宇宙世紀と言う激闘の中で。   作:吹雪型
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皆さん風邪は大丈夫ですか?私は1週間ほど死にました…。


ア・バオア・クー攻防戦6

試作ジム改で敵艦隊に向かい突入する。今は味方部隊が敵モビルスーツ隊の大多数と交戦している。護衛のモビルスーツは多くは無いが間違いなく手練れだ。

 

「やっぱり敵さんの方が腕前は上だな」

 

嫌だ嫌だと思いつつ試作ジム改の加速を緩める訳には行かない。今しかチャンスは無いのだ。スコープを出してムサイ級に照準を合わせる。この機動の中で何発当てれるか。

 

『上方から高速で接近する機影を確認!』

 

『回避行動を取れ!そのまま反撃!』

 

敵艦隊も此方に気付いて回避行動を取る。

 

「気付くのが遅かったな」

 

そしてムサイ級の艦橋と砲塔に向け撃つ。敵も此方の存在に気付いて慌てて回避行動を取るが、全てが遅かったな。弾は艦橋に数発と砲塔2機を破壊。そのままの流れで敵のザク、ドムに銃口を向ける。

 

『タイラ被弾。艦橋に直撃してコントロールが効いてません』

 

『タイラの生き残りは急いで退艦させるんだ。対空砲、敵を叩き落とせ!』

 

チベ級は此方に向けて対空砲を撃ち始める。しかし、その弾幕密度は少ない。敵艦隊との間には味方モビルスーツ部隊がいる為、満足に反撃は出来そうに無い。

 

『おのれ、これ以上好きにさせっかよ。バリーは俺の援護だ』

 

『了解です。たった1機で何が出来るんだよ』

 

ドムのバズーカとザクのマシンガンが火を噴く。シールドを構えながら突っ込むが怖い物は怖い。シールドに何発か被弾するが無視する。此方もザクに照準を合わせて反撃する。ザクは回避機動を取りながら応戦する。

 

『敵ながら見事な機動だ。だが、お前は此処で死ぬ!』

 

バズーカを撃ちながらヒートサーベルを抜く。此方もビームサーベルを構えて突撃。

 

「ガルム1、ザクに攻撃を頼みます!」

 

『了解よ。さあ、落ちなさい!』

 

その言葉と同時に背後からビームが飛んで来る。ビームはザクの頭部を吹き飛ばし一時的に行動不能にする。

 

『うわっ!?何だこれは!?』

 

『後退しろバリー。敵は狙撃手と連携して来てる。その中では援護出来ん!』

 

そしてドムと接近戦になる。お互いのヒートサーベルとビームサーベルがぶつかり合う。その度に距離が開き、また距離を縮める。その間にも味方部隊は敵と混戦状態になる。

 

『各艦敵艦に照準合いました。いつでも行けます』

 

『敵戦力を此処で削り切るぞ。砲撃始めえええーーー!』

 

味方サラミス級と敵ムサイ級、チベ級は砲撃の応酬を行いながら味方のモビルスーツ隊を援護する。

 

『艦隊の護衛機は無事なのか?』

 

『現在敵と交戦中。しかし苦戦している模様です』

 

『ダガー、アハラムは艦隊の護衛に回れ。残りは正面の敵を潰すぞ。この攻勢を止めれば後退するぞ』

 

指揮官機のゲルググから指示が出される。そして戦いは再び混戦状態になる。試作ジム改はドムから離れて機動戦を仕掛け、敵を撹乱し続ける。

 

『何だあのジムは。唯のジムじゃ無いぞ』

 

『兎に角撃ちまくれ!敵を懐に入れさせなければ良い!』

 

しかしジオン艦隊は正面に居る地球連邦艦隊とも構えなければならない為、迎撃出来てるのは1隻のチベ級のみ。モビルスーツ隊も追撃を試みるも試作ジム改に追い付く事が出来ていない。

 

『しまった!其方にジムとボールが約10機抜けたぞ!』

 

正面での戦闘の隙を掻い潜り、ジオン艦隊に向かうジム、ボール部隊。

 

『間も無く敵艦隊を射程に捉えます!援護を!』

 

そんなジム、ボール部隊に護衛機のザク2機が立ち塞がる。

 

『連邦め、これ以上仲間をやらせるかよ!』

 

ジムはシールドを構えて攻撃を防ぐが、次々と撃破されて行くボール部隊。しかし、そんなザクにビームが貫かれる。

 

『良し、1機撃破。私達もそろそろ突っ込むわよ』

 

『了解です。良い加減、シュウばかりに頼るのも情け無いしな』

 

更に上方からジオン艦隊に向け突入するガルム1、3。それに続けと言わんばかりに地球連邦軍の攻勢が増して行く。

 

『しまっ!まだ上に敵が居るのか!?』

 

『正面からも抜けて来るぞ!』

 

『誰でも良い!あのジムを潰せ!』

 

更に試作ジム改と正面から抜けて来たジム、ボール部隊がジオン艦隊に向け攻撃を仕掛ける。

 

『射程に捉えた!攻撃開始!』

 

ジムはハイパーバズーカ、ボールは180㎜低反動キャノンを撃ち込む。その攻撃を受けながらもジオン艦隊は反撃する。メガ粒子砲がシールドごとジムを貫き破壊する。

 

『最早此処までだな。艦隊は後退しろ!殿は此方で行う!』

 

味方艦隊を逃すべく最後の攻撃に入る指揮官機のゲルググ。そのゲルググに追従するザク、ドム隊。しかし、そんな彼等の直ぐ側に高速で迫る試作ジム改。試作ジム改に反応して応戦するモビルスーツ部隊。しかし、そんな彼等を無視してジオン艦隊に向かう。その途中、先程撃破されたジムのハイパーバズーカを取る。

 

「残弾3発か。1隻なら行ける」

 

試作ジム改を敵艦隊に向け突撃する。

 

『く!奴め、良い気になりおって!追撃する!艦隊を守るんだ!』

 

しかし試作ジム改の加速に追い付く事が出来無い。

 

『馬鹿な。此方は新型機だぞ。ええい!艦隊は兎に角離脱しろ!』

 

試作ジム改に弾幕が迫る。それをシールドを構えながら回避する。そして1番後方に居るムサイ級に照準を合わせる。

 

『敵1機、本艦に接近!来ます!』

 

『護衛のモビルスーツは何をやってるか!迎撃しろ!』

 

ムサイ級、チベ級からミサイルとメガ粒子砲が飛んで来る。

 

「攻撃に焦りを感じるぞ!」

 

そしてムサイ級のエンジンに1発づつ当てる。そのまま艦橋に向かい加速する。

 

『ダメです!回避出来ませわあああ!?!?』

 

艦橋に向けハイパーバズーカを撃つ。そして弾は艦橋に当たり爆発。これでムサイ級の制御は効か無くなるだろう。

 

「おっと、新型か」

 

『貴様だけは生かしては帰さん。死んだ戦友達に詫びさせてくれるわ!』

 

ビームライフルとシールドを構えながら突撃するゲルググ。それに対してハイパーバズーカを放棄してビームスプレーガンで応戦する。

 

「この新型機、今迄の奴と全然違う」

 

此方との間合いを確実に詰めてビームライフルで反撃してくる。だが機動力なら負けては無い。

 

『中々の機動力だ。各機、援護出来る者が居ればやってくれ。此奴の動きを少しでも止めるぞ』

 

『了解!味方のムサイを潰した仇を取らせて貰うぞ』

 

ザクとドムからの緩和攻撃を受けながら回避機動を取る。その隙に更に接近するゲルググ。しかし、此処は戦場。いつ横槍が入るかは分からないのだ。

 

『此奴ら、シュウばかり狙ってんじゃ無いわよ!』

 

ガルム1からの90㎜ガトリングガンから大量の弾幕が降り注ぐ。

 

『しまっ!?うわ、うわあああ!!!』

 

その弾幕を回避し切れず爆散するザク。更にガルム3からの追撃も入る。

 

『この野郎おおおーーー!』

 

『く、よくもダガーを。貴様を手向けにしてやる!』

 

ガルム3とドムのビームサーベルとヒートサーベルが激突。お互い一歩も譲らず再度腕を振るう。

 

『うおおお!ジオン何ぞに負けられっかよ!』

 

『連邦の雑魚が。手間取らせるな!』

 

ドムは僅かに機体を後退させる。そして直ぐに対処出来ず前のめりになるガルム3。更にドムの目潰しが直撃。一瞬で視界不良になってしまう。

 

『ダガー、貴様への手向けだ。受け取れ!』

 

ドムはヒートサーベルを振りかぶる。最早此処まで。しかし、戦場故の隙は誰しもが持ち合わせていた。

 

『はあああーーー!!!』

 

ガルム1のジム・スナイパーカスタムがドムに直上から接近。左腕のビームサーベルを展開させて真っ直ぐに突っ込む。

 

『接近警報!?何処から!はっ!?』

 

ドムのパイロットが気付いた時にはモニター一杯にピンク色の光がが迫っていた。ビームサーベルはドムのモノアイを貫き、そのままコクピットの中まで貫通。ガルム1、3が離脱した後、ドムは宇宙の塵になって行く。

 

『ガルム3生きてるわね』

 

『れ、レイナ中尉。助かりました』

 

『気にしないで。私達は仲間なんだから。それよりガルム2の援護に行くわよ』

 

未だに戦い続けてる試作ジム改とゲルググ。その戦いは最早頭二つ分は飛び抜けた戦いになっていたのだった。








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