人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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「久しぶりだな、メディア」 

「あら、アタランテじゃない」


「・・・」

「・・・」


「・・・子供は?」 

「宝」

ピシパシグッグッ

「可愛い少女は?」 

「お宝ね」

ピシパシグッグッ

「服を頼みたい!」

「言われなくても作っているわ!フリフリのやつ!」

「汝は神か!」

「魔女よ!」 

「滅んでイアソン!現実みなさい過去の私!」
「黄金の林檎レース使用反対!」
ピシパシグッグッ

「「同盟結成!!」」


ローマだぞっ!

戦闘を終え、たどり着きせし永遠の都

 

 

 

 

「観るがよい!これが余のローマ!永遠の都にして、童女も泣き止み、褒め称える豪華絢爛なりし至高の都市!そう――!首都!ローマであるっ!!」 

 

 

整然と屹立せし建物。賑わい尽くす市場。ごった返す人の波、波、波――

 

 

遥か未来にまで形をのこせし、七つの丘にて建国されし華やかなりし贅の都が、目の前に広がっている――!

 

 

「すげー!!ローマ!ローマすげー!」

 

「はい!皆……笑っています……!」

 

 

行き交う人はみな、活気に溢れ笑顔を浮かべ、幸福と活力に溢れ往来を行き来している

 

――それをみるだけで、どれだけここが恵まれし都市なのかは推し量れると言うものだ。

 

これが、華の都。――ローマ

 

 

「どうだ金ぴか?貴様の偉そうな眼に、余のローマはどう写る?」

 

「活気、という点では合格だ。それなりに民どもを慮った気遣いが節々からみてとれる。漫遊に足る都市であることは認めよう。――まぁ、光があれば陰も深いのが常ではあろうがな」

 

――自分としては華やかという点で、言うことはないのだが。王としては精々及第点らしい

 

「ぬぅ、素直ではないな……そうだ!」

 

 

ネロが店にかけより、果物屋にかけよる

 

「店員、一つ林檎をもらうぞ?」

 

「いらっしゃ――ネロ陛下!?どうぞどうぞ!ネロ陛下とローマに栄光あれ!」

 

「そう畏まらずともよいぞ?……そら金ぴか、食すがよい!」

 

目の前に林檎を差し出される。瑞々しく新鮮さがみてとれる輝きだ

 

「一口口にしてみよ!ローマはあらゆる楽を極めし都!それを自らの舌で味わえば理解できるはずだ!ローマ最高とな!」

 

「フン。天上の神に捧げる果実でもなし、そこらで投げ売りされているモノなんぞで王の舌を悦ばせようなど思い上がりも――」

 

「いいから食すがよい!口上の長い男よな!」 

 

「むぐ――」

 

口に林檎を押し込まれる。そのまま勢いで噛み砕く

 

「――」

 

――美味しい――!!

 

口に広がる甘みと酸味。しゃくしゃくとした歯ごたえ、ごくり、と喉を通り空になった口に残る爽やかな後味……

 

「どうだ?どうだ?」

 

 

――財にて出された食べ物には及ばないのは当然である、という器の認識を除かせて言わせてもらえば

 

――こんな瑞々しい果実、自分は口にしたこともない……ローマ、侮りがたし……!

 

「――悪くはない。漫遊がてら片手に握り喰らうには上等だ」

 

「であろ?であろう?」

 

「私も食べる!ちょーだい!ギル!」  

 

「そら食らえ。マシュと分けよ」

 

投げ渡す、小動物みたいにかじりつくマスターとマシュ

 

 

「んもーい!マシュ、ふぉい」

「ありがとうございます!……おいふぃい」

 

 

「うむうむ!そなたらの拠点となりしローマ!後で存分に巡るがよいぞ!」

 

 

――そうだ。いいことを思い付いた

 

「では早速、余の館に向かうとするか!これからの方針の相談と、報償の宴を……」

 

「マシュ、マスター。先に行け。我は先に野暮用を済ませる」

 

「むむ?」

 

――そうだ。さっきの果実を食べて、やりたいことができた

 

「小難しい方針は貴様らで話し合っておけ。我はあえて口を出さん。どう選びどう戦うかを定めるは貴様ら指揮官の役目よ」

 

「なんと!?そんなにローマが気に入ったか!?林檎一つでローマにメロメロか!?」

 

「たわけめ。我が信を置く都市は一つのみだ。――まぁ、果実一個分は評価を是正してやろう」

 

――うん。我ながら単純だ

 

「解った!私達で段取りはやっとくから、夜には帰ってきてね!」

 

「うむ。精々頭を捻っておけよ」

 

「そういう事なら仕方あるまい。存分に歩め、金ぴか!」

 

「お気をつけて、英雄王」

 

「ではな。夕食も我を飽きさせぬモノを振る舞えよ?」

 

 

 

 

――皆から離れ、街の喧騒へと足を運ぶのだった

 

 

 

『そこの曲がり角の果実屋はおすすめだぞ?仕入れも質も上々だ!』

 

 

「うむ。オペレーターの責を果たせ」

 

 

都市を歩きながら、案内をネロに担当してもらう

 

 

『そこの大通りはまさに選り取りみどり!そなたの審美眼を飽きさせぬ品揃えがさいっこーだ!衣服、食物、装飾品!値段も手頃で質は言わずもがな!余のローマに限界はない!』

 

 

「解ったから声の量を控えよ。……ジャンヌはいくらかましだったのだな。我は贅沢であったな」

 

やれやれと肩をすくめる器

 

――自分としては、賑やかで楽しいオペレーターだ。ジャンヌとは違った朗らかさで、聞いていてほんわかする

 

ー何より。耳元で聞いていると、脳が、蕩ける感じがする。可愛い声音だ

 

「ノリもそうだが、貴様の声は甘ったるい。聞いていると胸焼けがしそうだ。具体的には少年気質な凛々しさがない!セイバーたるもの、凛々しさを第一とせよ!」

 

『り、凛々しさ!?無茶ぶりをするでないっ!』

 

「できぬから貴様は擬きなのだ!……全く。部員ネットではセイバーをやりたいと言うほど所持しているという。……羨ましくてエアを抜いてしまいそうだ」

 

――いつ出会えるんでしょうね?騎士王……自分がいるまでに出会えたらいいのだが

 

 

「まぁそれはよい。そのうち招けようさ。――しかし、こうも出店が多いと回るのにも面倒だ」

 

 

――うん。正直言って目移りする。全部ほしい

 

なので・・・

 

「――よし。面倒だ。ゴージャス的に買い占めるとするか――聞け!あくせく働く雑種ども!!」

 

街の中心で、サーヴァントならではの大声を張り上げる

 

 

「な、なんだ!?」

 

「異人か!?オーラが凄い!」

 

「あのオーラ……まさか皇帝!?ネロ陛下に勝るとも劣らぬ覇気だ!」

 

 

『な、なにをしている!?』

 

驚くネロも無理もない

 

――何をするのかって?買い物だ

 

 

「貴様らがちまちまと出している展示物!!それら総てを――このゴージャスたる我が買い取る!!出品せし品、総てを我に寄越すがいい!!この通り――」

 

 

黄金の波紋から、大量の金塊、インゴットを召喚し、目の前に置く

 

 

「代金はくれてやる!!好きにとれ!我にとってははした金故な!賛美せよ!あくせくさもしい雑種ども!!」

 

 

「「「「「「う……うぉおぉおぉおぉお!!!!」」」」」」

 

 

ローマ、ゴージャスに沸き立つ――!!

 

 

「毎度あり!持ってってくれ全部!」

 

「もう全部!全部でいい!」

 

「あんた何者だよ!?まぁなんでもいいや毎度あり!!」

 

 

「ふはは、よい心掛けだ!暇になればまた来てやる!」

 

『貴様ゴージャスー!ズルいぞその買い物の仕方は――!』

 

「崇めよ貧乏人!我が黄金律を思い知れ!!我がクラスはゴージャス!!唯一至高の市場王だ!!ハハハハハ!!ふははははははは!!」

 

――物資の調達は、問題なしと

 

 

「――これで、奴等の土産には困らんな」 

 

 

――カルデアの皆、気に入ってくれればいいんだが

 

『ズルいぞ、ズルいぞ……』

 

「そら、陽もくれた事だ。奴等に合流するぞ。……どうした、花嫁擬き」

 

 

『余も……――余も!市場制圧やりたいではないか!!買い占めとか卑怯であろう!?』

 

 

「ハッ、黄金律を身に付け出直すのだな!さぁ帰るか!ゴージャスの帰還といこう!」

 

 

――後に、ローマの市場における王に与えられる称号『ゴージャス』が伝わるのは、また別のお話し――




「・・・解らない・・・解らない」  


(コスモギルガメスとの接し方が解らない・・・あれほど勤勉で皆を笑顔にする王様でしたっけ?ユニヴァース時空(ギャグ時空)で切り捨てるのも憚れるのですが・・・) 
 
「・・・私から話しかけてあげたりくらいは・・・してあげましょうかね・・・お疲れさまです!くらいは言ってあげますか」

「どもどもヒロインXさん!柄に立ったりしてなにしてるんですか?良ければ食堂に一緒に――」

「私の内緒話を聞きましたね!?口封じカリバー!!!」


「何故――!!?」
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