宇宙世紀と言う激闘の中で。   作:吹雪型
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欧州方面MS特殊部隊第27小隊

宇宙世紀0079.10月1日。遂に俺達に出撃命令が降る。各自配属先はバラバラだ。ただ、共通点は有る。基本的には敵を引き寄せる陽動作戦になる事だ。

因みにラングリッジ少尉達からアグレッサー部隊について色々聞かれたから模擬戦で教えてあげました。結果は勝ちました。

 

「ねね、コートニー曹長は私と同じ欧州方面で同じ部隊になるから宜しくね」

 

「何で知ってるんですか?」

 

部隊配属はまだ未定の筈だ。確かに今日で決まるけど。

 

「もう直ぐ分かるわよ。そして、部隊長は私よ!」

 

「えー…不安しか無いんですけど」

 

「ちょっと、私だって士官学校卒業してるのよ?」

 

「因みに下から何番でしたか?」

 

「勿論一番よ!」グッ!

 

ラングリッジ少尉はグッドサインを作りながらウインクする。だが俺には効かん。

 

「それを聞いて不安になりました。転属願い用意しときます」

 

「待って待って!此処までやるのに一生懸命頑張ったんだから!この頑張りを無駄にしないでよ〜」

 

一体どんな頑張り方をしたんだろう?気になる所だ。この後各自が各方面部隊に分けられる。アジア方面、北アメリカ方面、ジャブロー防衛、欧州方面。そして、俺とラングリッジ少尉は欧州方面MS特殊部隊第27小隊として配属が決まった。

 

「本当にヨーロッパ方面になったよ。然も同じ部隊だし。後一人は誰だろう」

 

「さあ?私も知らないわ」

 

「え?でも俺の配属先は知ってたじゃないですか」

 

「だって興味無いもん」

 

興味無いもんて……。この後来る人が可哀想な事言うなよ。そして暫く待つと同じ欧州方面の部隊の人達が集まって来る。その間にお互い自己紹介をしていく。

 

整備班長、モンド・クルッツ伍長

第一印象は頑固親父。元々戦闘機パイロットになりたかったが、適正が無かった為断念。しかし、諦めきれず軍事兵器の整備士になる。其処で様々な軍事兵器に関わる。

 

「兵器の声を聞く。それが出来れば一人前だ」

 

其処までの道程が果てしないと思うのは、俺の気の所為だろうか?

 

戦略軍事オペレーター、ルイス・エヴァンス伍長

士官学校を卒業後、オペレーターとしての道を歩む。地図から大凡の地形を把握する事が出来る。また、士官学校での成績は上位だった。

 

「オペレーターのルイス・エヴァンスです。宜しくお願いします」

 

第一印象は可憐な美少女と言った感じだ。髪は黒髪のロングヘアーでパッチリ目だが少しタレ目だ。スタイルはスレンダーと言えるが出てる所は出てる。

 

「シュウ・コートニー曹長だ。エヴァ…エヴァンス伍長のオペレーターに期待しますよ」

 

「そ、そんな。まだ実戦経験は有りませんから。でも、頑張ります!」

 

不安そうな表情が少し出るが直ぐに持ち直す。気持ちの切り替えは速そうだな。

 

「後、ルイスで構いませんよ。エヴァンスだと少し言い難いですからね」

 

「悪いね。俺もシュウで構わないよ」

 

何となく良さげな雰囲気になる。しかし、奴が現れた。

 

「ルイス伍長、私もレイナで良いわよ。勿論シュウ曹長もね」

 

「自分はラングリッジで慣れましたから大丈夫っ!」

 

何故か足を思いっ切り踏まれる。

 

「レイナで良いわよ」

 

「はい、分かりましたレイナ少尉殿」

 

「うん、宜しい」

 

暫く待つが結局もう一人のパイロットは来なかった。どうやら現地集合になるらしい。そして、全員の準備が整いミディア輸送機に乗り込む。

俺はジムと指揮車両のホバートラック、武器の積荷チェックを行う。

 

「90㎜ブルパップ・マシンガン、ビームスプレーガン、ハイパーバズーカ、シールドにビームサーベルと」

 

予備も含めてリスト数は合ってるな。唯、もう1機のジムの分を合わせると少し足り無いかもな。

 

「さて、これで全部…ん?何だ、あの積荷は」

 

リストと照らし合わせるが載っていない。間違いで搭載したのかな?しかし、そのコンテナを見ると…

 

レイナ・ラングリッジ少尉宛 追伸、パパはいつでもお前を見守ってるからな。

 

と書かれてる。

 

「いやー、家族愛ですかね?ラングリッジ少尉聞こえますか?」

 

『つーん』

 

つーんて、貴女ね。

 

「レイナ少尉聞こえますか?」

 

『はいはーい。何か用?』

 

「武器のリストチェックをしてましたらレイナ少尉宛の荷物が有りました。因みにお父さんからみたいです」

 

『え、本当?今其方に行くわ』

 

少し待つとレイナ少尉は来た。

 

「どれどれ?あ、あのコンテナかな」

 

「そうです。因みに電子ロックが掛かってました」

 

「ちょっと待ってね。今開けるから」

 

レイナ少尉が電子ロックのパスワードを打ち込む。そしてロックが解除されて中身を確認する。

其処には3連装のガトリングガンが一挺有った。

 

「何ですか?この武器は」

 

「えーと…何か試作機の武装を手持ちにしたみたい」

 

「レイナ少尉、説明がザックリ過ぎます」

 

どうやら、この武器は別のRX計画から流用された物らしい。然も極秘計画とされてる試作機の武器の一部だそうだ。

 

「おいおい、そんな大層な武器を持ち込んで大丈夫なのか?」

 

「大丈夫よ!だってパパは上層部に顔が効くんだから」

 

なら大丈夫…な訳無いでしょう!因みに武器の正式名称は無かった。なので代わりに名称を付けておく事にした。

 

【90㎜ガトリングガン】

 

試作機に使われてる弾は高価な為、90㎜ブルパップ・マシンガンと同じ弾を使用します。

 

「いやー、流石パパね。頼りになる〜♪」

 

「レイナ少尉のその性格を見習いたいですね」

 

ルンルン気分のレイナ少尉を尻目に90㎜ガトリングガンを見る。

 

(まあ、頼りにはなりそうだけどな)

 

極秘計画の試作機に使われてる武器なら期待は出来るだろうしな。そんな風に思いながら俺達は欧州方面に向かう。深夜帯にベルファスト基地に向かうのはジオンとの接触を避ける為だ。

 

……

 

宇宙世紀0079.10月4日。

地球連邦軍欧州方面軍。ジオン軍の侵攻を止める事が出来ずドーバー海峡まで追い詰められてしまった。そしてジオン軍に対して反攻作戦を行なったが、モビルスーツを持たない地球連邦欧州方面軍は大敗した。しかし、その後も地球連邦欧州方面軍はゲリラ戦を実行。後にベルファスト基地を中心にジオン軍と散発的に戦闘を行う。

 

『間も無くベルファスト基地に到着します』

 

MS特務部隊第27小隊を乗せたミディア輸送機は予定より多少遅れたが、無事にベルファスト基地まで来れた様だ。

 

「もう直ぐ実戦か」

 

「そうね。でもお互いカバーし合えば大丈夫よ。それに、戦術オペレーターのルイス伍長も居るもの」

 

「わ、私も頑張ります!」

 

「後一人の仲間も忘れるなよ」

 

ベルファスト基地。俺は再びこの基地に戻って来た。今度は此方が反撃をする立場として。

 




90㎜ガトリングガン
NT専用機体アレックスガンダムに搭載されてる90㎜ガトリング砲を再設計して作り直した。砲身を延長させ命中精度の向上に成功。弾種は90㎜ブルパップ・マシンガンと同じであり、地球連邦軍の標準弾となる為兵站面では苦労はしない。
本来なら極秘計画の機体の武器が流用される事は無いが、コネには勝てなかった模様。







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