中々返信が出来無い状況ですが、しっかり読ませて頂いてます。訂正すべき場所や特に問題無ければそのままにしてますのでご了承下さい。
因みにこの前ズゴック、ジムで検索したら案の定赤いズゴックにコクピットを貫かれたジムが出たんです。でも逆バージョンやジムの神様的な奴が出て来て笑った。
『作戦を説明します。場所はジャブロー演習場の市街地に成ります。市街地にはジムを隠せる大きさのビル群が多数有ります。不意打ちには充分に気をつけて下さい。また候補生の戦力はRGM-79ジム12機です。対して此方は2機のジムのみです』
『ふふん。候補生相手なら丁度良いハンデよ』
「いやいや、戦力比率は6対1ですから。ハンデに成りませんよ」
寧ろこっちがハンデ欲しいぐらいだ。
『また武装は90㎜マシンガンかハイパーバズーカ、それから模擬刀に成ります』
「そう言えば、何気にルイス軍曹も巻き込まれたんですね。ならアーヴィント中尉は?」
レイナ中尉の危機なら真っ先に来ると思ったんだけどな。
『アーヴィント中尉は士官の方と何かを話されてました。内容は分かりませんでしたが、何やら真剣な表情でしたけど』
どうやらタイミングが悪かった様だ。
『大丈夫よ。私とシュウのコンビネーションにルイス軍曹の的確なサポートが有れば余裕よ!』
『「は、ははは…はぁ」』
一体何処からそんな自信が出て来るのやら。お陰でルイス軍曹と苦笑いと溜息が一致しちゃったよ。お互い苦労してますからね。
『勝利条件は敵の殲滅に成ります。また、この模擬戦はレビル将軍とゴップ大将が観戦しています』
「ちょっと待てええーーーい!?何でレビル将軍とゴップ大将が観戦してんだよ!」
『この模擬戦を最終的に許可したのかレビル将軍でしたので』
アレだろ。オデッサ作戦が成功したから少しゆとりが出来たクチだろ。観戦席を見ると確かにレビル将軍とゴップ大将に他のお偉いさんがそこそこ観に来てた。あんたら他にやる事沢山有るだろ!
『ほらほら、レビル将軍達が観てる前でみっともない姿は見せれないでしょう?此処は真剣に頑張りましょうね』パチン
可愛くウィンクしながら言うレイナ中尉。畜生、やるしか無いよな。
「此処まで来たらやりますよ。それに、今更逃げるのもカッコ悪いし」
『うんうん。勝ったら頬っぺにチューぐらいなら良いわよ?』
『あ、あの、私も…大丈夫ですよ?』
「結構です。それからルイス軍曹も無理しなくて良いから」
そう軽く流してジムを立ち上げる。俺とレイナ中尉の武装は90㎜マシンガン、模擬刀、シールドになる。相手の武装には間違い無くハイパーバズーカ持ちは居るだろう。
「ま、やるだけやるさ。そうだ。ルイス軍曹、候補生達にオペレーターは居るんですか?」
『いえ、オペレーターは居ないです。全員パイロット候補生ですので』
「ならこの勝負はルイス軍曹に掛かってます。細かい戦況情報お願いします」
『了解しました。正確な戦況情報を伝えますね』
オペレーターが居ると居ないとでは戦い方は全然変わるからな。それに候補生に負けたと成ったら、ちょっとカッコ悪いしな。ジムのシステムが完全に立ち上がる。
「此方ガルム2、出撃準備良し。いつでも行けます」
『何よ。シュウもやる気になってるじゃ無い♫』
『シュウ少尉、所定の場所に移動お願いします』
「了解。シュウ・コートニー行きます」
俺はジムのブースターを使い素早く移動する。それに続いてレイナ中尉も付いて来る。
『ねえ、作戦はどうするの?』
「基本は自分が囮と撹乱をします。ガルム1は俺に気を取られた候補生をお願いします。それからルイス軍曹は敵の位置を正確に教えて下さい」
『オッケー。でも、無理なら直ぐに退きなさい。私達はコンビ何だからね』
『了解しました。後退する時の退路は此方で教えます』
「了解。さて、そろそろだな」
時間を見ると10秒を切っていた。そして遂に候補生達12機のジムとラングリッジ小隊の2機のジムとオペレーターによる模擬戦が始まる。
「そうだ。レイナ中尉、後で聞きたい事が有ります」
『聞きたい事?何よそれ』
「模擬戦が終わったら質問しますので絶対に答えて下さい」
レイナ中尉の返事を待つ事なく模擬戦が始まる。
『時間です。作戦開始します。御武運を』
「ガルム2了解。先行します」
『あ、ちょっと!もう。ガルム1行くわよ』
こうして俺達は市街地に侵入する。俺達が取れる手札は少ない。だが、市街地に入れば自然と視覚と射線は限られる。其処を最大限利用するだけだ。
……
side アーク・ローダー上等兵
「まさかシュウと戦う事になるなんてな」
『アークは相手のシュウとか言う奴と知り合いなのか?』
「知り合いも何も同期だよ。然もシュウの奴、ルウムでの戦いを生き延びた奴だからな」
正直セイバーフィッシュでザクと戦うとか俺には無理だな。それでもシュウは戦って生き残ったんだからな。
『それ本当かよ。まあ、ラングリッジ中尉もベタ褒めしたしな』
確かにな。あの時ラングリッジ中尉と話していた時に言っていた。
【シュウは強いわよ。間違い無くエースと言える存在よ。それにすっごく頼りになるんだから。何度か死に掛けた時に直ぐに助けに来てくれるもん。本当、ちょっとだけ格好良いかもね♫】
ラングリッジ中尉はそう言いながら少し気恥ずかしそうにしていた。俺達の間で少し沈黙する。
『なあ、もし俺達の誰かがシュウ少尉を倒したらどうなると思う?』
「どうなるって、嬉しいとか?」
『違うよ。ラングリッジ中尉は間違い無く俺達を褒めまくる筈だぜ。そして、その先はよ…』
……
以下男達の妄想
『ぐえー、やられたー』バタンキュー
ペイント弾塗れのジムが倒れる。
『きゃー!すっごーい!あんな簡単に少尉を倒しちゃうなんて!』
キラキラした目で此方を見るラングリッジ中尉。
「どうですラングリッジ中尉。そんな弱っちい奴より、俺とバディーを組まないか?」
『本当?でも、私で良いのかしら?』
ちょっと不安そうな表情をするラングリッジ中尉。此処で男を見せる時だ。
「大丈夫さ。俺が、レイナを守るさ」キラーン
『素敵♡抱いて♡』ガバッ
そして俺達は色々な波乱を2人で解決して行き、遂にゴールイン!
……
『みたいな感じにさなる訳よ!』
『成る程。さては、お前天才だな』
『よっしゃ!全然やる気無かったけど、今なら奴を倒せる!』
俺達男性陣はこれからの展開を想像してニヤケ顔になってしまう。だが、これは仕方無い事だ。
「悪いなシュウ。お前は此処で散ってもらうぜ」
それを面白く無い表情で見ている女性陣。
『やる気が出たのは結構。なら索敵に集中したら?』
『逆に返討ちに成らないと良いわね』
途轍もなく冷ややかな声を出しながら男性陣を現実に戻したのだった。
side out
12機のジムは周囲を警戒しながら前進する。しかし、何処か余裕は有る。圧倒的優位に居るのは自分達だと思ってるからだろう。
そして、遂に相手をレーダーに捉える。
『前方11時の方向に反応有り。やっちまうか?』
『当り前だろ。全員で掛かれば余裕だよ』
それは誰もが思っていた事だ。自分達のジムを前進させる。しかし、相手も中々の速度で近付いてくる。そして遂に相手を目視する。シールドを構えながら90㎜マシンガンで攻撃して来る。ジムの右肩には02の数字が記されていた。
『2番機か。て事はシュウ少尉だな』
アーク達もシールドを構えながら応戦する。シュウ少尉のジムは攻撃しつつ距離を置いている。だが、一箇所に留まらず色々動きながら攻撃をして来る。然も素早い動きで建物を利用して直ぐに射線を切る。
『アレ本当に同じ機体かよ。これが実戦経験者てか?』
『知ら無いわよ。そんな事より距離を詰めましょう。数で押せば勝てるわ』
候補生達はブースターを使い距離を詰める。だが、その動きに統一感は無い。一応小隊長は女性陣2人になっている。彼女達は士官学校を出ていた為少尉になっている。しかし今迄モビルスーツの操縦訓練を続けていた事が災いしてか、女性陣2人は中々上手く的確な指示を出せなかったのだ。
『うわ!?た、倒れる!』
1機のジムが僚機にぶつかり倒れる。そして巻き込まれた形でもう1機も倒れる。そして、その隙を見逃す程甘い相手では無い。
シュウ少尉のジムは、一瞬高く跳び的確に倒れた2機のジムを倒す。その勢いのまま直ぐに建物の陰に隠れる。
『あの野郎、卑怯だぞ!逃げてばっかでよ!』
『何やってるのよ。たった1機の相手にやられて』
『もっと追い込むのよ!そうすれば勝てるわ!』
その言葉に従い更に追い掛ける候補生達。しかし、彼等は冷静さを失っていた。そして自分達が狩人では無く、獲物になってる事に気付かぬままで。
『ガルム2よりガルム1へ。【獲物が狩場に】です。ルイス曹長、タイミングお願いします』
『了解しました。ガルム1間も無くです』
『ガルム1了解よ。さて、此処から本番よ』
そしてラングリッジ小隊(狩人)が候補生達(獲物)に牙を剥く。