目指し、到達した新天地
思いは此処に
夢の在処は此処に
そう、全ての答えは此処に集う──
「おぉ・・・!!」
辿り着いた先、その旅路の果て。冒険の最後にリッカらカルデア一行、そしてコロンブス、シェヘラザードがやってきた場所。金色の光の柱に導かれた其処にあったもの・・・誰ともなき嘆息を切っ掛けに、一同が目を奪われ息を呑む。──其処には、まさに人々が思い描く天上の風景が拡がっていた。夢想し、お伽噺に出てくるような理想郷。或いは天上の国、まさに天国と伝えられるような風景と景色が、戦い抜き辿り着いた彼女達を壮麗に迎え入れる。
『此処が、天の宮殿・・・確かに誰もが思い描くような、こうあってほしいと願うような場所に見えるね!そうか、此処は最後の国・・・ゴールと言っていい場所なのかな?』
地底では見れなかった青空が、白き雲が拡がっている。其処は空間からして違う場所なのだろうか。白き大理石で組み上げられた荘厳にして壮麗な宮殿が在る浮き島に、リッカらがいる小島に虹の橋がかかっている。雲海が滝のように下へと落ちていき、絶え間無く鐘の音がする。空気は澄み切り、白き鳩が飛び立ち、島には華が咲き誇る。何処までも続く青と白、碧、そして虹の景観。それらを指して、ダ・ヴィンチが予想をシェヘラザードに問い掛ける
「はい。私の霊基が告げております。私は、相応しき王を。素晴らしきマスターとその仲間達を此処へ導くことこそが与えられた役割であると」
シェヘラザードの確信が話されるより前に、その天上の国の荘厳さと壮麗さが一同の心を踊らせた。人の気配は皆無ではあるが、それ故に精緻である空間。虹の橋を駆け抜け、我先にと宮殿へと向かっていく
「よーし皆!目指すゴールはすぐ其処だ!僕に続けー!」
「わはーい!写真を沢山撮りたいです!皆で一枚撮りましょう!一生ものの想い出ですよ!ね、マシュさん!」
「はい!是非ともこの光景は、ドクターや王に見せて差し上げなくては!」
「雲なのに滝だー!変なのー!」
「待て、あまり迂闊に近付くのはよくないぞ!まずは状況確認から・・・!」
「ったく、やれやれ・・・おーい!俺を置いていくなってのー!さぁ行こうぜ、リッカ!」
皆が駆けていく。鐘が鳴り響く、純白の宮殿へと訪問し、其処に何があるかどうか。宝物の、その夢の在処を確かめに走り出していく
「解ってるよー!さぁ行こうか、シェヘラザード!完全無欠の物語・・・どんなものか、見に行こう!」
「はい、我が王。此処まで来たのなら・・・後は確かめるのみです。私が夢見たその物語が、一体如何なるものなのか。私のこの逸る胸の高鳴りが正しきものなのかを・・・」
鳴り響く鐘の音。流れ落ちていく滝の音。壮麗に建築されし宮殿。其処に、望みの全てがある。そう信じて、リッカはシェヘラザードの手を取る。完全無欠の物語。シェヘラザードの望みの成就に立ち会う為に。──そう。其処に辿り着きし覇者に与えられるのだ。この特異点の総てを手にする資格が。その総てが。その意味を、リッカ達は正しく理解することとなる・・・
たどりつき ここがごーるの けものかな
~
荘厳に閉ざされた門は独りでに開き、そして一同を内部に招く。天の宮殿もまた、その外観に違わぬ輝きに満ちていた。七色のステンドグラス、高貴なるカーペット。汚れ一つ無き壁に床。宮殿の名に相応しい高貴さ、気高さを言葉なく来訪者に伝えている。鳥の囀りしか聞こえぬ程の静けさが、射し込む光と相まり、空間そのものが気品と風格を持っているかのような、来訪者を推し量るような、問い掛けてくるような感覚を与えてくる
「シャルルー。十二勇士が揃ってた頃の場所みたいな感じだね」
「だな。メッチャ静かな事くらいか。違うことっていったら・・・」
「・・・フランスの宮殿にすら匹敵する精緻さだ。絵画の一つも嗜んでおけばよかったな・・・」
それぞれの感想が告げられるなか、ゆっくりとシェヘラザードが歩んでいく。階段を上り、二階の眼前に聳え立つ巨大な扉へ歩み寄りそっと手を置く
「この奥に、特異点を成立させるものが・・・『聖杯』があります。さぁ、我が王。覇者たる貴女が掴むべきものを手にしに参りましょう──」
「・・・解った!皆、付いていこう!」
此処に至って、拒む理由は何処にもない。シェヘラザードの導きに従い、玉座・・・謁見の間へと歩んでいく一同。扉が開かれた先には、紅き垂れ幕、カーペット、そして王が座す玉座が安置されている、聖母マリア像、四大天使が象られたステンドグラスから光が射し込む中、その光が照らすのは──
「・・・聖杯だね」
特異点を成立させる要素、万能の願望機。ゴージャスたる特級の規格外でなければ至高の財宝たる存在。それが静かに輝き安置されていたのだ。玉座に納められるように。持ち主を──覇者の手に収まることを望むように
「──・・・・・・」
ふと、コロンブスが動いた。その行動は、自らの半生の、彼なりの反逆と反抗であったのかもしれない。そっと・・・静かに、リッカの背中を押し、聖杯に近付くよう、促したのだ
「アレはマスター、君のものだよ。──僕はいらないよ」
「コロンブス・・・」
「僕はいいんだ。此処にこれただけで。今度こそ、僕は・・・」
一目で、この場所が敬虔な信仰心にて作り上げられた事を理解した。コロンブスはこの景色だけで、周りに仲間がいるだけでいいと言う。それだけが、自らが手にするべき宝だと
「さぁ、旅を締め括ってよマスター。今度こそ、僕の心の日誌に記してほしい。『この旅は、最高に楽しかった』ってね!」
「──うん!」
コロンブスの言葉を背に受け、そして走り出すリッカ。聖杯が輝く。手に取られるその瞬間を手にするように。そして歩み寄り、手に取るその光景を固唾を呑んで見守る一同が──
「──!!」
瞬間、シェヘラザードの顔色が変わる。その場に来たことで、『此処に来たこと』で、何か・・・何か、致命的な事を思い出してしまったかのような。理解してしまったかのような
「王よ、御待ちください!何か──!」
「!?」
・・・──リッカの訓練されきった反射神経と運動能力は、シェヘラザードの要求に余すことなくこたえられた。直ぐ様聖杯から飛び退き、マシュがカバーしてくれる範囲へと飛び退く。ゴージャスの楽園にて、聖杯に慣れ親しみ目が眩んでいなかったのも幸いしたのだ。訳も分からず迎撃の体勢を取る一同、そして──
「──オイオイオイ、また余計な事をしてくれたじゃねぇか。自慢気に掲げて隙だらけな背中をグサリっていうシナリオだってのによォ。おまけに其処の俺は俺じゃあねぇってのが髄著だよな。よりにもよって──『目の前の御宝をいらねぇ』なんていっちまうなんてよ」
「──!」
コロンブスではない。この老獪なる声音は、リッカ達と共にいたコロンブスのものでは・・・衝撃を受けているこの少年のものでは断じてない。だが、一同は直感する。この語り口と口調は──
「だが、お陰様で助かったぜェ。下にいる奴隷ども、そんでこの御宝を『俺に譲ってくれて』、おまけにわざわざ俺を起こしに来てくれたんだからよォ!感謝感激だぜェ!一銭もくれてはやらねぇがよ!ファッハッハァー!」
そして、形を為して現れる──少年と酷似した服装をした老人、老年の冒険家。悪趣味な金色のプロテクターを纏い、紅き冒険家の衣装を着込んだ男。白髪に白髭を蓄え、醜悪なまでに生き生きとした笑顔を浮かべる──
「自己紹介もしとかねぇとなぁ。俺はコロンブス!クリストファー・コロンブスだ!其処にいる『もどき』でも『絞りカス』でもねぇ、歴史に名を残したクリストファー・コロンブスその人よ!いやぁ、本当にありがとよ!お前らが馬鹿正直にソイツらを信じてくれたお陰様でぜんっぶ元通りよ!そら──」
聖杯を掴み、高らかに掲げる。そうすることで、持ち主を得た聖杯から魔力が溢れ出る。天の宮殿そのものが、クリストファー・コロンブスを名乗る老人を、主と認めたのである
「『俺に資格が戻った』!其処のアバズレにぐちゃぐちゃにされて予定は狂っちまったが、そこのガキを連れ回し『俺を地底の覇者』にしてくれたお陰で元サヤってやつだぜ!本当におめでたい奴等だぜ、ありがとよぉ?ってか──」
その醜悪な罵倒と笑顔は更に輝いていく。自分自身が総てを手に入れた事を確信し、勝利を手にした笑みに満ち溢れていたのだ。そして、此処まで辿り着いた者達に言葉を浴びせかける
「揃いも揃ってバカな奴等だ。クリストファー・コロンブスっつったらまずはこう思うんじゃねぇのか?『世にも有名な征服者!こいつはヤベェやつだ』ってよ!ひょっとしてガキの俺が使えるとでも思ったのかい?分からなくもねぇがよ。『ギリシャ』辺りには高く売れ込むような見た目だもんよ!ハッハッハー!カワイイは正義だよなぁ!得したぜェ!ありがとよぉコロンブスくぅん!」
「・・・どうして。どうして・・・お前が、此処に・・・」
突然の邂逅、少年と老年。二人のコロンブスが向かい合う。そして同時に、シェヘラザードもまた・・・その全ての事実に、聖杯から記憶を返還され立ち尽くしている
「なんだなんだ!?どういうこった!?」
「コロンブスが二人!?分裂!?」
「二人は・・・いや、シェヘラザードとあの老人は互いを知っているのか・・・!?」
「あぁ、知ってるぜェ?元々コイツは俺のモンだし、其処の女は俺の協力者だったモンだ。ま、今となっちゃどうでもいいがよ。そんで其処のオレは・・・『其処の女が造り出したオレの絞りカス』って処か?俺を封じたはいいが、消すことは出来なかった訳だからよ、せめてもの処理として、そっちの『コロンブス』を聖杯の所持者にしようとしたんだろうが・・・どうやら少年の俺は損得勘定はお嫌いだったようだぜ?今更だがなぁ!フッ、ファッハッハァー!」
「どういう事ですか!?コンラ、さっぱり解りません!」
その急転直下の事態に、フラフラとシェヘラザードが立ち上がる。せめて、語り手の責任を果たさんとばかりに言葉を紡ぎ始める。──思い出した事実を、真相を告げる為に
「・・・かの聖杯は、あそこにいるコロンブスが勝利し手にしたもの。あのコロンブスは、何処かの聖杯戦争の勝者。そして私は・・・彼の協力者なるサーヴァントでした・・・」
「勝者・・・シェヘラザードが、協力者のサーヴァント・・・!?」
それらだけを聞けば、彼女と彼は繋がっていると言うことに他ならない。更なる情報が、立て続けに開帳される
「あぁそうさ。何処かは覚えてねぇが、俺は聖杯戦争に勝った。めんどくせぇ奴には笑顔で近付いてマスターから殺ったり、強いサーヴァントは自害させたりしてよ?夢を諦めずに努力した結果だぜェ?んで、俺はこの聖杯に願ったのさ。俺の、俺による俺の為の国、在るだけでボロ儲けができる『特異点』の成立をな!」
聖杯に願いしは、自らが治め思うがままに商売と利益を上げられる国。そしてその特異点。それの成立により・・・世界に、魔術の神秘をちらつかせた魔術世界への貿易を考案していたという
「世間や今の状況に不安や不満を抱え、それでいてなにもしようとしねぇ、其処らに溢れた『奴隷』を鍛えて鍛えて売り物にできる特異点、サーヴァントどもに国ごっこさせて独りでに育成して俺は売り捌くだけの夢の『奴隷市場』!それだけじゃねぇ、完成した暁にゃ、魔術の神秘だの秘匿だのをしている奴等にこの特異点そのものをちらつかせて世界の価値観を覆す商売をしようと考えた!聖杯ならそれが出来る!諦めずに新天地を目指した俺ならな!──だがよぉ。何をトチ狂いやがったのか、そこの女がなァ」
土壇場になり、コロンブスの一人勝ちに待ったをかけたのは自らが死なないよう保身に走り続けてきた・・・シェヘラザードだったという。聖杯を手にした瞬間ではなく、その少し後に──コロンブスから、聖杯の所持権を命懸けで『定まらぬもの』にしたというのだ
「やってくれたぜェ。お陰様で俺はさっきまで身動き一つ取れなかった。聖杯がコイツの願いを受理しちまったせいで予定が狂っちまった。俺の言うことしか聞かない筈だった召喚したサーヴァントは好きに暴れちまうし、お仕置き用に用意したあの力自慢の奴隷くんは制御不能になっちまうし」
「──メガロス・・・!」
「『聖杯は誰のものでもない』なんてロックまでかかっちまって、此処に誰かが来るまで待ち惚けを食らう羽目になっちまった。──だが、俺は消滅はしなかった訳だぜ。幸運にもな。そもそも、その女の自滅に巻き込まれただけなんだがよ。──だが、それじゃお前が困ったんだよな?シェヘラザードよぉ」
そう。コロンブスから聖杯を奪えたのではなく・・・あくまで聖杯もろとも彼を封印するのが精一杯である。これでは聖杯が目覚めた時に彼が真っ先に聖杯を手にしてしまう。そう考えたシェヘラザードは、一計を打った。コロンブスの霊基と、自らの宝具を重ね合わせ、その所有権を戦いの果てに取り戻さんとした
「・・・聖杯に願いました。『クリストファー・コロンブス』の召喚。全盛期の老人ではなく、未だ謎に包まれて明確となっていない少年の姿を。そして、その霊基を強固に・・・そして、けして揺らぐことや影響を受けることなき様に・・・『シンドバットの冒険』の主人公の在り方を付与したのです・・・」
シンドバット、千夜一夜物語に編纂された物語の少年を、コロンブス少年に重ね合わせ霊基を、老コロンブスから保護したという。精神と発想が、聖杯と共に封じられたコロンブスに影響されぬ様に。そして──
「コロンブス少年、そしてカルデアの皆様と共に・・・この特異点を乗り越え、そして聖杯をコロンブス少年が手にすれば、この特異点は是正される、筈でした・・・」
「残念だったなぁ。その論理はアンタの頭から吹き飛んでいた。無茶をしたツケだな。んで、オマケにガキの俺はあまっちょろい寝言をほざいて宝には興味が無いときた。ハッハッハー!洗脳でもしときゃあ良かったのによぉ!奴隷に自由意思を認めたのがお前さんのミスだぜぇ!」
最後の最期で、コロンブスは聖杯ではなく仲間を選んだ。その選択にて、コロンブスは聖杯を拒否した。それは、シェヘラザードが阻止すべきものであったが、彼女が真実を思い出したのは、老コロンブスに支配権が戻った瞬間であり。リッカを護るために声を上げるのが精一杯だったのだ
「お陰様でこの通り、この聖杯は俺のモンになったわけだ!感謝するぜぇ、何から何まで御膳立てしてくれてよぉ!」
「・・・・・・」
「──僕は・・・」
そんな中、呻くように呟くコロンブスが顔を上げる。その顔は、衝撃と動揺、混乱と絶望に染まっていたのだ
「──僕は・・・何も知らずに・・・皆を騙して。お前が得になるような事をしていたという事、なの・・・?」
「違う!違うよコロンブス!あなたと一緒に行くと決めたのは私達で──」
「あぁ、そうだぜ?残念だったなぁ。最後の最期で『お前は夢から降りた』。なりふり構わず聖杯を奪っておきゃあ、其処の女の思惑通りにハッピーエンドだったのによォ!ま、其処の女の手垢で作られた俺なんぞそんなもんさ。言われなかったか?何をしても、どんな事をしてもお前は誰かに言われた筈だぜぇ?なんなら俺が言ってやるよ、分かりやすくな。知ったような口を利くバカどもみたいに分かりやすく、特別だぜ?」
哄笑と嘲笑に弾む老コロンブス。失意と絶望に沈む少年コロンブス。勝利宣言とばかりに、彼の心を砕く言葉を、痛烈な批判を浴びせかける
「『信用できない、コイツはあのコロンブスだ。本心はきっと別にある。どんな事をしようともだ』って事だぜ!哀しいなぁオイ。何をしようが何をやろうが──お前は誰にも信頼なんかされてなかったって事さ!ファッハッハ!ハッハッハァー!!!」
「──僕は・・・また・・・皆の旅を・・・僕の旅を汚してしまった・・・」
ガックリと項垂れるコロンブス。その声には覇気はなく、輝くような響きは何処にもない。夢を今度は、自分自身の手で裏切り・・・
「しっかり!あんなフェイスレスジジィの言葉なんて受け流して!」
「──ごめんね、マスター。世界中の皆が言った通りだ・・・僕は、何処までいっても。『クリストファー・コロンブス』だったんだ・・・」
仲間達の旅路を汚してしまった。仲間達を裏切ってしまった。──最早自分が戦える理由も気概もない。魂が折れてしまった。不屈の意志が他ならぬ自分にへし折れたのだ
「・・・コロンブス・・・」
シェヘラザードもまた、同じく。死地を潜り抜け、心から信じた王に、最悪の結末を用意してしまった。同時に、自らはどうしようもなく弱く、刃を振りかざしたとしても王には届かないことを証明してしまったのだ。──かの、奴隷王に
「フッフッフッ、さぁて。ようやく忙しくなるぜェ?此処は地底の国、アガルタなんかじゃねぇ。地底に篭ってばかりじゃ商売は出来ねぇからな。大いに羽ばたく時がやって来たのさ!──んで、裏事情を知っちまったカルデアのマスターの皆さんは・・・始末するしかねぇよな?」
コロンブスが高らかに聖杯を掲げる。光輝き、この天の宮殿を丸ごと覆うような輝きを放ち尽くしていく
『──ハッ!?余りにも清々しい悪役ムーブに呆然としてしまっていた!アライメントの属性は単純な善悪の基準じゃないが、これは間違いなく悪だろうという確信がある!まぁそんな話はいい!膨大な魔力反応!この天の宮殿自体が──』
「な──なんだこりゃあぁあぁ!?」
シャルルを初めとした一同が驚愕に目を見開く。目の前に在りし聖母マリア像が、みるみるうちに巨大化していく。宮殿の天井を破壊し、そして見上げるほどに。右手に巨大な鞭を、首に頭蓋骨のネックレスをつけ、目からは血の涙を流し、左手に──奴隷を現す生首を抱え、醜悪にして敬虔なる信仰心を形にした、聖杯を守護せし征服の聖母マリアとして起動する
「さぁ行くぜェ!祝砲を鳴らせェ!金、名声!食い物黄金!男に女ァ!!その総てを俺がかっさらってやる!此処が信念と夢の果てにして始まりよォ!!」
全長、100メートル。超巨大守護聖母。コロンブスの生前の船の名称を冠したその存在が、聖杯を取り込み起動し一同へ慈愛と征服の鞭を振るう
──そう。この特異点の本来の姿。リッカらが辿り着いた最後の障害。乗り越えし最後の場は、新天地に巣食いし征服者の悪意。その特異点は、地底帝国に非ず。その名は・・・──
AD2000
移動奴隷商船 サンタマリア
原初の征服者
コロンブス「んで、最後に教えてやるぜェ?シェヘラザードよぉ。完全無欠の物語ってのは・・・」
シェヘラザード「・・・!」
「この俺の痛快な一人勝ちって事よォ!!フッフッフッ、ハッハッハー!ファッハッハァー!!!」
「・・・そんな・・・そんな、事が・・・」
リッカ【──・・・・・・】
どのキャラのイラストを見たい?
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コンラ
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桃太郎(髀)
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温羅(異聞帯)
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坂上田村麻呂
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オーディン
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アマノザコ
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ビリィ・ヘリント
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ルゥ・アンセス
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アイリーン・アドラー
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崇徳上皇(和御魂)
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平将門公
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シモ・ヘイヘ
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ロジェロ
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パパポポ
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リリス(汎人類史)