インフィニット・ライダー 転生者は篠ノ之箒の双子の兄   作:汰灘 勇一

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第十話「新たな仲間」

士SIDE

 

 ドーパントとファンガイアの不意鬱を受けた俺を救ってくれた仮面ライダースカルと仮面ライダーイクサ。この二人は誰が変身しているんだ?

 

「助けてくれてありがとう。出来たら、変身を解いてくれないか?」

 

 俺は無理だと思いながらも、二人に頼む。

 

 すると、二人は変身を解いてくれた。スカルは箒のようなポニーテールの女の子、イクサはショートカットの女の子だった。

 

「私は鳴海沙耶。仮面ライダースカルです」

 

「アタイは名護十花。仮面ライダーイクサをやってる。よろしく」

 

「えっ?」

 

 自己紹介をしてくれ二人の名前を聞いて驚いた。もしかしてこの二人……っ!

 

 殺気を感じ、振り返るとそこには黒いオーラを纏った千冬さんがいた。

 

「士、これはどういうことか説明してくれるな」

 

 ……すごく逃げたい気分。だけど、手遅れ。一夏もすでに千冬さんの手で気絶させられて確保されてるし。

 

 

 結局、逃げようとしたところ、千冬さんのアイアンクローを受けて捕まり、生徒会室に集まり、刀奈と簪、本音。あと、山田先生にも説明することになった。生徒会室と言うことで虚さんもいる。

 

「では、士、一夏、箒、英里説明して貰おうか」

 

「「「「はい……」」」」

 

 俺達は逃げられないように縛られている。あと、ドライバー一式を取られた。

 

 ……時々思うんだけど、千冬さんって本当に人間? この人なら生身で怪人を倒しそうなんですけど。

 

「俺はある日、ディエイドドライバー。このベルトと銃を拾い、仮面ライダーの力を手に入れて、オリジナルの人達と共に怪人と戦っていました」

 

「そんなある日、オーズの力を継承した私が士君と出会って一緒に旅をするようになりました」

 

「俺は千冬姉の試合を見に行こうとしたとき、拉致されてサバトっていうファントムを生み出す儀式でファントムになりかけたけど、ウィザードの力に目覚めたお陰でファントムにはならなかったんだ。その時に他の仮面ライダーの力も目覚めたんだ」

 

「私の場合は、気まぐれで着いていった考古学者の発掘現場でクウガの力を継承して、調査に来た士達と再会しました」

 

 俺達は大体のことを話した。まあ、俺は転生者と言うことは内緒にしてるけどな。

 

「成る程な。一夏、何故、今まで連絡しなかったんだ?」

 

「そ、それは千冬姉を巻き込みたくな……ッ」

 

 千冬さんは一夏にデコピンした。

 

「自惚れるな。自分の身ぐらい、自分で守れるさ」

 

「千冬姉……」

 

「さて、次に鳴海さんと名護さん」

 

 俺は、鳴海さんと名護さんの方を向く。

 

「君たちのことについて何だけど……」

 

「ええ、私は名前の通り、鳴海亜樹子のいとこです。私がスカルの力を継承したのは、夢におじさん、鳴海荘吉が現れてメモリとドライバーを渡してくれたんです。それで、目を覚ましたときにも持っていたんです。あれは夢じゃなかったんだって。それで亜樹子お姉ちゃんにこの事を話したんですが、すでにIS学園に入ることが決まっていたので、士さん達に報告することが出来ませんでした」

 

「アタイも名前の通り名護啓介の姪だ。おじさんはおじさんって呼ばれるのは嫌いだけど。アタイは人間と共存を望まないファンガイアと戦うために作られたイクサの二体目の適合者検査を受けたんだ。それで、適正があったから変身して戦うようになったんだ。今は沙耶と同じクラスの代表をしてる。ちなみにアタイの補佐の副代表は沙耶だ」

 

「そうなんだ……」

 

 鳴海荘吉さんが夢に現れてスカルの力を継承した。そんなこともあるんだな。

 

「取りあえず、アタイと沙耶は士、あんた達に協力するぜ」

 

「ありがとう。頼りにするよ。名護さん」

 

「おいおい、アタイはタメで話してるんだぜ? アタイは十花でいいぜ」

 

「私も沙耶でお願いします。士君」

 

「分かった。よろしくな十花、沙耶」

 

 俺は二人と拳を打ち合い、弦太郎さん風な友情の挨拶をする。

 

 俺が二人とやり取りをしてると、いきなり誰かが抱きついてきた。

 

「ねえ~士君~」

 

「何だ、かた……楯無」

 

 抱きついてきたのは刀奈だった。

 

「実はね、生徒会の役職で副会長が抜けてるんだけど、士君がなってくれたら嬉しいな~」

 

 刀奈は俺にお願いをしてくる。副会長ね……原作だと、一夏だけど……そうだ。

 

「別に俺がなってもいいけど、条件がある」

 

「条件?」

 

「ああ、俺はある部活を作りたい。それを許可してくれるなら良いけど」

 

「そうなの? それってどんな部活?」

 

「それはだな……」

 

 俺は一度、区切った。

 

「その部活は仮面ライダー部、この学園の生徒達を守るための部活動だ!」

 

「士、それって弦太郎さんの……」

 

「ああ、俺も弦太郎さんのようにこの学園を守りたいんだ。容認してるけど、非公式な部活動ってことで」

 

「分かったわ。それなら部室と顧問を用意しないとね」

 

 部室と顧問ね……どうしようかな?

 

「顧問は私がなろう」

 

 何と千冬さんが立候補した。

 

「私なら、適任だと思うが」

 

「でも、いいんですか? 他にも部活の顧問をしてますよね」

 

「大丈夫だ。私が顧問を兼任して倒れると思うか?」

 

「いえ……」

 

 確かにそれぐらいで千冬さんが倒れるとは思えない。

 

「決まりだな。部室は今後決めるとして、今日はもう部屋に戻って休め」

 

「「「はい!」」」

 

 千冬さんがそう締めくくり、解散となる。さてと、俺はこれからどうしようか……。

 

 一人考えてると虚さんが俺に近づいてくる。どうしたんだ?

 

「あの、篠ノ之君は他の仮面ライダーのことも知っているんですか?」

 

「え、ええ、まあ大体は」

 

「そ、そうですか。あの、篠ノ之君と同じくらいの年格好で、髪が紅い男の人が変身するんですけど、鬼みたいでギターを武器にして戦っていたんですけど……」

 

 俺は虚さんに聞いて考えてみる。ギターということは響鬼系のライダーか。でも、俺の知ってる中で俺と同い年ぐらいのギターを使う仮面ライダーはいなかったから継承者か?

 

「すいません、知りません。たぶん、俺達と同じ継承者だと思います」

 

「そうですか……」

 

 残念そうな顔をする虚さん。虚さんとその仮面ライダーとどんな関係何だ?

 

「一応、原典ライダーの人に聞いてみます」

 

「お願いします」

 

 本当に鬼のライダーなら響鬼さん達が知ってそうだ。聞いて置いて損はない。

 

 虚さんとのやり取りが終わった頃には千冬さん達はすでにいなくなっていた。

 

一夏SIDE

 

 山田先生に俺達は寮暮らしすることになったと聞いて、俺は鍵を受け取り、寮の部屋に行ったのだが、部屋にはいるとそこにはベットの上で正座している箒がいた。

 

「……箒、どういうことだ?」

 

 俺は冷静に箒に聞く。俺はてっきり士と一緒の部屋かと思ったんだけど。

 

「そ、その英里や学園の上層部と交渉したんだ。一夏と同じ部屋になりたくて」

 

「何でだよ」

 

「み、みなまで言わせるな……」

 

 箒は顔を紅くして視線を逸らす。うっ……箒が可愛く見える。どうしよう……。

 

『え、英里、落ち着……』

 

 

 スキャニングチャージ!!

 

『ギャアアアアッ!』

 

 隣の部屋から士の悲鳴が聞こえる。何が起きてるんだ?

 

「今の、士の悲鳴だよな? 何があったんだ?」

 

「おおかた、英里の気に障ることをしたんだろ」

 

「成る程な」

 

 箒の言うことに納得してしまう俺。

 

 

 何故、士の悲鳴が聞こえたのかというと、時間を少し巻き戻そう。

 

士SIDE

 

 俺は自分の部屋に向かっているのだが、何故か英里が俺の横にいる。

 

「英里、お前の部屋はどこなんだ?」

 

「ん~士君と同じ部屋だよ」

 

「嘘だろ……」

 

 俺は頭を押さえた。てっきり、一人部屋だと思ったのに……。

 

「よく、俺と一緒の部屋になれたな」

 

「うん、色々と交渉したからね♪」

 

 英里はすごい良い笑顔で言ってくる。どんな交渉したんだよ……。

 

 俺がそう考えながら部屋の鍵を開けると……。

 

「おかえりなさい、あなた。ご飯にする? お風呂にする? それともわ・た・し?」

 

 裸エプロン姿の刀奈がいた。

 

「か、刀奈! 何してるんだよ!」

 

「ツカサクン、コレハドウイウコトカナ?」

 

 英里が俺の肩を思いっきり掴んでくる! は、はずれる! 俺の肩がはずれる!

 

「お帰り~つーくん~」

 

「は、恥ずかしいよお姉ちゃん……」

 

 さらに本音と簪まで裸エプロン姿で現れた!

 

「な、何で二人も裸エプロン!?」

 

「というか、何で私と士君の愛の巣にあなたたちがいるの?」

 

 俺は目を見開いて驚く。英里、愛の巣って……

 

「お姉ちゃんに誘われて……」

 

「私たちがいるのは今日から私たちもここで暮らすからよ」

 

「何?」

 

 簪の答えは予想通りとして、何でみんな俺の部屋で暮らしたがるんだ?

 

「そ、そんな急に……」

 

「会長権限よ」

 

「職権乱用!」

 

 この人、会長権限を無駄に使ってる!

 

「とにかくこれからよろしくね士君」

 

「……分かったけど、何で裸エプロン姿なんだ?」

 

「何でって……」

 

 俺が指摘すると、刀奈は恥ずかしそうにモジモジしている。

 

「士君、別れ際に今度会うとき、私たちの裸エプロン姿を見たいって……」

 

「ツカサクン、オハナシキカセテカナ?」

 

「落ち着け英里! 刀奈の言ってることは嘘だ!」

 

 刀奈の言った冗談を信じた英里の目のハイライトが消えている!

 

「そんな酷い! 私、この姿になるのすごく恥ずかしかったのに……」

 

「ツカサクン、スコシ、アタマヒヤソウカ?」

 

「刀奈! 見え透いた嘘をつくな! 英里、お前はどこぞの白い魔王だよ!! いつの間にかオーズに変身してるし!」

 

 俺が思いっきり突っ込んでいると、英里がいつの間にかオーズ タジャドルコンボに変身していた。

 

 英里は俺を灰にする雰囲気を出しながら近づく。

 

「え、英里、落ち着……」

 

「モンドウムヨウダヨ」

 

 スキャニングチャージ!!

 

「ギャアアアッ!」

 

 変身するまもなく火炎弾が俺に直撃する。刀奈たちはさりげなく逃げやがった。これから、どうなるんだろうな……。

 

 




更新が遅れてすいませんでした。

今回はスカルの継承者、オリジナルキャラで鳴海亜樹子といとこ同士である鳴海沙耶、イクサの継承者、オリジナルキャラで名護啓介の姪の名護十花が登場しました。彼女達は今のところは士のヒロインになる予定です。

なお、虚さんの話に出てきた仮面ライダーはアイエスの原作キャラが変身しています。誰だかは分かると思いますが。

次回は一夏VSセシリアです!
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