宇宙世紀と言う激動の中で。   作:吹雪型
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仇と敵

サラミス改、マゼラン改からの砲撃を確実に避けて行くジオン公国残党軍のモビルスーツ群。圧倒的な戦力差が有るにも関わらず迫る残党軍の技量の高さ、そして鬼気迫るものが有った。

 

「ほう、残党軍も中々粘るじゃ無いか。さて、我が方のモビルスーツ隊はどうなってる?」

 

「現在順次発艦中です」

 

「さて、連中は何を思って攻めて来たのかな?」クルクル

 

スタンリー・アルドリッジ准将は自身の前髪を弄りながら呟く。すると側に控えて居る副長が返事をする。

 

「恐らくですが、観艦式に向かう我々の足止めを行う為かと」

 

副長は今の状況を考えて返答をする。スタンリー准将は軽く頷きながら話を続ける。

 

「奴等の持つ戦力は少ない。そして、我々地球連邦軍に大きな一撃与える必要が有る。それが奴等の狙いだろう」

 

だが、とスタンリー准将は一言区切る。

 

「所詮は残党軍だ。どれだけ知恵を絞ろうとも、圧倒的な戦力差の前に磨り潰されるのは決まってる事だ。それよりだ、見た前。アーヴィントの指揮能力を」

 

スタンリー准将は話を変える様に前方に居る第217パトロール艦隊を見る。アーヴィント少佐率いる艦隊はサラミス改級2隻が暗礁宙域に砲撃を行い、残り2隻がジオン公国残党軍に砲撃を行なっている。

 

「数は少ない物の、無駄無く指揮出来てる。正直、此処まで成長してるのを見る事が出来た事を残党軍には感謝したい物だね」フワァ

 

「流石スタンリー准将の御子息になります。此れは将来大艦隊を指揮するのも夢では有りませんな」

 

「勿論さ。アーヴィントにはこれからの地球連邦軍を率いる立場になるのだからね」

 

しかし、そんな時だった。オペレーターが声を上げる。

 

「敵モビルスーツ1機接近。此方に迫って来ます!」

 

「モビルスーツ隊は直ちに迎撃せよ。対空防御は何をやってるか?」

 

しかしサラミス改級、マゼラン改級の弾幕を潜り抜け、更に迎撃して来るジム改をビームナギナタで斬り裂きながら接近する黒い高機動型ザク。

 

『先ずは旗艦からやらせて貰う』

 

そしてザクマシンガンの銃口がスタンリー准将の乗るマゼラン改級の艦橋に向けられた。その時、下方から弾幕が高機動型ザクを襲う。そして圧倒的なスピードで一気に間合いを詰める1機の機体。

シュウ・コートニー中尉の乗るジム・カスタムFbが黒い高機動型ザクに迫るのだった。

 

……

 

「黒いザク…間違い無い。ベルガー・ディートリッヒか」

 

『その色合い。まさか…貴様か、シュウ・コートニー』

 

お互い通信は繋がっては無い。だが、直ぐに理解し合う。そして、同時に動き出す。

 

「これ以上、味方をやらせるか!」

 

『来るか、なら相手になってやろう!』

 

ロング・ライフルとザクマシンガンが同時に発砲されながら機動戦に突入する。しかし、ジム・カスタムFbの機動にしっかりと付いて来る黒い高機動型ザク。

 

「旧式のザクの癖に良くやるよ」

 

『唯のザクでは無い。私の専用機を舐めて貰っては困るな』

 

ジム・カスタムFbと高機動型ザクはお互いビームサーベルとビームナギナタを持ち、加速しながら打つかり合う。

 

『ベルガー少佐、今援護します!』

 

『私に構うな!!!貴様等は目の前の敵を倒せ!!!』

 

それでも尚援護をするザクの攻撃を回避する様にジム・カスタムFbを操作する。そして追加ブースターを使い一瞬で反転した後、ロング・ライフルで狙い撃つ。

 

『なっ!速いガッ!?』

 

90㎜弾の弾幕をコクピットに受けてしまうザクは瞬く間に爆散してしまう。

 

『その動きは隙だらけだぞ!』

 

しかし、その間に間合いを詰める高機動型ザク。そしてビールナギナタを振るう。だが、ジム・カスタムFbの加速性能は段違いだ。一気にブースターを全開にして間合いを離す事に成功。そのまま反転して向かい合う。

 

『見事だ。まさか回避されるとはな』

 

「ふう…次は同じ事をすれば死ぬだろうな」

 

再び両者睨み合う。その時、ルイス少尉から通信が入る。

 

『ガルム2聞こえますか!此方の艦隊が敵の狙撃により被害が出ています。至急援護をお願いします!』

 

味方艦隊を見れば何隻かが小さくは無い被害を受けていた。

 

「此方ガルム2。現在敵エースと交戦中…援護は出来そうに無い」

 

そう、今背中を見せれば間違い無く堕とされる。しかし、このまま味方を見捨てる訳には行かない。だから俺はリミッターを解除しようとした時だった。

 

『此方ウィスキー小隊。其奴は俺達に任せな!』

 

『同じくロック小隊もだ。ガルム2、急いで敵のスナイパーを仕留めるんだ。このままでは艦隊と味方部隊の被害がデカくなる一方だ』

 

ジム改6機が90㎜弾の弾幕を高機動型ザクに撃ちながら接近して来る。

 

「しかし、奴はかなりの手練れです。そんな奴相手に」

 

『俺達はな、高機動型の相手には慣れてるんだよ。誰かさんのお陰でな!』

 

『そう言う事だ。だから倒せなくとも足止め位は出来る』

 

そして6機のジム改は黒い高機動型ザクに接近して行く。

 

『それにな、敵のスナイパーは暗礁や残骸を使って逃げながら反撃して来る。だが、あの暗礁の中を高速で移動出来るのはお前さんだけだ』

 

『頼む、此処は俺達に任せてくれ。そして、仲間を助けてくれ』

 

仲間…そうだ、俺には仲間が居る。今攻撃を受けてる艦隊。そして、陣形を組んでる6機のジム改。俺は少しだけ目を瞑る。

 

「ガルム2よりウィスキー、ロック小隊へ。此処はお任せします」

 

そう言い残し反転。そしてロイヤルの方へ向けて全力でブースターを使用する。

 

『ぬ!逃げるか。まあ、良い。今度は貴様等が相手か』

 

ザクマシンガンを構えながら呟くベルガー少佐。

 

『へっ!高機動型だか何だか知らねえが、俺達に出会った事を喜べよ?そう言う機体には慣れてる連中ばかりだからよ』

 

『全機フォーメーションを組め。間合いを詰めさせるな。必ず一定距離は離れる様にするぞ』

 

『『『『『了解!』』』』』

 

ウィスキー、ロック小隊はシールドを構えながら90㎜ブルパップマシンガンを黒い高機動型ザクに向ける。

 

『ふん、連邦の割には多少は腕が有りそうだな。だが、その程度で勝てると思うな!』

 

ザクマシンガンを撃ちながら接近戦を仕掛けるベルガー少佐。それをシールドで防ぎながら反撃するウィスキー、ロック小隊。

 

『絶対にこれ以上は行かせねえぞ!』

 

『弾幕を途切れさせるな。兎に角相手のペースを乱すんだ』

 

お互いの連携を密にして戦闘を行う。それを見て感嘆を漏らすベルガー少佐。

 

『ほう、少しは骨が有りそうだな。なら…遠慮は要らんな』

 

左手に持つシールドを放棄して再び突っ込んで行く黒い高機動型ザク。それを阻止せんとフォーメーションを組む6機のジム改。彼等の戦いが今始まったのだった。

 

……

 

ウィスキー、ロック小隊がベルガー少佐と戦闘を開始した時。シュウ中尉は暗礁宙域に突入する所だった。

 

「此方ガルム2よりロイヤル。これより暗礁宙域に突入する。敵の位置情報を求む」

 

『此方ロイヤル。敵は暗礁宙域の奥に居ます。大凡の位置情報を送ります』

 

ルイス少尉から通信が入りデータが送られる。しかし、随分奥の方に居るな。

 

『現在暗礁宙域内でガルム1、3、他の味方部隊が交戦中です。しかし、敵は暗礁宙域を利用しており捕捉し切れてません』

 

「艦砲は無理か」

 

味方が居る以上誤射し兼ねないだろう。

 

『はい。又、高濃度のミノフスキー粒子及びビーム撹乱幕を確認してます。恐らく砲撃が出来たとしても逃げられてしまうでしょう』

 

成る程な。此処まで用意周到だと言う事は、この暗礁宙域は敵のテリトリーな訳だ。

 

『また、ミノフスキー粒子の影響で現在味方モビルスーツ部隊との連絡がほぼ不可能な状況です』

 

「了解した。これより予測ポイントまで吶喊する」

 

俺はジム・カスタムFbを暗礁宙域に突入させる。暗礁宙域では未だに戦闘が行われている。敵は手練れで暗礁宙域を自由自在に移動出来る能力が有るのだろう。間違い無くこの宙域は敵のテリトリーなのだ。だが、それでも速度を緩める訳には行かない。

 

「レイナ大尉、ウィル少尉…無事で居てくれよ」

 

通信が繋がら無い2人の無事を祈りながら突入するのだった。




投稿が来週分までは出せますが、次からは未定になります。
一身上の都合ですのでお願いします。







地球防衛軍5のDLC2キター!やったぜ!←DLC2が来た時







うはっ!?何だよこれ!難しいぜ!だが、やり甲斐があるってもんよ!←プレイ中







…(´;ω;`)ブワッ←今此処







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