絶対長くなるので、三騎士、四騎士、今回と分けます
すまない、もう少しだけ付き合ってくれ。本当にすまない
召喚三部作・復讐者編――Zeroから始める復讐者生活
山頂の楽園、カルデア
「ひゃっほー!マシュ!ダブルドリフトー!」
「はい!峠を攻めます!私にも騎乗スキルはありますから!」
思い思いの休暇を送る、カルデアの勇者たち
「新しい礼装は何がいいかしら師匠。スーツ?」
「そうだねぇ。水着とか!」
「こしあん、つぶあん。パフェもいいなぁ……」
「キュー(ちっ。パスワード設定したなあいつめ。まあいいや、ビーストハッキングっと……どうせ王の話だろうし)」
「沖田さん!アニメ見ましょうアニメ!」
「いいですとも!」
「いつか私は、あのテーブルクロスを無価値にして見せる!」
「ファイトだな、赤マント」
「⬛⬛⬛⬛⬛……(風呂はいい……)」
――だが、その安らぎは
「――我が声を聴け!!全職員!集合!!」
再び、王の号令にて切り裂かれる――!!
――
「遅いぞ貴様ら!遅刻はせずとも五分前に参ぜぬか!」
腕を組み吼える器、ギルガメッシュ
「生きていたのかい英雄王!?」
「勝手に殺すなたわけ!当然であろうが!」
「大丈夫だったの!?」
「大丈夫なわけなかろう!ミルクに薬草を煎じて飲み胃を整えた!しばらく味覚を失うが構わん!些末だ!」
――丸一日死にかけてはいた。腹を下すとかそんなレベルじゃないくらいの地獄を体験した
でも、ジャンヌが幸せそうだったから、魂を軋ませるような衝撃にも耐えたかいがあった
「それを掘り返すな!我は未来に生きる!忘れよ!――貴様らを呼び出した理由は察していよう!」
「もしかして!」
「カルデア二回目の!」
「そう――我の嫁の召喚の時間よ!!奮起せよ!これが本番だ――!!」
――器の願いはともかく。これから先激化していく戦い、自分達だけでは多分、手が足りなくなるだろう
ギルガメッシュは無敵ではあるが、あらゆる場所の敵を蹴散らすにはそれなりの準備がいる。――自分がミスをしない自信はない。そのフォローができる仲間がほしいのだ、もっと
「やっふー!ガチャだガチャだー!」
「此度は戦力の増強も兼ねて、大量に招集をかける!下手なセイバー数引けば当たる!どうせキャスター以外のクラスは制覇していよう!」
――セイバーなの?セイバーじゃないの?
――カルデアにいるときは、自分は基本意識を眠らせている。自分がしたいことがあるとき以外は彼に任せているのだ
「一にセイバー、二にセイバーだ!では行くぞ!」
「はい!ギル!進言を!」
手を挙げるオルガマリー
「許す!もうしてみよ!」
「戦力の増強というなら……全クラスを最低三人は召喚してみてはいかがでしょう?それだけいれば、大分違う筈です!」
「――全クラス、か」
ふむ、と悩む器
――そういえば、器は言っていた。あのジャンヌは復讐者であるべきだと
「確かに。バーサーカーばかりだったりすると色々ね」
「我はゴージャスというエクストラクラスだから置いておくとして。……ライダー、アサシン、ランサー、キャスターか。おらぬのは」
「はい。私の聖杯で、クラスごとに器を持たせます。具体的には、クラスごと召喚を可能にするわ」
「マリーすごい!」
「マスター適正以外は、それなりに役立つのよ。私」
「もうすっかりサマナーだね、所長」
「――なるほどな、そうかそうか」
ニヤリ、と酷薄に笑う器
……よくないことを考えていらっしゃるなこれは
「よし!その進言聞き届けよう!全クラスの英雄どもを召喚する!」
「解りました。では呼符を……」
「いや、此はいらん」
「……え?」
「残りカスを拾うだけだ。儀式はいらぬ。――いでよ!」
パチン、と指をならす
「しょ、召喚開始!――これは!」
「どうしたんだい!?」
「れ、霊基パターン、エクストラ――!」
「エクストラだって!?」
――なんだって……!?
「く、クラス……アヴェンジャーです!!」
光が走り、やがて収まる
そこにいたのは……
「――え、あれ……は?」
「ジャンヌ――!?」
黒き衣装、黒き旗。黒き姿
先ほど戦っていた――魔女ジャンヌがそこにいたのだ……!
「フッ、やはり消えてはいなかったか。ジャンヌだけあってしぶとい女よ」
「なん、で。私……煉獄にいたはず――あんた!金ぴか――!!」
燃えたぎる……というには足りない殺意を向けてくるジャンヌ
「なんで、私に何をしたの!?」
「召喚したに決まっていよう。現実を直視せよ」
「有り得ない!そもそも霊基が足りないし!」
「あぁ、それは我が機転を利かせた。雑種どもの『これほど理不尽な目にあったジャンヌなら、復讐する筈』という思考に貴様を寄生させたのだ」
「――ッッッ……そ、んなことが……」
――まずは、安堵が先に出た
やっぱり……あのジャンヌは、ゼロにはなっていなかったんだ・・・
「一度生まれたものを消すことはできぬ。どんな贋作であろうともな。まぁ今の貴様はサーヴァント未満の雑魚だが。まだ霊基を磨けておらぬのだろう?」
「ッ……」
「……そうなの?ジャンヌ」
悔しそうに歯噛みする魔女ジャンヌ
「……そうよ。私には、まだなにもかも足りない。召喚される確率なんて、ほぼ――」
「ゼロでないなら十分だ。我はコレクター。拾い上げるなど呼吸のようにこなす」
「……笑い者にしたいっていうの!?私を、雑魚の私を見て!!」
猛るジャンヌを、さらりとながす
「いや?単に我の家臣が『全クラス揃えよ』と進言したのでな。先んじて揃えたまでよ。アヴェンジャーをな」
「な、にを!そんなふざけた理由で――!大体、私を求めるヤツなんてどこに――!」
「いるではないか。そこに」
くい、と指差す
「……アンタ……」
「ジャンヌ!黒ジャンヌ!」
笑顔で駆け寄る、最後のマスター
――
――いつか、あのジャンヌも召喚したいな
――カッコよかったし
――
「貴様は既に、求められていたのだ。気付かなかったのは無理もないがな。縁があれば、喚ぶのは容易い」
「――アンタが、そんな……他愛ない一言で。私を――」
「会えて嬉しい!よろしくね、ジャンヌ!」
握手し、手を握るマスター
「貴様の霊基を上げる行い、マスターに免じ我が面倒を見てやろう。貴様には、シミュレーターのモニターを命ずる」
王が、裁定を下す
「人理修復までに、自己を確立させよ。そして、マスターの役に立て。その責を以て、我に刃向かった無礼を赦す」
「……私を、求めたの……アンタが、本当に」
呆然と、呟く
「うん!」
「――っ!」
目を伏せうつむくジャンヌ
「……何よ、それ――このお人好しどもが……――!」
「――誇るがいい。貴様が我がカルデア初のアヴェンジャーだ。貴様の復讐は、此れより始まるのだ。ジャンヌ・ダルク」
「――……ッ――――」
肩を震わせる、魔女ジャンヌ
「ジャンヌの別側面だから……ジャンヌ・オルタ!ジャンヌオルタだね!」
「……私にも異存はないわ。反英雄だって、英雄よ」
「はい、彼女は頼もしいです!」
「――よろしくね、ジャンヌオルタ!」
「なによ――なによ……!!!」
逃げるように、管制室から走り去るジャンヌオルタ
「どうした?首をかききるのではなかったか?我は此処だぞ?ん?アヴェンジャー」
「るっさい!!今にみてなさいよ!私は自分を鍛えて、鍛えて、最強になる!」
「そしたら――必ずあんたを焼き殺してやるから――!!首を洗って待ってなてか何よここすごい豪勢じゃない――!!??」
慌ただしくジャンヌは退場していった
……きっと頼もしい戦力になるだろう。彼女は、これからなんだから
――産まれた『魂』を磨く、か。……応援してあげなくちゃ、嘘だ
「行っちゃった……」
「まぁ、我的にはあんなものどうでもよい。おまけ以上の価値を持たん。兵士に負ける雑魚であろうから精々強化してやるのだな」
ぎらりと、王が気を引き締める
「では、前哨戦といくか!まずは――四騎士からよ!」
召喚が、始まる!
「私から産み落とされた私!私から産み落とされた私ではないですか!!あぁなんてこと!コウノトリが運んでくださったんですね!私はジャンヌ!ジャンヌ・ダルク!アニメと祈りが大好きな麻婆娘です!貴女の名前は!?クラスはなんと!?よろしければ私と沖田さんとジブリをみませんか!?ぜひぜひ文化の集いに!さぁ――!!」
「来んな――――――!!!!!」
瓜二つのジャンヌが、カルデアを駆け回っていた……
黒き廃棄物の王「fateさんさぁ・・・こっちにひっどい体つきのジャンヌがいるんだけど・・・」
「交換しない?」
ゴージャス 1
セイバー 1
アーチャー 1
ランサー Zero
ライダー Zero
キャスター Zero
アサシン Zero
バーサーカー 2
シールダー 1
ルーラー 1
あべんじゃぁ 1
「なによこのふわっとした感じぃ!ブッ燃やすわよ作者ァ!!」
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