そして!コミケとステイナイト十五周年とめでたいことが続きますね!
更に!リアルタイムでめでたいことと言えばやっぱりこれ!エピローグの前に、ちょっとした小話を挟みたいと思います!
本当に、本当にありがとうございました・・・!御礼の言葉はとっくに品切れなので・・・こちらを!
せめて一部までは!バックアップをよろしくお願いいたします!小説サイトが、いつ畳まれても大丈夫なように!
それでは──祝いましょう!せーの!
happybirthday!エア──二歳!!
「それじゃあ、皆!グラスを持って?この素晴らしき日をお祝いしましょう?今日はとってもとっても素晴らしい日だものね!」
楽園、ギルの部屋。楽園のメンバーの中でも極めて限られたメンバーしか自由に出入り出来ぬ楽園の中核。そこで朗らかに音頭を取り、グラスにコーラやジンジャーエールなどを注ぐはマリア・・・マリー・アントワネット。其処に集いしは、嬉しさと気恥ずかしさにキョロキョロもじもじが止まらぬエア。パーティーの首飾りや帽子で固められた一同が、せーのと高らかに謳う。そう、楽園では4月ではあるが、もっとメメタァな時空における祝い事──
「「「「エア!二歳の誕生日おめでとう!かんぱーい!」」」」
ネフェルタリ、マリーがクラッカーを鳴らし、『式』がケーキに刺さった二本の蝋燭に火を付ける。アルクはエアにさぁ飲め、飲むのだと飲料を勧め一気飲みさせる。そう・・・
「あ、ありがとう!本当に・・・皆に、お祝いしてもらえる日がこうして来たのも、皆の旅路や願いが支えてくれたからで、ワタシの誕生日はその、あの、あくまで節目に過ぎなくて。二年!二年も歩みが止まらなかったのは、本当に・・・」
「よいよい、さぁ食え、飲め。姫たるモノ、時には思うがままに振る舞うも許されようさ。このミネストローネは私の手製だぞ」
「わぁい!ありがとう!では、皆!本当にありがとう・・・いただきます!」
蝋燭の火を吹き消し、拍手喝采が巻き起こる。ケーキが切り分けられ、一同の下へと届けられる。スイーツじゃんぬ入魂の逸品たるケーキの美味さは、今まで味わった事が無い程に美味であり。忘れられない節目を彩ってくれる。
「はい、これがプレゼントよエア!フォウの毛で編まれたオシャレセット!角度で輝き方が変わるなんてとっても素敵!はい、どうぞ!」
「わぁあ・・・!嬉しい!こんなに素敵なものを貰ってもいいだなんて・・・。あれ?フォウの毛?」
「快く毛皮を提供してくれた第四の獣が此方となる。見事に過ぎる献身であったぞ」
「クイナシフォウ・・・(ケソッ)」
「わぁあぁ!?フォウが、フォウが毛狩りされた羊みたいに!?大丈夫!?生えてくるよね?生え変わるよね!?」
(心配無用さ!ボクはエアがいる限り、常に不思議な事が起きるようになっているようなものだから!この通り・・・ふんっ!)
「わっ!またモコモコになったぁ・・・」
(君の御祝いというならば、ボクは喜んで血肉の一片まで捧げよう!本当におめでとう、エア!)
「──ありがとう・・・フォウ!大好き!」
(あっ───)
復活した後、オーロラと星空になったりとアクセントや御祝いの彩りに貢献し続けるフォウ。そして、そのナイショの誕生日パーティーはとても高貴に、穏やかに過ぎていく。
「あ、エア?お部屋を開ける際にはどうかお気をつけて?賢王様と、小さい王様が寄越してくださったプレゼントがミッチミチだもの!」
「ふ、二方の王からのプレゼント!?入念に、入念に選別して受け取らなくちゃ・・・!後で御礼の手紙を書いてお捧げして、感謝の気持ちを伝えなくちゃ・・・!」
「幸福と感謝の連鎖か。人の世もそうあれば善いものを・・・中々にままならぬな、世界というものは」
『本当に不思議よね。個人の間ではこんなに簡単に互いを祝福出来るのに、種族や信じるものとなるととても難しいのだから』
「知性が時に足枷になることもある、と言うことか。・・・」
「ラマッス仮面のパワーアップモードも考えておくべきだと思うの!此処にアマデウスの仮面があるわ、ラマッス・アマデウスなんて素敵だと思わない?」
「わぁ!ラマッス仮面もとうとう新たなフォームに目覚めるときが来たんだね!いい・・・とてもいいラマッス・・・アジダハリッカと共に戦うときにも遅れは取らないラマッス・・・」
「またアーネンエルベを皆でするのもいいと思うの、私。ラーメスも凄く楽しみにしていると大絶賛だったもの。また必ずやってみましょうね、エア」
「もちろん!今度はもっともっと誠実に、真摯に経営に励もうね!来てくれた人が、沢山笑顔になれるように!」
三人ではしゃぎながらパーティーを楽しむ姿を、『式』とアルクは微笑ましげに見つめる。初めは右も左も解らぬ曖昧な魂であった無銘が、よくぞここまで豊かとなった・・・情緒も、在り方も。そんな彼女に招かれ、楽園に参じた事実を、彼女達なりに祝うことも忘れない。
「エアよ、豊かになったのはよいが些か喪われた切れ味と言うものもあろう。──鋭き言の葉、未だ鈍ってはおらぬであろうな?」
「うっ!?あ、いや、あのね、それはね?く、黒い歴史と言うか・・・触れてはならない物語というか・・・」
『イマジナリー・ブライド。愉悦ローラー・・・空手形の発行は無効なのよね、エア?』
「不敬っ!!?」
「あっ、ベッドに顔を埋めて!エアが脚をパタパタさせているわ!」
「あれは心から悔やんでいる事を突き付けられた事による防衛本能・・・。エアは自身を護っているわ。二歳児としての精一杯で!」
「ワタシは、二歳にして・・・二歳にしてけして消えぬ
(大丈夫さ、エア!アイツは全然気にしてないって!何せイマジナリーな花嫁を求めて敗北し続けてる!アイツは自身の敗北で宇宙に示しているんだ・・・汎人類史の素晴らしさを!!)
「もっと!もっとギルなりに示す手段はいくらでもあるのでは・・・!?」
「むーめーい♪むーめーい♪」
「あ、あぁ・・・」
「「「「むーめーい♪むーめーい♪しーんらつ♪しーんらつ♪言霊だって、乖離級♪」」」」
「あぁあぁあぁ・・・(パタリ)」
(エアが死んだ!)
『綺麗な顔をしているでしょう?彼女は犠牲になったの・・・自身の罪に・・・』
まぁそんなこんなで楽しく愉快なパーティーを行う一同。となると会話は自然に、今までの軌跡や足跡の感想や感傷に至る訳で。
「エアはどうかしら?此処までの旅路で、何か心に残っている場面はある?」
「全部心に残ってるよぅ(むぐ)。はじめての戦いから、最終決戦まで、ずっと・・・」
『一歩一歩歩んだのだもの、とても膨大よね。・・・そうだ、どうかしら?此処にいる皆の一番印象に残った旅の場面を告白する、というのは』
「あ!素敵な提案だと思う!でも大丈夫かな・・・余裕でランク100は越えると思う・・・」
「一つに絞るのだ、一つに。祝いの席の戯れとしては丁度良かろう?」
タンドリーチキン、七面鳥を食べながら一同は考える。これまでの旅路の、何を一番に決めるのかという難しい難題に。
《ふはは、話は聞かせてもらったぞエア!何、単純要な話これまでの旅の振り返り的なホームムービーであろう?》
──ギル!
(てれれっててれー!カルデア大冒険日記ー!大抵の事は此処に書いてあるよ!好きなシーンは映像付きで見れるんだ!マーリンに協力させたからね!)
──フォウも・・・!
御機嫌王は愉快げに笑い、うごごと宝物庫からスクリーンを取り出し展開する。そう、一から十まで自身の旅路は余さず取っている王であったとさ。
《我等の絢爛豪華な旅路からワンシーンを切り取る。難業も難業だがあえて挑め!ベストシーン!心を込めてチョイスするのだ!エア!》
──は、はい!全身全霊で!選択します!!
カルデア大冒険日記のそれぞれを手に取る姫君達。彼女らが選ぶ、楽園カルデアベストシーンは何処なのか?
「本当に、色んな事があったのね・・・。座に行っても忘れない思い出!なんてプレシャスなのかしら!」
「うんっ!・・・すみません、あと五時間くらい戴いてもよろしいでしょうか!」
《赦す!心を込めて!選ぶがよい!!ま、我のオススメは?言うまでもなかろう?》
(あぁ、爆死の刊も完璧だぞ?)
《たわけ!それは別に編纂せずとも良いわ!!》
──後半に、続く。
フォウ・セレクション 【ケイオスタイドに親指を立てて沈んでいくマーリン】
~
マーリン「私は此処までだ!ティアマトの中で花の魔術を惑星轟させる!」
フォウ(クズゥ!?そんな、己を捧げるなんて!?)
「君達の道行きを信じよう・・・!ティアマトは私を殺そうとしている!さぁ行きなさい!私は此処でいい・・・美しいモノを見るんだ!キャスパリーグ!」
(く・・・クズウゥウゥ!!!)
~
フォウ(親指を立てて花になっていくマーリンは涙無しでは見られなかった・・・ティアマトの【うわなんだこいつ】みたいな表情が忘れられない・・・)
《グランドキャスターに相応しき散り様であった・・・そしてその後、花を身体に咲かせたティアマトは実にクオリアであったな・・・(?)》
──え、ちょっ・・・どこの時空!?どこの時空の話なんでしょうかそれ!?
マーリン『その後私は外宇宙に飛び立ち、対話のみが作り上げる真実のハッピーエンドに辿り着くんだよね。キャスパリーグ、こんなにも長く時間がかかってしまった・・・』
フォウ(ボクたちは・・・)
『私達は、解り合う事が──』
ガブッ!!ウボァアァアァアァ!!
──後半に、続く!
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