しかし、500記念ともなる以上・・・面白い企画というものは中々思い付かないものです。毎日の更新は思い付きますが、祝うというほど特別視はしていないもので・・・
そんなわけで、部員の皆様からも何かアイディアを募らせていただくのはどうかなと考え付きました。記念に何かやってほしい事や読みたいサーヴァントのマテリアルなど、もしあったりしたらメッセージボックスにお贈りください(感想欄での報告は禁側ですので)
もし送られてきた場合、多いようなら二、三話。少ない、皆無ならば適当に考え付いた事をやる、ということで!リクエストのすべてにお応えできる訳ではないということは、予め御了承ください・・・すみませぬ・・・
もし良かったら、試しにどうぞ~!
召喚編──白祭り
「我が声を聴けッ!全職員!集合ッ!!」
特異点を攻略したのならば、その先に続くは当然の時間。戦利品・・・縁の清算である。思うがままに振るまい、思うがままに手にした王の号令が響き渡る。いつの間に帰ってきていたのか?そんな疑問を吹き飛ばすような力強い声音は変わらずに轟き響き渡る。これより行われる、割と勝敗の見え透いた戦いに挑まんとする王の下へと馳せ参る者達。重要なメインスタッフは当然の参加の意思を示す。何だかんだでお待ちかねであり、新たな仲間を招き財を増やす──
「召喚の時間だぁ!」
「今度こそ行けるのではないかしら・・・だけど、こればかりは全く保証が出来ないのが辛いところよね・・・」
「まぁまぁ、失うものは何もないんだし気楽にいこうよ。ギルの精神は大分まずいことになるだろうけどね!」
そんな軽口を叩きながら、召喚室へと赴く一行。どんな結果が待っていようとも、分け隔てなく笑顔を分け与えし愉快な王の下へ──
しょうかんは まーぼーうまい けものかな
「ふははははは!!一分たりとも遅刻せずやってくるその志は誉めてやろう!財たるものの心構えを分かっているな!よい、そんなお利口な貴様らに特別な褒美がある、有り難く受け取っておけ!」
微塵も変わらずに玉座にて哄笑を上げる英雄王ギルガメッシュ。御機嫌王の証したる原初の姿、上半身を晒した姿、ではなく。漆黒にて片袖をまくったお洒落かつキメキメなラスベガスにて仕立てたスーツを着用して御満悦に笑っている。髪は気分なのかあげており、益々以て気風と迫力、威光とちょっとアレなファッションセンスを超越した御機嫌王が、一同に戦利品と土産品を配る
「アロハシャツ!?あ、顔がプリントされてるー!マシュもマリーも可愛いじゃーん!」
それはお手製のアロハシャツ。ハワイにて特注し作り上げた世界に唯一の、カルデア職員への支給品にしてお土産の一環。ウクレレや花飾りも完備した本格的な嗜好の品を取り揃えしお土産一式。それぞれの顔を精巧にプリントし、裏にはフォウが可愛らしくポージングをとっているある意味であざといデザインに完成した至高の品である。サイズは英雄姫エアが目算にて全て見通したため万全の出来となっている。来るべき夏に、お早いプレゼントを一行はありがたく受けとるのだった。そして、何をしていたかはあっさり理解に至る。サングラスや花飾り、ワイングラスに──辺りに高く高く積み上げられた、現金が満ち満ちたアタッシュケースの山を見れば一目瞭然であるがゆえに
「豪遊してきたんだね、あの特異点で・・・」
「実利を伴ったバカンスと言うがいい。視察も兼ねた羽根伸ばし・・・おっと、これはまだ伝えるべき事柄では無かったか。ふはは、忘れよ!」
ハワイにおいてもラスベガスにおいても御機嫌王は絶好調であった。一夜限りの夜の王として君臨した英雄王ギルガメッシュは当然のようにあらゆるギャンブルに勝利した。ブラックジャックにて全ての手札と場札を把握し、ルーレットは回転数や台の状態を見抜き一発張りを叩き当てる。ポーカーは相手を煽り、思うままに手札を揃え常勝無敗。スロットなど欠伸をしながら7を揃え抜きカジノを叩き潰す勢いで勝って勝って勝ちまくったのである。出禁命令を出したオーナーからカジノを買い取るなど朝飯前。あっという間に一夜の夢を豪華絢爛に彩ったのである。戦利品を積みに積んだヴィマーナは夜の星空をものともせずに輝いていたほどだ
──ハワイでのボランティアも楽しかったね、フォウ!
朝と昼はエアがベンチャー企業に精を出していた。株の上下、流通の機微を自慢の選別眼にて正確に見抜き損失を三桁や二桁に抑えて大儲け。活動資金とギャンブル資金を大量に確保しつつハワイの砂浜を散歩し、ゴミを拾ったり砂の城をフォウと作ったり、のんびりゆったり過ごしていたのである。・・・が、服装は避暑地仕様であり、『水着や泳ぎは、皆と来る時にとっておきたい』というエアの方針にて肌の露出は最小限だったにも関わらず・・・ハワイのビーチにはプレシャスが満ちたのだ
(スゴいものを見たよ。ただでさえ楽しいビーチが輝くようだった・・・)
屈強かつナンパな男たちは女性とにこやかに語り合い、サーフィン日和な高波が絶え間なく現れる。誰もが自然とゴミを拾い、他者とビーチを労り、ボランティアに精を出し、マナーの悪い利用者は姿を消し、笑顔と歓楽が満ち溢れたハワイへと姿を変えたのである。魚たちも警戒することなく泳ぎ回り、沈む夕日にいつまでも思いを馳せる南国の風景。其処にいるだけで他者の尊重と労りの心を呼び覚まし、母なる海を慈しませ、海のあらゆるトラブルを消し去るスキル。エアとギルのカリスマが変化した──フォウ命名『ビーチ・プレシャス』がA+で発動したことにより、なんのトラブルも無く視察を終えることが叶ったのである
「ワイキキにいた者共全員と写真を撮った。フッ、我等のカリスマがハワイにて更なる進化を遂げた事は喜ぶべき事象に他ならぬ。サバフェス・・・開催が待ち遠しいというものよ」
──いい場所だったなぁ・・・今度は絶対皆で行こうね!
(勿論だよ!エアの水着もまだ見てないからね!)
そんなこんなで堪能してきたギルガメッシュは、そのままのテンションでロコモコをリッカ達に配りながら指を鳴らす。恒例の召喚タイムであるが故、それを怠らずに気分がノッたまま押しきってしまおうというノリであった。戦いとは、ノリのいい方が勝つのである
「とは言ったものの、些か召喚を行うには縁が物寂しくはあるな。仕方あるまい、数回程度に抑えるか或いはまた縁を貯める為に特異点を作り上げるかは一考しよう」
「ちょっと待って!君今酷いこと言わなかったかい!?」
さらりとまた特異点を作るなどといった爆弾発言を糾弾するロマンを華麗にスルーし王は笑う。財から財を産み出すゴージャス錬金法は英雄王のみの特権なのである。解決に奔走するのはリッカらメインメンバーではあるが、英雄王は出来ぬ者に出来ぬことをやれ、などとは言わない。それらの破天荒な振る舞いは全て、財たる彼等への信頼からやってきているのだ。盛大なる無茶ぶり、とも言い換えることも出来るが
「ふはは!何を今更驚く!無ければ求む、欲すれば掴む!それがゴージャスクオリティよ!では回せ!此度の戦利品の品定めと行こうではないか!」
ウクレレを掻き鳴らしながら英雄王が召喚を行う。此度の縁では誰が招かれるのか。誰がやってくるのか。それらを確認し、新たなる仲間を楽園に呼び寄せる召喚劇
「誰が来ようとも構いはせぬが、せめて我が唸る程度の英雄であることは所望するぞ?愉快な宴に水を射さぬ程度の存在であってほしいものよな」
「第四次のサーヴァントは大体召喚しているし、誰が来るのか・・・読めないわね・・・」
「誰が来ても!私は一向に構わんッッ!」
「先輩やめてください!来てほしい誰かが・・・一向に来てくださらない英雄王だっていらっしゃるのです・・・!」
「ほざいたなマシュ!ロコモコ追加の刑とする!肥えるがいい!!」
「カロリーになんて・・・絶対に負けません──!」
そんな愉快なやり取りを繰り返していく中、召喚のサークルは輝きを増していく。その反応は──目の当たりにしていたロマンが声をあげる
「あれ!?これ、あれ・・・!?なんで!?」
「・・・ほう?意外な英霊が来たか?貴様の反応、期待出来そうではないか、ロマン」
魔術の王たるロマンの驚きに少なからず関心を示す英雄王。彼が読めぬもの、それはまさしく意外な存在に他ならない。ならば存分に迎えるのみ。収まるサークル。呼び出される英雄。それは──
「やぁ、僕はアレキサンダー!いずれ、征服王イスカンダルと称される存在の・・・ちっちゃい頃だね、うん!よろしくね!」
絶世の美少年。小さくともその覇気は皆が知るもの。征服王イスカンダルが、ゼウスの祝福を受ける前の姿──アレキサンダーがカルデアへとやってきたのである
「・・・あ、あれ?困ったな、僕・・・歓迎されてないのかな?」
その悲しげな言葉と仕草に、ますます度肝を抜かれる一同。リッカは自分の頬をつねり、マシュは目を白黒させている。オルガマリーはイスカンダルのデータと彼を目まぐるしく照会させ、ロマンは唖然としている
──何があったのでしょう!?美少年が覇王になるまでの道筋に何が起こったのでしょうか!?
(ゼウスさぁ・・・)
「ふはははははははははははははは!!!!誰しも幼少の期というのはあどけなきものではあるが、そうかそう来たか!征服王めに伝えてやらねばなるまいよ!面映ゆかろう!くくっ、はははははははは!!」
辛抱たまらぬと笑い転げる英雄王、驚愕を露とするエア、呆れ果てるフォウ。幼少の自分には縁がないギルガメッシュにはかなりツボだったらしい。アレキサンダーを歓迎し、招き入れるに異論はないようだ
「あぁ、良かった。門前払いを受けたらどうしようかと思ったよ。うんうん、よろしくね、皆」
爽やかに笑う。それだけでリッカは感じ取った。自らの敗北を。この笑顔のチャーミングさの欠片も自分は有していない。生まれながらのその魅力的な振る舞いというもの、王の資格たる壁を痛感し、勝手に撃沈し膝をつく
「私も魅了笑顔を身に付けたい人生だった・・・恐怖かスタンか防御力ダウンにしか縁がないやぁ・・・」
「先輩!しっかりしてください先輩!大丈夫です、味方の戦意向上で戦闘力大幅アップです!」
「なんの話よ・・・そして何故競合相手が少年なのよ・・・」
そんなやいのやいのの騒ぎを受けながら、アレキサンダーは英雄王に歩み寄る。一礼し、楽園に脚を運ぶための挨拶を行うのだ
「よろしく、英雄王。貴方の下で、学ばせてもらうよ」
「好きにするがいい。ゴージャスたる我の帝王学は至極明快。──完全無欠よ。覚えておくのだな」
「ははっ、凄いな。うん!楽しみだ!」
「それとイリアスのアキレウスも此処には在籍しているのだぞ?」
「本当かい!?やったぁ!それを早く言ってほしいなぁ!」
喜色満面の笑みで駆け抜けていくアレキサンダーの後ろ姿を目の当たりにし──英雄王は、何かを思い付いたかのように笑う
《よし──ならばもう一席、召喚の席を設けてやるとするか。エア、神代の区画から杖を見繕え、ギリシャ辺りにあろう》
なんとなしに笑いながら、更に召喚を展開する。エアにとある杖の呼び寄せを依頼し、ワイングラスを鳴らしウクレレをべーんと爪弾く姿を不思議に思いながら選別し──
(あっ──)
フォウが思い至る事と、血相を変えて怒鳴り込みし魔女が現れるのは同時であった。髪を振り乱し抗議を示す師匠に驚きの声を上げるオルガマリー。ただ事ではない剣幕である
「あなたギルガメッシュ!あなたのやることが理解出来たわ!愚策よ悪趣味よ非道よ!止めなさい!止めなさいったら!」
「気付いたか。しかしもう遅い!縁が薄いとは言ったが──愉悦に繋がるならば話は別よ!!」
「何を・・・」
「お、オルガマリー!場所を変えましょう?ね?此処はダメよ本当に──!」
──メディアさん、幼少期・・・あっ!
理解を及ぼした頃には、全てが遅かった。召喚が果たされ、愉悦の為に招かれた英雄、それは・・・
「こんにちは!メディアです!優しくしてくれたら、嬉しいです!一生懸命頑張ります!」
メディアの幼少、リリィとされる霊基。恋に焦がれていた、ある意味メディアよりも破天荒な存在、何より──
「いやあぁあぁあぁ白歴史ーー!!何故よ、何故このタイミングなのよー!?」
「ふはははははははははははははは!!決まっていよう、我がその時と確信したからだ!遠慮するな、オケアノスでは確認済みだ!存分に仲良くするがいい!」
──可憐です・・・!
「師匠・・・どんな姿でも、師匠は師匠ですから」
「生暖かい目はやめてくださる!?もう嫌!こんな辱しめがあって!?とんだとばっちりじゃない──!!」
嘆く魔女、笑う王。痛ましく祈る姫にまた可憐さにノックアウトされるリッカ
・・・なんやかんやで、召喚は上手くいった・・・と。ロマンは思うことにしたのだった
NG召喚編
ウルトラマンゼロ「よぉ!オレはゼロ、ウルトラマンゼロだ!世界を救ったすげぇ組織ってのは此処だよな?ウルトラマンを代表して、礼を言いに来たぜ!」
リッカ「ゼロだー!!ブラックホールが吹き荒れる円谷の救世主!!お会いできて光栄です!」
「おっ、なんだよ話が解るな!じゃあ、オレの活躍も見ててくれてたのか?」
「ウルトラマン列伝全部見てました!!」
「サンキュー!よっし、なんならウルトラマン生列伝として!オレが直々に語ってやるぜッ!」
「わーい!!やったぁ!!」
~和室・ちゃぶ台
「そっか・・・親御さんとそんな事がな・・・」
「まぁね・・・セブンさんなんて凄い素敵なお父さん、大切にしてね!」
「あぁ、だがリッカ。気にすることはねぇ。お前だって解ってる筈だ。どう生まれたかより、どう生きるかってことの方が大事だって事はな」
「ん、勿論!私は一人じゃ無いしね!」
「あぁ!忘れんなよ。生まれや身体が作られて仕組まれたものでも、お前の魂はお前だけのもんだ。──そう言って、運命を変えたヤツをオレは知ってるからな」
「それって・・・!」
「おう!合言葉は・・・」
「「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!!」」
~シミュレーター
「折角来たんだ。身体を動かして帰んなきゃな!世界を救ったマスターがどんなものか、肌で感じさせてもらうぜ!」
【私こそ!二万年も待ってられないよ!ゼロの強さに触れてみたい!】
「ヘヘッ、オレに惚れると、火傷するぜ?・・・それにしても・・・」
【?】
「すっげーおっかねぇな、その鎧・・・だが、ベリアルとは似てるようで違う・・・闇と光、ティガ先輩やオーブみたいな感じがするな」
【そう言ってもらえると嬉しい!怪獣だと思って、ガツンと来てね!】
「ヘヘッ、リッカみたいなカワイコちゃん怪獣なんぞいるかよぉっと──!!」
【ゼロさん!キレのいいやつ、頼みます!!なんてね!】
~召喚ルーム
「そろそろ行かなくちゃな。どんな災厄が待ってるか、助けを求める声がしてるか解らないからな」
「ん。ありがとうゼロ!スッゴく楽しかった!」
「ヘヘッ、まさかストロングコロナやルナミラクルも圧してくるとはよ。ビヨンドが無かったら危なかったぜ」
「人間相手にゼロが、ウルトラマンが本気になれるわけないじゃん!ウルトラマンが強いのは、誰かを護るとき!でしょ?」
「ヘヘッ、そういうこった!・・・あばよ。リッカ。もし、どうしようもねぇ宇宙の恐怖やなんかが出てきたときは、呼んでくれよな。すぐに駆け付けるからよ」
「・・・いいの?」
「何水臭い事言ってんだ。殴りあって、話し合って、認めあって・・・オレら、もうダチだろ」
「ダチ・・・!ゼロと!?」
「おう!ウルトラフレンド第一号、だな!」
「やったぁ!ありがとう!!握手して握手!」
「ん!・・・どんなに苦しくても、忘れんなよ。輝く未来は、お前の瞳と胸ん中にあるんだ!」
「うんっ!」
「オレもお前にも、限界はねぇ!──運命なんて越えていけ!また会おうぜ、リッカ!!」
「ゼロ!逢えて良かった!ばいばーい!!」
『友情と写真とサインと手形とBlu-rayBOXを残して退去』
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