人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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「皆様、こんにちはにてござる。グドーシでござるよ」

「いやはや900話もすぐそこ、リクエスト消化は900話までのようでござるが、私としたことが祝辞を忘れていたでござる」

「その御詫びとして、自らのマテリアル?を献上致す。仕事疲れが祟る金曜日、感想もしやすいものであればよろしいのですが」

「やや早いですが、それではどうぞ。ごゆるりと、堪能していただければ幸いにてござるよ」


もしもグドーシが900話記念を祝ったら

名前 グドーシ クラス セイヴァー

 

真名 覚者(ブッダ、或いはシッダールタ)

 

性別 男性 出身地 培養ポッド

 

属性 秩序・中立

 

身長 177㎝ 体重 56キロ

 

筋力 B 耐久A+++ 敏捷D 魔力A 幸運A+++(自己申告、実際はD+++)宝具 A++

 

クラス別能力

 

カリスマA+→ー(自身で封印)

 

軍団を指揮する天性の才能。人間が修得できるのはAまでで、それ以上は魅力、呪いの領域

 

信仰宗教の頂点たる開祖の力を持つが、グドーシは『崇められしは覚者にありて自らにあらず』と、このスキルを封印している。

 

対英雄A

 

英雄のパラメーターを三ランク下げる。反英雄には効き目がやや薄いニランクパラメーターを下げる。本来の覚者より強いのは、依代のホムンクルスの性質と極めて相性が良いため。基本的に争いは無意味だと確信しているがゆえ、戦う技能は無用と説くのである。

 

保有スキル

 

カラリパヤット EX

 

古代インド武術。その創始者たるブッダであるため当然の様にこのスキルを使いこなす。人の心、その機微を感じとりし攻撃よりも護りに観点を重んじた技能。

 

人の術理を知り尽くした上での戦いの為、同じ位の技術と理念に到達していなければ戦うことすら不可能。その理念がどれくらいであるのかというと、

 

『相手の心理や術理を把握し知り尽くしているため、端から見れば防御や回避が意味を為さない攻撃が、スタスタ歩いて無造作に繰り出した脚や手が全てクリーンヒットしているようにしか見えない』

 

といったものである。現代において、其処にまで到達した術理の存在は一人としていない。

 

菩提樹の悟り EX→A

 

菩提樹の下で瞑想し、真理に辿り着いたただ一人の者に与えられしスキル。総ての精神干渉スキルを無力化し、総ての状態異常を打ち消すスキル。

 

本来ならば人の七欲すら凪の様に受け止めるスキルではあるが、グドーシ本人に総て力を託しているのと彼の精神の解脱を防ぐ為に二人が協議した結果、このランクに収まっている。

 

侮るなかれ、Aであろうともビースト渾身の色仕掛けすらさらりと受け流す絶対性。限定プレミアなどといったワードにはちょっと眉毛が動くのはご愛敬。

 

オタクの尊重 A

 

皆違って、皆いい。あらゆるジャンルやあらゆる解釈を受け止めるグドーシの悟り。解釈違いや宗教観の対立を無力化し、それもありと静かに認める寛容の極致。

 

心が乏しい、心が無い存在に『心』を宿す事が出来る。同時に、呪いの類いを無力化する。

 

宝具

 

天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)

 

セイヴァーの小宝具。相手を『倒す』為の宝具。天輪聖王とは古代インドヴェーダ時代における理想の王。

 

小輪、大輪として別れており、小輪は全長7㎞、大輪は70㎞のリング。全天包囲型移動砲台、光のレールにて砲台が移動するがごとき偉容を持つ。七つの輪であり、真名解放する際には一つになり、大日如来の光輪と化す。

 

破壊は無意味。展開したならば、マスターからの魔力供給が無くならぬ限り消え去ることはない。

 

一に還る転生(アミタ・アミターバ)

 

セイヴァーの大宝具、究極の個人宝具。上記の『天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)』の最大展開。

 

人類創生の理に匹敵するエネルギーを人間一人に収束させ、その苦しみから解き放つ最終解脱説法。グドーシは宝具を持たず、しかしただ一人の悟りを懐いているので使用可能。

 

ブラフマー思想によるならば、全ての人間はブラフマー神の転生体であり、全ての人類は同一の個人である。この思想に立ったならば、人間は全て成仏する。何故なら全ての人間は覚者に転生するからである。

 

人類史が続けば続くほど、人類がいればいるほどダメージは増していく。人であるならば、生きているならば決して堪えられない。現在数値は56億七千万ダメージ。

 

反面、人でありながら人ではないもの、或いは存在規模が人類の全てより上になってしまったものも救いきれない。例を上げると、別宗教の頂点たる別の救世主、或いは魔神、神となったものなどである。

 

あらゆる命を解脱させるため、あらゆる生命保存の術は効果を持たない。あらゆる怨念、執念、無知を癒す慈悲の観点である。

 

性格像

 

控えめで穏やか、喜怒哀楽の楽のみを心に宿すふわふわとした好青年。あらゆる事象を嘆かず、怒らず、喜びは他者に与え、生きている事実のみを楽しみとし、日々を生きる暢気な少年。

 

その実態はホムンクルス。歴史の浅い魔術師が、一流の名家のホムンクルス技術を金と暇にあかせた面白半分の再現にて造られた失敗作。寿命は三年から五年、体組織の崩壊が激しく、常に末期の激痛が身体を襲っていた。

 

『命とは、沢山の一が集い織り成す巨大な全。ならば、目の前の一を救う事は世界を、総てを救う事である』という理念に開眼した現代の覚者。産まれた命に意味はないという残酷な答えに脚を止めず、それでも『虐げられし一を、自分とは違う理不尽に苛まれる誰かを救いたい』と悟りを開き資格を得たホムンクルス。仏に至る道は一つでは無い。彼はその答えを『命を懸けて貫く』事を決意した。

 

──人類を救う理念を示した彼は、あるものから慈悲と力を授かった。それは同じ存在への、後に続くものへの贈り物だったのである。

 

マスターへの態度

 

彼がマスターに求めるものはただ一つ。日々を生き、命を全うすること。それだけが彼が願う総てである。

 

マスターという存在をただ慈しみ、慈悲を示す。一人にさせないために共に在ることだけが、彼がサーヴァントとして行う全てである。

 

生い立ち

 

ホムンクルスは人類の無知と悪意から産み出された。『世の総てを堪能し根源に至る』という代の浅い魔術師が作り出した失敗作のホムンクルスであった。

 

維持も困難、醜悪であったそれを当主は報復を恐れ、人払いの結界の中に無菌の屋敷と薬品を渡し見せ掛けの誠意と共に廃棄した。生命活動にだけは困らない性能はあったので、それきり存在を黙殺された。

 

初めは怒った、憎んだ。世を呪い、復讐を決意した。・・・しかし、その憤りは一日程度であっさりと捨てられた。

 

『まぁ別に物事に失敗はつきものだし。自分は失敗を目指して作られた訳じゃない。たまたま自分が失敗作だっただけで、たまたまそう産まれただけの話。なら、受け止めて受け入れれば誰も傷つく事は無いだろう』

 

それは紛れもなく、生への苦しみへの答えの一つだった。生命に意味はない、命は苦しみに満ちている。でも自分は生きている、産まれた理不尽など人間にすら報えない業、それをぶつけた所で哀しみと憎しみを産むだけだ。なら、哀しみや憎しみは自分が懐いて死ねばよしと結論づけた。

 

『でも、それでは生命に対する不誠実。失敗作なら失敗作なりに、何かを為せればよいのですが』

 

そう考え、僅かな生命をどう使うか思案していた所、学校にでも通おうと考えていた所に・・・彼女を見つけた。理不尽に苛まれし命、藤丸立香をだ

 

『なんと理不尽な。なんの理由もなく貶められていい存在などいない、そんな彼女を見過ごせない』

 

彼女はこのままでは無知となってしまう。何も与えられず、何も知らない存在になってしまう。見れば自分などよりずっと可愛らしく、美しい存在ではないか。そんな彼女が貶められたままに消えてしまう。それはどうしても赦せない。

 

それが最後の一押しだった。彼は生命の無情さを悟り、それでも死を受け入れ、一なる何者かを救いたいと本気で願い、祈った。

 

自分の生命は、明日崩れ終わるのだとしても。

 

自らに、なんの救いが無いのだとしても。

 

それでも、誰か一人の生命の助けには、きっとなれる筈だと信じて。

 

『あなたには幸せが待っている、素晴らしい人生が待っている。そんな幸せを、当たり前の幸せを奪わせはしない』

 

自由を、人生を、人間としての尊厳を救うために、崩れかけた生命を燃やした彼はその悟りに準じた。崩れていく、限界が近い身体を受け入れながら、日に日に明るくなる彼女に寄り添った。

 

そんな様子を見かね、また真の愛を見出だした愛の女神からの延命を、グドーシは静かに断った。

 

『彼女の人生を、彼女に取り戻せた。ならばそれで本望。拙者の生命は、為すべき事を為したのです』

 

これ以上の生命は不要。何故ならそれでは欲が生まれる。彼女の総てを渇愛し、自分の欲をぶつけてしまう。言葉すら話せず、最早精神の対話しか出来ないグドーシは神に告げた

 

『彼女には色んなものを見てほしい。カルデアへの一般枠を勝ち取った手紙を、渡してはくれまいか』

 

自分はもう、十分に生きた。彼女はきっと、誰もが想像できない素晴らしい偉業を成し遂げる。それの助けになれた。なんと素晴らしい人生か。

 

失敗作にも・・・生きている意味はあった。そう信じた彼は、僅かな生への執着すら見せず死に絶えた。笑顔を浮かべ、安らかに腐り落ちた。

 

本当に、素晴らしい人生だった──。心から、卒業の日に別れた彼女の笑顔を胸に懐いて。そして、それはかつての悟りの阻害者を討ち果たした者と同じ様に、愛の魔王を退けたと同義であり。

 

『──あなたには、まだ出来る事があります。共に在りましょう、心に神を宿す人よ』

 

・・・魔王(マーラ)を破り、悟りに生きたホムンクルスは、覚者たる存在と共に。涅槃にて総てを見る資格を得た。

 

全なる一を救うために生まれながらに悟りに生きた徳の魂は、最後の最期に。仏の慈悲を身に宿したのである──

 

人物関係

 

藤丸リッカ

 

我が全て。その生命が続くことに喜びを。その心が宿す怒りに感嘆を、その心懐く哀しみに慈悲を、その心が織り成す楽しみに祈りを。心から、彼女の人生を愛している。

 

ジーク

 

覚者としてのぶらり旅中、世界の裏側で出会ったドラゴンホムンクルス。百万単位で誰もいないのは寂しかろうと、迎えが来るまで話し相手になることを決めた。今では彼とはマブダチの領域で、カルデアでは基本一緒にいる。ゲーム実況にはまっている。

 

カーマ

 

愛の女神にして愛の魔王。リッカや自分を愛してくれた事に感謝しかなく、よくカルデアを散歩している。

彼女からしてみたらリッカの貰い手はグドーシしかいないと確信しているため、あれやこれやと世話を焼いているがグドーシはニコニコ笑顔でカーマの様子を眺めるのみである。まさに釈迦の掌の上。

 

聖人系サーヴァント

 

それぞれが各々の救いを目指す後輩の様なもの。皆違って皆正解。どうか道を揺るがず歩まれよ。

 

・・・ですからどうか、通りすがった時に手を組んで祈ったり涙を流してひざまずいたりしないでいただきたい。偉いのはブッダ様であり自分では無いのでござる。

 

黒ひげ

 

ソウルフレンド。他人の気がしない




「こんな所でござる。リクエスト企画ももうすぐ終わり。どうか、これからも、よろしくお願いいたしますでござるよ」

「そして、感謝を。旅路の中で拙者の事を忘れずにいてくださった部員の皆様全てに。どうぞこれからも、リッカ殿をよろしくお頼み申す」

「それでは今日はこれまで。明日は休みなので、また物語が始まるでござるよ。1000話まで、どうかお付き合いいただければ──」
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