人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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生い立ち

むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがおりました。二人は村から追い出された村長夫妻で、子もおらぬ夫婦でした。

おじいさんが山へ柴狩り(山の木々を取り、生計を立てること)、おばあさんが河へ洗濯に行くと、おじいさんが飛来する桃を見て、河から桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきました。

それを拾い、おじいさんと二人で家に持ち帰ると・・・なんと独りでに桃が割れ、元気な女の子が産まれたではありませんか。桃は家の屋根のシンボル代わりに刺さりました。

大層驚いた二人でしたが、可愛らしい赤ん坊に大喜び。桃から産まれた桃子と名前を付け、大切に大切に育てたのです。

大切に育てられた桃子は、二人から人の優しさ、素晴らしさを学び、心から人を愛するようになっていきました。おじいさんやおばあさんみたいな優しい人になりたい。そう信じる程に彼女は幸せな時間を過ごしたのです。

同時に、村を困らせる鬼と鬼を退治しろと迫る者達は好きではありませんでした。理由もなく脅かし、また自分でやればいいものを誰かに押し付ける、生き恥を晒す者達が理解できませんでした。

ですが、おじいさんとおばあさんの反対を押しきり、桃子は鬼退治を行う事にしました。二人がこれ以上傷付かないよう、村人が優しい心を取り戻すよう願って。

二人が桃子の安全無事の為に仕立ててくれた衣装と吉備団子、桃が産み出したムラクモを手に鬼退治に向かう桃子。支援ユニットであるいぬ、さる、きじを仲間にし、鬼ヶ島に殴り込みます。

『世の為人の為か!いいぞ、かかってこい!』

鬼はたった一匹で桃子達を迎え撃ち、その戦いは凄まじいものでした。力を合わせて立ち向かい、決着がついたのは日が六回沈み七回顔を出した日だったのです。お腹が鳴った後、鬼は倒れ込みました。

『負けた負けた!天晴れだ桃太郎!』

そして自分に勝った桃太郎を鬼はもてなし、宝物を持たせ送り出しました。いつか未来で、またお酒を飲み交わそうと約束して。桃太郎も、そんな鬼の真っ直ぐな在り方を好きになりました。

『おじいさん!おばあさん!御宝を持ってきました、これで皆・・・!』

──ですが、帰ってきた桃太郎を待っていたのは、殺されかけていたおじいさんとおばあさん、燃え盛る家でした。一週間が経ち、桃太郎が負けたと村長の言った言葉に、腹いせに二人を襲ったのです。そして、財宝を独り占めしようとするに違いないと決めつけた暴行でした。

何故こんな事に。桃太郎は心から震え上がりました。何故こんなにも簡単に人を傷付けられるのか。弱いものを、弱いものが群れて傷付けるのか。何故、おじいさんとおばあさんが傷付けられているのか。

『鬼も人も、誰も恨んではいけないよ』
『誰にだって、そうしなくてはいけない理由があるのよ、桃子や』

やがて、彼女は理解しました。自分が人だと思っていたのは二人だけ。自分が人だと思っていたのは、鬼だったのだと。角の無い鬼だったのだと。

【ならば、退治しなくちゃ。鬼を退治するのが、私の使命なのだから】

桃太郎は其処にいる角無しを皆殺しにし、何処かへと消え去ってしまいました。それから先、誰も桃太郎を見たものはいなかったのです。

後日・・・村があった場所には、破壊し尽くされた家屋に、無数の死体が野晒しにされていましたとさ──


桃太郎マテリアル!三!

戦闘開始

 

「殺す・・・」

 

「鬼、嫌い。殺す・・・」

 

 

スキル使用

 

「う・・・」

 

「あ・・・」

 

「うん・・・?」

 

コマンドカード

 

「うるさい・・・」

 

「だまって・・・」

 

「こわい・・・」

 

宝具カード

 

「怖い、怖い・・・!だから、殺さ、なきゃ・・・!」

 

「おぞま、しい・・・角無し、殺す・・・!」

 

 

アタック バスター(腕部ユニットを装着して殴る)

 

「死、ね・・・」

 

「くた、ばれ・・・!」

 

アーツ(羽を生やし、雷雨で攻撃する)

 

「来ない、で・・・」

 

「邪魔・・・」

 

クイック(ブースターを装着し、切り刻む)

 

「触ら、ないで・・・」

 

「いや・・・!」

 

エクストラアタック(合体しブースター飛び蹴り)

 

「うぁあぁあぁ・・・っ!!」

 

「おぉおぉおーっ!!!」

 

宝具【宿業再現・一切疑心】

 

「殺す、殺す、殺す。殺さなきゃ、殺される。だから殺す──絶対に・・・殺す・・・!!」

 

「来ないで、近付かないで、ふれないで。人はもういない。・・・護りたい人も、もう、いない・・・」

 

ダメージ

 

「ぅ、あ・・・」

 

「・・・?」

 

消滅

 

「良かった。・・・良かった・・・」

 

「おじいさん、おばあさん・・・リッちゃん・・・」

 

勝利

 

「(排気音)」

 

「・・・あ、ぁ・・・おわり?・・・うん・・・」

 

レベルアップ

 

「なんで・・・」

 

「どうして・・・」

 

「・・・、・・・」

 

霊基再臨1(鎖帷子に刃、面当て)

 

「あり、がとう。動き、やすい。お気に入り、だから」

 

霊基再臨2(変化無し)

 

「・・・変わり、もの・・・」

 

霊基再臨三(全ユニット装備)

 

「あなたが、くれた力を、使う。・・・全員、殺す。殺す・・・皆殺しにする・・・!」

 

霊基再臨四(鬼の首を持ちながら、次の獲物を求めて徘徊している。暴走しているお供が、側で猛り狂っている)

 

「マス、ター・・・私から、はなれ、ないで。あなたの事も、わからなく、なる。私には、もう・・・なにも、のこって、いないから」

 

リッカの場合

 

「リッちゃん・・・。・・・好き・・・」

 

 

絆レベル1

 

「・・・。・・・ちかづか、ないで。角無しに、なんで、私は、呼ばれたの・・・」

 

絆レベル2

 

「・・・。・・・・・・何?かまわ、ないで・・・」

 

絆レベル3

 

「・・・毎日、大変。あなた・・・これ、食べて。吉備団子・・・美味しい・・・」

 

絆レベル4

 

「角無し・・・角有り・・・あなたは、きっと、違う。もしかしたら・・・もしかしたら・・・人?・・・なの・・・?」

 

絆レベル5

 

「えと、その。今まで、ごめんなさい。私、あなたを、マスターと、認めます。・・・好きに、なりまし、た。よかったら、壊れるまで、使って、ください・・・」

 

好きなもの

 

「好き?・・・おじいさん、おばあさん、リッちゃん。うら。それだけ・・・」

 

嫌いなもの

 

「嫌いな、もの。・・・鬼。角ありも、角無しも、嫌い。大嫌い・・・殺す・・・殺さなきゃ、殺される・・・」

 

聖杯について

 

「願いが、叶う・・・?・・・おじいさんと、おばあさんの所に、行きたい・・・。歴史なんて、どうでも、いい・・・」

 

会話一

 

「うっとう、しい・・・」

 

会話二

 

「なれなれしく、しないで・・・」

 

会話三

 

「殺されたいの?」

 

会話四

 

「私といても、楽しく、ないよ・・・」

 

特殊会話(日本サーヴァント)

 

「あっちに、頼って。帰って、いい?だめ・・・。・・・・・・(しょんぼり)」

 

特殊会話(鬼系サーヴァント)

 

「い、いや!いや・・・!殺さなきゃ、殺さなきゃ、殺さなきゃ・・・!殺される、マスターも、私も、殺される・・・!」

 

特殊会話(神霊系)

 

「あの・・・、おじいさんと、おばあさんは、元気、ですか・・・」

 

温羅

 

「うら・・・。いたんだ・・・。よかった。ここ、騒がしくて・・・怖い。あなたがいるなら、少し、平気」

 

酒呑童子

 

「鬼?・・・それで?つるん、ぺたん、すとん。・・・ひんそう。うらのほうが、つよくて、おおきくて、かっこいい」

 

茨木童子

 

「うるさい・・・みみざわり。頚、落として、静かに・・・。?おかし?・・・ありが、とう・・・?」

 

頼光

 

「んぐむむ、んぐ、んー、んー(じたばた)」

 

天草四郎

 

「せいはい?・・・欲しいの?解った、とって、くる・・・」

 

玉藻シリーズ

 

「きつね。しっぽ。もふもふ・・・切って、かざって、いい?だめ?しょんぼり・・・」

 

坂田金時

 

「ごーるでん。すごい、つよそう。マサカリ・・・つよそう。つよい。むきむき。ぜったいつよい」

 

牛若丸

 

「てんさい。すごい。さむくない?すごい。私も、てんぐ、見てみたい」

 

弁慶

 

「もどき・・・」

 

ナーサリー

 

「おとぎ、ばなし・・・?こどもの、英雄・・・?・・・私は、英雄なんかじゃ、ない・・・ただの、鬼を殺す・・・鬼・・・だから・・・?・・・お茶会・・・?」

 

 

アマテラス

 

「ぽかぽか・・・もこもこ・・・あったかい・・・。凄く、安心する・・・。どうか、おじいさんとおばあさんを・・・よろしく・・・お願いいたします・・・」

 

将門公

 

「かみさま・・・、どうか・・・どうか、おじいさんとおばあさんを、お願いいたします・・・ずっと、幸せな世界で、ずっと、ずっと・・・どうか、よろしく、お願い、いたします・・・」

 

 

召喚

 

「アサシン、髀。・・・それだけ・・・今後とも、よろ、しく」

 

性格像

 

セイバー

 

調和を重んじ、決して何者にも屈しない英雄として申し分無き英雄。弱きを助け、強きを挫き其処に生きる者の幸せを自身の幸せとする日本一の兵。兵器である為か人格に大きな改革は起こらず、常に安定している。例え鬼と共に戦うことになろうとも、志を同じとするならば受け入れる度量の深さを持つ。

 

アサシン

 

疑心暗鬼により極度の人間不信を患い、誰にも嫌悪感と敵対心を隠さない。彼女にとって、世界は鬼か鬼の敵しかいない。鬼を狩ることに固執する理由は、自身に対する何もかもを考えずに済むが故である。

 

マスターへの態度

 

セイバー

 

温羅と共に語り合った『人と鬼が笑い合える』世界に生まれた者として心からの親愛を向ける。力となる事を喜びとし、全身全霊を込めて剣となる事を誓う。現代社会と文化に興味津々である為、色んな場所に連れていってあげよう。鬼に対しては、共に轡を並べているうちは共闘の方針を貫いている。

 

アサシン

 

角無しの一匹。




桃子「うぅ・・・わかっていた事ですが、無礼にも程があります・・・」

温羅「仕方ないだろ、何もかもが信じられなくなってる状態で呼ばれてるんだ、サーヴァントってのはそういうもんだからや。リッちゃんの事を呟いてる事が奇跡だろうさ。返礼はこちらだ」


アマテラス「ワゥン、クーン、クーン・・・(ぴったりと寄り添っている)」

将門公

『痛ましき姿、我が事の様に胸を刺す。あれもまた、人の荒ぶる側面の被害者也。しかし、忘れてはならぬ。彼女を傷付けしが人ならば、彼女の心を救うもまた人に他ならぬ。たゆまず我等が、業を祓わねばならぬのだ』

酒呑童子

「あらぁ、日ノ本一の兵が酷い有り様やわぁ・・・可哀想になぁ。うちらをやっつける筈の英雄が、うちらと何の変わりもなくなってしまうなんて因果やねぇ・・・うふふ。心配せんでも取って食ったりせぇへんよ。腐った桃なんて、腹を下して死んでしまうやろ?」

茨木童子

「あれが桃太郎の成れの果てだと・・・?吾をからかうか人間、あそこにいるは傷ついた幼子以外の何者でもないではないか!ぬうぅ放っておけぬ、待っていろ、菓子をくれてやるから喰らうがいい!」

頼光

「なんと痛ましい・・・虫に心を喰われこのような事に・・・どうか安心なさい。私は、あなたの母にもなりましょう。その傷ついた心が癒えるその日まで、ずっと一緒ですからね」

金時

「おいおいそこのダークピーチガール!あんまりフラフラしてるとあぶねえって!俺っちが見ててやるから、そんなにヤケになるなって、な?大丈夫だ、ぜってぇ一人にはしねぇからな!な、大将!」


温羅「あったけぇ・・・人の絆あったけぇ・・・」

桃太郎「はい!・・・それでは御待たせいたしました、いよいよ温羅にマテリアルにございます!」

温羅「・・・・・・」

「?どうしました?」

「だ、大丈夫かね?アタシ、怖くなってきたんだけど・・・受け入れてもらえっかなぁ?」

桃太郎(照れてる・・・)

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