人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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くろひー(ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ)

メアリー「何ガタガタしてるのさ、鬱陶しい」

アン「なんだか・・・ダユーさんでしたか?ドレイクさんとそっくりで解釈違いで顔が合わせられないそうですわよ?」

ドレイク「なんだいそりゃ。あんなの顔が似ているだけの別人だろう?お互いに失礼さね」

「いや、そのそれは理解しているのですが、動悸とか色々、ほらその、なんというか廊下であったらショック死しそうというか・・・」

コロンブス「こんにちはー!僕はコロンブス!海賊や船乗りの皆さんに挨拶に来ました!よろしくお願いいたします!」

ドレイク「お、威勢がいいじゃないか!いいねぇ、ラム酒のむかい?」

メアリー「未成年じゃないのかな・・・」

アン「躊躇いなく私達に話しかけてくるのはいいですわね。お爺様の時より話は早そうですわ」

コロンブス「あ、海賊になるつもりは無いけどね?単純に、新天地のための船の操舵を学びたいんだ!」

「「!?」」

「驚かないで欲しいんだけどな!?確かに生前の所業は海賊そのものだったけど・・・」

ドレイク「なぁに、変えられない未来より楽しい今さ!さぁ何を教えてもらいたいんだい?特別に──」

くろひー「BBA無理すんな!おねしょたはちっと年食い過ぎで、ですぞ!」

ドレイク「あぁん?なんだいアンタも教えてほしいのかい?」

「ばばばばばばばばんなわけねぇでござろ!ないわー!絶対ないわー!星の航海者の操舵とかマジリスペクトですわー!」

リッカ「やほー!ツンデレ乙wwコロンブスくん!はい、生卵!」

「わ、ありがとマスター!せーの!」

「「美味しいじゃないか!」」

くろひー「リッカたん何をおっしゃ、仰有る!しぜぜ、全然違うし!違いますぞー!」

メアリー「なんというか・・・リッちゃんが言うまでもなく」

アン「バレバレ、ですわね・・・」


改築編三──城までは楽に手掛けられるボーダーライン

「よし、暴走のOK召喚はこなしたな。些か手間取ったが、後は駆け抜けるのみよ。本来の英霊どもであるのなら話は早い。迅速に終わらせてくれる!」

 

 

ソーマとエリクサーを服用し、疲労を全て打ち消しクライマックス改築に臨む意気込みを王は見せつける。漸く溜まりに溜まった召喚システムの負債は精算した。後は、アガルタにてマスター達が紡ぎ上げた縁により招かれた者達に改築を行い、その積み重なった改築を完遂するのみである

 

──キチンと休憩を挟み、そしてメリハリをつけて・・・いけます、ギル。さぁ、最後まで駆け抜け一息で完遂しましょう!

 

エアもまたフォウのプレシャスパワーにて全快し奮い立つ。エアは、そして御機嫌王はフォウがいる限り、過労や疲労、ダメージは全て昇華され問題なく十全の能力や体調を維持できるのだ。まるで非常電池よなと茶化した御機嫌王はフォウにどつかれたが、その効能は抜群かつ効果覿面である。激務に感じていた疲労と溜まっていた消耗がたちどころに昇華され、活力がみなぎり力が満ち溢れる感覚が身体に満ちているのだから

 

《事此処に至り妥協など不要。全力と本気にて全てを終わらせ一息をついてくれるわ!──では始めるぞ!改築奮闘最長記録を塗り替えてくれる!!》

 

溢れる愉悦、満ちるやる気に醸し出す王気。それらの全てを懸けて王と姫は走り出す。其処に最早理屈と理由など不要。全ては、楽園の充実と更なる磐石の為に──

 

 

 

ダユー 水都アクエリアス

 

「・・・驚いたわ。まさか最後の夢まで形にしてしまうなんて。あなた、自分がどれ程凄まじい無茶苦茶をしていたか理解しているかしら?」

 

「ハッ。凡百の尺度で我を量るでないわ。我に成し遂げられぬ万象はなく、そして聞き届けられぬ願いはない。全て気分一つで自由自在よ。都市の一つや二つ、容易く再現してくれるわ」

 

「──それはそれは。そうね・・・そうなのね。なら、此処に至って容易く捨てる、だなどと言ってはいられないわね」

 

「ガーデニングに執心していたな?その願いに誂え向きな存在をも用意してやろう。──マーリン!」

 

「あぁ、分かっているとも。やぁ、放蕩の公女様?華の魔術師マーリンさんがやって来たよ。ガーデニング、華の管理ならお任せさ。最近何もせずのんびりしていたからね!きっと力になれると思うな」

 

「あら・・・潮風に負けない花を御存知なのかしら?何から何までありがたいわね。心から感謝しなくてはならないわ。──捨てられるその日まで、私はこの楽園を彩ってみようかしら」

 

──財となった以上、王が捨てるなどあり得はしません。どうか成し遂げたいことをいつまでも成し遂げられますように。ワタシ達は、一人一人の想いと願いを叶えるために奔走しているのですから!

 

「よし、じゃあ早速始めようか!まずは何から仕込もうか?まずは何度でもトライする気持ちを以て──」

 

「ありがとう。──いつか私も、ミサが終わる日が来るといいわね。あ、それと私の顔を見るなり倒れた海賊がいたのだけど・・・」

 

「──理想が潰えたか。良き海賊であったぞ、黒髭よ」

 

 

武則天 聖神皇帝城

 

「にゃははははは!見事、見事であるぞごーじゃす!妾が腰掛けるに相応しき城、妾が担うに相応しき城をよくぞ作り上げた!聖神皇帝を冠したのも実によい!よいぞ!此処から妾のばかんすや拷問、そして人材登用が始まるのじゃ!」

 

──王、聖神皇帝とは?

 

《こやつは何度も号を変えたことに定評のある女帝でな。自らの手掛けた漢字を作り、自らの考案した名称を象り、自らの望む称号を名乗った。その中でも聖神皇帝は気に入りの名と聞いている。ま、呼びやすい渾名があるのは悪くはない。適当な名があるのなら引用すれば事足りるのだからな》

 

「何を一人で頷いておる!──しかしこれでは一人で城に在住する事となる。妾がすーぱー女帝とはいえ、それでは不便というもの。適度な小間使いが必要だと思うのじゃ。何か宛はないか?ごーじゃす」

 

「案ずるな、抜かりはないぞ?そら、既に雇用と契約は済ませている。姿を現すがいい」

 

「オッス、てなわけでキャットである。ゴールデン猫缶にて誠心誠意尽くすことにしたぞ」

 

「にゃわーーーー!?ねこぉおぉお!!?」

 

「猫と和解せよ、猫に報酬を捧げよ。ジャガーだがなっ!!ジャガーは全て知っているッ!」

 

「ありがたく受け取るがいい!反逆し下克上も良いぞ?──出来るのならばな!!」

 

「図ったなごーじゃす~~!?」

 

──きっちりと飴は支給させていただきます。飴と鞭。非情な統治と専制政治は楽園にて控えてくださいますように・・・

 

《抑止力を配置するゴージャス采配。ふむ、天下泰平御機嫌王の名に相応しきゴージャスで的確な判断よな!ふははははははは!次だ!!》

 

 

ペンテシレイア 鍛練場+アマゾネスドット・コム受付会場

 

「強さの新たな形、配達の受付。そして新たなる概念・・・私はこの楽園にて新たな革命、イノベーションを起こす。どのような場所にも辿り着き望みの物資を運搬する強さを求めるのだ」

 

「──なんだ、その奇怪なる手の動きは」

 

「ワールドワイドな強さを求めるものの儀式らしい。シバの女王が私に伝えたものだ。かの憎きアキレウスをシェア(分割)するためにも私は強く、より強くならなくては。ヒッポリュテにも声をかけたが・・・」

 

──あ、姉妹とキチンとコミュニケーションを取ったのですね!良かったです・・・早々暴れる事が無いと良いのですが・・・

 

「人員は少しずつ集めていくことにする。早速座学にてラーニングし、EXPと啓蒙を高め新たなるステージへと高めなくては・・・」

 

(──だそうだが?挨拶の一つも交わしてやらぬのか?アキレウス)

 

アキレウス(あー、なんだか別方向にぶっ飛んじまったな何故か。・・・まぁ、わざわざ波風を立てる必要も無いだろ。いつかペンテシレイアが満足できる強さになったなら、覚悟を決めて注文するさ。本気と全力の勝負をな)

 

──シバにゃん、図らずともファインプレー・・・流石は聡明なるソロモンの妻・・・!

 

《あらかじめ次善の策も打っておかなければな。平穏無事に終わるならばそれでよい。警戒を怠らず次へ行くとするか》

 

「即日配達、再配達・・・不在届けも無用の安全安心・・・」

 

シバ「はろはろ~♪儲けてますか~?手解きにやって来ましたよ~♪」

 

ペンテシレイア「む・・・是非人材登用の伝がほしいところだが・・・」

 

「お任せください♪さぁさぁ、始めましょう!力仕事を制するアマゾネス企業の起業でーす♪なんちゃって♥」

 

「ふはははははははははははは!!!」

 

──まさかの腹筋への刺客!?いけません、しっかりなさってくださいギル!ようやく折り返しなのですから──!?

 

 

乙姫 竜宮城

 

「まぁ、なんと!本当にありがとうございます!これで皆様を宴に招き、宴に招き、宴に招くことが出来ます!」

 

「宴にしか招かぬではないか。其処までして宴に拘る理由はなんだ?」

 

「当然、宴とそれを開催する竜宮城が浦島さんに誉められたからですよ!竜宮城の誉れは私の誉れ、宴を誉めていただくのは私の生き甲斐であり喜びなのです!もてなし、宴、大好きですから!」

 

──忘年会、新年会に大活躍な予感です!戦闘力とは違うアプローチで楽園に心強く貢献していただける筈ですね!

 

《天上の宴もよいが、海底の祭りも決して悪くはないな。ふはは、これはよい拾い物をしたな!でかしたぞマスター!》

 

「と言うわけで、甲乙丙どのような宴がお望みでしょうか?経費や負担は私が賄いますよ!遠慮なさらずに!宴大好きっ子ですから!」

 

「──記録と些か以上に異なる人格よな。追い詰められ本気を出すタイプか?」

 

「はい!私は本気を出すと意外とスゴいですよ!でも・・・私が本気を出すときは大分詰んでいる不味い状況なので・・・あんまり起きてほしくはないですね」

 

──アガルタでの彼女は相当切羽詰まっていたようですね・・・どうか、楽園では心穏やかに過ごせますように・・・

 

 

シェヘラザード シェルター+語り聞かせの閨+語り聞かせ講演会場

 

「・・・安全、安心・・・なんと理想的な環境なのでしょう・・・それに、私本来の役目を果たす施設まで・・・本当に、本当にありがとうございます。私はこれ以上、何も望むことはありません・・・」

 

「シェルターは楽園でも有数の堅牢さを誇る。万が一に楽園そのものが潰えようと、魔力と電力は貴様に回され消滅は免れよう。同時にシェルターそのものも破られる事はあるまい」

 

──絶対に破られない、いえ、破らせない安心と安全を貴女に。どうか心置きなく物語を楽園の皆様にお聞かせください。貴女の紡ぎたい言葉を、紡ぎたいままに

 

「──。・・・誉れも高き最上の王。申し訳ありませんが、後一つだけお願いを聞いてくださいませんか?」

 

「む、追加建造か?良い、乗り掛かった船だ。どのようなものであろうと成し遂げてやろう。好きに申してみるがいい。今更どのような要望であろうが・・・」

 

「──なるべく、楽園の皆様との触れ合える機会を。そして、マスター・・・我が王やスタッフの皆様にお話を聞かせる機会をくださいませんか」

 

──なんと・・・シェヘラザードさんが、そのような申し出を・・・?

 

「楽園という、待ち望んだ場所へやって来たというのに。引きこもるばかりでは・・・それこそ無念で死んでしまいます。だから私は望みます。楽園の皆様との触れ合いを。僅かでも、助力し・・・僅かなれども、完全無欠の物語の一端を担うことを望みます。どうか・・・お願いを聞いてはいただけませんか?」

 

「──殊勝な事よな。だが良い、気に入った。望むままにするがよい。週に一度か二度、講演を行うことを許す。その弁舌、自在に振るうがよい」

 

「ありがとうございます、姫と共に在りし奇跡の王。──それでは早速・・・」

 

──?

 

「誰よりも奮闘する王へ、微力ながらリラックスできるお話を。御安心ください。睡眠の効率を何倍にもなさるお話ですので、一時間あれば、睡眠時間換算で五時間は睡眠が叶うかと」

 

──ギル。これは良き仮眠が取れる筈です。マリーにも声をかけ、是非!

 

《──ふむ、国や城を手掛けたのだ。無理をすれば疲労は噴出する、か。──よい。お前とこやつの進言は受け取った。ならば・・・少しばかり、休息といくか》

 

「ありがとうございます。・・・どうぞ、眠ってしまっても、構いませんよ──」




マリー「まぁ、私の膝でこんなにもぐっすり眠ってしまうなんて。ゴージャス様もエアも、張り切りすぎなのですから・・・」

ギル「────────・・・・・・・・・」

──すぅ・・・・・・

シェヘラザード「民の為、何より王のため、自らの楽しみのため全てを万全にこなす。このように素敵な王には、会ったことがありません。我が王、我がマスターが慕う理由、余さず理解できました」

マリー「うふふっ。ゴージャス様が誰よりも慕われる理由、ご存知かしら?」

シェヘラザード「・・・?」

マリー「私はご存知よ。だって──この楽園で誰よりも、楽園で起こる全てを楽しんでいるのですもの。エアと一緒に、誰よりも笑っているのですもの。だから──皆が大好きなの。いるだけで楽しく嬉しくなる、ゴージャス様の事が!」

「・・・はい。私も、心からそう思います。そして、片時も離れず王を支える、美しく尊き姫の事もまた・・・尊敬を示さずにはいられません」

──・・・すー、くー・・・

「・・・御休みなさい。どうか御二人がいつまでも寄り添い逢い、その笑顔が絶える事なきように──」

・・・こうして、王妃と語り部に見守られながら、労働の仮眠を一時間程とり、王と姫は更なる労働に挑む。穏やかな一時と、更なる愉悦の堪能の為に──

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