人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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《ふむ、こんなところか?》


セイバーカード 『両義式』

アーチャー シータ

ランサー エルキドゥ

ライダー マリー・アントワネット オジマンディアス

キャスター ネフェルタリ

ファニーヴァンプ [アルクェイド]

???

???

???

──王、このカードは・・・?マリー達が『使っても大丈夫』と言ってはくれましたが・・・むしろ太陽王は『揺るぎなく使うがよし!』と仰ってくださいましたが・・・

《フッ、万が一というやつだ。もし我等に出番が回ってきた際に、召し物が無ければ話になるまい。念には念を、と言うやつよ》

──成る程・・・!一体誰がこれほどのカードを使用するのか見当もつきませんが、その瞬間が楽しみですね!誰が使うのかな?ワタシの友達の力、大切に使ってほしいなぁ・・・

(エア、キミは本当に無私の祈りが美しい・・・そんなキミが大好きだよ──(天の川めいて消滅))

《黒幕に当たる輩の目論見は読めている。ならば存分に着飾ってやろうではないか。・・・ただし。生半可な着せ替えと努侮らぬ事だ──!》


カード選別!作戦開始!

「じゃんぬー!ちょっといいー!?」

 

 

「師匠。少しお話が・・・」

 

「レオニダスさん!今日は折り入って御願いを申し上げにやって参りました!」

 

楽園における、魔法少女特異点攻略の際の準備活動。今回におけるサーヴァントの力の借り方は少しだけ異なる。いつものようにカルデアに召喚されたサーヴァントを呼び出すのではなく、絆を紡いだサーヴァントと対話し、その合意と許可を得て『クラスカード』にその力を宿し、纏い、己の力とするのだ

 

このクラスカードというものは、ある種魔術師のサーヴァント観点における傲慢さと冷徹さが垣間見える発明である。英霊の人格、尊厳を無視して力のみを使い、自分のものであるかのように振るい、思うままに使役する。其処にサーヴァントとして、英霊としての人格や性格は考慮する余地も必要もない。宝具や力が行使できるならそれでよし。生きざまも人生も考慮しない。単純な力として、無感動に再現するのみ。これをばら蒔き、使用させた者が傲慢と評するのも宜なるかな。ある意味、単純な聖杯戦争より英霊というものを疎かに、無慈悲に扱っているやもしれない。そう評されてしまう程に、これは使う側に一方的な理があった。・・・が──

 

「勿論構わないわ。あなたの力になれるんでしょ?断る理由が無いじゃない」

 

「もっちろんだとも!君が私に声をかけてくるのは計算するまでもなく把握済みだよん♪」

 

「マシュ殿ォ!!今こそ我々、盾同盟の絆を示す時が!!やってまいりましとぅあ!!」

 

この楽園は、英霊との絆を重視しその価値を是としている。力を借りるべき英霊が、サーヴァントが形を為して共に過ごし生きている。なればこそ、其処に在るマスター達がその絆を蔑ろにする筈が無く、また力を借りる側としての敬意や感謝を忘れる事もまたあり得ない

 

「・・・蘭、ちょっといい?」

 

「待って!逃げないでフードのあなた!ちょっと話と、お願いがあるの!」

 

「ガレス、いいですか?」

 

クラスカードへと込める力や想い。大切な願い、紡いできた絆。それらを込め、離れていても力を借りて共に戦うために。それぞれのマスターは、共に戦うサーヴァント達に言葉をかける

 

それらは、決して道具や打算の持ち掛けではなく。紡ぎあげたものを形とするための対話。その目に見えないものを形にする為の行為を行い、少女や女性達はその手に色鮮やかな絆の証を手にしていく──

 

はなしかけ つむぎつなぐよ きずなかな

 

 

「先輩!所長!どうですか?クラスカード登録は順調ですか!私は一先ず、四人の力をお借りすることにしました!どなたも素晴らしい方で、力をお借りするに不足なし、です!」

 

一先ず三人集まり、進捗報告を行うこととしたいつもの三人娘。楽園の中核を彩る三者三様の華。リッカ、オルガマリー、マシュの三人である。自慢げに話すマシュ、静かにカードを見詰めるオルガマリー、ぐったりしているリッカ。それぞれの対応が如実に垣間見えている

 

「それでは御覧ください!私に力を貸してくださった方々のクラスカードです!」

 

其処に示されたクラスカードは、マシュらしい防衛に重きを置いたそうそうたる顔触れ・・・の中に一つ紛れ込む禍々しいカードを含めた四枚が埋っていた

 

その四枚とは──セイバー、シュヴァリエ・デオン。ランサー、レオニダス。ライダー、ゲオルギウス。そして・・・

 

「バーサーカー、ランスロット・・・一人だけコンセプトが殲滅、攻撃特化なのね・・・」

 

「ランスロットさんは外せません!影に日向に私を支えてくれる彼を外すなんて私にはどうしても出来なくて・・・!それにランスロットさんの力があれば、大抵の状況は切り抜けられると確信した為の自信を持った選抜です!私の憧れのバーサーカー(ランスロット卿)は最強なのです!!」

 

鼻息荒く、集中線を多分に使った自己主張が激しいマシュ。どうやら残りの三枚はその時その時の為のリザーブカードとし、ランスロットのスキルと自前の防御力でなんとかするコンセプトらしい。その自信満々かつ強気の物言いから、信頼と自信が見てとれる

 

「前衛と防御は任せても大丈夫そうね。万全なサポートとガードは、強力なチームに必要不可欠だもの」

 

「はい!皆さんの安全と無事は、このマシュがマシュっと保証します!お任せください!」

 

「わーい、遠慮なくガードベントが使えるぞー・・・マシュはいつも通りとして、オルガマリーはどう?埋まった?」

 

リッカが突っ伏しながら問い掛けると、苦笑混じりにオルガマリーはカードを見せる。其処には半分以上製作されていたカードがあり、そのどれもが・・・

 

「カエサルさん、教授、エレシュキガル、アキレウス、アイリーン、師匠、女史・・・あっという間に七人が埋まってしまっていたわ。いつの間にか、ね」

 

そう。師匠たるダ・ヴィンチに許可を取り、そして色んな人達に声をかけようと部屋に置いてあるクラスカードを取ろうとしたら既に席が全て埋っていたという不可思議な状況へと陥っていたのである。オルガマリーの使用するカードが、流星のごとく予約を敷き詰められていたのである。それはまさに、あっという間の早業であった。少し目を離していた瞬間の出来事である

 

「マシュが防御、リッカが攻撃だろうからサポートカードで揃えようと思っていたのだけど・・・ま、まぁサポートとして不足はない構成だから結果オーライというか、なんというか・・・」

 

「皆をサポートしたり相手や自分にバフかけたりするのが得意な顔ぶれの中でのアキレウスの存在感が凄い」

 

「・・・最悪、困難やトラップは自分の力で蹴散らして進め、という事なのかしらね・・・ギリシャに名高い大英雄の力を借りれるなんて少し前までは考えもしなかったけれど・・・」

 

弁舌や魔術、発明に重きを置き、いざとなればアキレウスのカードで全てを蹴散らす。冥界の護りを展開しマシュをサポートするなどの幅広い運用も可能なのが今回のデッキ構成である。射撃も教授の力があるならば外しはすまい。ライヘンバッハやフリージア、アニムスフィアでロングレンジも万全だ。奥の手にオリジナル・ブラックバレルも持っている。十分な働きが見込めるだろう。そして皆さんには、力を貸してもらう側としてのご挨拶ぐらいさせてほしかったといった気持ちが無いわけではないが・・・まぁ、それはまた別途である

 

「二人ともしっかり選んだんだね・・・!私も何とか選んでみたけどスッゴく悩むというか、七つじゃ全然足りないって言うか・・・とりあえず、私らしいかなとは思うけどぉ・・・」

 

そんな二人の確かなコンセプトに対し、リッカのチョイスは強力なれどピーキー極まるものであった。勿論、真面目に考えて選抜したものではあるのだが・・・

 

「見せてください先輩!引く手あまたな先輩は、一体誰を選択したのでしょうか!」

 

マシュにせっつかれたリッカは、気恥ずかしそうにカードを見せる。もう契約は交わされ、選ばれていたものは・・・

 

「・・・ジャンヌ・オルタ、エドモン・ダンテス、セイバーオルタ、高町なのは、沖田オルタ、アマテラス、あと一枚は、ランサー・・・?」

 

「わー最後のはダメ、メイヴちゃん用のとっておきなの!・・・はい。半分がアヴェンジャーだったりオルタだったりするブラックデッキです」

 

部屋に敷き詰められたサーヴァントのプレゼン用紙。推薦の用紙。行われたサーヴァント達のクラスカード枠争奪戦。シミュレーションルームが吹き飛びつつも枠を勝ち取ったサーヴァント、相棒と呼んで然るべき者達の力を借りることになったのである。日本サーヴァントは将門公の厚すぎる静止と自重、選抜の壁を突破できず、ギリシャチームはアルテミスの狂乱と隙を突いて彼女を気絶させたオリオンらの共倒れ。故に導かれた者達のクラスカードが集ったのだ。漆黒のカード達である

 

「人選に不満も悔いもないけれど私は思う。この面子で本当に私は可愛らしい魔法少女を名乗れるのだろうかと。あまこーと沖田ちゃんが癒しすぎる・・・」

 

「・・・くれぐれも、舞台のメルヘンなフィールドを更地にしないようにね・・・」

 

「組み合わせが完全に魔王と龍、そしてその配下達ですね先輩!」

 

「あまこーは違うでしょー!!わざわざ光属性代表として立候補してくれたんだよー!!」

 

これから挑む特異点にて、三者の剣がなんとか集う。そして同時に──

 

『マスターの皆、準備は出来たかな?いよいよレイシフトの準備が整った。クラスカードの選抜が終わったマスターは管制室に来てほしい。魔法少女になる覚悟はいいかい!?』

 

ロマンのテンション高めなアナウンスが響き渡る。いよいよ、魔法少女としてのステップを登るとき。──いつもとはちょっと違う、メルヘンできらびやかな特異点攻略が幕を開けるのだ──




ぐっちゃん「・・・・・・」

カード

項羽

蘭陵王

秦良玉

「・・・少ない、かしら・・・いえ、七枚ある内の三枚。実質半分よ。項羽様がいれば三騎士全部制覇しているようなものだし、大丈夫、全然大丈夫よ!」

項羽「妻よ。制覇しているとはいうがセイバー、ランサーは既に確保しているのではないか?」

ぐっちゃん「あっ・・・。・・・は、はい。その通りでございます、項羽様・・・」

「これから、更に交友を広めることを是とするべし。此処が、我等の終生の安息の地であるならば」

「──はい。仰せのままに。項羽様」


アイリ

アサエミ

村正

ジャガー

セイバーライオン

エミヤ

「あれでしょ、これでしょ、それでしょ・・・あーもう、決めきれないわ!どうしようかしら・・・!あの魔法少女の子二人は力を借りれるのかしら!是非借りたいわね!うん、なんでかわからないけど凄く仲良くしたいわ!」

セイバーライオン「がぉん・・・(ファミリー・・・)」

マスターアルトリア


アルトリア

アルトリア

アルトリア

ガレス

ベデヴィィエール

マーリン

アグラヴェイン

アルトリア「完璧ですね」

ガレス「半分くらい我が王なのはどういう事なんでしょう!?」
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