ!私はランスロットさんという頼もしい師匠を手にいれましたから!」

 

「確か母上と同じ無窮の武練持ちだっけ?見せてもらおうじゃないのさなすびぃ?親子の絆って奴をさぁ?」

 

「円卓最高の騎士・・・確かに師匠には最適ね。狂っているのは、まぁ・・・照れ隠しなんでしょう」

 

「最悪クラスチェンジも出来るしね!やったねマシュ!お父さん(仮)と再会だ!」

 

「『あ、セイバーは結構です』」

 

「何だって!?い、今二重に声が聞こえたような・・・!?」

 

そんなやり取りを微笑ましく見守りながら、最後の召喚の時が迫る。何だかんだで沢山招き寄せた。改築の際も頑張らなくちゃいけないだろう。気を引き絞めつつ、最後のサークルを回転させる

 

「戦力はこれで相応しかろう。後は際物めいた一芸があるものが来れば面白いのだがな」

 

――際物めいた・・・物凄く歌が上手い、などでしょうか?

 

(ははッ、まさかそんな都合良く来るわけ・・・)

 

回転が高まり、そして収まる。最後の召喚を行い、満を持して現れしは・・・

 

「私は、ファントム・オブ・ジ・オペラ・・・私の顔を見たものは、恐怖を懐くことになるだろう・・・お前も・・・」

 

オペラ座の怪人。美しき声にて唄うように問い掛ける亡霊か楽園に現れた。ただし・・・その美声は、けして陰ることはなく放たれている

 

「あ!新宿やオルレアンや地獄の!宜しくね!」

 

「クリスティ・・・クリスティーヌ?・・・クリスティ・・・クリスティーヌ・・・クリスティーヌ・・・?」

 

「えっ」

 

「・・・おぉ、ギリギリクリスティーヌ・・・!」

 

「ギリギリ!?クリスティーヌ判定からあぶれかけたの私!?」

 

「その声、その声。美しい、素晴らしい。声は素晴らしい。身体は逞しい。雄々しい、クリスティーヌの定義とは!」

 

「私に聞かれても!?クリスティーヌさんごめんなさい!」

 

「・・・オペラ座の怪人。『私』としては仲良くしておきたいわ。デュエットもしたいわね?」

 

「おぉ・・・美しき声、声・・・オペラ会場とは輝かしく華やか・・・私のような亡霊は似つかわしくない、輝くのは君だクリスティーヌ・・・クリスティーヌ・・・」

 

《どうだエア、クリスティーヌテストを受けるか?》

 

――う、歌はまだまだ不馴れなので。不興を買うわけにはいきませんよ

 

(フッ、クリスティーヌが最推しなんだね。わかると)

 

「おぉ、美しき獣。つまり君は――クリスティーヌ?」

 

「ファウ!!(ちげーよ!!)」

 

――クリスティーヌ・フォウ・・・!なんだかカッコいい!

 

(違うよ、違うんだエア!ボクはフォウだよ~!)

 

「ふははははは!精神汚染は道化にはよいな!元帥めとさぞ話が合おうよ!良し、宴は此処までだ!各自クリスマスの準備に当たれ!以上!解散!」

 

「「「「「ありがとうございました!」」」」」

 

「クリスティーヌ!我が愛!つまり楽園は!クリスティーヌ!!」

 

 

――証明完了!・・・なんちゃって、ふふっ

 

(あっ――)

 

クリスティーヌ断定とタイトルをかけたエアの言葉遊びにより、産み出した虹色のプレシャスホールにフォウは吸い込まれていった――

 

――フォウーっ!?

 

久々に続いたフォウの死亡芸に、やっぱりエアは叫ぶのでしたとさ




NG召喚

「風都のライダー。ハードボイルド探偵・・・左翔太郎だ。あらゆる事件をハードボイルドに解決する、あらゆる困難にも動じない鉄の男、それが・・・」

「翔太郎さん!ハーフボイルドの兄さんじゃないですか!風都から出てきて大丈夫なんですか!?」

「だからハーフボイルドじゃねぇって!いやあの、俺もそう思ったんだけど・・・なんというか相棒が聴かなくて、こっちが・・・フィリップ?おい?」

「サーヴァントシステム、人理保証機関カルデア!fate!興味深い!早速検索に移らなくては!」

「おいフィリップ!挨拶くらいしろって、マナーだろ!・・・あー、そんなわけでちょっと遊びに来たってことだ。ついでに・・・難事件があるなら、是非風都に脚を運んでくれよな」

『名刺』

「ありがとう左さん!ゆっくりしていってね!」

「良さげな探偵を知っているぞ?どうせ来たのだ、顔を見せていくがいい」

「探偵?ははーん。この左翔太郎に肩を並べる探偵なんてそうそういるわけ――」



「私立探偵、鳴海探偵事務所・・・ふむ。私も名前は聞いているよ。フィリップ・マーロウの体現者、鳴海壮吉の事はね。君は弟子・・・と言った所かな?ガイアメモリ超常犯罪・・・ふむ、興味深い・・・」

(――シャーロック・ホームズなんて聞いてねぇぞ!?探偵ジャンルの伝説じゃねぇか!サーヴァントってホームズもなのかよ!)

(何の不思議もないよ。英雄の一面を切り取り形にしたのがサーヴァントシステム。探偵の元祖たるホームズがいる事には何の矛盾もない。しかしクラスは何なのだろう?)

「馴染んでるなお前・・・ってーかサイン!サインいいですか!!俺、というか探偵の総ての憧れなんです!」

「フッ、ワトソンの小遣い稼ぎは中々に実を結んでいるようだ。君は・・・やや直情的で人間の優しさを信じる、スマートと言えずとも依頼人に好まれる探偵だね?」

「あっ、はいっ、その、ハード・・・あぁ、えっと・・・」

「ハーフボイルド。彼はそう呼ばれています」

「ハーフじゃねぇって!!ホームズさんの前で言うなってそういうことぉ!」

「はははは。卑下することはない。半熟であり柔らかい。万人に好まれる長所だ。君は沢山の人達に支えられ、依頼を解決に導く優しき探偵なのだろう?君だけの持ち味、大切にしたまえ」

「っはっ、はいっ!俺、おやっさんやホームズさんに恥ずかしくないよう、もっと頑張ります!!」

「まるで子供だね、翔太郎。あれほど『嘗められないハードボイルド探偵』を維持するといった君は何処にいってしまったんだい?」

「だから言うなって!わざとだろお前!」



『鹿撃帽をもらった』

「感動だ、感激だ・・・来てよかった・・・」

「であろう?あらゆる欲望が叶うが楽園よ。何時でも脚を運ぶがいい」

「ありがとうございます!あ、その。これ風都のパンフレットなんで、いつでも来てください。そんときは、是非鳴海探偵事務所に顔を出してください」

――わぁ!可愛い!これは・・・ふうとくん!?可愛いね、フォウ!

(風都を心の底から愛していた男の作品か・・・あそこ、悪女だらけなんだよなぁ・・・)

「やだよ翔太郎、僕はまだ残る。検索がまだ終わっていないんだ。カルデアの全てを閲覧したい!」

「我が儘言うなっての!」

「あー、その・・・えっと」

「?どした、リッカちゃん」

「えっとー・・・」

「~・・・あぁ、翔太郎?僕たちが来たのなら、見せてあげなきゃいけないものがあるんじゃない?」

「~あー!見たいのか!見たいんだな~?いいぜ?特別に・・・特別に!な?」

「わーい!!」

「アキちゃんがいないから・・・身体を宜しくね、リッカちゃん」

「マジすか!!光栄です!!」

「すっかりヒーローショーのノリね・・・」

「先輩らしいです!」

\サイクロン!/ \ジョーカー!/

「変身\/\/変身!」

腰に巻かれたダブルドライバーに、メモリを装填する。フィリップが持つサイクロンメモリに彼の意識を乗せ、翔太郎側のドライバーに転送する

「~~・・・」

「はいガシッ!うひゃー!美男子~!流石女装経験者~!」

転送したメモリをスロットインし、ジョーカーメモリを同時にスロットイン。両手を交差させ、ドライバーをWの時に傾ける


風が巻き起こり、そして――

「ほう、ドーパントとやらに対抗する魔術礼装か」

「仮面ライダーだよ!仮面ライダー!リッカ君が見てる奴!」

「ちゃんと手元は見ないのね・・・」


『ってなわけで、仮面ライダーW。風都の涙を拭う、二色のハンカチって訳さ。気に入ってくれたかい?レディ』

「カッコいいー!!!じゃああの、決め台詞!決め台詞を!」

『ふふっ、人類悪の彼女に言うのも凄い皮肉だけどね?』
『あー、パフォーマンスだからな、パフォーマンス・・・じゃあいくぜ?』

【はい!!】

「鎧着用ですか先輩!?」

「気合い入れすぎよね・・・」

『――――さぁ、お前の罪を数えろ!!』

【罪を懐いて、これからも頑張ります!!いやっほー!!仮面ライダー最高ー!!】


『大満足の末、握手して退去』

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