インフィニット・ライダー 転生者は篠ノ之箒の双子の兄 作:汰灘 勇一
一夏SIDE
今日は千冬姉の試合を見に行くはずだったけど、俺は途中、何者かに拉致され、気がつくとどこかの海岸にいた。
俺のほかにも何人か人がいた。なんでこんなに人がいるんだ? 俺と同じように拉致されたのか?
そんなことを考えてると、日食が始まった。っ!
「ぐああああっ!」
「いやあああああっ!」
「うおおおおおっ!」
日食が始まると俺たちの体にひびが入り始めた。な、何だこれ!?
そう考えていると、人間から化け物が生まれ始めた。
も、もしかして、俺も化け物になるのか? 死ぬのか俺……。
千冬姉、ごめん……俺みたいなやつが弟で……俺は千冬姉の弟でよかった。
弾、蘭、鈴、お前たちと一緒にいて楽しかったぜ。
そして、俺の背中には翼のようなものが生える……終わりか。
……一夏……
「っ!」
ふと、俺は二人の幼馴染のことを思い出した。
一人は、俺の憧れで強かった篠ノ之士、そしてお互いをライバルだと認め合い、日々切磋琢磨した守れなかった俺の大切な人、篠ノ之箒……。
そうだ、ここであきらめちゃだめだ! 俺は強くなる! 強くなって士たちとまた会うんだ! そして今度こそ……。
「俺は守るんだ!!」
そう、今度は俺が仲間を大切な人を守るんだ! 守られるだけは嫌なんだ!!
すると、体の痛みは消えて落ち着いてきた。それと同時に、周りの化け物は姿を消した。
「はあ、はあ……」
俺は地面に膝をついた。その時、残っていた化け物が俺に襲いかかってきた。今度こそ、死ぬ。そんな時、
『チョーイイネ! スペシャルサイコー!』
突然、火炎放射が化け物を燃やした。な、何が起きたんだ!?
振り返るとそこには赤い竜のような仮面に、胸にドラゴンの頭が付いている戦士がいた。
「だ、誰だよあんた」
俺がそう聞くと、そいつは姿を変え、一人の青年が現れる。
「俺の名は操真晴人。仮面ライダーウィザードだ」
「仮面ライダー?」
仮面ライダーって確か悪の怪人と戦う都市伝説のヒーローだよな?
「君は魔法使いになる資格を得た。君に俺の力を受け継いでもらいたい」
「ええと、どういうことですか?」
「君も仮面ライダーになって俺たちと一緒に戦って欲しい」
つまり、俺も仮面ライダーにならないかどうかか。
そんなとき、一体の赤いカブトムシが飛んできた。なんだこれは?
「おばあちゃんが言っていた。この力を継ぐ者が現れると」
「へえ、こいつが俺たちの力を継ぐやつか」
「……やっと覚醒したか」
すると、三人の青年が現れる。一人は俺の近くを飛んでいるカブトと同じ者をもっている。もう一人はリーゼントで不良ぽい。もう一人はスペードのトランプをもったサングラスをかけていた。
「晴人さん、この人たちは?」
「赤いカブトムシをもっているのは天道総司、仮面ライダーカブト。リーゼントの人が如月弦太朗、仮面ライダーフォーゼ。そして、トランプをもっているのが剣崎一真。仮面ライダーブレイド」
「この人達も仮面ライダーなんですか?」
「ああ、そうだ」
「「「変身!!」」」
「宇宙キター!!」
総司と名乗った人は赤いカブトムシのような戦士に、リーゼントの人は白い宇宙飛行士のような戦士。最後に青い剣の戦士。
「君は選ばれた」
「君は俺たち仮面ライダーの希望だ」
「俺たちの力を継ぐことができるのは君だけだ」
「無理になる必要はない。大事なのは君の意志だ」
俺は一瞬考えた。仮面ライダーになったら危険なことが待っている。だけど……。
「なります! 俺、仮面ライダーになります! なって仲間を守る!」
「決まりだな」
俺がそういうと、俺の手に赤い指輪。そして、白いベルト、トランプのマークの入ったべるとが現れた。
「このベルトで仮面ライダーに変身することが出来る」
「あ、あの……こんなにもてません」
「それなら大丈夫だ。ウィザードの能力で異空間に保存が出来る」
「そうですか」
……大変なことになりそうだな。
「……まさか、一夏が仮面ライダーになるなんて。しかも四人のライダーの力を受け継ぐなんてな」
「っ! 士!」
すると、何もない場所に灰色のカーテンが現れて、そこから俺の幼なじみの篠ノ之士と見知らぬ女の子がいた。
「何で士がここにいるんだ?」
「それは俺が仮面ライダーだからだよ。そして、彼女も仮面ライダーだ」
「そうなのか?」
「ええ、私の名は比野英里。仮面ライダーオーズの力を継ぐ者よ」
俺の他に仮面ライダーが……。
「士、感動の再会もいいが、しばらくこいつを借りていくぞ。こいつには仮面ライダーの力を使うのに修行を受けてもらう」
「……分かった」
「一夏、行くぞ」
「はい!」
俺は晴人さん達のあとについて行った。俺は仮面ライダーになれるかな?
今回は一夏の登場回。一夏は変身していませんが。
次回はある原作キャラが出てきます。