生命の知識   作:zerowyrd

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第1話

KP:皆さんは観光バスに乗って、都内に向かって帰っている途中です。バスは人気のない山道を車体を揺らしながら走っています。時刻は22時過ぎ。外は激しい豪雨で街灯ひとつないために窓の外は真っ暗です。他の乗客は眠っているようで微かな寝息が聞こえてきます。……皆さんはバスの中でどうしてますか?

なお:なおちゃん寝てるー。

トレンツ:寝てるね。

藤原:爆睡ですね。

手塚:音楽聴いてます。

トレンツ:若い子だ(笑)

KP:(トレンツも若かったような……)しばらくすると急ブレーキがかかり、バスは止まってしまいます。その衝撃に眠っていた皆さんは目を覚まします。どうやら前方で土砂崩れが起こり道路が塞がれてしまったようです。

なお:まじかよ。

藤原:おいおい。

KP:バスの運転手は無線で連絡を取ろうとしています。バスの中もにわかにざわつき始めますね。

なお:こんな日に旅行行くなよ。

KP:旅行の日程は先に決まっているでしょう。その日が偶然雨だっただけで。雨女は誰だってところですかね。

なお:あ、ごめん。リアル雨女。

トレンツ:待って待って待って。雨女は一人で十分だから。

KP:(トレンツの中の人も相当な雨女だからなー……)さて、そんな風にざわざわしていると激しい地響きが辺りを包み始めます。その音は徐々に大きくなり、次の瞬間にはすさまじい衝撃となって皆さんが乗るバスを直撃しました。

なお:しょっぱなからクライマックス……

KP:バスは新たに起こった土砂崩れに巻き込まれて崖下へと落ちていきます。そして、皆さんは為す術なく意識を失ってしまいます。

なお:THE END?

KP:みんな集めて、始まって開始3分で為す術なく終わるTRPGがあるとしたらそれは欠陥品ですね(笑)ここで、皆さんに1d100のダイスロールをお願いしたいのですが。

藤原:はーい。

なお:私23。

トレンツ:ダイスロール!(ころころ)51。

手塚:79。

藤原:21です。

なお:全員生きてる?

KP:さて、どうでしょう?

トレンツ:無慈悲!

KP:結果は次のシーンにて(笑)

 

 

KP:皆さんが目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋でした。少し広めの部屋に3人は寝かされていました。

藤原:え、3人?

なお:誰誰誰?

KP:さて、皆さんがそれを特定する前に部屋の扉が開きます。

なお:寝てることにしてもいい?

KP:それは構わないけど……なおちゃんしかこの場にいない人特定できないよ?

トレンツ:手塚くーん(笑)

なお:手塚ーどこ行った手塚ー!

KP:というわけで、部屋の中にはなおちゃんとトレンツと藤原くんしかいません。

なお:バスに一緒に乗ってた人もいないってことね。

KP:部屋の扉が開き、入ってきたのは恰幅の良い女性でした。

「此処は蓮華村。あんたたちは昨晩の土砂崩れに巻き込まれたのかこの近くに倒れていたんだよ。とりあえず朝食ができてるけど、食べられるかい?」

トレンツ:その人に《心理学》。

藤原:僕も振っておきます。

なお:じゃあ、うちも。ってか《心理学》ってどうなるんだっけ?

トレンツ:相手が怪しくないか知れたりする。顔色を伺うみたいな。

KP:じゃあ、3人のうちの一番高い値を代表して振るね。ダイスは私が振って、成否はお知らせしません。こう感じたよ~とだけお伝えします。

なお:ふむふむ。

KP:じゃあ、特に嘘をついてるようには感じなかったですね。

なお:もう一人いませんでしたか? って聞いてもいい?

KP:倒れてたのは3人だけだった、ってお答えしますね。

藤原:他にはまったくいなかったんですか?

KP:とりあえず発見されたのはあなたたち3人だけのようですね。

トレンツ:ちなみに、所持品はどうなっていますか?

藤原:そうだ、カメラ!

なお:あ、木刀!

KP:所持品は身につけていたものに関しては特に問題なくあることにしましょう。

トレンツ:怪我とか、身体的な異常は?

KP:特に大きなものはないですね。かすり傷とかはあるかもしれませんが。

なお:五体満足!

KP:まぁ、もしかしたら一眼レフは衝撃で……(ごにょごにょ)

藤原:せっかく撮ったかわいい動物の写真が!

なお:寝てたし、夜だったし、ちゃんと梱包されてたのでは?

藤原:持ち歩くならそうでしょうね。

KP:まぁ、そういう申告があれば別に構いませんよ。

トレンツ:じゃあ《幸運》で?

藤原:振りますか!

KP:振るんですか?

藤原:(ころころ)68、失敗ですね。

なお:所持品が速攻でお亡くなりに。

藤原:レンズが割れてるし!!!! フィルムも駄目になってる……

KP:デジカメじゃないんですね。

藤原:形から入るタイプなので。

KP:替えのレンズがあることにしてもらっても構いませんが。

藤原:いや、《幸運》失敗しちゃったのでいいです。

なお:諦めいいな。

トレンツ:じゃあ「心中オ察シシマス」と言いますね。

藤原:そのトレンツくんの言葉を胸に泣いてます。

トレンツ:SANチェック並みのショックを受けている。

KP:そんなこと言われるとSANチェックしたくなっちゃうから止めてw

なお:とりあえず、話を進めないと。なおちゃんは女性についていく素振りを見せつつ二人に「お二人はどうしますか?」と聞きますね。

トレンツ:僕も藤原さんの肩をなでながら部屋を出ますね。

藤原:じゃあ、一階に降りる前に簡単に自己紹介をしておきましょうか。

「私は藤原要といいます。お連れさんがいないようですけど心当たりとかあるんですか?」

なお:電話借りられるかどうかおかみさんに聞かないとだな。

トレンツ:あれ??

「レディ、ミスター藤原サンガ話シカケテルノデスガ」

なお:失礼しました。

「荒川なおといいます。警察官をしてます。あの、カメラの調子はどうでしたか?」

藤原:これでまた落ち込みますね(笑)

トレンツ:コノコトニハアマリ触レナイヨウニオ願イシマース。

なお:あなたはどちら様で?

トレンツ:ワタシノ名前ハ、トレンツデース。

藤原:トレンツくんとは親同士が知り合いで、仲良くさせてもらってるんだ。最近日本に来たばかりだからあまり日本語が得意じゃないんだけど。すごくいい子だから!

トレンツ:アマリ日本語ウマクナイ、デモガンバリマース。

KP:これ、書き起こすのすごく大変そうだなーって思ってます(笑)

なお:そんな感じで、一階に下りますかね。

KP:一階に下りるとリビングっぽいところに食事の準備がされていますね。

なお:土砂崩れのこととか、警察に通報とかされてるのかね?

KP:んー……どうやらこの村には電話がないようですね?(笑)

トレンツ:では手持ちのスマホで?

KP:圏外ですねっ! 山奥ですね!

トレンツ:ココハドコモガアリマセーン。

藤原:ドコモも無理だと、多分無理だな……。

トレンツ:オワタ!

KP:意外に日本語よく知ってますね。

トレンツ:オタクなのでアニメを観て学んだことにしておいて。

KP:さて、皆さんが乗っていたであろうバスは村の外れにある墓地を抜けた先にあることなどをおかみさんが教えてくれますね。

なお:じゃあご飯食べた後、見に行こうかな。

KP:あと、道が復旧するまでは村からも出られないだろうから、宿泊費は気にしなくて良いから泊まっていきなといってくれますね。

なお:おおー、ありがたい。

藤原:ありがとうございます。

KP:皆さんが目を覚ました部屋、あそこしか開いてないから一部屋しか貸せないけれどもあの部屋は自由に使ってもらってよいといわれますね。

なお:じゃあ、ご飯いただこうか。

KP:皆さんが朝食を食べていると、奥から女の子がひょこっと顔を出しますね。

「あれ? おじさんたちお客さん? ゆっくりしていってね!」

なお:女の子? さっきの人の娘さんかな?

KP:そうか。さっきの女の人はこの村の民宿を経営している阿部芳子さん。女の子は芳子さんの娘で佳奈子ちゃんです。

藤原:いくつくらいでしょうか。

KP:7歳ですねー。

トレンツ:小学生くらいか。

KP:皆さんが朝食を食べ終わると、芳子さんは皆さんに「そうだ、念のため容態を見ておきたいから村の診療所に来てほしいって言われてたんだった」といいますね。

トレンツ:診療所にいきたい場合は芳子さんに言う感じ?

KP:いや、場所も教えてもらえるので行きたい時にいってもらえれば。狭い村なのですぐにわかるでしょうということで。そんなことを話していると佳奈子が会話に入ってきますね。

「おじさんたち、茜おねえちゃんのところに行くの? 佳奈子もよく遊びに行くんだよ。いーっぱい本があるんだ!」

藤原:茜おねえちゃんっていうのは佳奈子ちゃんのお姉さんかな?

「ううん。茜おねえちゃんはこの村のお医者さんなんだよ!」

トレンツ:医者!

なお:朝食は食べ終わったんだよね? じゃあ、手塚くん探しにバスの現場を見に行こうかな。

トレンツ:民宿の間取り図とかってある?

KP:間取り図はないんだけど……2階建てで1階が阿部家の居住スペース、食堂を兼ねているリビング、台所、浴室。2階は客室で3部屋ありますね。

トレンツ:了解。じゃあトレンツは部屋に戻りますね。

藤原:じゃあ、僕は荒川さんについていく感じで。

KP:二手に分かれるということで。では、トレンツの方から進めましょうか。

 

トレンツ:客室は隣り合ってる感じ?

KP:そうですね。

トレンツ:他の部屋は鍵かかってますか?

KP:使用中なのでかかってますね。

トレンツ:窓から隣の部屋に侵入ってできますか?

KP:え? んー……

トレンツ:可能か不可能かだけ。ベランダとかありますか?

KP:ベランダはないですね。

トレンツ:隣の部屋との壁は薄いですか? 木造?

KP:普通の民家ですから、木造でしょうね……

トレンツ:わかりました。

KP:え、今ので何かわかったの?

トレンツ:木造了解です!

KP:(どこかで民宿燃やされるかもしれない……!)

トレンツ:じゃあ、二人を追いかけるか、一人で探索を続けるかかなぁ。

KP:村を探索するとしたら、行けそうなのは診療所、村長の家、民家くらい??

トレンツ:村長の家に行ってみることにします。

KP:では、此処で一旦場面を切り替えましょうか。

 

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