イグルー2とか2機出てましたし…。
最初の攻撃を仕掛けたのはドムのジャイアントバズーカからだった。俺達はシールドで防いだり、回避行動を取る。
『敵さんはやる気の様だ。各小隊、歓迎してやれ!』
此方も100㎜マシンガンや90㎜マシンガンで応戦する。しかし、ドムの機動性と装甲が凄過ぎた。此方の攻撃を避けるし、遠距離からの攻撃は効果が薄い。更にシールド持ちもいる事で撃たれ強くなっていた。
『流石新型だ。手強いぞ!味方との連携を密にぐあっ!?』
セロン小隊の隊長が被弾する。
『ふん!所詮連邦の雑魚が幾ら集まったとしても無駄だ!』
ドムは高速移動しながら更に攻撃を仕掛けてくる。
『このー!調子に乗らないでよね!?』
レイナ少尉は90㎜ガトリングガンで応戦する。
『ほう、中々の弾幕だ。だが、その程度!』
『自分も続きます!』
2機のドムがレイナ少尉に攻撃を集中する。
「ガルム1!回避を!」
『っ!?こ、こんなもので!』
レイナ少尉に向かい1機はジャイアントバズーカをもう1機は120㎜マシンガンとMMP-80を撃ち込みながら接近。レイナ少尉は回避が間に合わずシールドを構える。だが、ジャイアントバズーカの直撃によりシールドを手放す。そして120㎜マシンガンとMMP-80の90㎜弾が直撃する。
『終わりだ!』
弾切れになった120㎜マシンガンを放棄してヒートサーベルを抜き接近するドム。
「間に合ええええ!!!」
ジムのリミッターを解除してブースターを全開に吹かす。そのままビームサーベルを抜きレイナ少尉の前に出る。そしてドムのヒートサーベルとジムのビームサーベルがぶつかり合う。
『此奴っ!味方を守るか!』
「これ以上やらせるか!」
一瞬だけお互いの声が聞こえる。そして、直ぐにドムは離れて行く。
「ガルム1、無事ですか!」
『私は…平気よ。唯、機体が…』
どうやらレイナ少尉は無事な様だ。だが機体に多数被弾した為動けそうに無い。
『敵が手強い!こんな相手と戦うなんて聞いてないぞ!』
『ジャック!畜生、また1機やられた!』
ドム相手に翻弄される陸戦型ジム部隊。
『ガルム2!レイナを連れて逃げうわああ!?や、やられるー!?』
「ガルム3!」
アーヴィント少尉の量産型ガンタンクにジャイアントバズーカが直撃。だが誘爆はして無いし、アーヴィント少尉も無事だ。量産型ガンタンクのコクピットが頭部に有った事が幸いだった様だ。
『よし、お前ら。味方と合流する前に敵モビルスーツ隊を殲滅するぞ。その後後退して弾薬補給だ。ライズ、俺に続け』
『了解です!連邦に我等の力を見せ付けてやりましょう!』
『自分達も援護します』
再度あの2機のドムが接近して来る。更に1機のドムも射撃しながら接近して来る。生き残ってる陸戦型ジム6機の100㎜マシンガンと俺のジムのビームスプレーガンで応戦する。
『でりあああああ!!!』
『そんな大振りな攻撃が当たるか!馬鹿め!』
『ちくしょおおお!!!』
いや、1機の陸戦型ジムはガンダムハンマーだったわ。多分、敵からしたら戦力外だったから見逃されてたんだろうな。頑張れガンダムハンマー持ち!
5機の陸戦型ジムが弾幕を張る。だが、シールドやドムの装甲で防がれる。俺もビームスプレーガンを撃つがシールドで防がれる。
『終わりだ!ビーム持ち!』
「来るか!だが、舐めるな!」
ヒートサーベルを持ちながら接近する1機のドム。その左肩には連邦のマークに髑髏マークが上書きされていた。お互いの距離が縮まる。ビームスプレーガンで狙いを付けようとした時、ドムの胸の部分が強烈な光を出す。
「っ!?目潰しか!」
『貰ったぞ!』
咄嗟にシールドを構えながらバックステップをする。ドムのヒートサーベルがシールドを切断。そして、ジムの装甲も浅く削る。更にジムからロックアラートが鳴る。もう1機からドムが攻撃を仕掛けて来るのを肌で感じる。
しかし、最初の攻撃によりジムは態勢を維持出来ず倒れてしまう。俺は倒れた姿勢のままブースターを使い無理矢理動かして回避する。バックパックからアラートが鳴るが無視する。
『何!?今のを回避しただと!?奴は…エースなのか!』
『自分も隊長と同感です。味方を守る動きといい、先程の攻撃を凌ぐだけの能力。奴はエースで間違い有りません!』
視界が戻った時は2機のドムは離れて行く。だが、再度此方に接近して来る。
「しまった、ビームスプレーガンが」
先程の攻撃でビームスプレーガンが損傷。更に90㎜マシンガンも倒れた拍子に歪んでしまった。生き残ってる陸戦型ジムは他のドム相手に手一杯だ。だが、徐々にドムの動きに慣れつつ有る。
「他に、他に武器は…有った!ガルム1武器借ります!」
俺は急いでジムの体勢を戻し、レイナ少尉の90㎜ガトリングガンを借りる。ドム2機が再度接近してくる。MMP-80とジャイアントバズーカを撃ちながら接近して来る。それをブースターを使い避ける。しかし、ジムのブースターの出力系統に異常が有ると警告が出る。
『やはり良い動きだ。ライズ仕留めるぞ!』
『了解です!』
2機のドムが間合いを調整しながら接近してくる。俺は90㎜ガトリングガンで撃ち返…
「え?パスコード…レイナ少尉!パスコード教えて!大至急!」
『え?…あ、そ、そんなの…言える訳無いでしょう!恥ずかしい…』
「恥ずかしいって何!そんなのどうでもっ!?来てる来てる敵が来てるーーー!?」
咄嗟に60㎜バルカン砲で迎撃する。しかし、所詮牽制用の60㎜弾。そんな物何ぞ無視して突っ込んで来るドム2機。先頭のドムがMMP-80を撃ちながらヒートサーベルを抜く。後続のドムはジャイアントバズーカを撃ちながら先頭のドムの援護をする、
左手でビームサーベルを抜き1機目の攻撃を防ぐ。だが、その隙に2機目がジャイアントバズーカを此方に撃ち込む。
「これしか無い!」
またブースターを無理矢理使い姿勢を変える。ジャイアントバズーカの弾はジムの左腕に直撃。衝撃によりジムは倒れる。更にジャイアントバズーカにより左腕は吹き飛びビームサーベルが使えなくなる。
『何だ?奴の動きが変わった?』
『分かりません。ですが、これ以上我々が残り続けるのは流石に不味いです』
『うむ、なら最後にもう一度仕掛ける。全機に注ぐ。俺達を援護せよ。その後、直ぐに後退する。これ以上は厳しいからな』
ドム6機が集合する。そして再度モビルスーツ部隊に迫る。
『生き残ってる戦車隊は砲撃せよ!敵が一箇所に集まってる今がチャンスだ!』
『遅くなってすまない。此方攻撃機マングース隊だ。これより援護する』
味方部隊が次々に攻撃を開始する。だが、6機のドムは華麗に回避して行く。
「レイナ少尉!早くパスコード!もう時間無いのよ!」
何故かオネエ言葉になるシュウ曹長。
『もう…私のバカ。シュウ!アンタ、責任取りなさいよ!絶対よ!』
「分かったからあああ!早くううう!敵が来てるのよおおお!!!」
オネエ言葉継続中。
『い、言うわよ。92、56、84…よ』
急いで数字を入力する。そして遂にロック解除される。
「YOSHIKITAAAA!!!CAM ON BABY!!!」
そして90㎜弾の圧倒的弾幕がドムを襲う。
『くっ!やはり厄介な武器だ。だが、此れで終わりだ!!!』
あの2機のドムが更に接近して来る。
「ガルム3、行けます?」
『勿論さ。さっきの借りは此れでチャラにしよう』
量産型ガンタンクの120㎜キャノン砲から砲撃により1機のドムの脚部に直撃して転倒。更に。
『おりやああああ!!!』
『何!?ガアッ!!!』
多数の味方からの攻撃により動きが鈍くなったドムに1機の陸戦型ジムが接近。そしてガンダムハンマーがドムに直撃、そして爆散する。
『よっしゃああああ!!!初戦果だああああ!!!』
めっちゃ嬉しそうな声が聞こえる。どうやら初めて敵モビルスーツを撃破したらしい。しかし、普通の武器を使った方が戦い易いと思うけどな。
『アツシ!ライズ!おのれ、連邦の分際で!!!』
「髑髏マークのエンブレムマークなんざ珍しくも何とも無いんだよ!」
90㎜ガトリングガンを撃ちまくりドムを追い払う。更に味方の戦車部隊が倒れてるドムに留めをさす。更に空からの攻撃により連携か乱れる。
『隊長!これ以上は無理です!後退しましょう!』
『くっ…遺憾ながら後退する。全機!煙幕を張れ!』
ドムから煙幕が出る。そして味方戦車部隊や航空隊が追撃に入る。
「そう簡単に逃すか!」
逃げて行くドムを追いかける為ブースターを使う。しかし、一瞬出力が上がった後徐々に低下して行く。急いでモニターでバックパックの状態を確認するとバックパックの部分にレッドアラートが出ていた。リミッター解除していた状態でブースターが使えないと言うなら、余程ダメージがデカイのだろう。俺は逃げて行くドムに視線を向ける事しか出来なかった。
そして未だ戦いの音は聞こえる。だが、連邦軍の勢いは止まらずオデッサに進撃する。更に敵ダブデ陸戦艇が味方攻撃機マングース隊による集中攻撃により撃破された。これが合図となったかの様にオデッサへの攻撃がより一層強くなる。
宇宙世紀0079.11月9日。地球連邦軍機甲師団第4軍がジオン軍の包囲網を突破。その後の攻勢の勢いは止まらず前進する。
同日。ジオン公国軍のオデッサ総司令官マ・クベ大佐が宇宙に撤退。この時、マ・クベ大佐はこの様に述べた。
【ジオンは後10年戦える】
戦いはまだ続く。
パスコードの意味する数字とは…一体何なんだ
俺には分からんな〜♫