人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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予てより、長らく待ち続け・・・そしてついに形となった姿見の完成を、最新話たるここにて発表、紹介させていただきます・・・!

待ちわびたもの、それは・・・この小説の中核を成す彼女・・・!

英雄姫エアの──イラストです!!


【挿絵表示】


いつもコメントを戴いている零課さん、そしてその御友人に御依頼をさせていただき、この至高の一枚が完成致しました!本当に、本当に感無量です!

改めまして、感謝を!零課さん、並びにその御友人様!本当に、本当にありがとうございました!

この小説は、自分の人生の宝物です!どうか皆様、これからも、よろしくお願いいたします!


将門公『時は来た。慈母よ、今が招集の時也』


アマテラス「ワッフ!」

『ますたぁの起床を助力し、我が領域に招く。全ての細工は、それにて成就せり』

「ワフン!」

『寝起きドッキリ!突撃、突然の大神!』

『──正攻法、そして正道にて起こすが良し』

「ワフッ?」



獣の座

マナカ「あけおめことよろー」

キアラ「はい、よろしくオナがい致します♥」

「愛欲挨拶とかいらないから。初詣行きたいから、先輩とティアマト拉致するか連絡するかしなきゃねー」

「どうせならそのまま二次会などもいかがでしょう?黄金の獣さまや水銀の蛇さまとメアドを交換したので」

「誰それ?」

「どちらも美男子です♥ビーストネットで親しくなったので、愛を語り合おうかと思いまして♥」

「ふーん。まぁいいやどーでも。先輩ー。電話出てよー」




『999件の着信が届いています』


フォウ(あいつマジめんどくせぇ!!)


ティアマト『!?』

(あ、ごめんよ。マナカめ・・・王子様にシカトされたからってボクに振るなよ・・・ん?)

『いずれ互いの運命にて那由多の回帰に至るまで語り合いましょう コズミック純愛者』

(望むところだけどアイツ寝取らせ放置プレイ好きの変態だし着信拒否しとこっと)


コズミックチェア室

砂浜の抱きしめたがり「クロスオーバー?駄目だよ私達が現実を受け入れられなくて駄々をこねてる社会不適合集団だって見抜かれちゃう」

敵役になってから人気出た「真顔でなんてこと言うんだ・・・」

ラブ&ウォーズ「ビースト連盟からの誘い、行かぬ訳にはいくまい」

コズミック変質者「女神と姫が語り合い生まれる尊さと美しさの天体生成&超新星爆発クラスの事象について最低でも十京回帰ほど語り合わなくては・・・」

「頼むから向こうに迷惑かけんなよ、頼むから」

「何、別に全宇宙を巻き込んでテクノブレイクしてしまっても構わぬのだろう?」

「女神以外に・・・絶対イカされたりなどしませんのだからねっ(ウィンク)時に私も王と姫に習って女神に宿り転生し二人三脚で頑張るという小説を・・・」

「ごめんなさい、割りと本気で生理的に気持ち悪い。エアに年賀状送ろ。とうといって習字で書こ」

「まぁヤバくなったらお前らの首落とせばいいから大丈夫か。リッカによろしくなー」

「フッ、先に獣殿が呼ばれるなど誰が主役か解らんな」

「井の中の蛇が粋がってんじゃねぇよ」

「女神ですが、仲間達の仲が割りと最悪です」


絢爛勇壮・賀正宿願

「ワフ」

 

 

正月、三が日の二日目。部屋ですやすやと安らかに眠っていたリッカの魂に呼び掛ける鈴のような鳴き声。その透き通るような声音がはっきりと聞こえ、リッカは瞼をゆっくりと開き起き上がる。見慣れたマイルームの部屋、ベッドの傍らに・・・その鳴き声の持ち主は存在していた。いるだけで心が暖かくなるような優しげな雰囲気。ぱたぱたと尻尾を振り、穏やかな慈愛の視線をリッカに向ける、白い雪のような身体を持つ大型の狼・・・

 

「あ!あまこー!お部屋に来てくれたの!?大神さまが遊びに来てくれるなんて嬉しいなぁ!改めて、よろしくね!」

 

「ワフ!」

 

ぴょいんとベッドに飛び移り、リッカに飛びかかってじゃれつき彼女の顔を親しげにぺろぺろとその舌で舐めあげるはアマテラス。日本の暖かな女神にして大神である大きい体でありながら重圧を感じない優しげな温もりをリッカに提供しながら、ぽかぽかとぬくいお日様のような慈悲を彼女に御届けしているのだ。その無償の愛に、リッカは骨抜きにされてしまい身体がふにゃっとなってしまう

 

「正月からこれはいい・・・あー、素晴らしい・・・あまこーを独占してもふれるなんて・・・こんなに嬉しいことはない・・・モフい、モフいのぅ・・・」

 

「ワッフ、ワン!──ワフ!」

 

「あまこーぬくい、ぬく・・・ほあっ!?」

 

為すがままにされていたアマテラスが突然の一転攻勢。リッカの襟をくわえくるりとバック宙返り。空に投げ出されたリッカより素早く床へと降り立ち空中の彼女の真下に陣取り、リッカの身柄を背中に乗せる。リッカがまたがり、アマテラスに騎乗した証だ。変わらぬ鍛え抜かれた筋肉質な肉体の重量にワッフ・・・と驚愕を顕にしつつも、その背中をリッカに確りと許す。困惑と恐縮で、頭に?マークが浮かび上がるリッカ。何故ゆえにこの場で騎乗を?何処へ行かれるのですか大神よ?

 

「あ、あまこー?どったの?ホネか桜餅が欲しくなったの?」

 

「ワフ、クゥン、ワフ」

 

アマテラスの言葉は解らない。けれどその雰囲気、言動はけして邪気など含んでいない。そう心から信じているリッカは、アマテラスに身を委ねる事にした。彼女が何かを望んでいるのなら、それに乗っかってみようと即座に覚悟を決める。もう既に身体に乗っかってはいるけれど

 

スタスタとアマテラスがリッカを乗せて歩み出す。ゆっくりと確かな足取りで、リッカのマイルームより一歩を踏み出す。彼女の表情を、時折見返しつつゆっくりと。そして扉が開き、広がっているのは廊下ではなく──

 

とうとさに かてるどろなし けものかな

 

 

『よくぞ敷居を跨いだ。龍華』

 

響き渡る声、そして──目の前の光景に、リッカはあんぐりと口を開け硬直し、情報処理が追い付かないほどの衝撃を受ける。そこに在る筈のものが消え失せ、在る筈のないものが現れていたからだ。そしてそれは、かつての下総で何度も感じた神々しき偉容であり、美しき景色。澄み渡る青空、荘厳なる神気、そして真紅の社。間違いない。此処に在ると言う事実を除けば間違いなく、これは日本が誇る・・・

 

『正月を祝うは日ノ本の伝統也。英雄らの王、期間を設け我等に楽園を託せり。厚意を受け、慈母と我等は決議し、皆に元旦、賀正を堪能して貰わんと一肌脱ぎし也』

 

「ま、将門公・・・!あまこー、マジで!?」

 

「ワフン」

 

その説明と状況の確認を求める。二人でカルデアを、丸ごと神田明神へと変えたと言うのだ、驚かない筈がない。ギルが許可を渡したと言うのだから確かなる合意にして、カルデアの一大イベントとして容認されているのは確定的である。凄い事するなぁと日本を代表する神々達のスケールの大きさに苦笑と仰天を表すしかないリッカ。彼等が仲間で、本当によかったと痛感する中、アマテラスがスタスタと歩み出す

 

『賀正に相応しき様々な催しあり。慈母の導きに従い、我、楽しむ事を推し勧めん。そなたの人生、此よりの一年に幸多からん事を祷りしものがそなたを待つ』

 

「み、皆も此処にいるってことだね!?将門公!」

 

『然り。楽しむがよし。我はその姿を見守り、また慈しむ者なり。世界を救いし日ノ本の子よ。奪われた刻の僅かでも、取り戻す事が叶わん事を切に我等は願うもの也』

 

「ワフッ」

 

その二柱の、尊大にして優しき心遣いにリッカは即座に理解と感謝を示す。こんなにも気を遣ってもらえること、自分の為に何かをしてもらえることに目頭を熱くしながら──力強く顔を上げる

 

「ありがとう!将門公!精一杯楽しむね!往こう、あまこー!」

 

「ワフッ!ワンワン!」

 

その元気な了承の証に応えるように、疾走を開始するアマテラス。白き身体に紅き紋様が、風を切って疾駆し境内の中に華々を咲かせながら駆け回る。リッカはそんな心地好さに心から笑いながら、アマテラスの背中から落ちないようにしっかりとまたがる。

 

此より先は誰も傷付く事もない、誰も嘆くことのない緩やかな時間。日ノ本、リッカの故郷に則った、愉快にして伝統在る賀正。それを、彼の守護神の陣地にて過ごすこととなる──

 

 

御年玉

 

「まぁまぁ!リッカ、大神さま!改めて会いに来てくださったのですね!母は嬉しいです!」

 

「ワフッ!」

 

「改めてよろしくじゃんよ、リッカ!それにビューティーサンウルフ!日本出身としてブイブイ言わせてやろうぜ!」

 

「二人とも着物!さ、流石日本の英雄、ばっちり似合ってる・・・!」

似合ってる・・・!」

 

「ふふっ、また後程リッカにも着付けて差し上げます。──明けましておめでとうございます、我が愛娘。これより先も、貴女に変わらぬ愛を。無償の愛を注ぎ続ける事を心より誓います。だから──安心しなさい、私のリッカ」

 

「母上・・・」

 

「『何をすれば愛されるか』などと、考えなくてももう良いのです。『ただ、元気でいてくれる』。それだけで、私が貴女を愛する理由には十分なのです。忘れないでくださいね。母の愛とは、親の愛とは、何の見返りも要らない、慈しむ事そのものが本懐なのですから。血など繋がっていなくとも、それだけは・・・忘れないように」

 

「・・・はい、母上。私は母上を・・・本当の母上と心から思っています」

 

「はい、リッカ。心から、貴女を愛しております。二度の生で巡り会えた、かけがえのない我が子。我が全ては、ずっと貴女の心と共に」

 

「ヘヘッ、ラブの深さじゃ頼光サンは日本一だ!ばっちりしっかり甘えなよ、リッカ!いやまぁ、怒らせたらベリーデンジャラスなのも本当だがよ?そこはな?」

 

「・・・うん・・・私、怒られるのも嬉しいよ。見てもらえてるって事だから。金時兄ぃもありがとう!二人とも、私の大事な家族だよ!」

 

「おぅ!ストロングでパワフルな妹が出来て俺っちは御機嫌も御機嫌だ!どうだい、今度足柄の山ァ、音速でブッ飛ばすかい!」

 

「タンデムだねぇ!勿論いいよ!風になるよ風にィ!」

 

「全くもう、どちらもヤンチャなのですから・・・我等が慈母?リッカの御年玉を、貴女様に御預け致します。どうか貯金をさせてあげてくださいな。彼女が『使いたい』と願えるようになる、その日まで」

 

「ワン、ワッフ」

 

「ふふふっ。貴女の慈愛に負けないよう、私も奮闘しなくては。共に、あの傷付いた心を癒して参りましょうね?天照大神・・・日ノ本の母さま」

 

「ワンッ!」

 

「あぁ、リッカはんこないなとこではしゃぎよるん?いっしょにおとそ、おとそ飲まへん?ほらぁ、魔をほふる酒なんてリッカはんにピッタリやわぁ。そこの小僧ばかりやのうて、うちにも構っておくれやす~」

 

「テンちゃん!あけおめー!」

 

「虫・・・──!!」

 

「ワンッ」

 

「・・・・・・は、はい・・・肉片で境内を、返り血で我が子達を汚すわけには参りませんものね・・・今は控えます・・・」

 

「ちちちちち近寄るんじゃねぇ!つーかおとそって鬼が飲むもんじゃねぇじゃんよ!?」

 

「せやの?ええのええの、美味しければなんでも同じよって。ほれほれリッカはん、小僧抑えて?楽しく楽しく、過ごそか?」

 

「金時兄ぃ覚悟!」

 

「離せ!離してくれリッカぁー!!!」

 

「ふふっ、やんちゃな妹に形無しやねぇ~・・・」

 

 

【・・・・・・リッカを産み落とした者共さえいなくなれば、リッカは名実ともに私の子。存在自体が目障りな血筋など何れ断って仕舞いましょうか。鬼退治は望むところ、我が子を魔に陥れた存在など死んで当然。──誅罰執行の瞬間が楽しみですね、リッカ。──ふふ、うふふふふふふ・・・】

 

「うぎっ!?ひ、左腕が・・・!?」

 

 

おせち

 

「来たな御主人。待ちわびたぞナイスなりアマテラスリリィ、すなわちキレイなアマテラス。そなたならやってくれると確信していたホネをやろう」

 

「ワンッ(ガリガリ)」

 

「キャット!改めてよろしくね!え、まさか後ろに在るおせち・・・」

 

「然り。御主人へのパトスを形にしたらこうなった。うむ、15段。作りすぎてカマドの神もニートが出来るのだナ。にゃはは、だがよい。リッカは頑張った。形にして祝うはマナーに礼儀である」

 

「キャット・・・」

 

「忘れるな御主人。誰かを大事にできるリッカは、充分に魅力的なのだ。イケ魂と言うヤツであるな。皆解っているゾ。焦らずニボシというゴールを目指せ。ずっとずっとキャットは応援している。割りとマジに──命にかえても幸せを祈るぞ、御主人」

 

「キャット~!!」

 

「おぉ、まさかの大勝利か?やはりオルタではなくキャットがいいのだナ。ヌクモリティが違うのである」

 

「ワン、ワン!」

 

「む?玉藻オルタが何をしているのか、だと?」

 

『御主人様専用♥スイート御殿』

 

「あちらで御主人を今か今かと待っている」

 

「ガァァアァアァア!!!!」

 

『ぎゃわー!!?なんでルーラーテラスがこっち来るんです!?御呼びじゃねーですよーー!!!』

 

「・・・マジギレあまこー・・・」

 

「南無。線香は上げぬ」

 

書き初め

 

「おうおう、大神さまに我等がますたぁ殿に遊びに来てもらえるたぁ光栄だ。おれもととさまも、今年も世話になるってもんでよろしくなぁ」

 

「こちらこそ、改めて!」

 

「へっ、堅苦しい挨拶は抜きにして。お二方ぁ、筆を取りなァ!今年一年の抱負を決める最初の一筆・・・おれが見ててやるから、すぱっと見事に書き上げてみなぁ!」

 

「ワフッ!」

 

「待ってました!北斎と言えば筆!書くよぉ、あまこー!」

 

「ワン!」

 

 

『龍華』

 

「おぉ?随分と勇ましい字を書くじゃないかますたぁ殿!龍に華とはまた、力強く艶やかなもんサ。字体はこれ以上無いくらいぱわふるだがよ?」

 

「ん、なんかこの漢字が頭に浮かんだんだよね。自分の名前の漢字、なんだっけ?とか考えてたらさー。あまこーは」

 

『天照大神』

 

「ワフッ・・・」

 

「おおぉお・・・!キレ、止め、ハネ、全てにおいてまさに神業だァ!すげえ、すげえぜ!その筆業、下総の時からなにも変わっちゃいねぇな!」

 

「すげぇ・・・!!流石筆しらべの使い手・・・!文字からスゴさが伝わってくるとかホント・・・!見てるだけで力が湧いてくるよ!」

 

「早速飾らせとくれ!いやぁ、ここはいい筆っ使いばかりだから本当に飽きねぇやぁ!」

 

 

『聖 杯』

 

『無念無想』

 

『げぇまぁ・ともえ』

 

「「!?」」

 

鏡開き

 

 

「おー、なんか確か割るんだっけ?美味しいお餅が食べれたらいいね!」

 

「ワフッ!・・・ワン?」

 

「ん?」

 

 

「要するに!割って食べればよいのですね!分かりました!参りましょう割りましょう!それでは──ハレルヤ!!

 

「!?」

 

「正月は自分を鍛え直すために必要な行事。神もきっと許してくださいます。──てなわけでせぇい!!

 

「よーし!神様と御仏様に捧げるお餅!加減なしで行くわよー!とりゃあー!!」

 

「ははは、ミラーブレイクを有り難がるとか日本人はわからないなぁ。まぁいいや、殴り倒すとか、叩き込むとか大得意だからね。そー、れ!」

 

 

「・・・なんでお祝いの席に絶え間なく破壊音や打撃音が鳴るんだろうね、あまこー・・・」

 

「クウゥ・・・ワッフ・・・?」

 

「あ!マスター!明けましておめでとうございます!いっしょに鏡餅をハレルヤしませんか!」

 

「鏡餅を・・・ハレルヤ・・・?」

 

(((((じー・・・)))))

 

・・・・・・せぇい!!!

 

「「「「おぉー!!!」」」」

 

 

「ワフ!ワゥン!」

 

「違う、違うの・・・めでたい行事に・・・拳を振るうのはなんか違うと思うの・・・」

 

 

──そうしてリッカは、神田明神にて様々な行事を堪能する

 

 

「羽子板もまた修行です。ヘラクレス、リッカの二人は私とアキレウスの羽子板をしっかりと参考に・・・おっと」

 

「へへっ、余所見してたらあっという間にゲームセットだぜ先生?」

 

「・・・ほう?」

 

「見とけよリッカ!ヘラクレス!目の前でもう一度先生越えを果たして──」

 

「おっと、急に射手座から弓矢が」

 

「があぁあぁあぁあぁあぁあぁーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!!」

 

「ははは、大丈夫ですかアキレウス。夜でもないのに怖いですね」

 

「カカトが熱いぜぇえぇぇえぇーーっっっっっっ!!!!!」

 

「・・・先生は怒らせないようにしよう、リッカ」

 

「はい」

 

 

羽子板で微笑ましく、血腥く遊び

 

 

「モリアーティ、カルタであろうと私は容赦はしない」

 

「フッ、真正面から挑まれようとも私は負けはしないとも。見ていたまえマイガール!!アドラー君!読みたまえ!」

 

『はい。い』

 

「バリツ!!!」

 

「アウチッ!!!!・・・指が折れたんだけど」

 

「治癒したまえ、次」

 

『さ』

 

「バリツ!!!」

 

「アウチッ!!!」

 

「確実にモリアーティを破壊していく・・・ッ!私の知っているカルタじゃない・・・!」

 

究極の心理戦(物理)を展開するホームズ、モリアーティ、笑いながら楽しむアイリーン

 

 

「はーい!24時間BBちゃん鬼ごっこー!ちゃーんと逃げ切ってくださいねー!」

 

 

【虫空間】

 

「虫空間!?虫空間って書いてあんぞ!!」

 

「逃げよう逃げよう!ろくな事にならないさ!!」

 

「はーい、ロビンさんビリーさん!ガンガン逃げてくださいねー!ほら、ファイトファイト~!はぁ、BBちゃんってなんてこあく」

 

「何してるの?」

 

「・・・あ、明けましておめでとうございま」

 

【パンクラチオン】

 

「げっふぅ────!!」

 

アナザー後輩に、渾身の腹パンが炸裂し

 

 

「空前絶後のぉ!!超絶怒濤の風雲児ィ!!敦盛を愛し敦盛に愛されたうつけぇ!!」

 

「ノッブなにやってるんですかwww」

 

『デデーン、沖田、アウトー』

 

「ギャフンッ!!?」

 

「フッ、ざまぁねぇな沖田」

 

『デデーン、土方、パンクラチオン』

 

「うぉおぁあぁあぁあぁあぁあぁぁあ!!!!」

 

笑ってはいけないノーブー本能寺が執り行われ

 

 

「さぁ、サーヴァント格付けチェックが絶賛開催中です!トップサーヴァントの座に鎮座し続けるのは一体誰なのでしょう!司会は私、マシュ・キリエライト!そして不動の殿堂入り英雄王ギルガメッシュがお送りいたします!あ、動かないでください其処のデミドラゴンさん」

 

「アタシがそっくりさんだなんて嘘よ!認められる分けないじゃない!」

 

「雑種は雑種らしく画面の隅で縮こまっているがいい。では始めるぞ。どちらが我の財で作られた料理か当てるがよい。ちなみに片方はスーパーの安売りで作った贋作者製のものだ」

 

「難しすぎない!?」

 

「これは・・・難しいですね・・・A、でしょうか」

 

「愚問なり騎士王!悩むまでもない!!Bに財の輝きを垣間見た!地上にあってファラオに不可能なし!!万物万象!我が手中にあり!!」

 

「おっとぉ!?真っ二つにカルデアスリートップの意見が分かれたぁ!?」

 

「さて、見物よな?どちらが雑種に堕ちるのやら」

 

「ファ、ファラオが雑種だなどと!不敬、不敬ですよ!?」

 

「黙れ下朗!E級サーヴァント風情がフレームインするでないわ!」

 

「余が、余がそっくりさんだとぅ・・・!泣くぞ!ローマ市民が黙っておらぬぞぉ!!」

 

「あなたはネロ皇帝に良く似た方なので誰もついてこないかと」

 

「マシュ・キリエライト~!!!」

 

「先輩も挑みますか?目指せトップサーヴァントです!」

 

「わ、私はいいや・・・当てられる気がしない・・・」

 

──ちなみに階級はトップサーヴァント、雑種、下朗、E級サーヴァント、そっくりさん、退去待ちとなっております

 

王も含めたサーヴァント格付けチェックを堪能し、皆は思い思いの正月を過ごし、堪能し、手に入れた日々を味わう

 

・・・楽園の賑やかな正月。二日目が穏やかに過ぎていく──




そして、日も沈む頃。アマテラスとリッカは、座って桜餅お雑煮を食べながら沈み行く夕陽を眺めていく。楽しく愉快な日々に、お腹を痛めながら

「はー、笑った笑った!楽しいね!あまこー!」

「ワフゥ(もぐもぐ)」

「こんなに皆が優しくて、皆が楽しくて・・・凄く毎日がキラキラしてて。本当に・・・」

「・・・」

「・・・私、此処にこれてよかった。私が人生で欲しかったもの、全部手に入っちゃったなぁ」

「ワフ」

「え?まだだ、って?」

「ワン!」

「育てて、育む幸せ・・・理想の自分を手に掴む幸せ・・・皆、ずっと一緒?」

「ワッフ!」

「──うん!ありがとう、あまこー!そだね・・・色々あるけど、やっぱり──!」


初詣

『願い、欲するものの欠片。掴むことは叶ったか』

「うん!──私はやっぱり・・・」

『・・・』

「──これからもこの楽園で、皆とずっと一緒に過ごせますように!」

「ワッフ!ワン!ワン!」

『──善き願いである。我は感銘を示し、その願いの成就に全霊を尽くす者也』

一人の少女の願いを聞き届け。守護神・・・そして慈母は、穏やかに微笑む・・・──

そして、帰路につく最中

「・・・ねぇ、あまこー。思ったんだけどさ」

「ワッフ?」

「初詣や正月、三が日に・・・天照大神にまたがって神田明神巡りって・・・私凄いことしてない!?」

「・・・ワフ?」

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