宇宙世紀と言う激闘の中で。   作:吹雪型
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宇宙要塞ルナツー再び

宇宙世紀0079.12月3〜7日。ジャブロー上空からジオン軍の奇襲攻撃を受ける。結果マゼラン級1隻、サラミス級4隻が打ち上げられてる途中で撃破される。

 

宇宙世紀0079.12月8日。

 

この日、MS特務部隊第27小隊ラングリッジ小隊にある出来事が起こる。

 

「アーヴィント中尉それは本当ですか?」

 

「そうだ。残念ながら僕はモビルスーツから降りるよ。だが、代わりの補充要員は今日付けに来るさ」

 

アーヴィント中尉はそう俺達に告げる。

 

「安心したまえ。僕は此れからも君達と共に戦う。其処に代わりは無いさ」フサァ

 

「仕方無いわよ。本人が選んだ事だもの」

 

「アーヴィント中尉。どうかお元気で」

 

レイナ中尉は予想済みだったのだろう。引き止める事は無かった。ルイス軍曹は少し哀しそうな表情になる物の直ぐに持ち直す。

それから直ぐに新しい補充要員が着任した。

 

「本日付けでMS特務部隊第27小隊に配属されます。アーク・ローダー上等兵であります!」

 

まさかの同期アーク・ローダーであった。

 

「アーク、お前もう実戦に出るのか?」

 

「そうです。この前のジャブロー攻防戦の後、正式に実戦配備になりました」

 

俺はレイナ中尉とアーヴィント中尉を見る。しかし2人共肩を竦めるだけだった。

 

「シュウ少尉も訓練時間が短縮されてるのは知ってるでしょう?」

 

「まあ、そうですけど」

 

「ならしっかりフォローすれば良いさ。君の腕前なら充分可能さ」フサァ

 

それから暫くして解散する事になる。多分皆気を利かせてくれたのだろう。

 

「よう、模擬戦以来だな」

 

「シュウ少尉、お疲れ様です」

 

「公の場所じゃ無ければ敬語は良いよ。寧ろアークの敬語は似合わ無いからな」

 

「おいおい、酷い言われようだな」

 

お互い肩を竦めながらも笑う。

 

「しかし、まさか俺達の所に配属されるとはな」

 

「ああ、それ志願したんだよ。実はお前達の所は結構志願者が多くてな。やっぱりあの模擬戦が効いてたぜ。その中で配属が決まったのは運が良かったぜ」

 

「運が良い訳無いだろ。次の戦場は宇宙に成るんだぜ?」

 

「覚悟の上さ。そう言えば、シュウは元々宇宙軍所属だったよな」

 

「ああ、漸く借りを返す時が来た訳だがな」

 

俺は空を見上げる。開戦時、地球連邦宇宙軍はジオン公国軍に惨敗する。そして地球にコロニーを落下させてしまう。更にジオン公国軍の地球侵攻の阻止すら出来ずに敗退した。結果、地球連邦宇宙軍はルナツー周辺に引き込むしか出来無い状況になってしまう。

 

「そうか。なら一緒に戦ってジオンをぶっ潰そうぜ!」

 

「まあ、その辺りは程々にな」

 

暫くお互いの近況を話したり、他の同期について話をしたのだった。特にアークは敵との戦闘については良く聞いて来たのだった。

 

……

 

宇宙世紀0079.12月9日。ジオン公国軍【サイクロプス隊】が地球連邦軍北極基地を襲撃。目標はニュータイプ用ガンダム【RX-78NT-1アレックス】の奪取。しかし、作戦は失敗に終わる。

宇宙世紀0079.12月10日。MS特務部隊第27小隊 ラングリッジ小隊は宇宙へと移動開始。

 

俺達は宇宙の地球連邦軍の前線基地になるルナツーに向かう。その為にサラミス級に乗り込む事になったのだが。

 

「諸君!僕の艦である【ロイヤル】へようこそ!歓迎しようじゃ無いか!」フッサァ

 

「アーヴィント何やってるのよ」

 

「ふっふっふ、元々僕はこっちが本職さ。君達の母艦となるのがこの美しいサラミス級宇宙巡洋艦であるロイヤルを見たまえ。正に僕に相応しい艦じゃ無いか!」フサァ

 

レイナ中尉の言葉にテンション高めに答えるアーヴィント中尉。

 

「なあ、あの人本当に大丈夫なのか?俺不安しか無いんだけど」

 

「大丈夫だよ。アーヴィント中尉も一緒に戦った中だし」

 

ただ、ちょっとナルシスト気味だけどさ。そして俺達は次の戦場になる宇宙に向かう。

地球連邦軍の戦力は間も無く再建を果たす。そして遂に地球連邦軍の反撃が本格化するのであった。

 

宇宙世紀0079.12月14日。地球連邦軍【星一号作戦】発動。地球連邦軍艦隊はソロモンへ向かう。更に大量の新造戦闘艦がジャブローより打ち上げられる。

宇宙世紀0079.12月16日。MS特務部隊第27小隊は地球連邦宇宙軍第2連合艦隊に編入される。その後チェンバロ作戦に参戦命令が降る。

 

ルナツーに到着した俺達に待っていたのは、次の戦場への参戦命令だった。目標はジオン公国軍の宇宙要塞ソロモン。其処にはザビ家の次男ドズル・ザビ中将が指揮を執っている。そしてドズル・ザビ中将の部下は歴戦揃いだと聞いている。

 

「そんな所に行くとはね。俺もそろそろ年貢の納め時かな?」

 

「少尉、そんな事言わんで下さい。周りが不安になります」

 

「そうは言いますけどね。モンド軍曹はどう思います?次の戦いについて」

 

俺は今ルナツーの格納庫で自身の機体であるRGM-79ジムの最終調整をしていた。RX計画で作られた高出力ジェネレーターを搭載した事によりビーム兵器の出力と機動性が向上した。今はそれに合わせた調整を行ってる所だ。

 

「かなり厳しい戦いになるでしょうな。ですが、俺に出来る事は機体を常に良好な状態にする事だけですがね。戦闘中に動かなくなったら目も当てられんからな」

 

「そう言って貰えれば幸いですよ。さて、もう少しで完了しますね」

 

「少尉、きっと大丈夫ですよ」

 

モンド軍曹は俺を見ながらそう言う。

 

「此奴(RGM-79ジム)がきっと少尉を生かしてくれます。俺には少尉と共に居る事を喜んでる声が聞こえますから」

 

モンド軍曹はRGM-79ジムを見上げる。俺も釣られてジムを見る。

 

「まあ、此奴には散々救われてますからね。次の戦いも頼むぜ相棒」

 

俺はRGM-79ジムの装甲を軽く叩きながら調整に専念するのだった。

 

……

 

RGM-79ジムの調整が済み小隊の所に向かう途中、ワッケイン大佐と出会った。

 

「ワッケイン大佐お久しぶりです」

 

「ん?君か。確かルナツーの地表をザクで歩き回ってたな」

 

お互い敬礼しつつ話をする。

 

「君もルナツーに来たと言う事は、次の作戦に参戦するのだな」

 

「はい。確かティアンム中将率いる第2連合艦隊に配属されます」

 

「そうか。あまり大きな声では言えんが、次の戦いは色々な思想が入り混じった戦いとなる。ジオン軍との戦いもそうだが、味方にも注意したまえ。では君の活躍を期待する」

 

「ワッケイン大佐、それは一体…?」

 

ワッケイン大佐は意味深な事を言って行ってしまう。俺はワッケイン大佐の様に大局を見て行動するのは出来無い。だが、今の言葉はとても重要な言葉なのだろう。

 

「敵だけで無く味方にも注意が必要か」

 

見ようによっては地球連邦軍も余裕を取り戻しつつあるのだろう。身内同士の権力争いをやる余裕がさ。

 

「だったらジム・ライトアーマー用意して欲しいな」

 

俺はそう呟きながら小隊の所に向かうのだった。序でにレイナ中尉達の宇宙での機動戦の訓練をするつもりだ。








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