ここまできたら1000話いくしかないですね!実装されているイベントやったならそのうちいくでしょう!部員の皆様なら、その果てしない先へも共に歩んでくださると信じています!
バレンタインの本筋は先程までで一区切り、次は日常を兼用したチョコ渡しイベントになります!どうか、お楽しみください!
本当にスゴいのは、無償無給無料の執筆活動をまりたくてやりたくてたまらないと思わせてくださる部員の、拝見者の皆様の存在そのものです!
感謝と御礼は尽きまじ!どうかこれからも、よろしくお願いいたしますっ!!
バレンタイン、それは感謝を告げる日。甘さに想いを込め、形にして大切な誰かに送るそんな一日。日頃の感謝を表して、確かに想いと願いを甘味と共に手渡す日
「すぅ、はぁ・・・はぁ・・・すぅ・・・」
そんな日の折にて起きし大騒動にも、全く以て動じる・・・否、気付くことすらなく自らの気持ちを形にするために奮闘し続けた少女が此処に一人。ホームセンターの内部に作られし特注即席キッチンにて、徹底的な研鑽と吟味を重ねに重ねた『それ』を持ち、都合35回の深呼吸を経て、自らの決意とボルテージを高めに高めている。これから行う、ミッションの為に
「⬛⬛⬛⬛⬛⬛・・・」
傍らにて唸りを上げる黒騎士、『誠実』と書かれたエプロンを鎧の上から纏いしシュールな格好を披露しながらかの少女を心配せしは、誉れも高き騎士の中の騎士、ランスロット。狂い果てながらも微塵も衰えぬ武練にて、少女を強くサポートしたのである
「ふぅ・・・ありがとうございます、ランスロットさん。はい、大丈夫です。先輩の味の好みや嗜好、それらを吟味して作られたこのチョコ・・・必ず先輩をギャフンと言わせて見せます!」
手に握られし、何処から見てもスタンダードなチョコレート、ランスロットと協力し作り上げた努力と修練の成果を、ぐっと抱き抱え決意を宿す少女・・・マシュは顔を上げる
「やります。先輩にそろそろ・・・本当のナンバーワンサーヴァントにして一番の後輩は誰かということを知らしめなくてはなりません。数多のサーヴァントにうつつを抜かす移り気な先輩を、このチョコにて取り戻すのです!」
そう、マシュは考えていたのだ。感謝をありったけ込め、そしてチョコを、想いを込めたチョコを先輩の胃袋に叩き込み超エキサイティンすることを。なんだかカルデアが騒がしかったような気もするが、ランスロットが大丈夫だとしきりに伝えてきたので今まで製作に没頭していたのである。その裏に、黒騎士の気遣いがあったのは最早語るまでも無い。今回ばかりは、持つべきものは盾ではないとランスロットは判断したのだ。狂っているとは何なのだろうか
「⬛⬛⬛⬛・・・」
もう少し穏やかに肩の力を抜くべきでは?静かなニュアンスにて唸るランスロットの真意を、何を感じたのか激励と受けとるマシュは笑顔を浮かべサムズアップを返す。任せてください、と鼻息荒く自慢気な少女の姿に、理性をなくした騎士は心配を禁じ得ない
「ランスロットさんも手伝ってくださったこのプラン、今の私は失敗する気がしません!もう何も怖くないです、この辺りで浮気はいい加減にしてくださいということを知らしめてみせます!」
死亡フラグの展覧会めいた決意表明を露に、デミ・サーヴァント武装を纏いマシュっとチョコを懐くマシュ・キリエライト。アグレッシブと化した、盾の少女は一目散に駆け抜ける
「待っていてくださいランスロットさん!成功した暁には、また一緒にピクニックに行きましょうね!」
「⬛⬛⬛⬛⬛──!」
転ぶことの無いように、ご武運をとハンカチをヒラヒラさせ後ろ姿を見送り、静かになったキッチンをいそいそとランスロットは片付け始める
「good・・・luck」
そう、狂える者なりのエールを残して──
あのひとに ささぐかんしゃは あまいあじ
「せんぱい!せんぱーい!マシュ・キリエライト!マシュ・キリエライトがやって参りました!部屋にいらっしゃいますでしょうか!部屋にいらっしゃいますでしょうか!開けてくださいませんか!後輩が、あなたの後輩がやって参りましたよ!オンリーワン後輩のデリバリーで──」
「ネズラァ!!やかましすぎるコーリング止めなさい後輩!」
壮絶なノックと宣誓にて先輩に存在感を与える作戦にて、先輩・・・リッカへの先制攻撃を与えることは成功したとマシュは判断しニヤリとほくそえむ。先輩は対話を武器とする、ならば先輩に口を挟ませずペースを握るという必殺戦法が効を奏し、居留守の可能性を排除することに成功する。後は冷静に的確にチョコを・・・
「──は、せんぱ──」
渡す、筈だったのだが。後輩の眼前にある先輩、リッカの姿が冷静な判断を打ち壊し粉々に思考回路を粉砕したのである
「もー、風呂上がりに何事かと思ったらなすびの押し売りとか。いつもなら断るけど、マシュに免じて許す。ほら上がって上がって」
バスタオルを頭から被り、ブラ代わりに胸を隠しパンティの他には何も付けていない男らしすぎる風呂上がりスタイル。湯気と拭ききれていない水の滴りが、引き締まり鍛え上げられ抜いた鋼の乙女の芸術めいた肉体を際立たせている。湯にて上気し火照り、赤らみを帯びた肢体に、歴戦の傷が危うい魅力を際立たせている。生半可な男性など及びもつかぬ美しさと実用性を兼ね備えた筋肉、一片の無駄のないボディバランスを間近で見た後輩の精神は、咄嗟に気絶からの防衛反応を示す
「わぁちょっと何いきなり鼻血出してるのさ!?どうしたの!?何があったの!?」
「いぇっ、なんでもありまっ、ありません!せんぱ、せんぱいかっこい、えっちです!デンジャラスですっ!」
「存在自体がスケベな後輩がエッチだとぅ!?嫌味か貴様ッッ!!」
「な、なんでもないですっ!ティッ、ティッシュくださっ、ティッシュっ・・・あっ、ふぁ、ほぁっ・・・!」
「マシュあなたホント何しに来たの!?」
とりあえずグドーシ屋敷を汚されては困るので迅速丁寧な対応にてマシュを落ち着かせ、リビングにてリッカ特製野菜ジュースを振るまい、スポーツブラとスパッツを着用しマシュを応対する
「お、お見苦しいところをお見せしました。後輩として一生の不覚です・・・」
「割りといつも見苦しいから大丈夫だよ(チゥー)」
「先輩!?そ、そうやってなすびに塩を振りかけるのも今日までですよ・・・!今日の後輩は凄いです!物凄いんですから!」
「入り口で突然鼻血撒き散らす人は言うことが違うなー」
「物凄いんですからねっ!さぁ先輩──こちらをどうぞ!出来る後輩の感謝の気持ちを!ありがたく受け取ってください!」
こちらを!とソファーにて足を組み王者めいた風格を漂わせるリッカに膝まずき、深々とチョコを献上する我等が後輩。手の先にあるのは──
「・・・──」
それは、ハート型のチョコ。白と黒の飾りを施し、『あなたの唯一無二の後輩より!』とリヨめいたデフォルメマシュが手を振っているメッセージカード付きだ。隣には黒い蜥蜴のようなものが描いてある。画力が力尽きたドラゴンであることを、リッカは即座に看破する
「どれだけ絆が紡がれようと、どれだけ先輩を慕うサーヴァントが現れようと!オンリーワンであり、白米であり、実家のような安心感をあなたにもたらすのはこのマシュ・キリエライト!私しかいません!ですから先輩!私は宣誓します!」
「──なすび安売り宣言?」
「違います!いずれ先輩の掃除、食事、洗濯身の回りのあれこれを!先輩とアイコンタクトのみで出来るようになるニュータイプ的なアルティメットシャイニングサバイブラスター後輩にってあぁ先輩!?」
マシュの戯言をハイハイワロスワロスと受け流し、リッカは受け取ったチョコを一口一口、味わい、噛み締めるように食べていく。努力と懸命の証を、込められた想いを受け止めるように
「・・・ど、どうですか?先輩・・・美味しいですか?どうでしょう?」
「ん、普通」
普通!?その全く飾り気のない感想にガビーンとなるマシュであるが──リッカの真意は更に続くものであった
「普通が一番難しいんだよ。いろんなチョコを食べたけど、こんなに普通なチョコを食べたのは初めてだって断言したげる。──ありがと、マシュ。私、この普通をくれるマシュが好きかな」
「先輩・・・」
「いつでも慕ってくれる後輩がいてくれる。いつでもこうして想ってくれる子がいる。きっとそれは、とっても幸せな事だから」
チョコの一口一口を大切に咀嚼し、想いを受け止め、そして食べきり。リッカはマシュへの返礼を告げる。そして、いつも騒がしく、変わらず自分を先輩と呼んでくれるちょいウザな後輩の有り難さを、尊さを言葉にして返すのだ
「いつも先輩って呼んでくれて、ありがとね。─割と、んーと・・・マシュに支えられてるとこっていうか・・・マシュがマシュであることに助けられてるよ」
「──────・・・」
「ナンバーワンじゃなくても別にいいよ。マシュはマシュだけの何かを私に見せてくれればいいからさ。まーそんなわけで・・・」
ぽんと肩を叩き、笑顔にてほっぺをむにるリッカ。──その顔は、照れと誇らしさが混じった、マシュが見たこともない、可愛らしく無邪気な先輩の表情で──
「これからもよろしくね、私のマシュ。私以外に目移りしたら、ブッ飛ばしちゃうぞ♪」
「──ふぁ、は・・・せ・・・・・・」
「?せ?」
──風呂上がりの扇情的な肢体、立ち振舞いにて振り撒かれるイケメンオーラ、あふれでる対女性フェロモン。そしていつもとは真逆な対応によるギャップ。それら全ては──マシュのギアとリミッターを振りきるのには充分すぎる程であった
「──せんぱぁあぁあぁあぁい!!!♥」
「ほわぁあぁあぁあぁ!!!?」
デミ・サーヴァント武装により丸腰のリッカを全身全霊で押し倒す。まさに事案案件な現場が発生しバスタオルが宙を舞う。デンジャラスなビーストが邪龍を押さえつけるこれもうわかんねぇな案件の発動により、まさかのマシュがリッカにマウントを取るという珍事が発生する
「先輩はっ!いっつもいっつもそうやって私を惑わせて!いけない先輩です!いけない先輩です!!そんないけない先輩はほっぺたをつねります!むにむにしますよ!いいですか!いいですね!」
「押し倒してまでやることがそんなチンケなものか日和ってるんじゃないなすびィ!女組伏せたんならがっつり責任とって一夜の過ちから合意にするくらいアンアンヒィヒィ言わせたらんかい!!だからマシュはじゃんぬの足許にも及ばない地味ーなプレーンシュガー後輩なのだよばーか!」
「先輩を・・・アンアン、ヒィヒィ・・・!?アバブッ!?」
「うわぁあぁマウント取って鼻血とかちょっとアブノーマル過ぎんよー!!カーミラ!カーミラさんよんで!このマシュマロメイデンで絞ってー!!」
「リッカ、マシュ?友チョコを渡しに来たわ。やっぱり大切な親友には性別関係無い気持ちを伝えたいと思って──」
「あぁマリー良いところに!!このなすびなんとかして!退かして取り抑えて!キャラ崩壊しまくった残念後輩をなんとかしてください!ちょ、力強い!おのれー!だから風呂上がりを狙ったのか卑劣な後輩め!!」
「大丈夫、大丈夫ですよ先輩・・・マシュは、先輩の全てを受け入れますから・・・はい、大丈夫ですからね・・・」
「オルガはやく止めてー!!このままじゃ私後輩にナインライブズ決めなきゃいけなくなるー!!」
「・・・・・・はっ・・・!?そ、そうね、そうよね!マシュ!止めなさいフェアじゃないわなんで下着なのよあなた!?」
「ここ私の部屋ァ!!あーもう、なんでこーゆうときに限って私の頼れるSECOMたちがいないのぉ!?」
カルデア三人娘の絆とどたばたは、これからもずっと続いてくのだろう。これからも変わらず、紡がれていくのだろう
「離れなさいマシュ!あなたそんな肉食系じゃないでしょう!私の知っているマシュはもっと淑やかだったわよ!オフェリアが見たら悲しむわよ!」
「先輩がいけないんです!先輩が、私を狂わせて・・・!止めてください!私から先輩を奪わないでください!先輩との想い出を奪わないでください!」
「何を訳のわからないことを!ロマニ!ロマニ!!鎮静剤を持ってきて!もうマシュに投与するわ!あっ力強い!なんで武装しているのあなた!?」
「最初から私の体が目当てだったのね後輩ッ!そういう肉食系嫌いじゃないわ!でも押し倒してまでチキッてるんじゃない!!私が手本を見せてやる!!足腰たたなくしてやるから覚悟しなさいマシュ!あとオルガマリー!!」
「お願いいたしますっ!!」
「なんで私も!?あ、ちょっ、まっ──ぎ、ギルーーー!!!」
かしましく、慎ましやかな女子の語らいは穏やかに過ぎていく。願わくば、こんな細やかな女子の集いが永遠であることを願うばかりである──
ランスロット「⬛⬛⬛⬛・・・(ホロリ)」
騎士王「ランスロット、何をしているのです?・・・娘の微笑ましい交流?」
スパァン!!スパァン!!アッセンパイソコハリズミカルニ・・・!
イヤラシイ、イヤラシイコウハイズイ・・・
ロマニ精神安定剤まだ!?
騎士王「────えぇ。なんと微笑ましい。笑顔に満ちているというのは、素晴らしいものですね」
「⬛⬛⬛⬛!!」
・・・この後ロマニの検診とトキのスマイルビームにて平静を取り戻した三人は、アニメを見ることになった
リヨぐだ子『アハァンこの感触ぅ!VRは此処まで進化したァン!』
マシュ『い、いけません先輩!公共の場で!』
オルガマリー『な、何よ!さっきは私を追いかけていたくせに・・・!』
オルガマリー「VRオルガマリーとか口にしている時点で大分染まっているじゃない・・・(リッカに膝枕しながら)」
マシュ「羨ましいです・・・!私の理想の関係が此処にあります・・・!(リッカに足投げ出されながら)」
リッカ「マジで言ってる?私あんなにマシュに傾倒できないなー」
マシュ「見ていてくださいね先輩!いつか私、先輩専用ターゲット集中を身に付けて見せますから!」
リッカ「頭に大特価シールでも貼れば?私以外の誰にも買わせないけど」
マシュ「先輩・・・♥♥♥」
オルガマリー「あなたたち本当仲良しよね・・・」
ランスロット「(グッ)」
騎士王「ギャラハッド、見ていますか。あなたの見出だした少女はあんなにも生を謳歌していますよ・・・」
オジマンディアス「御機嫌の。あの騎士王は影から覗き見何をしている?」
ギルガメッシュ「フッ、見て解らぬか太陽の。アレはな──民の視察だ!!」
──いいえ、ただの勘違いによる認識のドッジボールでしょう
謎の騎士『──どうしてこうなるまで放っておいたんだ・・・』
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