インフィニット・ライダー 転生者は篠ノ之箒の双子の兄 作:汰灘 勇一
俺と英里は修行のためにとある廃工場にいる。
「ええと、まずベルトを着けて……そうそう。それで、タカ。トラ、バッタのメダルをセットして」
「こう?」
俺に言われたとおりに三枚のメダルをセットする英里。
「そして、そのオースキャナーでスキャンする」
「こうだよね」
俺の言うとおりにオースキャナーでオーカテドラルのコアメダルを横一線にしてスキャンする。
タカ・トラ・バッタ! タ・ト・バ! タトバ、タ・ト・バ!
その音声コールが鳴り響き、英里は欲望の戦士、仮面ライダーオーズ、タトバコンボに変身した。
「わおっ! すごい!」
「これがオーズタトバコンボ。オーズはメダルでコンボチェンジして戦う仮面ライダーだ。コンボは七種類あって同じ色の、三種類のメダルでコンボチェンジができるんだ。他にも違うメダルを合わせた亜種形態があるんだ」
「へえ~じゃあ、ちょっとやってみる!」
「えっ!?」
英里はタカとトラのメダルを抜き、クワガタ、カマキリのメダルをセットしてスキャンした。
クワガタ・カマキリ・バッタ! ガータガタガタキリバ、ガタキリバ!
……ガタキリバにコンボチェンジしたか。
「うわあ! 面白い! 次はこれかな!」
今度は、ライオン、トラ、チーターのメダルをセットしてスキャンする。
ライオン・トラ・チーター! ラタラター! ラトラーター!
そろそろ止めねえと危険だな。
「おい……」
「これはどうなるんだろう?」
サイ・ゴリラ・ゾウ! サゴーゾ、サゴーゾ!
俺を無視して重力系のサゴーゾコンボになる。うぉい。
「ちょっと……」
「次はこれ!」
シャチ・ウナギ・タコ! シャ・シャ・シャウタ! シャ・シャ・シャウタ!
今度はシャウタコンボ。いい加減止めないとぶっ倒れるな。
「次は……」
「はい、ストップ」
「ええっ!?」
俺は目にもとまらぬ速さでメダルを取り上げ、強制的に変身を解除させる。
「何をするのよ士君!」
「コンボは変身者に大きな負担を与えるんだ。これ以上は危険だから今度だ」
「ええ~!」
英里は不満がありそうだったが、俺は無視して今日の修行はお開き。
そんな調子で一週間過ぎて英里はオーズの力を理解して一人でも戦えるようになった。
「士君、もう、帰るの?」
「ああ、お前も一人前の仮面ライダーになったことだしな。ってかお前、本当に仮面ライダーになるのか?」
「うん、悪から誰かを守るってかっこいいじゃん!」
「そうか……」
少し安心した次の瞬間、爆発音が聞こえた。
「っ! なんだ!?」
「行ってみよう!」
俺と英里は爆発音が聞こえた場所に行ったそこには、昆虫系のグリード、ウヴァ、猫系のグリードカザリ、重力系のグリード、ガメル。水棲系のグリードメズール。ほとんどのグリードが勢ぞろいじゃねえか!
「ど、どうする士君!?」
「戦うしかないだろ! 変身!!」
カメンライド ディエイド
「わかりました! 変身!」
タカ・トラ・バッタ! タ・ト・バ! タトバ、タ・ト・バ!
俺はディエイドに英里はタトバコンボに変身してグリードを蹴り飛ばしに行く。
「お前はウヴァを倒せ! 残りは俺が何とかする!」
「了解!」
英里はウヴァを連れていく。ちょっと大変だよなこれ。
「さてと、破壊しますか」
『メダル、よこせ!』
「うおっ!」
ガメルが地面をたたき、地震を起こし俺は膝を地面についてしまった。その隙を狙ってカザリは光の弾をメズールは水の鞭を振ってくる。
「ぐっ! なら、これで!」
KAMEN RIDE KABUTO!
ATACK RIDE CLOCK UP
俺はカブトに変身してクロックアップを使い、攻撃の嵐を抜け出した。
「フィナーレだ!」
FINAL ATACK RIDE! KA・KA・KA KABuTO
俺は飛び上がり、タキオン粒子を右足に溜め、カザリ達に蹴りつける。
「「「ぐあああっ!」」」
カザリ達はメダルの固まりになって消えた。さて、英里はどうだ?
英里SIDE
「はああっ!」
私はウヴァと一対一で戦ってる初めての実践……勝てるかな?
『メダルをよこせ!』
「あんたのような怪人に渡すわけ無いでしょ!」
『なら死ね!』
「きゃあっ!」
私はウヴァの放つ電撃に吹っ飛ばされた。い、痛い……これが、戦うって事……負けたら死ぬ。死にたくない。死ぬのは怖い。だけど……。
「私は士君と一緒に戦いたい!」
私はタカとトラのメダルを抜いて、クワガタ、カマキリのメダルをセットしてスキャンした。
クワガタ・カマキリ・バッタ! ガータガタガタキリバ、ガタキリバ!
スキャニングチャージ!!
私はガタキリバにコンボチェンジして直ぐに、スキャニングチャージをする。私のそばに無数の分身体が現れ、一気に飛び上がる。
「ガタキリバキック !!」
無数の分身との蹴りがウヴァを襲う。
『ぐ、おのれえええええっ!』
ウヴァは爆発してメダルになる。皮肉にも自分のメダルの力に倒された。
「やあ、やった!」
「英里! 倒したのか?」
爆発音を聞いた士君が駆けつけてくれた。
「うん!」
「そうか、よくやったな」
士君はほほえみ、私の頭を撫でてくれた。
「えへへ……」
私は思わず、にやけてしまった。
「さて、帰るか……」
士君が言いかけたそのとき、異変が起きた。
士SIDE
俺が帰ろうとしたその時、散らばったセルメダルとガメル、ウヴァ、カザリ、メズールのメダルが全て一つになり、リクガメのような体、クワガタのような角、象の鼻が生え、体中にタコの触手が生え、鋭いキバを持つ化け物、巨大グリード暴走態が誕生した。
「っ!何、これ!」
『ギャアアアン!!』
暴走グリードの角から雷撃、水、光を混ぜたエネルギー弾が放たれる。
「ぐあああっ!」
「きゃああっ!」
俺たちは爆発に巻き込まれ、はじき飛ばされ、変身が解除された。
「くっ……」
「ふはははっ! 無様だな、世界の破壊者、ディエイド!」
「誰だ!」
男性の声が聞こえ、叫ぶと、灰色のカーテンが現れ、そこから眼鏡をかけた中年男性が現れた。
「お前は、鳴滝か」
「そうだ。この暴走グリードで貴様を倒す。ふはははっ!」
そう、言い残し、鳴滝は消えた。くそ! 俺にも敵対心向けるのかよ!
ちらりと、英里を見た。英里は恐怖に震えていた。
「つ、士君、あれは何? あ、アレと戦うの?」
「……あれはグリードが暴走したやつだ。英里、怖いなら逃げろ」
「つ、士君は?」
「俺は戦う」
俺は立ち上がる。英里は俺に質問した。
「な、何で戦うの?」
「……俺が仮面ライダーだからだ」
「えっ?」
「守りたい者を守る。それが仮面ライダーだ!」
「守りたい者を守る……」
俺はふらふらで今にも倒れそうだけど、歩き出す。
「士君、私も戦う!」
英里は俺の横に立ち、三枚の赤いメダルを取りだした。
「英里……行くぞ! 変身!」
KAMEN RIDE DEEIDE!!
「変身!」
タカ・クジャク・コンドル! タージャードルー!
英里はオーズ最強の形態の一つ、タジャドルコンボへと姿を変える。それと同時に俺の手に一枚のカードが現れる。
「これは!」
そのカードには『ファイナルフォームライド オーズ』と書かれていた。
「悪い、少しくすぐったいぞ」
「ちょっひゃん!?」
俺はカードをセットした。
FINAL FORM RIDE o・o・o・OOO!
オーズの背中を開くとタカの姿になり、暴走グリードを吹っ飛ばした。
『ちょっ、何これ!?』
「悪い説明は後だ!」
オーズは俺の隣に戻り、大きめなタジャドルスピナー、オーズのFFR状態、オーズタジャドルスピナーへと姿を変えて俺の腕に装備される。
「行くぜ、これが本当のフィナーレだ!」
オーズタジャドルスピナーにタカ・クジャク・コンドルのコアメダルとセルメダルをセットしてスキャンすると、俺の体を炎が包みこみ、背中からは炎の翼が生えた
「ディケイドマグナムブレイズ!!」
俺はそのまま暴走グリードに突撃し、体を貫いて出てきた。俺の手の中には数枚のコアメダルがある。
『ギャアアアアッ!』
暴走グリードは悲鳴を上げて競るメダルへと姿をかえていった。
「終わったな……」
あの戦いから数日、町も復興を始め、俺は家に帰ることにしたのだが、英里もついて行くと言い出した。
「本当に付いてくるのか?」
「うん。どうせ、夢もないから士君のそばにいて戦いながら夢を見つけるよ」
そうか、だけど、英里のおばさんがなんて言うか……。
「おばさんなら問題ないよ。『英里、あんたは愛に生きなさい』って言われた!」
「そ、そうか……」
愛とかよく分からないけど、本人がいいって言うならいいか。
「よろしくな、英里」
「うん!」
こうして仮面ライダーオーズの力を継ぐ比野英里が俺の仲間になった。
灰色のカーテンを通り、家に帰ると、そこには赤、青、緑、黄色のドラゴン、白い宇宙飛行士の戦士、赤いカブトの戦士、青い刀の戦士が描かれた絵があった。
「……まじで?」
どうやら、次に会うライダーが決まったようだ。
すいませんでした!
早く一夏を出したくて早めにオーズ編を終わりにしました。ちなみにオーズのファイナルフォームライドはコンボによって変わります。
次回は一夏の登場です!
Wどうしようかな?一夏と原作キャラというてもあるし、原作キャラと原作キャラ、オリキャラとオリキャラもあるし……。のほほんさんと虚さんもありえるし、いや、オリキャラにして士とくっつける? 色々あるな……。