人理を照らす、開闢の星・序章〜awakening,precious,star〜   作:札切 龍哦

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オジマンディアス「・・・」

『石碑』

モーセ「これは・・・。おや、色んな名前が書いてあるね。ラーメス、君が作ったのかい?」

ネフェルタリ「えぇ。ラーメスはこういうの、得意だもの」

オジマンディアス「・・・どれだけ時が経とうとも、消えぬものがある。余はそれを忘れぬ様に振る舞わねばならぬ。此は、余が出逢った勇者の碑だ」

モーセ「義理堅いなぁ、ラーメス」

「恩義に報いるはファラオの・・・人の義務。余は全うしているに過ぎぬ。人の美徳・・・垣根を越え集った、勇者達への敬愛をな──」


カウントダウン8・キャメロット&エジプト&山の民

「御待ちしておりました、マスター。それに御機嫌王。こちらは三組の開催地に向かうワープホールを有した共同会場となっております。この場所から、好きな会場へと移動してみてください。きっとお気に召す会場がある筈です」

 

──あ、アルトリアさん・・・!その格好は・・・

 

脚を踏み入れた第六特異点共同会場。共同の名の通り、其処に案内される会場は一つでは無かった。騎士王に渡される会場パンフレットには、三つの会場の説明が為されている。

 

一つは、円卓の騎士達が用意したキャメロット会場。白亜の色合いで統一された厳粛で荘厳な円卓ルームにて繰り広げられるパーティー対応。執事服に身を包んだ騎士達が、望むままに最良の時をお贈りする騎士達の華の楽園。アッ君とベディヴィエールが率先してデザインしたそのエレガントな雰囲気は最高級ホテルですらも敵わない程に高貴な空間を作り出した。

 

もう一つは、太陽王オジマンディアスが展開した光輝の複合神殿・・・即ち神殿+ピラミッドという王の威光を降臨させた全能の神すら恐怖する大盤振る舞い。選ばれし存在のみ赦される神殿をパーティー会場にするという淀み無き輝きは全ニトクリスとクレオパトラを失神させる偉業。ネフェルタリにモーセの協力により、エジプト料理も勿論完備。

 

最後は、空中に浮かぶ天空の庭園。地上を遥か下に見下ろす女帝の地道な建築作業の匠により作られた虚栄なれど実態を持つ空中会場がおもてなし。『あなたはやや交友関係が狭いですね。ファンアートを増やすためにも、ここらで歩み寄りましょう』との天草の言葉に応えたが故の気前よき安楽女帝の手腕の発露・・・なのだが。

 

『似合っていますか?ガウェイン、ランスロットから熱烈に推奨されたので着てみました。この様な素晴らしき祝い事、やはりそれには・・・バニーが相応しいと』

 

そう、騎士王バニー衣装を着る。かつて福袋に入っていたバニーセットを極秘ルートで回収したアグラヴェインが、ランスロット達の熱い要望に試しに渡してみた(絶対一蹴に伏すと思っていた)ところ、ノリノリで着始めた王に私は王が解らなかったと深く反省したアヴァロン誕生。霊基は別に変わってないが、見た目は紛れもなくグラマラスなバニーである。ちょっと楽しげ、誇らしげだ。

 

──似合っています!とても!騎士王に、バニー!そういうのもあったのですか!これはいつか、ラマッス仮面の追加戦士枠・・・バニーライオンとしてのオファーが待たれます!

 

「おっ!!!!おっ!!!凄いッ!!!」

 

「ありがとうございます。皆様まずは此処に集まり、顔合わせをすると仰っていましたが・・・」

 

その言葉と共に、それぞれの陣営から主賓達が現れる。騎士、ファラオ、山の翁。それぞれにおける最高のメンバー達が集っていた。

 

「止める間も・・・ありませんでした。何故貴方達はこんなにもこの様な催しに抜かりが無いのです?大学生のサークルなのですか?」

 

「い、いや違うんだベディヴィエール卿、マシュ。聞いてほしい、我等が王には格式に満ちた姿を取ってほしいと進言したつもりで、そんなつもりでは・・・」

 

「その提言があんな扇情的で素敵なバニーを生んだのです!さぞかし満足でしょうね!素敵ですよランスロット卿!風俗やキャバクラに入り浸る父親くらいに尊敬します!」

 

【◼️◼️◼️◼️(マシュに仕立てたドレスの乱れを直している)】

 

「私は嬉しい。大学生サークル大いによろしいではないでしょうか。睨み合い、常勝の戦いに身を削るよりも肩を組んで笑い合う。そのような一時は何よりも得難い・・・(ポロォン)」

 

「ガレス、あなたも是非バニーを着れば良かったと思いますが。恥ずかしがる必要はありません。王の前では大抵敵いませんからね」

 

「公開処刑はいやですよっ!私はポテトが犠牲にならないよう見張っているのが仕事ですから!」

 

「まぁ、いいんじゃないだろうか。今更此処に来て騎士の誓いはぶれないだろう、多分」

 

(アッ君・・・猛烈にアバウトになってしまわれた・・・個人としては嬉しい事です。後でスタミナ弁当を用意しましょう)

 

「マシュ、ドレスだ!可愛いね!」

 

「先輩どうですか!このドレ──か、可愛いですか!嬉しいです!」

 

現れたドレスと執事服の円卓の騎士。・・・彼等は獅子王、女神と化したアルトリアに最低の中の最善を貫く騎士達としてキャメロットを築いた。善なる魂を、槍に納め永遠に守護する。滅びた星にたどり着いた異種に、人間の善を示す碑としての役割を持たせる為の標を作らんとしたロンゴミニアドの騎士達として。そして、それに抗う騎士達として。

 

「ね、ネフェルタリ様?お疲れではございませんか?催しにおける御身に何かあれば・・・」

 

「大丈夫ですよ、ニトクリス様。あなたも立派なファラオ、今ばかりは天空の化身として振る舞っても良いのです」

 

「大丈夫!?モーセ大丈夫!?会場殴ったり壊したりしてない!?」

 

「してないしてない。僕の方こそ安心したよ。迷って悟空ー!ごくうー!なんて言ってないかって。トータがいるから大丈夫だろうけどさ」

 

「いや、割とそうでもないとも。此処に来るまでさ迷ったぞぅ。まぁそのお陰で腹は空いたがな!」

 

「ファラオの兄さん、大盤振る舞いじゃねぇか。俺には解るぜ。誠実な方だな、あんたはよ」

 

「フッ、此処は現代に蘇りしアブ・シンベル。ならば何故余が静観していられようか。・・・瞼を閉じれば思い出す。ナイルの夜空の流星群が如く輝く、勇者達の活躍と喧騒を。その大恩に報いるにはあまりにも足りぬが、赦しを乞う他あるまいな」

 

(えっ・・・?ファラオ・オジマンディアスの神殿で不足だなんて、それだともう大きな建物なんて無くてよ・・・?)

 

──ネフェル!素敵なドレスだね!綺麗だよ!

 

「ありがとう、エア。是非玉座に脚を運んでね!」

 

ファラオ・オジマンディアスが率いりしファラオの民達。女神と真っ向から対抗し戦い抜いた、太陽の輝きに尚勝る程の威光と光輝は、心強い同盟者として女神に抗う戦力としての威厳を示し続けた。彼はいつまでも忘れない。その活躍を、民達を護る為に戦った綺羅星が如き勇者の献身を。彼等こそ、語り継ぐに相応しき者達であると今も信じている。

 

【霊廟を解放しても構わなかったが・・・些か暗すぎるが故な】

 

(暗いと言いますか初代様、祝いの席にはあまりにも、あまりにもこう・・・)

 

(リッカはどうだ!あのマントは付けているか!いないな!安心だ・・・微塵も安らげないからな・・・!)

 

(でも・・・、リッカさんに叱られる、或いは、壁ドンなら・・・是非。そのまま唇を・・・是非・・・)

 

(静謐よ、祝いの席で羽目を外さぬ様にな・・・)

 

(首だぞ、クビ。私達の場合は物理的にだ、物理的に)

 

「・・・」

 

「どうしたのです?ツインテールどう?みたいなノリで皆様と話してきては?」

 

「貴様、人の気も知らずにぬけぬけと・・・!」

 

「ははは、怒らずに。私が助けますから、交友を広げていきましょうか。はい乾杯」

 

「ぬぅうぅ・・・」

 

祝福など不要。そう信じ自らの地を守り続け女神に抗った山の翁達。そしてその頭領にして死、そのものであるキングハサンことじぃじ。そして、聖槍攻略に大きく貢献したセミラミス、空中庭園。真の姿を現した聖槍の外壁を、マルドゥーク、ラムセウム、そしてバビロンの空中庭園にて打ち破った大攻略戦。誰が欠けても成し遂げられなかった女神と円卓の打倒。それらの仲間達が、こうして一同に介する奇跡を楽園は成し遂げる。

 

【藤丸龍華。──良い面立ちをするようになった。怠惰とは無縁なる楽園の徒よ、これより先も揺るぎなく進むが良い】

 

「はい!ありがとうございます!じぃじ!あ、ここにマントはいつも持ってて・・・」

 

「おぉおぉおリッカ殿!!それは偉大すぎる聖遺物ゆえ軽快には・・・!」

 

ふぁっ(どこだ)──?」

 

「「「ははぁっ・・・!!」」」

 

「・・・ふん。まぁ、マスターと絆を深めるも義務であるからな。治験には大いに役立ってもらっているが・・・」

 

「御機嫌の!そして騎士王よ!飲むぞ、そして祝うぞ!第二の我等が神殿にして、今尚共に在る勇者達に捧げる美酒を!」

 

「ふははは!良かろう!ならば──キャスト・オフの出番ではないか!」

 

「それは止めましょう(冷静)。──ネフェルタリ、そしてエア。この格好ならば、気軽な振る舞いや遊びを教えられます。夏にとある施設を作るつもりなので、その前身の遊戯を。よろしければ」

 

──是非っ!

 

「騎士王に手解きされるなんて。この光栄は無下にはできませんね。ふふっ」

 

「よーし!語ることは一杯だー!飲むよマシュ!──ウーロン茶!!」

 

「はい!先輩!」

 

・・・この地に建てられた城は、もう一つ。白亜の城に心を至らせた少女の心。リッカはその光景を、決して忘れない。

 

「先輩!よろしければお持ち帰りのサービスはどうでしょう!テイクアウトは・・・この!マ」

 

「ウーロン茶!美味しい!」

 

今でも、マシュを忘れた事は一度もないのだ。──口には、しないけれど。

 

『・・・。この日々が、いつまでも続くように・・・』

 

その光景を・・・白亜の騎士は、見守り続ける。




メモリアルバトル

騎士王「それでは、騎士道に」

ファラオ「最愛なるネフェルタリ、並びに今も尚色褪せぬ勇者達の輝きに!」

御機嫌王「我の王道、エアの愉悦の邁進に!」

セミラミス「・・・(思い付かぬ・・・)」

「「「「乾杯!!」」」」

騎士王VSオジマンディアスVS御機嫌王(飲み会)


じぃじ【では芸を魅せよう。──呪腕の、首を出せぃ・・・!!】

呪腕「初代様!芸で首は戻りませぬ!!」

山の翁VS山の翁(首切り芸)

マシュ「烏龍茶!一気のみ!行きます!」

リッカ「いーっき、いーっき!」

マシュVSリッカ(飲み会)

ベディヴィエール「・・・・・・」

アグラヴェイン「・・・我等に必要なのは、この様な気安く砕けた関係なのやも知れないな」

「はい。──願わくば、この一時がどうか・・・いつまでも・・・──」
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