インフィニット・ライダー 転生者は篠ノ之箒の双子の兄   作:汰灘 勇一

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第八話「ISと天災と加速」

士SIDE

 

 今日、俺達はISを輸送する任務を行っている。本来ならこの仕事は仮面ライダーWこと、左翔太郎さんとフィリップさんがする予定だったが、先約の仕事が入っていて、俺らがこの仕事をすることになった。

 

 最近ではISなどの兵器をガイアメモリでドーパントになったり、ゾディアーツスイッチを使い、ゾディアークとしてテロリストが強奪しようとしている。

 

「何で俺らがこんな事をしないといけないんだよ」

 

「いいじゃんか。翔太郎さんの頼みなんだからよ」

 

 一夏は嬉しそうだった。翔太郎さん絡みからか?

 

 一夏は翔太郎に会って憧れているらしく、初めてあったとき、弟子にしてくださいと頼んでいた。

 

 翔太郎さんも一夏のことが気に入ったのか、今度ロストドライバーと一夏が合うメモリをあげるそうだ。

 

「はあ、男の考えることはよく分からない」

 

「私もそう思うよ」

 

 箒と英里は二人でため息をつく。

 

 そう言われてもな……。

 

 すると、数人の人影が現れる。彼らの手にはガイアメモリが握ってある。

 

『コックローチ』

 

『バイオレンス』

 

『アイスエイジ』

 

『マスカレード』

 

 その音声と共にコックローチ・ドーパント、バイオレンスドーパント、アイスエイジドーパント、そして複数のマスカレードドーパントが現れる。

 

 今回はドーパントか……。

 

「士、アイスエイジドーパント、コックローチドーパントは俺が相手をする」

 

「一夏、良いのか?」

 

「ああ、任せてくれ。あれを試してみたいし」

 

 あれ、何のことを言っているんだ?

 

 まあ、いい。俺は俺のやることをしよう。

 

「箒と英里はマスカレードの相手を頼む」

 

「分かった」

 

「任せて士君」

 

 箒と英里は納得して頷いてくれた。

 

「みんな、いくぜ!」

 

「おう!」

 

 カメンライド、ディエイド!!

 

 『シャバドゥビタッチヘーンシーン!』

 

 『フレイム、プリーズ、ヒーヒー、ヒーヒーヒー!』

 

 タカ・トラ・バッタ! タ・ト・バ! タトバ、タ・ト・バ!

 

「「「「変身!!」」」」

 

 俺のかけ声でみんながいっせいに変身する。

 

 一夏はウィザードフレイムスタイル、箒はクウガマイティフォーム。英里はオーズタトバコンボに変身する。

 

「ドーパントって言ったらこれだよな!」

 

 カメンライド! W!!

 

 サイクロン! ジョーカー!

 

 俺は仮面ライダーサイクロンジョーカーに変身する。

 

「さあ、お前の罪を数えろ! なんてね」

 

 俺は翔太郎さんとフィリップさんが使うセリフを言ってバイオレンスドーパントへ向かっていく。

 

「はっ! せい!」

 

『ぐっ!」

 

 俺はバイオレンスドーパントを蹴り飛ばしていく。

 

 コピーアンドチェンジ、プリーズ。

 

「はっ!」

 

 一夏はコピ-アンドチェンジリングで分身を作りカブトに変身した。

 

『ぐうっ!』

 

 コックローチドーパントが自身の特性の速さで一夏を翻弄しようとした。

 

「甘いぜ、キャストオフ!」

 

『Cast Off!』

 

 一夏は瞬時にライダーフォームへ変身する。

 

『Change Beetle』

 

 一夏は目にも留まらない速さでコックローチドーパントを叩きつぶす。

 

『喰らえ!』

 

 アイスエイジドーパントは一夏に冷気を放つ。

 

「一夏!」

 

 箒は一夏の名前を叫ぶ。フレイムスタイルの炎じゃ、アイスエイジドーパントの冷気に耐えられそうにない。だが、

 

 フレイム、ドラゴン!ボー、ボー、ボーボーボー!

 

「はああっ!」

 

 一夏はなんと、フレイムドラゴンへと姿を変えた。

 

「これでフィナーレだ」

 

『くそ!』

 

『チョーイイネ!スペシャル、サイコォォォォォ!!』

 

「ドラゴンブレス!」

 

 一夏は宙に浮いて胸にドラゴンスカルを具現化してアイスエイジドーパントに火炎放射を放つ。

 

「ぐあっ!」

 

 アイスエイジドーパントだった男の体からアイスエイジメモリが飛び出し、メモリは粉々になる。

 

『へやっ!』

 

 コックローチドーパントは一夏の背後を取ろうとしたが、

 

「ライダーキック」

 

 一夏は総司さん直伝のカウンター風の蹴りを放ち、コックローチドーパントに直撃し、コックローチメモリは粉々になる。

 

「何で、一夏がフレイムドラゴンのウィザードリングを持ってたのかはあとで聞くとして、こっちも終わりにするか」

 

『ひっ!』

 

 バイオレンスドーパントは俺におびえ、逃げようとする。逃がさねえよ。

 

 ファイナルアタックライドダ、ダ、ダW! サイクロンジョーカー!!

 

「ジョーカーエクストリーム!」

 

 緑色の竜巻を発動して、その力で浮き上がり、蹴りをたたき込む。

 

『がああっ!』

 

 バイオレンスドーパントは吹っ飛び、体からメモリが飛び出て粉々になる。

 

「士君、ISは無事だよ!」

 

「そうか」

 

 先にマスカレードドーパントを倒していた英里と箒がISの無事を確認していた。

 

「IS、久し振りに見るな」

 

 一夏は何となく、ISに触れようとする。

 

 すると、ISは起動音と共にISが起動する。

 

「一夏!?」

 

「一夏君がISを動かした!?」

 

「仮面ライダーのみなさん、お疲れさまでした……えっ!? 男の人がISを動かした!?」

 

 箒達が驚いていると、間が悪く研究員の人達がやってきた。最悪だ。

 

 

「男の一夏と士がISを動かす。面白いね」

 

「……フィリップ、そんな面白いことじゃねえぞ」

 

 俺達は仕事の結果を報告しに風都の鳴海探偵事務所にいる。

 

 あの後、俺も検査されISが動かすことが出来ることがばれて大騒ぎになって、色々あって俺達四人はIS学園に入学することになった。

 

「だって翔太郎、男がISを動かす何て前代未聞なんだよ!?」

 

「でも、IS何て俺達仮面ライダーに比べて大したこと無いんだろ?」

 

「まあ、そうだね。あと、翔太郎、一夏君について面白いことが分かったよ」

 

「面白いこと? なんだそれ?」

 

 フィリップさんは、興奮している。どうしたんだ? ちなみに俺が転生者だと言うことはフィリップさんと翔太郎さんだけ知ってる。何でも地球の本棚で知ったとか。

 

「一夏は全ライダーに変身できる適正を持ってるんだ。これは珍しく、二人の士しか確認されていないんだ。現に僕たちが持っているメモリ、全てと適正があるんだよ一夏は」

 

「そ、そうなのか?」

 

 フィリップさんの説明を聞いて少し、引き気味の翔太郎さん。

 

「そういえば、お前らこれからどうするんだ?」

 

「そうですね。取りあえず、IS学園に入学します。もしかしたらそこで他の後継者を見つけられるかもしれないので」

 

「そうだね。それがいいよ」

 

 フィリップさんが俺の意見に頷いて賛成する。

 

 ドッカーン!

 

「っ! 何だ今の物音! ドーパントの襲来か!?」

 

 外に何かが墜ちた物音が聞こえ、慌てて窓から身を乗り出すと、そこにはどこかで見たことのある巨大なにんじん型のミサイルが……まさか……。

 

「……なあ、士、箒、あれってもしかして」

 

「ああ、あの人だろ」

 

「知らん」

 

 箒がすぐに拒否ってる。絶対にあの人だな。

 

「にゃはははははっ! 久し振りだねいっくん! つーくん! 箒ちゃん!」

 

 ミサイルがぱかっと開くとそこからウサ耳をつけた天災、篠ノ之束。俺と箒の姉さんがいた。

 

「とうっ!」

 

 姉さんは飛んで、鳴海探偵事務所に入ろうとしたが、

 

「せい!」

 

 箒に蹴り飛ばされて地面に落ちた。そして、窓やドアの鍵を全てかける。

 

 すごい行動力だな。

 

「あの、士君、あの人って……」

 

「そうだよ。俺の姉、篠ノ之束だよ」

 

「へえ、あの人がISを作った篠ノ之束博士か~」

 

「そうだよ英里ちゃん!」

 

 すると、いつの間にか姉さんが俺の側にいた。

 

「姉さん、何時の間に……」

 

「束さんに不可能なことはないよ!」

 

「そうですか……」

 

「へえ、あなたがISを開発した篠ノ之束博士ですか」

 

 すると、フィリップさんが話しかけてきた。あ~、どうせ邪険に扱われるだろうね。

 

「そうだよ。君が仮面ライダーWのフィリップ君、それに、あなたが仮面ライダーW、そして、仮面ライダージョーカー、左翔太郎君」

 

 そう言って楽しそうに笑う姉さん。あれ?

 

「姉さん、フィリップさん達に興味があるのか?」

 

「うん、だって世界を救うヒーロー、仮面ライダーだからね」

 

「……用はそれだけですか?」

 

 ……姉さんがいるからものすごく箒が不機嫌です。

 

「う~んとね、それだけじゃないんだよ。いっくんたちがISを動かしたって聞いたから、ISをプレゼントしに来たんだよ」

 

「……何で俺らがISを動かしたことを知ってるんだよ」

 

「束さんだからだよ。いっくん、専用ISは白式。箒ちゃん専用ISは紅椿。つっくんのISはディエイド、えーちゃんのISはオーズ。このIS達はISとライダーシステムを融合させてライダーシステムをISでも仕えるようにするんだ。例えば、いっくんがウィザードの力を使ったら白式はウィザードフォームへと変化するんだ」

 

 答えにもなっていない答えを言う姉さん。って、俺らが仮面ライダーって事も知ってるのか。

 

「……本当に何者なんだよ姉さん」

 

「通りすがりの天才科学者だよ! よく覚えておいてね!」

 

 姉さんはそう言い残して窓を突き破って出ていった。

 

「おい、窓壊すんじゃねえよ!」

 

「ああっ! 何窓壊してるのよ! 翔太郎君!」

 

 翔太郎さんが怒鳴っていると、タイミング悪く、照井亜樹子さんが帰ってきた。亜樹子さんは翔太郎さんの頭をスリッパで叩き倒す。

 

「ってえな! 亜樹子! 俺じゃねえよ! 篠ノ之束だよ!」

 

「な、何言ってるのよ! あの天才科学者が来るわけ……」

 

「いえ、さっき来ました。うちの姉が……」

 

「ええ! 私聞いてない!」

 

 亜樹子さんは目を見開いて驚いている。まあ、そうでしょうね。

 

「士、ちょっと良いか?」

 

 すると、照井さんが近づいてきた。照井さんはアタッシュケースを俺に見せた。

 

「ええと、照井さん。これは?」

 

「士、お前にアクセルの力を継承して貰いたい」

 

「えっ?」

 

 アタッシュケースを開けるとそこにはアクセルドライバーとアクセルメモリが入っていた。

 

「いいんですか、俺で」

 

「ああ、俺の速さに付いていけるのはお前だけだと思っている」

 

「……分かりました。照井さんの力、継がせて貰います」

 

 俺はドライバーとメモリが入ったアタッシュケースを受け取る。

 

「どうするのよ! 窓を修理するのにどんだけお金が掛かると……」

 

「あ、亜樹子さん、これがおいてありましたけど」

 

 俺は窓の近くにおいてあった置き手紙と札束を亜樹子さんに渡す。手紙の内容は、「窓壊してごめんね~このお金で修理してお釣りはいらないから」だった。

 

「嘘ッ! こんなに貰って良いの!?」

 

 亜樹子さんはすごく喜んでいる。

 

「なあ、士、俺達どうなるんだろうな」

 

「知るか」

 

 俺はアクセルメモリを手に取る。

 

『アクセル』




今回は一夏達がIS学園に入る経緯を書きました。

敵としてドーパントを出しましたが、カブトやウィザードでメモリブレイクしたのはオーズが出来るなら出来るかもと思いまして。

Wのキャラを出したのは、Wをしっかりと見ていなかったので、一話から最終回まで見たところ、かっこいいと思い出しました。特に翔太郎さんが格好良かった。あこがれます。

今回、一夏はいつの間にかフレイムドラゴンのウィザードリングを持っていた一夏、アクセルを受け継いだ士。彼らは今後どうなるやら。

次回、IS入学。士とあのキャラ達の再会があるかも!?
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