人理を照らす、開闢の星

改築王──驚天動地の大奮闘── 改築王・大改築！──妥協なき王の責務

自由自在に召喚するのは勝手だ。だがその場合、誰が極限まで働くと思う？英雄王です


と言うわけで、史上最大の分割改築編をお楽しみください！流石に長いので、何話かに分けてお送りいたします！

NG召喚の皆さんは滞在する方と、ふらりと立ち寄る方に別れております。アパートや屋敷などは滞在、個室や施設は立ち寄る形ですね

まずはNGの皆に住居を提供してから本来の形となります！お楽しみください！改めて、リクエストありがとうございました！

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「少し時間をおいてみれば、随分と改築の要望が溜まっていたものよ。これは一息にするには難儀であろうな、区切りつつ行うとするか」

膨大に溜め込まれた新規入居分の書類。召喚にて呼び寄せた者への厚遇と待遇を行うための改築に挑む御機嫌王であったが、その数が異様に多い事に鼻をならす。──原因は明白である。召喚の機構の暴走による招かれざる客らも招いたことによる人員飽和。本来NGであるので退出するのが相場であったが、今回は別動隊としてスカウトを行ったために滞在を許した。故に、通常召喚の他にも用意せねばならない改築は幅広くなり、最早一人ではこなせるか疑わしいほどの改築を求められているのである。本来なら頭を抱える難題ではあるが、王に焦りは見られない。どのみち達成することに変わりはないのだから、泣くより嘆くより笑みを浮かべ余裕を示した方が有意義であり万全であると理解しているからだ

《困難や窮地であればあるほど人の本質は試される。仕事が山積み程度で余裕が崩れるなど話にならん。強さが求められるは窮地なればこそ。ピンチはチャンスというやつよな》

──はい。どのような苦難であろうとも投げ出さず、終わった後の解放感と宴を目指して奮闘しましょう。ゴールだけを見据え、共に駆け抜ける所存です！

エアもまた鉢巻きを締め直し、挑む激務への意気込みを見せる。フォウをエルキドゥに任せ、遥かなる改築へと挑まんと決意を露にしているのだ。最早言葉には出さず、王は静かに頭を撫でるのみ。それだけで、意思疏通は充分であるからだ

「世界一かっこいい夏休みの宿題に挑むような決意表明だね。パーキングエリアとして待機してるから、一区切りになったら呼ぶといいよ」

（無理しちゃダメだよ、エア！）

──うん！ありがとう！二人とも、待っていてね！

「任せる。さぁ行くぞ。楽園の看板はけして潰えぬ。他の追随を許さぬ奮闘をこなし、高らかに労働の喜びを謳い上げてくれる──！！」

輝く改築王Tシャツ、そして鉢巻き。走り出し飛び出す王、寄り添う姫、見送る友たち。──最も長い改築が、幕を開ける──

島津豊久　上等な和室

「俺はこいでよか。雨風が凌げてぐっすり安心して眠れるならそれよりは何も望まん」

「常在戦場と言うヤツか？血生臭き事よ。だがまぁよい。張り詰めている弦は容易く切れる。息抜きは重要であろう。戦場にて落ち果てる前に此処に来るがよいぞ。即座に全快するであろうさ」

「そりゃあありがたい事よ。うむ、天下泰平御機嫌王と呼ばれよる気前の良さ、嘘じゃあなかっちゅう事じゃのぅ」

──日本の方々は本当に不思議かつ一本気質な方々が沢山ですね･･･リッカちゃんも凄いですし、日本は最強の民族と言う認識で良いのでしょうか？

《最近の歴史に生きる日本の者共は製作と職人芸に注力しており肉体面はそれほどでもないが、まぁその認識は間違いではあるまいよ。全盛期の日本はウルクにも劣らぬ猛者がちらほらいたやもしれんな》

ノッブ「おーいたいた田舎侍！一人寂しく飲むのは辛いじゃろ！ワシが気を利かせて酒を持ってきてやったでな！カルデア在住ノッブの厚意を受け取るがよいわ！」

「おほぉ、気が利くもんじゃのぅ『のっぶ』！王様も呑まんか？肩組んで飲む酒は旨か！」

「魅力的な申し出だが、遠慮するとしよう。我等はまだまだ、業務が山積みなのでな」

シャナ　メロンパン製造機能付き屋敷

シャナ（唖然）

「フレイムヘイズの好みなど我は知らぬ。故に代わり映えの無い屋敷であることは赦すがよい。多種多様のメロンパンを焼き立てすぐに味わえる特典はせめてもののサービスよ。不満、不具合、不良品が出たならすぐに告げよ、対応してやる」

「･･･屋敷はまぁ、そうなんだけど･･･半日にも満たないで一人専用の住居を作れるとかどうなってるのよ、あんた･･･」

「フッ、仮住居に過ぎぬがな。そして覚えておけ。我は絶対にして始まりの王。英雄の中の英雄王──ギルガメッシュである」

──ボタン一つでほかほかふっくらメロンパン！お勧めはプレシャスメロンパンですよ！さぁどうぞ！

「･･･──（もぐもぐ）」

「フッ、どうだ？パンの出来は？」

「──美味しい･･･！なんだか、これ以上ないって感じが･･･食べるのが勿体無いって気がするくらい･･･」

「それがプレシャスメロンパンの効能よ。あまり食べ過ぎて太るなよ？」

「う、うるさい、うるさ･･･うぅ、否定できないかも･･･」

「よし、ならば次だ。さて次の輩は･･･」

「ねぇ」

「･･･む？」

「──ありがとう、良くしてくれて。がんばる」

「フッ、礼などいらぬ。当然の責務なのだからな！」

──でも、きちんと受けとりますよ。こちらこそ、これからもよろしくお願いいたしますね！

橘朔也　研究施設+虎太朗の屋敷再現

「（ズゾゾゾゾゾ）」

「･･･」

「（ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ）」

──スパゲティーと、牛乳を一心不乱に･･･

「ふぅ、ごっそさん。一研究員の俺にも良くしてくれるとは。これは下手な真似は出来ないな」

「貴様は此処一番と言う場面で何よりも輝く男よ。平常時は余計なことをせず研究に勤しみ続けるがよい。その為のこの場よ」

「そうさせてもらうよ。じゃあ──」

「む･･･？」

「これ、食ってもいいかな？」

「──好きにせよ」

──ライダーとは、良く食べる方なのですね･･･

藤井蓮　アパートの一室

「ありがとな。俺にはこれだけで充分だ。もう変態や破綻者が見えない平穏を過ごせる場所ならそれ以上は望まないよ」

──かけがえの無い平穏を。それを欲するのが願いであり渇望･･･まるで水底の輝きのような美しさですね

「そんな訳で、何か用があるときは遠慮なく呼んでくれ。ほとんど此処にいるし、昼寝かなんかしてるだろうからな」

「存外に話が通じるではないか。くれぐれも内部から楽園を叩き壊してくれるなよ？」

「ラインハルトじゃあるまいし、ちゃんと大人しくしてるさ。･･･あ、ちょっとお願い、いいか？」

──？

「たまに･･･マリィやダチを呼んでもいいかい？」

「──交友を阻む理由はない。したいようにせよ。その全てを我は赦す」

「ん、サンキュ。さーて、リッカのヤツに休憩の大事さを伝えに行くか･･･」

ブロリー　リラックス回復ポッド

「･･････」

「何か不満や問題はあるか？あるのならば聞き届けよう」

「･･････」

「･･･む？どうした？」

「･･･zzz」

「──眠ったか。貴様を泣かせる下級戦士はおらぬ。ゆるりと眠るがよい」

──気が高まるとまさに鬼神の如くな迫力ですが･･･穏やかな時は、本当に物静かな方ですね･･･

《うむ、扱いにくさは群を抜くが、それは無理に制御し暴走した際の話よ。闘争本能が疼かぬならば刺激する事はない。利用する理由もないのだからな》

「･･･ZZZ」

「──目覚めの際が災厄の引き金にならぬことを祈るぞ。貴様の制止は些か以上に手を焼くのだからな」

トキ　単独総合症例診察所『トキ・クリニック』

「ありがとう。此処で私はドクター・ロマニ、ナイチンゲール氏と協力し、健康と身体の不備の治療に当たろう。それが私の、楽園における戦いだ」

──前線に立つばかりが戦いではない･･･こうして日頃の健康を見てくださる方がいらっしゃるのは喜ばしい限りです。衛生や健康は、愉悦の日々に不可欠ですからね！

《然り。拳法にて行われる治療は中々に効くであろうよ。過労をしたスタッフは此処に運び込んでやらなければな》

「早速だが君を･･･、──いや、余計な御世話だな。君には、専属が既に付いているようだ」

「フッ、そういうことよ」

──？さぁ、次へ参りましょう！折り返しは過ぎている筈ですから！

《うむ、では参るぞ！我等の改築に終わりはないのだからな！》

高町なのは　教導機関&相談所

「アプローチを変えます！まずは一対一でお悩み相談！火力や魔法は抜きでその為に語り合える環境を用意してもらいました！これで誤解を解いていこうと思います！」

──なんという断固たる決意･･･！それほどまでに風評を気にしていたのですね･･･

「真面目な事よな。我から言わせれば、その火力を活かさずして貴様は何を活かすのかといった疑問は付きまとうが、まぁ努力に対して苦言はよそう。精進するがよい」

「ありがとうございます！私は絶対に優しい指導者、高町なのはとしてやってみせます！」

『I do not know you, whether it can be』

『SEYANA』

──あなたにそれができるかどうか解らない･･･デバイスさんが辛辣です！？マルドゥーク神も！？

「二人とも酷くないかな！？」

「ふはは！理解されているようで何よりではないか！よい、次だ！」

サトシ　専用ポケモンセンター

「用向きがあればいつでも転送が叶うようにしてある。瀕死のポケモンを拾った場合は即座にコールをするがよい。全自動で対応してやろう」

『ありがとうございます！オレ、安心して冒険が出来ます！リッカにも伝えてください！また必ずバトルしようぜ！って！』

「良かろう。伝えておこう。楽園のトレーナーとして恥じぬ戦いを各地方に見せつけてやるがよい！」

『はい！！』

──こうして縁が繋がったまま紡がれる。それを確かめるための改築。例えそれは、離れていても･･･

ミュウ『♪』

セレビィ『♪♪』

──？迷い込んだポケモン･･･？大丈夫？帰り道は解る？案内しようか？

『～♪』

『～♪♪』

──あ･･･行ってしまいました。大丈夫かな･･･迷わないと良いけど･･･

《エア、どうした？此処で一旦区切り、次なる改築に向かう前の休息とするぞ。よもやこの程度では疲れなどすまいが、念の為と言うヤツよ》

──は、はい！分かりました！それでは一旦休息を挟み、次の現場へと参りましょう！

長らく溜まりし改築は、まだまだ続く。続くったら、続く──

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フォウ（二人とも、お疲れ様！おやつと御茶があるからきっちり休んでね！）

エルキドゥ「ドクターやオルガマリー、リッカちゃんからも差し入れが来てるよ。ふふ、負けられないね？激務なんかにさ？」

ギルガメッシュ「ふはは、負ける要素など無いわ！だが気の利く差し入れだ、流石我の認めし財どもよな。──む、きちんと金箔を塗っているな。でかした！」

──！

『かいふくのくすり』

『げんきのかたまり』

──これは･･･

（あぁ、頑張る君たちに贈り物、だってさ。そして──気にかけてくれてありがとう、とも言ってたよ）

──あのポケモン達が･･･うん、こちらこそ。ありがとね、フォウ！まだまだ、頑張れるって気がする──！