宇宙世紀と言う激闘の中で。   作:吹雪型
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オリジナルMSが出ます。唯、この時期ならこんなMSが出ても良いかな?位の奴です。

決してGN粒子とかフェイズシフト装甲とかは出ないので悪しからず。後鉄人とかライディーンもなw


新型機と試作機

宇宙世紀0079.12月25日。

 

地球連邦軍は宇宙要塞ソロモンをコンペイトウに変更した後、コンペイトウでの機能を再稼働させていた。そしてコンペイトウ格納庫には俺達のジムの修理作業を行なっていた。

 

「あー、やっちまったな。俺のジムがまたボロボロだよ」

 

俺のジムの損傷具合は両腕と左足が無くなっているし、コクピット周辺部分もひしゃげていた。レイナ中尉の機体もビームバズーカの直撃を両足に受けて損傷。唯一損傷無しなのはアーク上等兵のジムとサラミス級ロイヤルだけだ。

 

「此奴はまた随分とやりましたな」

 

「今回は死ぬかと思いましたよ。緑と青のドムに終始圧倒され続けましたから」

 

「少尉が圧倒されたんですか?」

 

「そうです。別に俺はエースとかじゃ無いですからね」

 

現在俺のジムは待機状態だ。代わりにレイナ中尉の機体を優先して修理している。理由は部品の供給が追い付いてないからだ。予備部品は有るのだが、チェンバロ作戦で損傷した機体は多く部品の取り合いになってる状況だ。

 

「もし部品が来なかったら…」

 

同じ格納庫に鎮座してるRB-79ボールを見る。ボールのモノアイ?部分が光った気がする。いや、本当に勘弁して下さい。

 

「あ、いたいた。シュウー、頭撫でさせてよ!」

 

「有難や有難や。お前のお陰で生き残れたもんだからな」

 

「まだそのネタ引っ張るんですか?だから俺は仏像じゃ無いから頭撫でないで!序でに拝むのもやめい!」

 

結局レイナ中尉に頭を撫でられるし、アークからも拝まれる始末だ。もう、本当にどうでも良い事だよ。

 

「だってこんな状態になりながら生還して来たんだから。きっと御利益間違い無しよ!」

 

「そうだぜ。それにお前は運が良い奴だからな。間違い無いぜ。何たって敵に突っ込んで生きてるんだからな」

 

結局終始撫でられ拝まれるのだった。

それから次の日になったが、相変わらず何処の整備班は忙しそうだ。それもその筈、ルナツーやジャブローから供給部品が届く。多分俺のジムも修理されるだろう。

 

「悪いな。お前には乗らないよ」

 

RB-79ボールを見ながら呟く。しかし、現在コンペイトウ宙域では警戒態勢になっている。何故ならサラミス級やマゼラン級等の艦艇が次々と不可解な爆発していたからだ。

それとこの日レビル将軍がコンペイトウに来る。理由はティアンム中将の代わりに全体の指揮を取る為だ。

暫くコンペイトウ内を散策してるとルイス軍曹と会った。

 

「あ、シュウ少尉。こんな所で如何されました?」

 

「散策だよ。元はジオン軍の要塞だから今の内に見ておこうと思ってさ。もう改修工事してるし」

 

偶に通路の壁には連邦軍のマークにバツ印が有るし。多分あの辺りはまだ手が出せてないのだろう。

 

「言われてみれば確かに珍しいですよね。所でレイナ中尉は?」

 

「さあ?誰かと通信でやり取りはしてましたよ」

 

多分親辺りだろうな。連邦政府の上層部に顔が効く見たいだしね。色々融通が効くみたいだな。

 

「でしたら私も御一緒しても宜しいですか?ジオン軍の要塞を見る機会は多分今が最後でしょうから」

 

「別に良いですよ。因みにルイス軍曹は何かやる事とかあったのでは?」

 

「それは全て終わらせました」

 

気持ちの良い笑顔と共に言うのだった。流石ルイス軍曹だな。色々優秀なのが分かる瞬間だ。

コンペイトウ内部にはまだジオン兵の持ち物が多数残っていた。流石に機密情報とかは持ち出されたか処分されただろう。

 

「あ、彼処売店か?」

 

「本当ですね。こんな区画にも有るんですね」

 

売店は大分商品が残って無かった。だがキーホルダーとか小物系は残っていた。

 

「お?これジオン軍のマークのキーホルダーだ。他にもザクとドムの頭迄残ってるじゃん」

 

「ザクのキーホルダーは可愛いですね。ドムのキーホルダーも良いかも」

 

暫く2人で商品を物色する。本当は駄目な事だと理解してるが、ジオン軍の物資をそう簡単に持てる事は無いからな。

 

「俺はザクとドムとジオンのキーホルダーを買うかな」

 

「私はザクとドムので良いです」

 

俺は商品を物色した後、自分とルイス軍曹の分の商品のお金をレジに入れておく。幾らジオン軍の物資だとしても強奪はしません。尤も、お金置いても意味は無いだろうけどな。

この後もルイス軍曹と一緒に色々見て回る。しかし、流石は元ドズル・ザビ中将率いる場所なだけあって綺麗な場所だ。殆ど規律は守られてたのだろう。

 

「何かもっと珍しい物が有ると良かったな」

 

「ふふ。でも楽しかったですね。私はこういった探索とかはした事有りませんから」

 

如何やらルイス軍曹は楽しめた様だ。かく言う自分もワクワクしながら探索してたけどな。

 

「まあ戦利品も手に入れたしね。この事はお互い内緒ですよ」

 

「勿論です。2人だけの秘密です」

 

ルイス軍曹は人差し指を唇に当てながら可愛らしくウィンクする。多分レイナ中尉のやり方が移ったパターンだな。だが、それが良い。

この後は小隊の所に戻った訳だが、今考えればこれってデートと言っても良いのでは?ルイス軍曹を見るがドムのキーホルダーを眺めてる。まあ、どっちでも良いか。

 

この日の俺の日常はとても楽しく平和に過ぎたのだった。そして間も無く次なる戦場に向かうのだった。

 

……

 

宇宙世紀0079.12月27日。

 

漸くジムの修理部品が届いたそうだ。俺は格納庫に向かい様子を見に行く。格納庫には新型と思われるモビルスーツと武器が来ていた。そして整備兵達がモビルスーツに群がり各部の調整作業をしていた。しかし、一つだけ言える事が有る。

 

「俺のジム…何か解体されるーーー!?」

 

俺のジムはジェネレーターが外されており、最早使い物になりそうになかった。更にジム自体も撤去作業に入っていたのだった。

 

「コートニー少尉、お疲れ様です。まあ、言いたい事は分かりますがね」

 

「モンド軍曹どうなってるんですか!俺のジムが!俺のジム〜!」

 

俺は自分の愛機だった残骸を指差し叫ぶ。俺の相棒が無残な姿に!

 

「落ち着いて下さい。少尉には新しい機体が配備されたんです。それが今我々が調整してるんです」

 

「ふえ?新しい機体?」

 

「ええ。ジムの予備部品を申請してたんですが、代わりに此奴等が来ましてね。彼処に技術士官が居るんで話を聞けば直ぐに分かるかと」

 

新しい機体?でも、あの機体ジム・ライトアーマーじゃ無いぞ。俺は技術士官の元に向かう。どっかで見た顔だな。

 

「あ、コートニー少尉お久しぶりです。ジャブローの時以来ですね」

 

思い出した。確か高出力ジェネレーターを渡してくれたダムナ技術中尉だ。

 

「お久しぶりですダムナ技術中尉。貴方も宇宙に来たんですね」

 

「ええ。今回は此方の機体の説明も兼ねて来ました」

 

ダムナ技術中尉の視線の先には2機の機体が鎮座していた。

 

「一つはRGM-79ジムの純粋な上位互換機である【RGM-79SCジム・スナイパーカスタム】と試作機である【RGM-79CRP試作高機動型ジム改】になります。コートニー少尉の戦闘記録データから試作機の方に割り当てられます」

 

「試作機ですか?という事は量産も視野に入れてるんですか?」

 

しかしダムナ技術中尉は首を横に振るう。

 

「いえ、量産に関しては有りません。高機動型に関しては、本来なら少尉が搭乗する機体だったRGM-79Lジム・ライトアーマーが有ります。この機体は高機動型ザクに対抗する為に作られたのです。取り敢えず資料をどうぞ」

 

俺はダムナ技術中尉から資料を受け取り中身を見る。

 

RGM-79CRP 試作高機動型ジム改

この機体を簡単に説明するなら高機動型ザクをモデルに制作された。コンセプトとしては高機動型ザクより更に高機動にする事で圧倒するだった。

 

「でも何で試作で終わったんですか?ジム・ライトアーマーが有ると言えども、こっちは装甲はそのままですよね」

 

なら防御面ではジム・ライトアーマーより優れてる訳だ。更にカラログスペックを見るに高機動型ザクより高い機動力があるらしい。

 

「そのー…コストが高い事と扱い難いんです。ですから量産機としては不合格になりまして」

 

「あ、成る程。確かに肩やら足やらにブースターが追加装備されてれば操作は格段に難しくなるわな」

 

通常のジムからの機種転換でも難しいだろう。特にブースターの出力は高機動型ザクを意識してか高い設定だし。

 

「更にですね。機動テストに於いてパイロットが気を失う事が有ったらしいので」

 

「それ唯の欠陥品じゃねーか」

 

機動戦で気を失うとか死にに行くもんじゃねえか。勘弁してくれや。

 

「しかしコートニー少尉ならきっと乗りこなせます。現にあの試作機には少尉の戦闘データがアップロードされてます。更に高出力ジェネレーターに換装してますから少尉なら行けます」

 

「俺の戦闘データはアップロード済みですか」

 

俺は嘗ての愛機であるRGM-79ジムを見る。

 

「俺のジムはどうなります?」

 

「損傷具合が激しいので解体されます。あ、少尉?」

 

俺は愛機の元に跳んで行く。そして頭部の所に行き手で触れる。バイザー部分は一部割れてしまっている状態だ。俺が上手く扱えなかったばっかりに壊れてしまった愛機。

 

「未熟な俺の所為でお前がボロボロになった。だけどそのお陰で俺は此処まで生き残れた。だから…ありがとう」

 

静かに感謝の言葉を口にして敬礼する。RGM-79ジムは俺にとって最高に良い機体だ。再びダムナ技術中尉の所に向かう。

 

「お待たせしました。ちょっとお別れを言いにね」

 

「コートニー少尉。まだ試作機は作業中です。ですので、もし良ければ少尉のRGM-79ジムのOSを移す事も可能です」

 

「ダムナ技術中尉?」

 

「元々の機体の素体は殆ど同じです。後は少しの手直しとアップグレードをすれば良いだけです」

 

「しかし、手間が掛かるのでは?」

 

俺の言葉にダムナ技術中尉は少し得意げな表情をする。

 

「私は技術中尉ですよ?特にプログラム関係は得意分野ですから」

 

俺は再び愛機を見る。愛機は何も言わ無いし語ら無い。だけど、俺はまだ相棒と戦いたい。

 

「ダムナ技術中尉、お願いします」

 

「お願いされました。少尉、死な無いで下さいね」

 

ダムナ技術中尉は手を差し出す。俺もその手を握り握手をするのだった。そんな2人を静かに見つめるシュウ少尉のRGM-79ジム。そのバイザーは少しだけ輝いていたのだった。

 

……

 

2人が握手してる時にレイナ中尉とアーク上等兵が格納庫に来た。

 

「あー!何よあの機体!まさか新型機が配備されたの!」

 

「うお!マジかよ!遂に俺にも新型機が来たのか!」

 

レイナ中尉とアーク上等兵は此方に来る。

 

「レイナ・ラングリッジ中尉ですね。お久しぶりです」

 

「ダムナ技術中尉でしたね。お久しぶりです。それであの機体が?」

 

レイナ中尉は緑と白のツートンカラーのRGM-79SCジム・スナイパーカスタムを指差す。

 

「はい。此方がラングリッジ中尉の機体の資料になります」

 

「はあ〜、これで私もシュウについて行けるかな?」

 

レイナ中尉はジム・スナイパーの資料を見ながら呟く。

 

「あ、あの。俺の機体はアレですか?何かブースターが沢山付いてる機体!」

 

アークは期待を表情に出しながらダムナ技術中尉に詰め寄る。だが、残念だったな。其奴は俺の機体だよ。

 

「いえ、貴方の機体は通常のジムのままになります。それではラングリッジ中尉とコートニー少尉には改めて機体に付いて説明させて頂きます」

 

「了解です」

 

「了解!ねね、シュウの機体資料も後で見せてよ」

 

「別に構いませんよ。代わりにジム・スナイパーカスタムの資料を見せて下さい」

 

「なら決まりね。ではダムナ技術中尉お願いします」

 

俺とレイナ中尉はダムナ技術中尉について行き機体の方に行く。

 

「……」

 

そのままの形で固まって1人取り残されたアークに声を掛ける勇気ある者は誰1人居なかったので有った。

 

宇宙世紀0079.12月29日。地球連邦軍【星1号作戦】の最終段階発令。目標ア・バオア・クー要塞に決定。レビル将軍率いる地球連邦軍第1連合艦隊はコンペイトウより出航。

同艦隊第3大隊にMS特務部隊第27小隊ラングリッジ小隊とサラミス級ロイヤルは配備される。また、ソロモン攻防戦で共闘したサラミス級3隻とモビルスーツ部隊が配備される。旗艦としてロイヤルが主導する。更にモビルスーツ部隊の整備、補給の為後方にコロンブス級補給艦2隻配備される。

 

地球連邦軍とジオン公国軍は最後の戦いに向けて戦力を揃える。そして誰もが様々な思いを胸に抱きながら戦いに赴く。

 

後に一年戦争と呼ばれる戦いの最終決戦が幕を開ける。誰もが自分達の正義と大義を信じ戦いに赴くのであった。




やべ…5000文字逝ってる。







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