「――――我、思い至れり。行動の意味、行動の意義を得たり」
「定義する――つまり」
「『全裸はとても、気持ちがいい』」
「メリィアメン・・・脱衣、全裸――総ての痕跡を、私は捉える。我が眼は、総てを知る、光を見る。数多の光を私は覗覚する。――キャストオフ、キャストオフ、――キャスト、オフ――」
「――――ネフェル・・・イルカ・・・――ギルガメッシュ――!(美しきものはギルガメッシュの意)」
「統括局。観測所、覗覚星に揺らぎが見られる。対処を」
「ギャハハハハハ!私にどうしろと言うのだ!!眼をくりぬいて新たに付け替えろ!」
『英雄王!起きてください英雄王!朝です!決戦の朝ですよ!起きてください!目覚めの時間ですよ!起きてください!えーゆーおー!おーきーてーくーだーさーいー!えーゆーおー!』
「やかましい!!」
跳ね起きる。ジャンヌか。そういえば目覚まし係に立候補してたっけ
「せめてボキャブラリーを増やさぬか!オウムか貴様!」
『おはようございます英雄王!皆さんが貴方を待っていますよ!』
「人の話を聞かぬかたわけ!」
『きっちり歯を磨いて顔をあらってくださいね!では!』
ぶつりと切れる通信。――改めて、ギャップがすごい
「……あれはバーサーカーであったか……ルーラーとかクラス詐称であろう?」
『残念ながらルーラーなんだよね!おはよう英雄王!僕はばっちり快眠&食事をとって万全さ!』
ハキハキとしているロマン。どうやら絶好調らしい。何よりだ
『マギ☆マリウォッチングに今徹しているからね!早寝早起きさ!甘味もたっぷり!肥りそうだ!』
『うるさいわよロマニ……おはようございます、ギル。皆と合流してくださいますか?』
断る理由もない。最後の会合に向かう
「うむ。貴様も寝たか?オルガマリー」
『はい。大丈夫です。最後まで皆をサポートしたいと思います』
頼もしい返事が返ってくる。うん。大丈夫だ、支援に負担はない
「よし、では起床といくか。次はカルデアの部屋に身を預けたいものだ」
――さぁ、決戦だ!
「――この中で軍を率いて戦った事があるのは、俺と英雄王か」
「構わぬ。戦術は貴様が取れ」
「すまない。――まぁ俺も、国を落とした絢爛な経歴があるわけではないが」
ジークフリートが作戦を立案する
――敵は此方より遥かに多い。だが、敵のほとんどは此方より弱い。この場合、とれる作戦は二つ
背後から奇襲する電撃戦。しかしこちらの位置がばれている以上、それは叶わない
ならばやることは一つ
「「正面突破!」」
清姫、エリザベートが口を揃える
一丸となり、障害を蹴散らし大将を仕留める、その方針で固まることとなった。
「ファヴニールの対処は俺とマスターが行おう。皆は雑魚やサーヴァントから、俺たちを護ってほしい」
「おおよそ雑竜どもの司令塔はアレであろう。討ち果たせるか否かがこの戦争の要点であろうな」
「素敵ね、脇目も振らず駆け抜けるなんて!フランスを護る勇者たちだもの、華やかにいきたいわね!賛成します!」
「じゃあ僕はマリーの目付け役を。――もう二度と目を離すもんか」
――うん。頼む、アマデウス。必ず、皆で歌を歌おう
「必ず生きて帰りましょうね、アマデウス。――下ネタはダメよ?」
「ねぇ子ジカ。私はぶちのめしたいやつがいるんだけど、アタシはそいつに集中していい?」
エリザベートが手を挙げる。集中したい相手……?……そういえば、あのカーミラと名乗る吸血鬼の真名は……
「いいよいいよ。やっちゃって!エリちゃん!」
「ありがと!話が解るわね、子ジカ!」
――なるほど、自分自身と、乗り越えなければならないものがあるというわけか
「しくじるなよ、エリザベート。せめて諸ともに散って貢献せよ」
「散らないわよゴージャス!アタシ、何度出たって恥ずかしくないんだから!」
「ははは、貴様はその内ロボにもなろうよ。守護神的なアレで」
「わたくしは、マスターを護りますわ。火を吹いて近寄る無礼者をごぅごぅと」
「お願いね、きよひー!」
「はい、安珍さま……」
……清姫と名乗るサーヴァント……本当にマスターを見ているのか……?
「うむ、危なくなったら鐘に入るがよい」
「では、私は皆の守護を。お任せいただきたい」
「私も、全力を尽くします」
マシュとゲオルギウスがパーティーのガードを申し出る
「マスターの守勢は任せるぞ、マシュ」
「はい!」
ジャンヌが歩み寄る
「私は、竜の魔女を討ち果たします。お任せください。この胸の疑問を、問い質さなくては」
白き聖女に、迷いは見られない。とても、スッキリとした顔つきだ
「ジャンヌ、その衣装とっても素敵よ!」
「マリア、今は茶々をいれないように」
「むぅ。だって本当なんですもの!黒い魔女に逢うのにピッタリだわ!」
「馬子にも衣装というやつよな。――思うがままの疑問をぶつけるがよい。それが活路になろうさ」
「はい。――英雄王はいかがなさいますか?」
「そうさな。いい加減頭上を飛び回るハエどもに辟易していたところだ。ヴィマーナを使い一掃してやるとするか」
皆が万全に戦えるサポートを申し出る。横やりは入れさせない。自分が総て一掃しよう
「あぁ、大将首は我が貰うぞ。貴様らの露払いと同時に、貴様らは王手をかけよ。詰みは我がしてやる」
「――解りました。皆もそれでいいですね?」
異論を唱える者はいない。――後は、進むのみだ
『スタッフ一同、八時間の睡眠と完璧な食事で万全さ!サポートは任せてくれ!』
『感知は任せて。貴方たちは立ち止まらず、前へ向かって進みなさい。これは所長命令よ』
「うん!よし――じゃあ皆!」
高々に右手を掲げる、最後のマスター立香
「私達の頑張りで、フランスを救うよ!大丈夫!私達ならやれる!――必ず勝とう!」
「「「「「「了解!」」」」」」
「ルーラー、ジャンヌ・ダルクの名の下に!救世の勇者達に力と祝福を授けます!令呪の形を取りて、皆に願いと希望を!」
純白の聖女が令呪をサーヴァント達に使用する。皆の霊基が力と強度を増し、大量の魔力を確保する
「ではな。我は先に行くぞ」
身体にみなぎる力を感じながら、ヴィマーナを召喚する。――これなら、丸一日使役しても大丈夫そうだ
「気を付けてね、ギル!」
「必ず、また」
「――励むがよい。次に見える際は、決着の時だ」
ヴィマーナに乗り込み、玉座に腰を下ろす
「英雄王!どうかお気をつけて!」
「ギルガメッシュ様!私を助けてくださったのだもの!貴方も必ず無事でいてくださいね!」
「――ファヴニールは任せてくれ」
「うむ。任せた」
離陸するヴィマーナ。放たれるエーテル。騎手をオルレアンの城に向け
「――ヴィマーナ!抜錨!」
仲間達に地上を任せ。王は天空へと舞い上がるのであった――
天空。前方に見えるは無数雑多のワイバーン
「そういえば、初めて手を下したのは貴様らであったな。なつかしいものだ」
――あのときはひやひやしていたが、もう悩む事はない
ただ、全力で――倒すのみだ!
「王の舞う天に、貴様らのような雑種は要らぬ――さぁ」
竜殺し、原典選別。装填完了――。開門――その砲門数――――500門!
まずは、眼前を一掃する――!
「死にもの狂いで謳え、雑竜――――!!」
これが、開戦の狼煙だ――!!
「召喚に備えろ!万全の体勢で待機だ!」
「シッ、シッ!祈りの準備は万全です!シッシッ!シッ!」
「うわーん!羽織も旗もどっかに行っちゃいましたー!ここが誠の立てどきじゃないですかやだー!!」
「⬛⬛⬛⬛⬛(私は最後の手段だろうな。寝るか)」
「キャットは後方待機を所望する。パーティーの準備があるゆえナ。沖田、羽織を探すカ?」
「うわあぁあんお願いいたしますー!羽織ー!旗ー!」
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