人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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エルキドゥ『思いきりやってくれて構わないよ、お二方。割りと頑丈だからさ、僕』


アマテラス「ワ、ワフ・・・ワンッ!」

将門公『心より感謝を示さん。いざ、尋常に。──この旅館に、感謝を満たさん』

アマテラス「ワンッ!ワフッ!!」

エルキドゥ『さぁて、108まで行けるかな~・・・?』


感謝を以て魔を砕き、心を以て仁義と成す

【『母上!』『トータさん』!日本の英雄の力、見せてあげようよ!】

 

火蓋を切って落とされた、閻魔亭の未来を懸けた妖怪退治。悪辣なる鵺を征伐し、かつての閻魔亭の更に上を行く閻魔亭を開業、新装するためにカルデアメンバーが持てる力の全てを振るい目の前の鵺に攻撃を叩き込む。リッカは自らのガードを鎧とマシュに任せ、妖怪退治のプロフェッショナルたる二人を呼び寄せ、三人にて弓矢の一斉攻撃を執り行い牽制とダメージを猿面に注ぎ込んでいく

 

「えぇ、リッカ。──二枚舌に加え、我が愛娘を愚弄した罪。その魂の尾を切り捨て贖わせましょう・・・!」

 

「なるほどなるほど、鵺と来たか!いや結構、猿の脳味噌は珍味で美味!是非後で戴くとしよう!!」

 

遠距離の攻撃は三人ばかりではない。『フリージア』『アニムスフィア』による縦横無尽のガン=カタ・・・両手だけではなくなんと脚まで使用した脅威の曲芸銃戦法を操るオルガマリーの対エーテル熔解浸食弾が立て続けに鵺に突き刺さっていく。反撃を髪の毛一本、かする程の一重でかわしながら舞うように戦う所長の姿に、とある二人が驚愕を露にする

 

「オ、オ、オルガマリー君!?まさか、君もそんなに出来る人だったのかね!?」

 

「私の知っているオルガマリーと・・・違いすぎる・・・!」

 

「まぁ・・・色々あったのよ」

 

『乙女は三日会わざればグッドルックと言うじゃない?』

 

「刮目!刮目だろう其処は!」

 

「──負けてはおれぬ。カルデアの先輩として、私が気後れしている場合ではあるまいな・・・!」

 

ぐっちゃんもまた、手にした剣と血を振るい巨体を切り刻んでいく。星より力を授かる精霊の在り方。人型に制約されるという縛りはあるものの、それを除けば無尽蔵と言っていい魔力を以て武器を精製し、またそれらを無作為かつ無尽蔵に叩き込んでいく。その姿に、最早迫害にて疲れきった不死者の面影はどこにもない。後輩の為、友のために奮戦する『虞美人』の在り方が其処に現れていた

 

【ギギャッ、グギャアァアァア──!!!】

 

叩き込まれし数多無数の波状攻撃、魔性を滅ぼす幾多の連撃に晒され、断末魔の叫びを上げて悶え狂う。神秘殺し、魔性退治のサーヴァント、そしてマスターや魔術師達の攻撃を直撃した鵺は、ばったりと倒れ伏す。それを目の当たりにし、警戒と反撃を警戒し皆の攻撃が停止する

 

「──やったの・・・!?」

 

【あ、ダメ!それ言ったら──!】

 

「あぁ、やったとも!わははなんだあの猿め、口ほどにもないではないか!」

 

二人の言霊を制止すること叶わず。あからさまなぐっちゃんとゴルドルフのフラグめいた言葉を遮らんとしたリッカの言葉と同時に──

 

【──ウキャキャキャキャ!!なぁーんてなァ!!そんな程度、蚊に刺された程度にも感じねぇんだよぉ!!オラ、さっさと起きやがれ虎ァ!!】

 

『・・・・・・』

 

ぬるり、と不気味に蠢きゆらゆらと立ち上がる鵺。その身体に叩き込まれた無数の傷は、『蛇の尾に集まった後に霧散していく』。

 

『イタタタ・・・んもう、自業自得とはいえ容赦ないんだから・・・』

 

「これは・・・!?鵺に・・・いえ、頭部へのダメージが見受けられません!」

 

マシュの言う通り、数多の波状攻撃、無数の数の攻撃を慣行し穿たれた筈の傷が、体と尾を通り無力化されていく。──正確には、『くらった傍から回復していっている』と言うのが正しい。いくら攻撃しても、いっこうに弱る気配が見受けられないのだ

 

「──閻魔亭の神気!それをダメージ回復、そして復活につかっているのでちか!」

 

【あたぼうよぉ!だから勝てるわけねぇと言っただろうがこの田吾作がァ!!こちとら袋叩きには慣れてんだ、テメェら雑魚が何匹群れようが負ける訳ねぇんだよ!バカは何処まで言ってもバカだよなぁ!ヒャハハハハハ!!!】

 

【──それ、自分だけに使ってるよね。体と尾は、ダメージを回復させないでそのまま食らってる・・・!】

 

そう。リッカの指摘通り、虎と尻尾の部分だけはダメージを無力化できていない。ダメージ回復、無力化できているのは顔だけ、猿の面だけだ。その利点に預かれているのは猿だけなのだ。何故そんなことをするかなど、語るまでもない

 

【散々オレの足を引っ張りやがったこいつらには躾が必要だろ?オレの言う通りに動かねぇボンクラにゃあこれくらいの仕置きが丁度いいんだよ!】

 

「──それでいいのでちか、虎名主様」

 

『・・・・・・』

 

「なんと言うことを・・・!貴様が歩けるのは体があってこそだろうに!尻尾がなければそのキメラの体を誰が支えると言うのだ!」

 

『ゴルドルフちゃん・・・』

 

 

【ケッ、頭が一番偉いんだ、グズをこきつかって何が悪ぃ!!さぁ──消し飛びやがれぇ!!】

 

鵺が転じ、魔力を爆発的に解放する。触れるだけで爛れ、溶かされ、消え去り霧散するほどの穢れきった魔力の奔流がサーヴァントやマスター達を一網打尽にせんと迫り来る

 

「うぅん、前線はやっぱり怖いなぁ。リッカちゃん、マシュ。いつもありがとう、ごめんね」

 

その致死性の魔力を、指を三本動かし紅以外のサーヴァント達を別室に待避させ、マスターやゴルドルフをマシュの背後に転移させる。ついでに魔力自体も単なる攻撃へとランクダウンさせ、皆が対処できる程度の攻撃へ格を落とす

 

【キヒャヒャヒャヒャ!!みぃんな消えちまいやがった!!テメェらも亀みたいに縮こまりやがってよぉ!でけぇのは口だけか、態度だけか!何がカルデアだ、何が楽園だァ!笑わせるんじゃねぇや!テメェらなんぞ、お山の大将がお似合いだってんだよォ!ギャアーッハハハハァ!!!】

 

「好き放題言うでち・・・!でちが、あの神気は確かに厄介でちね。何とかしてあれを無力化できれば・・・」

 

そう、猿の自信はそのみなぎる神気にある。全能感を昂らせる程の充実した魔力が、あの無敵や高揚を補助している。言うなれば閻魔亭そのものを味方にしているに等しい。閻魔亭有る限り、かの鵺の絶対性は覆らないのだ。彼を倒すのは容易ではあれど、閻魔亭を取り壊すは容易でないように。言うなれば鵺、否猿は『閻魔亭と虎と蛇』を人質にしているに等しい。その打倒は、生半可な覚悟では勤まらない

 

【地獄に行くのはテメェらの方だ──亡者どもがてぐすね引いて待ってるぜぇ?ヒャハハハハハ!!ギャアーッハハハハァア!!!】

 

「──こうなれば最早仕方ありまちぇん。自壊、自爆覚悟で刺し違えるしか・・・」

 

【そういう自己犠牲は無し!女将がいない旅館なんて有り得ないから!】

 

紅閻魔の行動にリッカが素早く釘を刺す。誰よりも頑張り、誰よりも奮闘してきた紅閻魔が、こんな下劣な存在のために喪われるなど断じてあってはならない。そして、犠牲の容認は楽園の矜持を真っ向から否定することになる。ただ勝つだけではない、完膚なきまでに勝つのが楽園流なのだから

 

【──狙いは頭、首から上だよ。何とかして隙を作って、私と紅ママで首を切り落とそう!そうすればいける!虎と蛇さん、全然乗り気じゃないし!】

 

そう、リッカだけでなく皆の目にも明らかである。明らかに首から下は戦いに消極的で、なすがままだ。頭が指揮であり司令塔であるため、従うしか無いのだろう。付け入る隙があるとするなら其処なのだ。かの鵺の不仲にこそ、勝機がある

 

「そうでちね。お前様の雷の剣、あちきの居合いがあれば一瞬でち!・・・問題は、どうやって隙を作るかでちが・・・」

 

そう、隙を衝くために隙を作らなくてはならない。ロマンが中和しているものの、神気を濁らせ霊基を浸食する邪気は決して侮れるものではない。万が一霊基が汚染された場合、この旅館にて数百年の治癒が必要になるやも知れぬ。神気を邪気に堕とすとは、そういう事なのである

 

【手品はこれで終わりか?ならさっさと諦めてオレに喰われちまえよ。安心しな、存分に食い散らかしてやるからよぉ!!】

 

どう状況を打開し、打破すべきか──そう一同がマシュの盾の後ろにて決断を迫られし時・・・

 

『──顔を伏せ、諦念に曇る必要は無し』

 

【!この声──!】

 

響き渡る、威厳に満ちた男性の声。聴くだけで覇気と勇気がみなぎる、力強き風格の声音がリッカら一同の頭に響き渡る。その声を聞き間違える筈はない。この声はまさしく、日ノ本の守護神・・・

 

 

【──ぁ?なんだぁ、この音は・・・、──!?!?】

 

同時に、凄まじいまでの虹色の輝き・・・500年の神気、いや邪気などを容易く塗りつぶす純粋にして清廉な気が、部屋を一瞬で満たし尽くし、邪気にまみれた鵺を見る間に弱らせ、逆に──

 

【な、なんだこりゃあ!?何が、何がどうなってやがる!?】

 

「これは・・・──!?」

 

『──ワフッ!!』

 

【──将門公・・・あまこー・・・!】

 

響き渡る鐘の音。高まり溢れ行く神威、萎び、しおれゆく鵺。もたらされた劇的な変化は、この切迫した状況を打開すると同時にこの場にいる者達全ての脳裏に、『とある情景』を映し出す

 

「こ、これは・・・!?」

 

 

 

いよいよ、閻魔様にこの宿を任されたでち!一生懸命、おもてなしするでちよ!

 

 

「えんまちゃんの・・・記憶?」

 

 

埃の一つもなく掃除するでち。御客様がガッカリしないよう、全身全霊を尽くすでちよ!

 

 

 

そう、其処に蘇りしは『閻魔亭の感謝の記憶』。大事にされ、大切にされ、紅閻魔の手によって守り立てられ今の今まで在り続けることが出来た、閻魔亭そのものに宿っていた、感謝の記憶そのものである。それが──

 

『我等、感謝と畏敬と共に生きし神なれば。我等のみに行える助力にてそなたらを救わん。いざや見るが良し、魔性。この輝きこそ、かの紅閻魔が積み重ね、積み上げし美徳そのもの也』

 

『ワフッ!ワフッ!ワフッ!』

 

将門公、アマテラスが鐘を打ち鳴らす。力強く雄々しく鐘を鳴らすは日ノ本の守護神、平将門公。頭突きにて懸命に鐘を鳴らすは日ノ本の最高神、アマテラスこと天照大御神。その二柱の神威を増幅せしは、鐘に変化せしエルキドゥ、そしてフォウが目一杯宿せし、『閻魔亭創立と同等年数のプレシャスパワー』そのものであった

 

【なんだ、この気持ちわりぃ感じは・・・!やめろ、やめろ!この気色わりい鐘を止めやがれ!止めねぇか!!】

 

一突きする度に、辺りに思い出が満ち溢れる。奇跡ではない、降って湧いた御都合でもない。ただ誠実に、実直に。紅閻魔がひたすらに、懸命に。何年も、何年も。積み重ねてきたおもてなしの心

 

 

もうちょっと、間取りをなんとかしたいでちね。これでは日陰になってしまいまちゅ。早速取りかかるでち!

 

 

ありがとうございまちた!やったでち、やったでち!また来たいと言ってくださりまちた!この調子で、もっともっと頑張るでち!

 

 

うぅん、客入りが落ちてしまっているでち・・・でも、ここからが踏ん張りどころ!辛いとき、苦しいときにこそ手は抜かず、来てくれる人のために頑張るでち!

 

 

『えんまさま、べにはがんばっていまちゅ。しんぱいしないでくだちゃい』。・・・うぅん、漢字でかいた方がいいでちょうか・・・

 

 

 

『・・・紅ちゃん・・・』

 

虎名主、蛇床屋にも──そして、猿長者にも例外なく。全てに、思い出と感謝のプレシャスパワーが満ち溢れる。全てを支え、奮闘を、感謝を誰よりも集めてきた紅閻魔への感謝の気持ちを形にした思い出が、辺りを充たすのだ

 

 

お前さま、身寄りが無いのでちか?それは大変でちね。どうか上がっていくでちよ。お部屋ならたくさんあるでち。お代は・・・そうでちね。たまに、掃除を手伝ってくだちゃいまチュか?

 

 

身寄りの無いもの、困ったときはお互い様でちよ。助け合い、身を寄せ合う。そうやって人と人は、繋がってきたのでち!

 

 

『・・・そんな事、あったわねぇ・・・』

 

【クソ、うぜぇ!気持ちわりぃったらねぇ!なんだこのお涙頂戴はよぉ!止めろ、止めろ、止めねぇか!】

 

猿は見ない、雀の奮闘を。猿は聞かない、紅閻魔の差し伸べた言葉を。猿は言わない。他者への感謝を、その在り方の尊さを。いかな外道、悪逆にも等しく寄り添った、その暖かな風の名前を

 

叫ぶと同時に、みるみる内に猿の力が、格が萎んでいく。──否、この空間の力関係が覆った。閻魔亭そのものが選んだのだ。この場にいる者の誰に、力を与えるのか

 

『──勝機、逃すことなく翔ぶべし。我が愛しき、日ノ本の子らよ』

 

「──はいでち!!」

 

【ありがとう!将門公!あまこー!!】

 

同時に翔ぶ。楽園を代表する黒き龍、そして心より誰かへの感謝を重んじ、恩を信ずる紅き燕が、今度こそ全てを取り戻すために──!




【ガッ、グギャアァアァアハァアァア!!?】

先程とは状況が様変わりしている。雀の有無を言わさぬ刹那の居合。雷が如く全てを断ち切る迅雷の剣が、弱り果てた鵺を、猿を滅多斬りにしている

【なんでだ、なんでこんなチビどもに押し負ける!?オレは鵺だ、大将だ!頭だぞ!こんな事があって──ゲボォッ!!】

オルガマリー「大当たり(ジャックポット)。ごめんなさい、あまりに大きく開いていたものでつい」

マシュ「やぁあぁぁあぁ!!!」

オルガマリーの援護射撃、マシュのブースト突撃もまた、猿を徹底的に打ちのめし、仮面をただひたすらに撃ち抜いていく。回復など間に合わせはしない。ラピッドファイアにて、逃げる暇もなくダメージを回復に追いつかせないほどに積み上げていく

リッカ【解らないの?何故貴方が勝てないのか】

猿【──!?】

リッカには解る。これに極めた状況を、これに酷似した、負ける気がしない状況を見たことがある。──希望の魔法使いが、最後の戦いにて辿り着いたショータイムの舞台と同じだからだ

【この場は、紅ママが・・・紅閻魔が一生懸命積み重ねてきた感謝と恩赦が集まる場所。そんな想いが満ち溢れた場所で紅ママが・・・そして、『尊き生命を謳う旅』を進む私たちが、負けるわけないんだよ】

【・・・!!!】

紅閻魔「財の皆ちゃま、部員の皆ちゃま・・・沢山の方々に支えられたこの一刀、受けれるものなら受けてみるでち!!」

──決着の時。龍の眼が金色に輝き、白き護り刀から左腕に眠りし【龍哮】を一息に引き抜き構える。紅き波紋、抜き放った血肉が滴る魔刀・・・人の慟哭が絶えず響き渡るような刃鳴りを打ち鳴らす、脈動する龍そのものたる太刀に、猿の肝は初めて心底縮み上がり震え上がった


オルガマリー「フィナーレよ、リッカ。華麗に決めちゃいなさい」

【おう!!!行くよ、紅ママ!!】

「もちろんでち!スパッと斬るでち!」

ぐっちゃん「リッカ!なら力の入る掛け声を教えてあげるわ、気合い入れなさい!!」

先輩の激励に頷き、刀を振り回すと同時に泥を龍哮に宿らせ、刃渡りを巨大な斬艦刀へと変化させていく。紅閻魔は対照的に、その迅速を発揮する小ささに縮小する

ぐっちゃん「一回しか言わないからしっかり復唱!──力を以て山を抜き──」

【力を以て山を抜き──!!】

「行くでちよ、閻魔流抜刀術──!!」

如何なる理屈か、如何なる道理か。ぐっちゃんが言葉にした言を口にしたリッカの気迫が、爆発的に高まっていく。これも、辺りに満ちたプレシャスパワーが成せる業か、言葉にした者への、ぐっちゃんの溢れんばかりの想いが力を与えるのか

猿【ヒ、ヒッ・・・な、何してやがる!動け!逃げるんだよ!何してやがる!オイ!】

確実に死地や死期が見え、慌てふためきながら逃げようとする。劣性になるや即座に逃げ出すお山の大将の情けなさに──集う愛想は、残ってはいなかった

虎『・・・・・・』

蛇『あーらら・・・』

【て、テメェら、テメェらぁあぁ!!】

離脱は叶わぬ。体が動かぬ。防御が叶わぬ。尾が動かぬ。頭のみでは、最早どうにもならぬ程に──

「気迫を以て──世を覆う」

【気迫を以て、世を覆う!!】

「雀の一刺し──大旋風!!」

縮小された雀の、無数の一太刀が『猿面』のみを滅多斬る。切り刻まれ、視界を封じられた後──

「阻むもの、全て蹴散らすその勇の銘は──!」

力の限り跳躍し、天井を突き破る──前にオルガマリーとロマンの空間歪曲により天空高く舞い上がったリッカの巨大な斬艦刀が、落下のエネルギーと飛翔の勢い、そしてぐっちゃんに託された言葉の意味と共に鵺の首へと叩き落とされる──!!

力抜山兮氣蓋世(ばつざんがいせい)──!」

【『雲曜神雷』──!!チェエェェェエストォオォオォオォオォオッ!!!!!!

その迅速、神が落とせし雷が如し。剛力、乱世を縮める覇王が如し。──その偉容、天空翔る龍が如し。

──刹那を駆け抜ける必殺の一撃を、過たず首へと穿たれ──

【──ギ、キッ──】

・・・──猿の首は、ずるり、と。断面鮮やかに、地へと落ち去るのであった──

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