闇夜を裂く直死の魔眼   作:蒼蠍

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オリ設定・原作との相違点有り


生じる不和

 そこは組織が持つ複数のアジトのうちの1つだった。

 その内部のとある広い部屋には複数の人間が存在しており、その者たちは一人のサングラスを掛けた男の言葉を聞いていた。

 

「これは上からの指令だ」

 そう言葉を言い放ったのは組織の幹部の1人"ウォッカ"だ。

 

「今から今回集まった要件を話す。最初に"キャンティ"、"コルン"、近頃組織に武器を卸していた会社の裏での取引が表に漏れる可能性がある。今はまだ与太話として認識されているが、組織の情報が流れるかもしれねぇ。お前らはそこの会社の社長及び役員を()って有耶無耶にしとけ」

 

 ターゲットである取引に関わっている社長達の家と車で出社する時間とルートは調べがついている。任務は車での移動中に狙撃で仕留めて情報が漏れる前に消す、といった内容だ。

 

 

「はいよ!久しぶりに殺しがいのある任務になりそうだ!」

「殺し、放題」

 ウォッカの言葉を聞き、キャンティと呼ばれた目元に蝶の模様がある女と、野球帽を被った男コルンが喜色満面といった様子で物騒なことを口にする。

 

 この2人はかなりの狙撃の腕前を持つのだが、どうも"殺し"を楽しんでいる節がある。

 今の所任務に支障は出ていないものの、特に短気なキャンティは注意力に欠けており咎められるような行動が少しあった。

 

 

「おい、お前ら。これは任務だ。遊びじゃねぇんだぞ」

 とウォッカが浮ついている二人にクギを刺すが、まともに聞いていないのが分かる。だがウォッカから少し離れた所には組織の幹部の一人"ジン"がいる。今はジンは煙草を吸っており、此方を見ていないものの、自身が兄貴と慕うジンを待たせるわけにはいかず、諦めて話を続ける事にした。

 

 

「それとは別に"ベルモット"、お前は社内に忍び込んで取引のデータを盗んでこい。データの中には武器の保管場所も入っている。万が一の事態に備え、3人で決行日の段取りを合わせろ。決行日は3日後だ」

「了解したわ」

 

「ハァ⁉︎何でアタイらがこんな女と組まなきゃならないのさ!アタイらは勝手にやらせて貰うよ!」

「同意。俺、ベルモット、組みたくない」

 

 だがウォッカのその言葉を聞いた二人はその言葉に表情を一変させて拒絶の意を示してベルモットを睨みつけたのであった。

 

 

 この二人がベルモットを嫌う理由は大きく分けて二つ存在した。

 

 一つはベルモットが"あのお方"(ボス)のお気に入りであることをいいことに、他のメンバーに対して何処か見下した態度を取っていることだ。また、時々組織の意に反する行動をすることがあった。

 そのせいで作戦を変更しなければならなくなり、必要以上の労力を要した。

 このことではベルモットは二人以外の面々からも反感を買っていた。

 

 そして、二つ目の理由。

 主にこちらがスナイパー二人がベルモットを嫌っている理由だ。

 それは、スナイパー仲間である組織の幹部"カルバドス"についてのことだった。

 カルバドスはベルモットに対して想いを寄せており、ベルモットはその想いをいいように扱い、カルバドスを言いなりにしていたのだ。

 同じスナイパーとして仲間意識が強かった2人はそのことを快く感じてはいなかった。

 

 

 だが今はもうそれは無い。

 

 カルバドスはある日からベルモットへの思いが無くなり、洗脳とも言えた盲目の恋から目を覚ましたのであった。カルバドスが蜘蛛の巣(ベルモット)から抜け出したことを聞いた時は、驚きと喜びを覚えたものだ。

 だが2人は自分達がベルモットへ思いを寄せるのだけはやめておけ、と考え直すように言ったが効果が無かったのにどうして心変わりしたのかが気になっていた。それをカルバドスに尋ねても何かに怯える様に震え出し、まともに聞くことが出来なかったのが更に疑心を掻き立てていた。

 いつかその事を話してくれる日が来るのだろうか、と今は思うしか無いとキャンティとコルンは考えるしかない。

 

 

 そういった理由から嫌っているスナイパー2人の熱烈なブーイングを受けたベルモットは全くなんとも無いようだった。

「あらあら、嫌われちゃったわね」

「はぁ?何寝ぼけたことぬかしてんだい」

「お前、好きになる訳、無い。なるぐらいなら、自害、選ぶ」

 

 スナイパー組の反応に茶化すような言葉にキャンティが食ってかかるように嘲った。その言葉にベルモットは肩を竦めつつ、そのやりとりを静観していたアスティに横目で何故か意味有りげな視線を送ったのだった。そんなベルモットの視線にアスティは嫌そうな顔をしつつも口を開くことはなかったが。

 

「おい、シカトこいてんじゃないよ!」

 ここでベルモットが自分を見ていないことに気付いたキャンティがベルモットにキレた。

「あら、失礼。余りにも五月蝿いから何処かの狂犬かと思っていたわ」

「なんだって⁉︎いいよ、アンタの顔面に一発ぶち込んでやる!」

「確かに貴女は銃の扱いには慣れているだろうけど、それはスナイパーとしてのライフルを使った遠距離からの射撃。ハンドガンなんて貴女使いこなせないでしょ?」

「そう思うんならアンタ自身で確かめてみるかい⁉︎」

 

 そうしてキャンティとベルモットの間には険悪な雰囲気が満ち始める。

 一方コルンはというと、2人が言い争いを始めたあたりから女の争いに巻き込まれるのは御免だと引っ込んでいた。

 

 そんな2人に対して

「おい、落ち着けお前ら!流石にそこまでだ!」

 と、ここで"スコッチ"が制止の言葉をかける。

「此処に集まったのはいがみ合いに来たんじゃないだろう!」

 そんなスコッチの言葉に続いてウォッカも事態の収束を図って声を上げる。

「ああ、その通りだ!お前ら決まりを忘れたのか⁉︎組織の幹部が他のメンバーを殺していいのはそいつが取り返しのつかねぇヘマやらかした時か、どっかのスパイだと判明した時だけだ!そうじゃねえと処罰の対象だ‼︎」

 

 正確にはジンだけが怪しい動きのある組織のメンバーの殺害を証拠が不十分でも可能性があれば許可されている。これはジンがボスより直々に"始末役"を任されているからだ。

 

 

 "始末役"は組織にとって不要と判断された者を殺害する役割を担っていて、担当する者はボスより任命される。"始末役"の者が怪しいと思った人物は相手が組織の内で重要な役割を担っていた場合を除けば独断で手を下すことが出来る。

 

 だがこの役は狙われる側の者も元々組織に属していただけあって殺しの腕は確かなため、殺す側が返り討ちにあって殺されるといったことが実際に過去に数回起きていて、担当しようとする者は少ない。

 それに幾ら殺すことに慣れているからといって昨日まで味方だった者を躊躇いなく殺すことが出来るくらい非情な人物が少ないことも一因だろう。

 なので"始末役"はボスに高い忠誠心を持つ者に限られる。となるとボスに絶対の忠誠を誓っているジンが"始末役"を任せられているのは当然と言えるだろう。

 

 

 ウォッカから止めるように言われた2人であったが

「煩い!アタイも我慢の限界なんだよ!引っ込んでな!」

「この狂犬は黙らせておいた方が組織のためになるわ」

 そんな言葉でこの2人は止まることはなく、状況は寧ろ悪化していった。

 

「もういいよ、脳漿撒き散らして派手に死にな!」

「あら?無様な死に様を晒す事になるのは貴女よ?」

 

 カチャッ

 そして遂に2人はそれぞれの持つ銃を構え、あわや殺し合いが始まろうかという時だった。

 

 

 

 ドォン!

 

 

 一発の銃声が響き渡り、天井に当たって跳ね返った銃弾が音を立てて転がった。

 その一発により、さっきまでの騒ぎは嘘の様に静まり返る。

 

 そうして皆の視線は銃弾を放った男、ジンに自然と集まっていく。

 やがてジンは天井へ銃を向けていた腕を下ろすと、おもむろに話す。

「...テメェらの意見なんざ聞いてねぇ。命令されたことをやりゃいいんだ」

 

 そう吐き捨てたジンはキャンティとコルンに目を向ける。

「テメェらがどうしてもベルモットと組みたくねぇってんなら勝手にやりゃあいいぜ。ミスったら俺が消すだけだ。いいな?」

「あ、ああ!こっちはこっちでやらせてもらうよ」

「......!.......!(コクコク)」

「そうか。ベルモット、テメェも異存はねぇな?」

「ええ、構わないわ」

「ならこれで問題ねぇよな」

 そうして事態を鎮めたジンはこの場の仕切りを担当していたウォッカに顔を向けた。

 

「ウォッカ、テメェにわざわざ任せてんだ、このぐらいしっかり仕切りやがれ」

「す、すいやせん兄貴‼︎今後こんな事が起きねぇ様にしやす!」

「うだうだぬかしてる暇があんならさっさと任務を伝えろ」

「へ、へい!分かりやした!」

 ジンに叱責されたウォッカは他のメンバー達の方に向き直り、改めて話の続きを話し始める。

 

「ゴホンゴホンッ!で、では続きだ。アスティと"キュラソー"、お前らはベルモットが盗んで来たデータにある武器の保管場所に後日、武器を掻っ攫いに行け。運搬用のトラックは此方で手配する」

 

 そう言ってウォッカはアスティと、隅の方で先程の騒ぎでも沈黙を保っていた青と透明なオッドアイが特徴のキュラソーに伝達する。

「.....了解」

「はいはい、分かったよ」

 命令を受けたキュラソーは端的に返し、アスティは気怠げに返事をする。

(別にオレじゃなくてもいいだろコレ。しかもキュラソーか....。コイツ何処か距離があるから取っ付き難いんだよなぁ....)

 

 

「ッ⁉︎」

(武器の強奪だと⁉︎)

「どうしたスコッチ?」

 スコッチの反応が気になったウォッカが問いかける。

 

「い、いや。何でもない」

(この任務が成功してしまって、こいつらが強奪した武器がもし取引していた物よりも大量だった場合!さらなる組織の勢力拡大に繋がりかねない!阻むべきか見逃すべきか....!"バーボン"のは別口の要件で数日は連絡が取れねぇ....!)

 

「そうか、ならいいが....。スコッチ、お前は"テキーラ"と組んで新しい取引先を探せ。テキーラの奴は今日ここには来てねぇから後で都合つけとけ」

「ん?....ああ、了解した....。」

(アスティとキュラソーについての情報も今は少ない!クソッ!どうすりゃいい⁉︎)

 

 

「...........。」

 

 

 

 

「後は....、これは本来なら伝える必要がねぇが少し前に宮野明美が組織に引き入れた男"諸星...「やめろ、あの野郎の名前なんざ聞きたくねぇ」...兄貴⁉︎」

 ある人物の名が出た途端機嫌が悪くなったジンは嫌悪の言葉を吐き捨てると、急に部屋から出て言った。

 

「ちょっ!待ってくだせえ兄貴!あー、....今日はこれで会議は終わりだ!」

 そうウォッカは言うと、先に部屋を出て行ってしまったジンを足早に追いかけていった。

 

 

 

 

「何だったんだい、今の?」

 突然の出来事に残されたメンバーのうちの1人であるキャンティは疑問を抱く。

 

「前に組織に入った"諸星大"って男が狙撃の腕を買われて早くも幹部に昇格するのを打診されてるんだとさ」

「ふーん、あの女が入れた奴かい。どうもジンの様子を見ると随分と嫌ってるようだね」

「昇格を打診してんの"ラム"だからな。ジンのやつラムの事よく思ってないみたいだし信用できないんだろ」

(あとジンがそいつ自身の事が気に食わないんだろうけどな)

「なるほど、そういうことかい。........あっ!そういえば!」

 アスティの言葉に納得していたキャンティは何かを思い出すと、コルンの方に目を向けた。

 

「おい、コルン!アンタなんでさっき最後の方になったら黙ってたのさ!」

「黙って、無い(モゴモゴ)」

 キャンティが怒っているのは最初の方は自分と同じく好き勝手にベルモットに言っていたのに、最後にはいつの間にか素知らぬ顔で傍観者になっていたことについてだ。

 

「嘘つけ!あん時、........ん?アンタ何を口の中に入れてんだい?」

「飴。アスティ、から、貰った」

「はぁ⁉︎仮にも裏の人間が、同じ裏の人間から手渡されたモン食ってんじゃないよ!アスティ!アンタも紛らわしい真似を........、って居ないし!」

 餌付けされていたコルンを怒鳴りつけたキャンティは、アスティを探すがもうそこにはアスティの姿はなかった。

 

「どうやらベルモットも出て行ったらしいな。俺も退出させてもらう」

(さっきの強奪任務(問題)について考えなきゃならないしな....!)

 グッ

 無意識の内にスコッチの手が握り締められて拳に力が入る。

「ケッ.....、ベルモットのヤツめ.....!仕方ない、アタイらもそろそろ行くとするか」

「........(コクッ)」

 

 

 

 

 

「...........。」

 そんな解散ムードになりつつある中で、キュラソーは壁にもたれかかったままスコッチの様子を見ていた。

 

 

 

 

 

 因みに何故アスティが飴玉を渡したかというと、その飴玉の味がアスティが嫌いな味だったからちょうど近くにいたコルンにあげただけ、というただの気まぐれ。特に深い意味は無かったりする。

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 アジトから少し離れた場所をアスティは歩いていたが、急に立ち止まっておもむろに後ろに振り返るや否や言葉を放った。

 

「前のアレ、お前が仕組んだ事だったんだろ?」

 

 

 

「ふふっ、何がかしら?」

 

 その言葉に返事をしたのはアスティの後ろから歩いてきたベルモットであった。

 何処か白々しいようなベルモットの様子に構わずにアスティは言葉を続ける。

 

「カルバドスにオレを狙撃させたのは、お前だろって言ってんだよ」

 

 先日アスティは、指定されたポイントでの抹殺任務を終え、帰還しようとした矢先に狙撃されたのだ。とはいえ、カルバドスには気の迷いがあったのか普段よりも殺気が滲み出ていたので、アスティは気付く事ができ銃弾をぶった切った。

 後に真っ二つにした銃弾をアイリッシュに照合して貰ったらカルバドスが愛用しているレミントンから撃たれたものだと判明し、そこでベルモットの関与が疑われた。ベルモットの関与が浮上したことを知り激怒してベルモットへと突撃しようとしたピスコをアイリッシュと共に必死に引き止めたのはちょっとした余談である。

 

「カルバドスがオレを殺そうとする理由はお前が原因としか考えられない。お前、見たんだろ?オレの"眼"を」

 

 恐らくアスティがピスコから気配を察する方法を教わった頃より前の、幼少の頃にアスティの眼を見たのだろう。あの時は殺しに未だ恐怖を抱いており、相手を念入りに殺すために魔眼を使用した事が何回かあった。知る機会があるとすればその時だろう。

 

「ええ、そうよ。あのピスコがわざわざ組織に入れるほどの存在なんて気になって調べようと思うのも仕方ないじゃない?あの時は貴女がまだ子供で良かったわ。任務を遂行しているところを観察、だなんて事、今の貴女には気づかれちゃうもの」

「急によく絡んで来るようになったと思ってたがやっぱりかよ。カルバドスがオレの指定されたポイントを知ってた訳は?」

「私が調べたターゲットを殺すための絶好のポイントだもの。貴女が来るかは賭けだったけれどね」

「よくもまあ、そんな事するな」

 

 アスティは素直に驚いた。

 実行部隊はアスティ以外にも多数の構成員がいる。誰が任務を受けるかは分かるはずかない。そんな中でアスティ1人を目当てに待ち伏せなんて大した根性だという他ないだろう。

 

「あんな宝石よりも素敵な眼を見て、指を咥えてピスコの物にさせておくわけにはいかないわ。私は貴女を気に入ったしね。まあ今回は貴女が全然靡いてくれないから小手調べを兼ねて強行手段に出てみたのだけれど...」

(まさか銃弾を切断するとはね.....。それにカルバドスにも恐怖心を覚えさせるなんて......。アスティ以外なら使い物にはなるけど、もう要らないわねあんな男)

「いきなり狙撃は段階飛ばしすぎだと思うけどな」

 ベルモットにそう返したアスティはその軽い調子の言葉とは裏腹に今の状況に気が気ではなかった。

 

 ピスコとアイリッシュには自分の眼の事を魔術的要素が絡む事は言っていないが、それでも自分には"死の線"が見え、それをなぞれば大凡のものは殺せると打ち明けている。2人はこの事を知っても受け入れて誰かに話す事はないと約束してくれた。

 そのおかげで今の所、組織でのアスティへの認識は"気配の断ち方に長けている組織では珍しく刃物を主武装にする暗殺が得意な幹部"で通っていた。

 

 だが、この目の前の女は違う。ピスコとアイリッシュは"家族"という関わりもあってのこともあり秘密を黙ってくれているが、ベルモットには秘密を黙る理由はない。ベルモットだけでも知られたらマズいのに、最悪ベルモットを経由してボスまでに知られてしまえば捕まって即解剖、ということもあり得、最悪組織と敵対も想定される。そうすればピスコとアイリッシュを巻き込んでしまう可能性がある。それだけは絶対に避けねばならない。

 

 

 そんなアスティの焦りを読み取ったのかベルモットは嗤う。その笑みは何処か狂気がかっていたような気がした。

 

「大丈夫よ?貴女の眼の事は決して言いふらしたりはしないわ」

「....どういった了見だそれは?」

「さっき言ったじゃない。()()()()()って。」

「はぁ....?」

 "気に入った"という言葉の意味があまり理解できずにアスティは疑問の声をあげる。

 

「私は今まで地位も名誉も金も、全て手に入れてきた。自分の欲しい物は何でも手に入れられた。手駒()だろうが宝石だろうが全て。だけど....貴女は違う。私が金をチラつかせても、手駒に命令しても手に入れられなかった......。初めての感覚だったわ....。つまり私が言いたいのはね?貴女を私の物にするのにそんな無粋なことはしないってことよ」

「どうだか。お前の言葉をそうやすやすと信じろと?」

「信じるか信じないかは貴女の自由よ」

 ベルモットはそう言うとウィンクをして立ち去っていった。ベルモットの後ろ姿は徐々に小さくなっていき、やがて見えなくなった。

 

 

 そうしてアスティは溜息をつく。

「はぁ....、面倒な奴に目をつけられたなぁ....。」

(何とかしてコナン(主人公)に押し付けないと、このままじゃオレの精神が持たねえ.....。あいつみたいな何考えてるか分かんねぇヤツを相手にするのは苦手なんだよ)

 その時のアスティは疲れきった様子であったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"風見"か?ああ、俺だ」

『-------------?』

「いきなりで悪いが緊急の要件だ」

『--!-------------?』

「バーボンとして潜入している"零"は別件で動けないんだ。これは俺の判断だ。俺も危険になるだろうが」

『----------!------!---------⁉︎』

「ああ、分かってる。だがこれは今後の捜査に関わることなんだ」

『------。---------!』

「すまないな。これから俺が言う用件はーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ベルモットがスコッチとの面識がありましたが、多分これからもこの様な小さな(?)原作崩壊があります。

キュラソーの性格ですが、映画では記憶を失う前はかなり凶暴な性格でしたが今作では記憶を失った後の性格をベースにしていきたいと思います。
ぶっちゃけそうしないと作者の中でキュラソーの性格が凶暴なままだとキャンティとほぼ同じイメージになってしまっていて、作者の文章力ではややこしいことになるので......。切実に文才が欲しい.....。

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