インフィニット・ライダー 転生者は篠ノ之箒の双子の兄 作:汰灘 勇一
士SIDE
俺は一夏とともにある山に来ている。
あの絵が現れてから、俺が家を出ると目の前には山が現れていた。
英里を留守番に家に置いてきて、一夏と二人でこの山に来た。
「ここにクウガって仮面ライダーがいるのか?」
「そうらしいな……」
俺と一夏で山道を歩いていたが、俺はある気配を感じた……。
「一夏、悪い。先に行っててくれ。後から追いかけるから」
「あ、ああ……」
一夏に先に行って貰って、俺は背後の草むらに目をやった。
「でてこいよ。そこにいるのは分かってるんだよ」
「ちっ、やっぱばれてたか」
草むらから派手な金髪に蛇のような目をした男が出てきた。
「……てめえ、転生者か?」
「ああ、鳴滝だっけ? そいつに頼まれてここへ来たんだよ。何でもお前を殺して欲しいらしい。まあ、俺は人を殺せたらいいんだけどよ。ヒャッハー!」
……こいつは殺人狂か。なら、倒しても構わないよな。
「てめえを殺して次の獲物にいかせてもらうぜ」
男は紫色のデッキケースを取り出した。
「変身」
男がベルトにデッキケースを装填すると、紫の蛇の戦士、仮面ライダー王蛇へ姿を変える。
「王蛇か……まあ、いいか。変身!」
俺はディエイドのカードをドライバーにセットして変身した。
「うおらっ!」
「はっ!」
王蛇は牙召杖ベノバイザーで殴りかかってくるが、俺はヒラリと避け、パンチを打ち込む。
「ぐっ! くそ!」
「てめえは喧嘩は強そうだけど、仮面ライダーとしてはまだまだだな」
「うるせえ! これならどうだ!」
そう言うと、王蛇は三枚のアドベントカードをセットする。すると、蛇のミラーモンスター、ベノスネーカー、サイのミラーモンスター、メタルゲラス、エイのミラーモンスター、エビルダイバーを召喚された。
「……なら、俺も行くか」
カメンライドフォームライド
俺は仮面ライダーナイトのカードをセットしてナイトに変身する。
「へっ、姿を変えたぐらいでいい気になるなよ!」
王蛇はユナイトベントのカードをセットして獣帝ジェノサイダーを召喚した。
「てめえ、殺し俺がこの世界の主になる!」
王蛇はファイナルベントのカードをセットして、蹴りのポーズを取る。
「させねえよ」
俺は王蛇に近づき、ダークバイザーでライダーデッキを攻撃する。
ライダーデッキは破壊され、ジェノサイダーの合体は解除された。ベノスネーカー、メタルゲラス、エビルダイバーは自由になり王蛇に襲いかかる。
「ま、待てこっちにくるな! 俺はお前等のマスターだぞ!」
王蛇は抵抗しようとするが、抵抗むなしく食われていく。
「ぎゃあああっ!?」
……すこし、むごいと思ったが助ける気はない。
「さてと、あとはこいつ等をどうにかするか」
俺はシールのアドベントカードを三枚取り出した。
「お前等は今日から俺の仲間だ」
俺がそう言うと三体は封印され、俺の手にはガイ、ライア、王蛇の三つのライダーデッキ。それにユナイトベントのカードが握られていた。
「さてと、あとは向こうか」
俺は山の方を向いた。あそこにクウガがいる。何も問題がなければいいのだが……。
「用心しておいた方がいいよな」
俺は一枚のカードを取り出す。
アタックフォームライド! エビルダイバー!
俺はエビルダイバーに乗り山を目指した。
箒SIDE
今日は憂さ晴らしに学者達の発掘に付いてきた。
何でも古代の戦士の墓を見つけたとのことだ。
発掘作業をぼーっと見ていると、古そうな宝石のような物がはめてあるベルトらしき物が学者の手の中にあった。
「これでグロンギと戦えるぞ!」
「さて、これを持ち帰って解析し、継承者を捜すぞ!」
学者が訳の分からんことを叫んでいると、突然、ベルトが消えた。
「なっ!? 消えた!?」
「ということは継承者が見つかっているのか!?」
学者が混乱していると、突然、牛のような化け物、蜘蛛のような化け物、鳥のような化け物が出てきて学者に襲いかかってきた
「ぐ、グロンギだと!?」
「ぎゃああっ!?」
学者達は何も出来ずに殺されていった。瞬く間に血の海が出来た。
『これで今回のゲゲルは終わりだ』
『まて、まだ生きてるやつがいる』
『あれはゲゲルの標的ではない』
『なら、仕方ないか』
怪物達は何かを話ているが、何を言ってるか分からない。私はここで死ぬのか? そんなのはいやだ!
私は一夏とまた会いたい! また会って思いを伝えたい!
「一夏!!」
私は一夏の名前を思いっきり叫んだ。すると、腰の辺りにさっきのベルトが現れた。
「っ! これは!」
『あれはクウガのベルト!』
『あいつは標的だ!』
「……よく分からないがやってみるか!」
私は手を構えて叫ぶ。
「変身!」
すると、私の体に赤い鎧が装着された。頭にはクワガタのような面が……。
『クウガを殺す!』
牛の化け物は私に向かって突進してきた。私はそれを避け、拳で殴り飛ばす。
『がああっ!』
牛の化け物は壁に背中を打ち付けられた。
『貴様!』
逆上した蜘蛛の化け物が殴りかかってきたが、受け止め、殴り合いをする。
……すごい、力があふれてくる。いける。今の私ならこいつ等を倒せる!
私は右足にエネルギーを集中させ、飛び上がり、蜘蛛の化け物を蹴り飛ばす。
『ぐああああっ!』
蜘蛛の化け物は悲鳴を上げて爆発した。
「よし!」
私は思わずガッツポーズをした。その後ろから牛の化け物が突進してくるのに気がつかずにいた。
『うおおっ!』
「っ! しまった!」
私はやられた。と思ったが、その時、
「はっ!」
すると、赤い宝石のような鎧を身につけた戦士が現れて銃弾を放った。
「大丈夫か!?」
「えっ?」
私はその戦士の声を聞いて驚いた。その声は……。
「い、一夏……」
「っ! その声は箒!?」
戦士から私の声を聞いて驚く声が聞こえた。
「やっぱり一夏なのか!?」
「箒、とりあえずアレを倒すぞ! 受け取れ!」
一夏は指輪をベルトにかざした。
コピープリーズ!
すると、一夏の手にあった剣が増えた。一夏はそのまま私に剣を投げた。
私が剣を受け取ると、剣は銃剣のような姿から西洋風な剣へと姿を変え、体は紫色の鎧を纏っていた。
「これは!」
「……士の言ってたことは本当だったんだな」
『グオオオッ!』
牛の化け物が突進して来る。ええい! こうなったら!
私は重い剣を突っ込んでくる牛の化け物に突き刺した。そして体のエネルギーを流し込む。
『グアアアッ!』
牛の化け物は悲鳴を上げて爆発した。
『くそっ!』
鳥の化け物はきびすを返し、翼を展開して空へ飛んだ。
「っ! 逃がすか!」
「箒! 今度はこれだ!」
一夏は銃を私に渡した。すると、銃の形はボウガンへと姿を変え、鎧の色も翠になる。
私はそのレバーを引いた。鳥に標準を合わせる。そして、引き金を引く。ボウガンからは圧縮された空気団が放たれた。
『くそおおおっ!』
化け物は空気弾に貫かれ、絶命した。それと同時に、私の姿も元に戻ってしまった。
「くっ……」
「箒!」
私は地面に倒れそうになったが、変身を解いた一夏が支えてくれた。
「大丈夫か箒?」
「一夏、本当に一夏なのか?」
「ああ、お前と士の幼なじみの織斑一夏だ」
一夏はそう言うと数年前と変わらない笑顔を私に見せてくれた。
「い、一夏~!」
私は思いっきり一夏に抱きついた。
「ほ、箒!?」
「会いたかった! 会いたかった! 一夏~!」
「……俺もだよ」
そう言って一夏は私を優しく抱きしめてくれた。……もう離さない。一夏と離れたくない!
「よう、もう戦い終わったのか……げええっ!?」
すると、何かに乗ったバーコードのような戦士がいた。
「つ、士! こ、これは……」
「何!? 士だと!?」
私は驚いた。あいつが私の双子の兄の士だとは……。
「お、お邪魔しました……」
「「ちょっと待て!」」
帰ろうとする士を二人で何とか止めて誤解を解く。
士SIDE
……これはどういうことだ。
箒と再会したあと、箒をつれて家に帰ったのはいいのだが……。
「ほ、箒……離れてくれ」
「いやだ」
箒が一夏から離れません。
仕方ないからこのままにしているけど。
「いや~一夏君もモテるね~」
のんきにそんなことを言う英里。まあ、原作だと唐変木のフラグメーカーだからな。
「箒ちゃんも可愛いね。さすがは士君の双子の妹ね」
「ま、まあな」
俺の容姿は門矢士そのものなんだが、まあ、いいか。
そんな会話をしてる俺等のよこでデフォルトされたベノスネーカー、メタルゲラス、エビルダイバーが俺の作ったご飯を食べている。
どうやらこの世界のミラーモンスターやビーストのキマイラは食べ物からエネルギーや魔力を得られるらしい。
「……箒、お前に一つ聞きたいことがある」
「何だ、士」
俺は一夏にひっついたままの箒と話すことにした。
「お前は仮面ライダーになった。だけど、その力を自分のためだけに使うなら今すぐ仮面ライダーになるのをやめる。俺たちの力は誰かを守る力だ。誰かを助けるために死ぬ覚悟はあるか?」
「……」
箒は一瞬、考える。だが、すぐ顔を上げる。
「ある。私はこの力で助けを求める人を救いたい。一夏と士の力になりたい!」
「……分かった。箒、紹介する。俺たちの仲間で仮面ライダーオーズの力を継ぐ者……」
「比野英里です。よろしくね箒ちゃん!」
「よ、よろしくお願いします。あの一夏とは……」
「一夏君とは男女の仲じゃないよ? 友達かな」
「そうですか……」
英里の一言に箒は安心していた。
「ええと、箒ちゃん、士君のこと、色々教えてくれる?」
「もしかして士のことが……?」
「う、うん……」
……そのまま、二人は小声で何かを話している。
これから、どうなるんだろうな。
今回はクウガこと、箒を出しました。いかがだったでしょうか?
今回、士は新たな力を手にしましたが、今後も増えていきます。
ガイム、ギルスも出す予定ですが、誰がいいでしょうか? バロンは一夏辺りかなと思いますが。
あと、この作品でもスーパーヒーロー対戦をやりたいと思っています。
次回は一夏達がISの輸送をします