人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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マシュ「あ、先輩!・・・どうしました先輩!?顔色が死人の色になっています!いつものフレッシュなスパーキング溢れる先輩は何処に行ってしまったと言うのですか!?」

リッカ「・・・器に過ぎたプレゼントを貰ってももて余してしまうので、今から説得謝罪回りしてグレードダウンしていただく挨拶回りに行くのだよなすび・・・」

「???が、頑張ってください・・・?あ、それとコンちゃんを見ませんでしたか?クリスマスのカバーソングを、もう少し練習したいな、と・・・」

「あぁ、コンちゃんなら成層圏にいるよ」

「!?」

「・・・ていうか、算数ドリルなんてあったんだ・・・大学や経済の参考書しかちっちゃい頃読んでなかったからなぁ・・・ありがとうレオニダスさん・・・」



村正「くりすます、なぁ。日本もすっかり異文化に染まるようになったってェ事かい。頭が柔らかくなったか、節操が無くなったかは人によるがよ」

エミヤ「多様性や柔軟性は歓迎されて然るべきだと思うがね。いささか日本人は、余りにも柔軟に過ぎると思うときもあるが・・・」

デミヤ「いいじゃないか。信じてはいけないものを信じ、脚を引きずり込まれるのが日常茶飯事な国。気も引き締まるだろう?」

「その物言い、てめぇも宗教で酷い目にあった口かい?」

「──当たらずとも遠からずだ。気がつけば中身が腐っていたよ」

「・・・まぁそれはともかく」

ジャガー「はーい其処の似た者同士三人!キリキリ働き料理を回すのだニャー!ボイルドの空間は歓迎されない、ゼ!」

パール「何故でしょう?物凄くあなたたちには親近感というか、既知感というか・・・?」

「思い出話は後にしたまえ!腹を空かせたものたちが暴動を起こしてからでは遅い!」

「フン、捌ききれないとは情けないな」

「和風料理なんて場違いだろうがよ、儂は料理人じゃねェんだがな・・・」

「エミヤ、デミヤ、ムラミヤ。エミヤ企業なのだナ。ニャハハ、給料は一人分でよいか?」

「「「良い訳ないだろ!」」」

「んー!誰が誰やら!」



アルク「リッカちゃんのお部屋添い寝券沢山」

ギル「フッ、脚の速いことよな」


カルネアデス☆孤児院の脚長おじさん

サンタがいれば、世界の何処かにプレゼントを心待ちにしている者達が必ずいる。与えるものの対面する前には必ず欲するもの、求めるものがいるのが世の理であり、成り立ちであるのだ。等しく富めば其処に貧富の違いなく、等しく飢えれば其処には救いの無き地獄が在るのみ。一方だけ、独り善がりではこの世は成り立たぬ。根本的に生物は、倫理は他者を求める。それが、如何なる問題であろうとも、如何なる活動、そして求めるものが何であろうとも

 

何故サンタが世界を駆けるのか?それは単純明快。何処にでもプレゼントを求めるチビッ子がいるからだ。彼等は待っている。自らにプレゼントをくれる瞬間を、赤きサンタを心待ちにしている。悪い子には黒いサンタが行くのだがそれはまた別のお話。サンタのソリはあらゆる場所を駆け抜ける。───そこが例え、どのような極限環境だとしても

 

「トナカイさんたちは、今回は此処で待っていてください!危険なミッションなので、万が一があっては大惨事です!代わりはいない──そう、マスターやアマママさまに代わりはいないのですから!」

 

そう、サンタは必ず駆け抜けなければならない。どのような場所であろうと、逃げることは許されない。便りを送ったチビッ子が、其処にいる限り。上空二千メートルの成層圏近くにて、コンラとシャルルマーニュはリッカに告げる

 

【大丈夫?何かあったら直ぐに呼んでね?】

 

マスターとしてはちょっと異質なリッカでも、死地に飛び込ませてばかりでは申し訳無い。此処は日頃の疲れと労りをねぎらう的な意味でも、アマテラスのモフモフタイムとするサンタの心遣いが光る

 

「心配すんなって!楽園のサーヴァントが簡単にくたばるかよ!其処でアマ母さんと戯れとけ!──んなわけで!行くぞコンラ!」

 

「はいっ!行ってきます!アマママ様!マスター!」

 

景気良くソリより飛び立ち、軽快に下界に降り立つサンタの二人を見送り、停止したソリに残されたトナカイは顔を見合わせる

 

【・・・もふっていい?アマこー】

 

「ワフ」

 

【ほわぁあぁあぁあぁ!!】

 

てしっと押し付けられた肉球の柔らかさに、音を立てて砕け散る人類悪。この後アマテラスに押し倒され、顔をくまなく舐め回される至福の時を迎えるのだがそれは幕間な為此処では詳しく描写はされない

 

 

そう──本当にプレゼントが欲しいのならば、どんな場所でもサンタを待てる。例えそれが雷が轟き、竜巻逆巻く嵐の直中であろうとも

 

そして、その待つチビッ子の為に──サンタは何処までも、例え死地であろうと飛び込むのだ。サンタとは、けして容易な配達業ではない。命を懸けた、笑顔を懸けた・・・命懸けの死闘なのだ──!

 

──いつのひも たいくつはなし けものかな──

 

 

「竜骨が保たない!じき船も限界だ!いい加減、責任の所在を追求したい!!」

 

其処は何処かの海の真上。大海原を行くには余りに頼りない小舟が、大自然の猛威たる大嵐に、存分に嬲られていた。雷が轟き、海が荒れ、雨は容赦なく打ち付ける。マストはへし折れ、船の要である竜骨は砕け散る寸前。大破数秒前の船にて懸命に生き延びる道を探し声を張り上げているのは──褐色にして赤い外套を纏った真紅のアーチャー、エミヤである。何故こうなったのか、どうしてこんなことになったのか。精々漁船程度しかない船を延命させ──いや、死体にむち打ちながら、この状況の不可解さを問う

 

「知らねぇっつーのオレのせいじゃねぇっつーの!もともとオレとオタク、二人で始めた漁だろうが!」

 

その声音に全力で怒鳴り返すは森の狩人、アーチャー、緑茶ことロビンフッドである。不要な荷物を片っ端から棄てて船を軽くしている作業の合間、憤懣あらわに問い返す。知ったことじゃない、自分だって教えてほしいと頭を掻き懸命に生き延びようとしている。そう、これらは二人が、全く想定していない事態である

 

元々二人は陸地で狩りの腕を競っていた。弓の腕、トラップの腕を駆使し互いと火花を散らしていた。しかしそこでは互角、埒が開かず引き分けの繰り返し。認めざるを得なかった、森では互角の腕前だと。ならば海ではどうか?と船を準備して、狩りの舞台を海に移そうとしていたのが事の顛末だった。それを──

 

「それを、こっそり忍び込んだばかりか我々が船倉で準備をしている隙をつき、『南国美女に会いたいな~』などと述べ、海洋まで船を進めた馬鹿者がいるという話だな!そうだろう、そこの──」

 

二人の怒りと呆れの目線と声音が、その人に向けられる。イスラエルの偉大な王にして、このような男にはなるなと伝えられている偉大なるクズ。暢気に鼻唄を歌いながら美女を探している・・・

 

「ダビデ王!!」

 

「ダビデのおっさん!!」

 

罪深き汝の名はダビデ。平凡な休日をデッド・オア・アライブに変えてしまった彼は、そんな責任を全く気にすることなく爽やかに口を開く

 

「うーん。女の子の甘い誘いならともかく、青筋を浮かべたお兄さん二人に怒鳴られるのは嫌だなぁ。君たち、年長者は敬うものだと教わらなかったかい?あ、ところで僕はそろそろ陸に帰りたいと思うのだがどうだろうか?」

 

この状況を招いた発端の物言いがこれである。その他人事な物言いは、更に更に加速し古代の王のなんたるかを教えてくれる

 

「なに、帆は折れ備蓄魔力も無くなった?それは大変だ!二人とも早く海に飛び降りないと!だって僕一人の重さなら船は保つし、魔力備蓄も保つだろうしね!簡単な計算だ!」

 

「ぐわぁあぁあぁダメだ本気でキレそうだ──!!このおっさん、この状況でなんでこんなに偉そうなの!?」

 

「古代の王とはドイツもコイツもこうなのだ!そういう慢心の塊に、一人心当たりがある・・・ッ!」

 

楽園を統べる黄金の王が小さくくしゃみをし、白金の姫に身体を労られ御満悦だったのは別の話。嵐に叩き付けられ、船体そのものがぐらりと揺れる。争っている場合ではない。死は、海の死歌(セイレーン)はすぐ其処で吟っているのだ

 

「とにかく荷物を捨てろ!こんなんで消えちまったらサーヴァント界一の笑い者になるからな!」

 

「サーヴァント界!そう言う呼び方もあるのか!参考になったよありがとう!それはそれとして、君達はカルネアデスの逸話は知っているかな?」

 

それは二人の無銘にはあまりにもクリティカルな逸話。自らの生存の為に、誰かを蹴落とすことは罪なのかを問い質す余りにも本質的な問い掛けを、よりによってこの場でダビデは引き合いに出す

 

「嵐の海、船が難破して幸運にも生き残った男が小さな木材に身を寄せていると、もう一人生き残った男が泳いできたんだ。だが其処で問題が発生する。一人なら木材の浮力は足りるのだけど、二人だとどうしても沈んでしまう。其処で男は」

 

「なぁ赤マント!とりあえず一人(アイツ)減らそうぜ!オタクとの勝負付けはその後だ!」

 

「珍しく気が合ったな森の狩人!いい機会だ、誰が最優のアーチャーかここで答えを出すとしよう!」

 

当然このようになる。哲学の答えなど犬に食わせてしまえと言わんばかりの結論に、ダビデはやれやれと肩を竦める

 

「哀しいな、争いは何も生まないと言うのに・・・そもそも僕が最優なのは解りきっているのに・・・でもまぁ、正当防衛によるふるい落としなら後腐れも無いし、僕も賛同しよう!これでも連戦連勝の王様でね。言っておくけど僕はやるよ、かなりやる。『常勝の王』という番付があるなら、きっと一番になるんじゃないかな?」

 

「あぁそうかい、そいつは結構!王殺しはオレのライフワークだ、サクッと楽にしてやるよ!」

 

にらみ合い、武器を構える三人、殺し合い一歩手前、一触即発の空気。戦いが始まるその刹那──

 

「あわわわわ!申し訳ありません!着地場所を開けていただけると幸いでーす!海の真上にお邪魔しまーす!」

 

「どけどけー!!レッドブラックシュバルツサンタ!まかりとぉーる!!プレゼントの時間だぜぇ!!チビッ子のみんなぁ!!」

 

雷雲蠢く上空より、サンタが来る。赤きようじょのミニスカ赤サンタ、爽やかなはるかぜのごときブラックサンタ。二人が沈没間近な船へと降臨し君臨する。きゃんっ!と着地ルーンを早く解いたせいでコンラはお尻をぶつけたがめげずに立ち上がる。シャルルマーニュは床をぶち抜いて足が床に刺さった

 

「サンタ?ホント?というか空から?空から女の子?天空のホニャララ案件?つまり──脱出手段を持ってらっしゃる?」

 

「サンタですよ!真上にソリとトナカイさんは待機中です!大切なマスターさんに大事なトナカイさんの安全を考えるのはサーヴァントとして当然の気配り!自害やマスター殺しとかコンラは絶対赦しません!」

 

「見掛けない顔だが・・・コンラ、コンラと言ったのか?まさか君は、あのランサーのむす・・・息・・・子?」

 

伝説に心当たりがあるのだが、それは息子でありこのような見目麗しく可愛らしいサンタなどでは断じてない筈だ。血迷ったかクー・フーリンなどと首を捻っていると

 

「アビシャグ!!アビシャグじゃないか!!そのつるぺたにしてキラキラくりくりとした純粋無垢な君、君は間違いなくアビシャグ!!」

 

美しいもの、自分より背が低い美女は大抵アビシャグ判定が入り、コンラもまた例に漏れずダビデのお眼鏡に叶う。トランスセクシャルだとかルー神の願いによる女体化だとかそんな事は些末。ダビデにとってコンラはアビシャグなのだ

 

「あぁ、こうやってサーヴァントとしても巡り会えるなんて僕は最高についている!さあこの冷えた体を暖めておくれ、かつて君が僕にしたようにさぁ遠慮なく!」

 

「?コンラはコンラです。アビシャグではないですよ?クー・フーリンの偉大なる息子、コンラ六歳です!あ、今のは返礼なのでノー・ゲッシュでお願いします!ダビデさん、あの最前列でサイリウムを10本持ってライブを応援してくれている楽園のダビデさんとはちがうのですね?」

 

「?君はまさにアビシャグだと思うんだけどなぁ。あ、青年だから分からないのかな?君は老人の頃の妻だったからね。でも大丈夫、僕は健全だよ。羊飼いだった頃も、王だった頃も、老いた後も基本、僕の精神構造は変わらなかったと断言しよう!」

 

そんなズレたコミュニケーションを交わしている最中にも、船は傾き難破転覆に近付いていく。チビッ子が死ぬような目は見下ろせないと、必死に脚を引き抜き汗をぬぐうシャルルが声を上げる

 

「色々事情はあるだろうが、今は何とかして力を合わせて此処を乗りきろうぜ!サンタもチビッ子も、何とかして生き残らなくちゃどうしようもねぇ!エミヤ卿、ロビンフッド卿、ダビデ王!俺達に力を貸してくれ!」

 

そうなのだ。死んではプレゼントも配れない、与えられない貰えない。此処は、皆で力を合わせる場面なのだというシャルルの言葉に、一同は頷き合う

 

「サンタが来たんだ、プレゼントお預けで死んでられるかっての!分担だ、生き延びるぞ赤マント!おっさん!」

 

「無論だ、彼、彼女を死なせたとあっては、出会い頭に因果逆転の槍が飛んできかねん!投げなら防げはするが、必中は御免被る!私の幸運はEなのだから!」

 

「アビシャグの手前だ、無様は晒せないなぁ。じゃあ皆、やろうか!あ、抱きしめてくれたらやる気を・・・」

 

「「クー・フーリンに言い付けるぞ!」」

 

「うひゃぁ!音に聞こえるクラス『クー・フーリン』は勘弁だ!」

 

そうして一同は団結し、嵐と困難に全力を振り絞り生き延びるための末を、手段を取り続けた

 

「───・・・・・・♪・・・♪」

 

コンラは喉に原初のルーンを刻み、治癒と癒し、神に捧げる歌を海に向けて歌い上げる。荒れ狂う精霊達を宥め、癒す、清らかな歌声を危険な船首にて海に奉じ、勇気と慰撫を共に示す

 

「捨てろ捨てろ!アストルフォが如く!だけど服は捨てんなよ、ローランみたいにはならないでくれよな!洒落にならねぇから!」

 

シャルルは必死に船を軽くするため荷物を棄てる。僅かでも軽くなれば、僅かでも浮かび上がれば必ず生き延びれる。サンタとして、プレゼントを渡せず死ぬわけには行かないと気合いを込めて身体を動かす

 

「気合い入れろ赤マント!嬢ちゃんに見知らぬ野郎におんぶにだっこじゃどうしようもねぇ!」

 

「解っているとも!しかしあの少女に青年、アストルフォ・・・まさか、カール大帝なのか・・・?」

 

「どこら辺がカールしてるんですかね!つーか卿って!むず痒いっつーの!」

 

船の破損を直し、安定させ、修理し、何とか瓦解を防ぎ続ける二人。出会ったことがあるような、ないような。心当たりの所在を見つけられないまま、生存の手段を手繰り寄せる

 

「~♪」

 

ダビデは琴を奏でていた。

 

 

一同の力を合わせた生存の戦いは、やがて実を結ぶ。コンラの願いと想いの歌が海を宥め、嵐が静かに去っていく。半壊した船はなんとか皆を乗せ浮かび、夜空の星が一同を暖かく照らし、命を輝かせている

 

「ふぅ、なんとかなりましたね!皆の力を合わせたお陰です!」

 

コンラの笑顔を、嵐の終焉と認め・・・一同は深く安堵の息を吐くのであった──

 

 




エミヤ「協力、誠に感謝しよう。そして・・・サンタコンラにサンタマーニュが何故我々のところに?」

シャルル「勿論手紙を貰ったからだ!どんな場所でも一っとび、それがサンタだから当たり前だろ?あ、助けたのはアフターサービスだから気にしないでくれよな!」

「・・・なるほど、差出人は大体解った。大方、妻を喜ばせる宝石がほしい、だろう。大人になってもサンタに手紙を送るとは。困った男だな、全く」

「あぁ、全く困った男だ。夢見がちにも程がある」

「何?・・・失礼だが、ダビデ王、貴方ではない?」

「そりゃあね?僕が頼りにするのは天の主だけだからね。そもそも、サンタとか怖いだろう?見返りのない贈り物なんて面倒臭いに決まってる」

「はい、名無しのロビンフッドさんからの御便りです!」

「だー!コンラちゃんプライバシー!内緒にしててほしかったんですよー!」

「?サンタを求める心は美しいのではないでしょうか?まぁそれはともかく!また三人ですので・・・ちょっと待ってくださいね・・・」

~五分後

「はいどうぞプレゼントはこちらになります!まずはダビデさん!」

『こんら・あびしゃぐとかかれたマシュ☆コンシングルCD』

「親子の絆はゲイ・ボルク!コンラのシングル初挑戦、聴いてみてくださいね!」

「わぁ!ありがとうアビシャグ!次は添い寝CDも御願いしたいな!」

「エミヤさんには、こちらを!」

『原初のルーン包丁』

「コンラが覚えた原初のルーンを振るえる優れものです!色んなモードを試してみてくださいね!」

「待て、これは貰っても良いものなのかね・・・!?極めて良質な触媒や礼装な気がするのだが・・・」

「サンタに出し惜しみはありません!」

「待たせたなロビンフッド卿!あんたにはこれだ!」

『ロビンフッド記念金貨』

「──これ、オレの顔が書かれてるんですが・・・」

「五月の王なんだ、顔があるのは当たり前だろ?コンラと俺で作った会心の一作だぜ?」

「後ろに、ろびん!と書いたのはコンラですよ!」

「──・・・・・・こんな無名の鼠にありがたいこって。いや、なんつーか予想外でしたわ。・・・大事にさせてもらいますか。サンキュー」

「はい!では、クリスマスなので喧嘩はダメですよ!」

「じゃあな!アーチャー同士、仲良くやれよなー!」

「・・・クー・フーリンめ。しっかり親を出来ているのか不安だが・・・心配はないか。女体化は、嗜好を疑わないでもないが・・・此方もカルネアデスの板の逸話を準る必要は無くなった訳だ」

「・・・銀貨に続いて金貨ねぇ。非売品も非売品だな、っと」

「~♪え?誰だいカルネアデスの例えなんて口にしたのは。酷いヤツだ、そんな男は死罪にしよう」

「「アンタだよ!!ウリヤの件から何も反省していないな!?」」





【おかえりぃ~・・・】
「ワフ、ワン」

「ただい・・・ふぁっ!?マスターさんがアマママ様に骨抜きに!」

「人類悪も蕩けさせる!流石だぜアマ母さん!カッコいいな!」

「ワフン」

【次は、次はだれ~・・・?】

「ん、あぁ!次の手紙の差出人は・・・」


『何が欲しいのか、見出だしてみなさい アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ』

【・・・アナスタシア・・・?】
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